この章では、アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)のアップグレードまたは再デプロイ方法について説明します。内容は次のとおりです。
注意: 基本および拡張オプションによるADPエンジンおよびADPエージェントのデプロイの詳細は、次のガイドを参照してください。
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ADPエージェントのバージョンがADPエンジン(レポート先)のバージョン以下である構成であればすべてサポートされます。たとえば、あるADPエンジンのバージョンが12.1.0.8の場合、ADPエージェントのバージョンが12.1.0.8、12.1.0.7、12.1.0.6であれば、このADPエンジンにレポートすることが可能です。
ただし、企業内のADPエージェントをADPエージェントのバージョン・レベルか、このバージョン・レベルより1つ下のバージョンに保つことをお薦めします。たとえば、あるADPエンジンのバージョンが12.1.0.8の場合、このADPエンジンにレポートするADPエージェントのバージョンを12.1.0.8または12.1.0.7に保つことをお薦めします。
最新のADP機能を取得するために、ADPのエンジンおよびエージェントを最新の使用可能なバージョンにアップグレードすることをお薦めします。
企業内にデプロイされたADPアプリケーションをアップグレードするには、次のプロセスを実行します。
この項では、ADPエンジンをアップグレードまたは再デプロイする方法について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、ADPエンジンをアップグレードする方法について説明します。内容は次のとおりです。
重要:
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「アプリケーション・パフォーマンス管理」ページを使用して、管理対象サーバー上にデプロイされているADPエンジンをアップグレードするには、次の手順に従います。
「設定」メニューから、ミドルウェア管理、「アプリケーション・パフォーマンス管理」の順に選択します。
アプリケーション・パフォーマンス管理ページで、「ADPエンジン」の横に表示されているアップグレード・アイコンをクリックします。
注意: アップグレード・アイコンは、現在デプロイされているADPエンジン・ソフトウェアのバージョンと異なるソフトウェア・バージョンが使用可能である場合にのみ表示されます。 |
ADPエンジンのアップグレード・ページで、アップグレードするADPエンジンを選択します。
「ホスト資格証明」の値を指定します。これらの資格証明は、選択したADPエンジンがデプロイされているホストのホスト資格証明です。「適用」をクリックします。
ADPエンジンのアップグレード・ページで複数のADPエンジンをアップグレードする場合、アップグレードするADPエンジンを選択し、そのそれぞれに対して「ホスト資格証明」の値を指定して適用します。
「管理Weblogic資格証明」の値を指定します。これらの資格証明は、Enterprise Manager WebLogicドメインの管理サーバーの資格証明です。
「アップグレード」をクリックします。
アップグレード時にエラーが発生した場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーション・ガイド』を参照してください。
ApmEngineSetup.pl
スクリプトを使用して、ADPエンジンを手動でアップグレードできます。このスクリプトは次の方法で実行できます。
対話型モード: 対話形式で詳細を入力するようにプロンプト表示されます。
サイレント・モード: プロパティ・ファイルを使用してすべての入力の詳細を指定します。
ApmEngineSetup.pl
スクリプトを使用してADPエンジンを手動でアップグレードするには、次の手順に従います。
OMSホスト上の次の場所に移動します。
$<MIDDLEWARE_HOME>/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.8.0/archives/jvmd/deploymentScripts/engine/
README.txt
ファイルでApmEngineSetup.pl
スクリプトの使用についての情報を確認します。
ApmEngineSetup.pl
スクリプトを実行します。
ApmEngineSetup.pl
スクリプトを対話型モードで、プロンプト表示に従って詳細を入力するには、次のコマンドを使用します。
perl ApmEngineSetup.pl
操作をupgrade
として、エンジン・タイプにADP
を指定してください。
ApmEngineSetup.pl
スクリプトをサイレント・モードで実行するには、プロパティ・ファイルにすべての入力の詳細を指定し、次のコマンドを使用します。
perl ApmEngineSetup.pl -silent -file <properties_file_name> -password <password>
<properties_file_name>
は、ADPエンジンおよび操作の詳細が記載されるプロパティ・ファイルの名前です。<password>
は、WebLogicコンソールのパスワードです。
プロパティ・ファイルでの入力の詳細の指定方法を確認するには、サンプルのプロパティ・ファイルSAMPLE_engine.properties
を表示します。
管理対象サーバー上にデプロイされているADPエンジンを再デプロイするには、次の手順に従います。
注意: ADPエンジンを再デプロイできるのは、ADPエンジン・バイナリの現在のバージョンがOracleソフトウェア・ライブラリで入手できる唯一のバージョンである場合のみです。上位バージョンまたは下位バージョンのバイナリが入手できる場合は、ADPエンジンを再デプロイできません。たとえば、ADPエンジンの現在のバージョンが12.1.0.7であるのに、12.1.0.6や12.1.0.8などのバージョンのADPエンジン・バイナリをOracleソフトウェア・ライブラリで入手できる場合は、ADPエンジンを再デプロイできません。しかし、バージョン12.1.0.7のADPエンジン・バイナリのみがOracleソフトウェア・ライブラリで入手でき、他のバージョンは入手できない場合は、12.1.0.7 ADPエンジンを再デプロイできます。 |
「設定」メニューから、ミドルウェア管理、「アプリケーション・パフォーマンス管理」の順に選択します。
アプリケーション・パフォーマンス管理ページで単一のADPエンジンを再デプロイする場合、再デプロイするADPエンジンを選択して、「再デプロイ」をクリックします。
アプリケーション・パフォーマンス管理ページで複数のADPエンジンを再デプロイする場合、「ADPエンジン」ノードを選択して、「再デプロイ」をクリックします。
ADPエンジンの再デプロイ・ページに、再デプロイするADPエンジンを選択します。
再デプロイに選択したADPエンジンごとに、「ホスト資格証明」の値を指定します。これらの資格証明は、選択したADPエンジンがデプロイされているホストのホスト資格証明です。「適用」をクリックします。
「管理Weblogic資格証明」の値を指定します。これらの資格証明は、Enterprise Manager WebLogicドメインの管理サーバーの資格証明です。
「再デプロイ」をクリックします。
再デプロイメント時にエラーが発生した場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
この項では、ADPエージェントをアップグレードまたは再デプロイする方法について説明します。内容は次のとおりです。
注意: ADPエージェントを再デプロイできるのは、エージェント・バイナリの現在のバージョンがOracleソフトウェア・ライブラリで入手できる唯一のバージョンである場合のみです。上位バージョンまたは下位バージョンのエージェント・バイナリが入手できる場合は、ADPエージェントを再デプロイできません。たとえば、ADPエージェントの現在のバージョンが12.1.0.7であるのに、12.1.0.6や12.1.0.8などのバージョンのADPエージェント・バイナリをOracleソフトウェア・ライブラリで入手できる場合は、ADPエージェントを再デプロイできません。しかし、バージョン12.1.0.7のADPエージェント・バイナリのみがOracleソフトウェア・ライブラリで入手でき、他のバージョンは入手できない場合は、12.1.0.7 ADPエージェントを再デプロイできます。 |
「アプリケーション・パフォーマンス管理」ページを使用して、モニター対象のWebLogicドメインにあるADPエージェントをアップグレードまたは再デプロイするには、次の手順を実行します。
「設定」メニューから、ミドルウェア管理、「アプリケーション・パフォーマンス管理」の順に選択します。
アプリケーション・パフォーマンス管理ページの「アプリケーション・パフォーマンス管理エージェント」セクションで、「診断エージェントの管理」をクリックします。
「操作」で、「アップグレード」を選択します。
注意: または、この場所にアクセスするには、「アプリケーション・パフォーマンス管理」ページで「ADPエージェント数」の横に表示されるアップグレード・アイコンをクリックします。このアイコンは、ADPエージェント・ソフトウェアの現在のバージョンとは異なるソフトウェア・バージョンが使用可能である場合にのみ表示されます。 |
「表示」メニューから「すべてを開く」を選択した場合は、ADPエージェントがデプロイされている管理対象サーバーすべてについて、ターゲット名、ターゲット・タイプ、ターゲット・ホスト、ターゲット・ステータス、プラットフォームなどを表示できます。
アップグレードまたは再デプロイするADPエージェントを選択します。「次へ」をクリックします。
ターゲットの資格証明ページで、WebLogicドメインごとに「Oracle WebLogic管理サーバー・ホストの資格証明」および「Oracle WebLogicドメインの資格証明」の値を指定し、「適用」をクリックします。
Oracle WebLogic管理サーバー・ホストの資格証明は、選択したWebLogicドメインを監視している管理エージェントが実行されているホストのホスト資格証明です。Oracle WebLogicドメインの資格証明は、選択したWebLogicドメインの管理サーバーの資格証明です。
「次へ」をクリックします。
ADPエージェント構成ページで、WebLogicドメインごとに「使用可能なADPエンジン」でADPエンジンを選択し、「適用」をクリックします。選択したWebLogicドメインの管理対象サーバーにデプロイされているすべてのADPエージェントが、選択したADPエンジンに関連付けられます。
ADPエージェント・ソフトウェア用に別の場所を指定できます(これは、指定した管理サーバー・ホストの資格証明にデフォルトの場所に対する書込み権限がない場合に使用されます)。これを行うには、「エージェント・ディレクトリ」セクションで、「必要に応じて、デフォルトのADPエージェント・ディレクトリの場所を編集してください」を選択し、「エージェント・ディレクトリ」の値を指定します。
「追加構成」セクションに「WebLogicホーム」および「ミドルウェア・ホーム」フィールドが表示されている場合、それらに値を指定します。「WebLogicホーム」および「ミドルウェア・ホーム」フィールドは、それらの値が内部的に取得できない場合に表示されます。
また、WebLogic管理サーバーがファイアウォール内または仮想ホスト上にある場合に、アプリケーションがデフォルトのホスト値を使用して接続できないことがあります。この場合は、追加情報を「追加構成」セクションに入力する必要がある場合があります。たとえば、WebLogic管理サーバーが仮想ホスト上にあり、アプリケーションがデフォルトのホスト値を使用して接続できない場合は、「追加構成」セクションにその仮想ホストのIPアドレスを入力する必要がある場合があります。
「次へ」をクリックします。
Enterprise Manager OMS資格証明ページで、「Oracle Enterprise Manager WebLogic管理サーバー・ホストの資格証明」および「Oracle Enterprise Manager WebLogicドメインの資格証明」の値を指定します。
Oracle Enterprise Manager WebLogic管理サーバー・ホストの資格証明は、OMSホストのホスト資格証明です。Oracle Enterprise Manager WebLogicドメインの資格証明は、Enterprise Manager WebLogicドメインのドメイン資格証明です。
「次へ」をクリックします。
確認ページですべての情報を確認し、「アップグレード」をクリックします。
「アップグレード」をクリックすると、「診断エージェントのデプロイメント・ステータス」ページが表示され、このページは、発行したジョブの進捗状況を監視するために使用できます。
アップグレード時または再デプロイメント時にエラーが発生した場合は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
deploy_adpagent.pl
スクリプトを使用して、ADPエージェントを手動でアップグレードまたは再デプロイできます。このスクリプトはサイレント・モードでのみ実行できます。つまり、プロパティ・ファイルを使用してすべての入力の詳細を指定する必要があります。
deploy_adpagent.pl
を使用してADPエージェントを手動でアップグレードまたは再デプロイするには、次の手順に従います。
OMSホスト上の次の場所に移動します。
$<MIDDLEWARE_HOME>/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.8.0/archives/jvmd/deploymentScripts/agent/adp/
README.txt
ファイルでdeploy_adpagent.pl
スクリプトの使用についての情報を確認します。
すべての入力をプロパティ・ファイルに指定し、次のコマンドを使用します。
perl deploy_adpagent.pl <properties_file_name>
deploy_adpagent.pl
の実行時にプロパティ・ファイルの名前をパラメータとして渡さない場合は、このスクリプトがあるフォルダ内でadpagent.properties
という名前のプロパティ・ファイルが検索されます。プロパティ・ファイルでの入力の詳細の指定方法を確認するには、サンプルのプロパティ・ファイルSAMPLE_adpagent.properties
を表示します。
ADPエンジンまたはADPエージェントのアップグレードまたは再デプロイが終了したら、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の説明に従って、新しいバージョンのデプロイメントを検証します。