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Oracle Solaris 11 セキュリティーガイドライン Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 11 セキュリティーの概要
2. Oracle Solaris 11 セキュリティーの構成
ssh および ftp ユーザーに対するセキュリティーメッセージの表示
ネットワークパラメータのセキュリティー保護された値へのリセット
次の作業がもっとも多く順番に実行されています。この時点で、Oracle Solaris 11 OS がインストールされ、root 役割を引き受けることができる初期ユーザーのみがシステムにアクセスできます。
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インストール直後に、パッケージを検証することによってインストールを検証します。
始める前に
root 役割になっている必要があります。
レコードを保存するには、コマンド出力をファイルに送信します。
# pkg verify > /var/pkgverifylog
参照
詳細については、pkg(1) および pkg(5) のマニュアルページを参照してください。マニュアルページには、pkg verify コマンドの使用例が記載されています。
この手順を使用して、システムの目的に応じて必要がないサービスを無効にします。
始める前に
root 役割になっている必要があります。
# svcs | grep network online Sep_07 svc:/network/loopback:default ... online Sep_07 svc:/network/ssh:default
たとえば、システムが NFS サーバーや Web サーバーではなく、サービスがオンラインである場合は、これを無効にします。
# svcadm disable svc:/network/nfs/server:default # svcadm disable svc:/network/http:apache22
参照
詳細は、『Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク』の第 6 章「サービスの管理 (概要)」および svcs(1) のマニュアルページを参照してください。
この手順を使用して、このシステムのユーザーがシステムを保存停止したり、電源を切ったりすることを回避します。
始める前に
root 役割になっている必要があります。
% getent prof_attr | grep Console Console User:RO::Manage System as the Console User: profiles=Desktop Removable Media User,Suspend To RAM,Suspend To Disk, Brightness,CPU Power Management,Network Autoconf User; auths=solaris.system.shutdown;help=RtConsUser.html
手順については、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「権利プロファイルを作成または変更する方法」を参照してください。
#CONSOLE_USER=Console User
# usermod -P +new-profile username
参照
詳細については、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「policy.conf ファイル」および policy.conf(4) と usermod(1M) のマニュアルページを参照してください。
この手順を使用して、サイトのセキュリティーポリシーが反映された警告メッセージを作成します。これらのファイルの内容は、ローカルおよびリモートのログイン時に表示されます。
注 - この手順のサンプルメッセージは、アメリカ合衆国政府の要件を満たしておらず、ユーザーのセキュリティーポリシーも満たしていない可能性があります。
始める前に
root 役割になっている必要があります。ベストプラクティスは、セキュリティーメッセージの内容について会社の弁護士に相談することです。
# vi /etc/issue
ALERT ALERT ALERT ALERT ALERT
This machine is available to authorized users only.
If you are an authorized user, continue.
Your actions are monitored, and can be recorded.詳細は、issue(4) のマニュアルページを参照してください。
/etc/issue ファイルの内容が telnet プログラムのログインメッセージとして表示されます。ほかのアプリケーションでのこのファイルの使用については、「ssh および ftp ユーザーに対するセキュリティーメッセージの表示」 および 「セキュリティーメッセージのデスクトップログイン画面への配置」を参照してください。
# vi /etc/motd This system serves authorized users only. Activity is monitored and reported.
ユーザーがログイン時に確認するセキュリティーメッセージを作成する方法を複数の中から選択します。
詳細は、デスクトップ上で「システム」>「ヘルプ」メニューをクリックして GNOME ヘルプブラウザを起動してください。yelp コマンドを使用することもできます。デスクトップログインスクリプトについては、gdm(1M) のマニュアルページの「GDM Login Scripts and Session Files」のセクションを参照してください。
注 - この手順のサンプルメッセージは、アメリカ合衆国政府の要件を満たしておらず、ユーザーのセキュリティーポリシーも満たしていない可能性があります。
始める前に
root 役割になっている必要があります。ベストプラクティスは、セキュリティーメッセージの内容について会社の弁護士に相談することです。
複数のオプションがあります。ダイアログボックスを作成するオプションでは、「バナーファイルへのセキュリティーメッセージの配置」の手順 1 で作成した /etc/issue ファイルを使用できます。
# vi /usr/share/gdm/autostart/LoginWindow/banner.desktop [Desktop Entry] Type=Application Name=Banner Dialog Exec=/usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" \ --filename=/etc/issue OnlyShowIn=GNOME; X-GNOME-Autostart-Phase=Application
ユーザーは、ログインウィンドウでの認証後にワークスペースに移動するには、このダイアログボックスを閉じる必要があります。zenity コマンドのオプションについては、zenity(1) のマニュアルページを参照してください。
/etc/gdm ディレクトリには、デスクトップログインの前、間、または直後にセキュリティーメッセージを表示するための 3 つの初期化スクリプトが含まれています。これらのスクリプトは、Oracle Solaris 10 リリースでも利用可能です。
# vi /etc/gdm/Init/Default /usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" \ --filename=/etc/issue
このスクリプトは、ユーザーのワークスペースが表示される前に実行されます。このスクリプトを作成するには、Default.sample スクリプトを変更します。
# vi /etc/gdm/PostLogin/Default /usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" \ --filename=/etc/issue
# vi /etc/gdm/PreSession/Default /usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" \ --filename=/etc/issue
注 - このダイアログボックスは、ユーザーのワークスペース上のウィンドウの下に隠れることがあります。
メッセージに合わせてログインウィンドウが拡大されます。この方法では、/etc/issue ファイルを指定しません。GUI にテキストを入力する必要があります。
注 - ログインウィンドウ (gdm-greeter-login-window.ui) が pkg fix コマンドと pkg update コマンドによって上書きされます。変更を保持するには、このファイルを構成ファイルディレクトリにコピーし、システムをアップグレードしたあとで、その変更を新しいファイルにマージします。詳細は、pkg(5) のマニュアルページを参照してください。
# cd /usr/share/gdm
# cp gdm-greeter-login-window.ui /etc/gdm/gdm-greeter-login-window.ui.orig
glade-3 プログラムによって GTK+ インタフェースデザイナが開きます。ユーザー入力フィールドの上に表示されるラベルにセキュリティーメッセージを入力します。
# /usr/bin/glade-3 /usr/share/gdm/gdm-greeter-login-window.ui
インタフェースデザイナのガイドを確認するには、GNOME ヘルプブラウザで「開発」をクリックしてください。glade-3(1) のマニュアルページは、マニュアルページの「アプリケーション」の下に表示されます。
# cp gdm-greeter-login-window.ui /etc/gdm/gdm-greeter-login-window.ui.site
例 2-1 デスクトップログイン時の短い警告メッセージの作成
この例では、デスクトップファイル内の zenity コマンドへの引数として管理者が短いメッセージを入力します。管理者は、--warning オプションを使用してメッセージとともに警告アイコンも表示します。
# vi /usr/share/gdm/autostart/LoginWindow/bannershort.desktop [Desktop Entry] Type=Application Name=Banner Dialog Exec=/usr/bin/zenity --warning --width=800 --height=150 --title="Security Message" \ --text="This system serves authorized users only. Activity is monitored and reported." OnlyShowIn=GNOME; X-GNOME-Autostart-Phase=Application