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Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス) Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
パート II ネットワークファイルシステムへのアクセス (トピック)
6. ネットワークファイルシステムへのアクセス (リファレンス)
sendmail.cf の代替構成を使ってメール配信を管理する方法
ローカルの各 /etc/mail/aliases ファイルに postmaster 別名を作成する方法
postmaster メールボックスを /etc/mail/aliases ファイルの別名に追加する方法
メールキュー /var/spool/mqueue の内容を表示する方法
メールキュー /var/spool/mqueue でメールキューを強制処理する方法
メールキュー /var/spool/mqueue のサブセットを実行する方法
メールキュー /var/spool/mqueue を移動する方法
古いメールキュー /var/spool/omqueue を実行する方法
次に、メールシステムを計画するときに考慮すべき点を挙げます。
必要に応じてメール構成のタイプを決定します。この節では、メール構成の基本の 2 タイプについて説明し、各構成を設定するために必要なことがらについて簡単に説明します。新しいメールシステムを設定する必要がある場合、あるいは既存のメールシステムを拡張する場合は、この節の内容が役立つでしょう。「ローカルメール専用」では 1 番目の構成タイプについて、「ローカルメールとリモート接続」では 2 番目の構成タイプについて説明します。
必要に応じてメールサーバー、メールホスト、およびメールゲートウェイとして動作するシステムを選択します。
サービスを提供するすべてのメールクライアントのリストを作成し、メールボックスの場所も含めます。このリストは、ユーザーのメール別名を作成するときに役立ちます。
別名の更新方法とメールメッセージの転送方法を決めます。ユーザーがメールの転送要求を送る場所として、 aliases メールボックスを設定できます。ユーザーはこのメールボックスを使って、デフォルトのメール別名の変更要求を送ることもできます。システムが NIS を使用する場合、ユーザーにメール転送の管理を求めるのではなく、管理者がメール転送を管理できます。「メール別名ファイルの管理 (作業マップ)」に、別名に関連する作業の一覧があります。「.forward ファイルの管理 (作業マップ)」に、.forward ファイルの管理に関連する作業の一覧があります。
メールシステムの計画を立てたら、サイトにシステムを設定し、「メールサービスの設定 (作業マップ)」で説明する機能を実行します。ほかの作業については、「メールサービス (作業マップ)」を参照してください。
図 13-1 に示すように、もっとも単純なメール構成は、1 台のメールホストに 2 台以上のワークステーションが接続されている場合です。メールは完全にローカルです。すべてのクライアントがローカルのディスクにメールを格納し、すべてのクライアントがメールサーバーとして機能します。メールアドレスは /etc/mail/aliases ファイルを使って構文解析されます。
図 13-1 ローカルメール構成
この種類のメール構成を設定するには、次が必要です。
メールホストとして指定されたサーバー。NIS を実行している場合、メールホスト上の /etc/hosts ファイルに mailhost. domain-name を追加することによって、この指定を行うことができます。DNS や LDAP など、別のネームサービスを実行している場合は、/etc/hosts ファイルに追加情報を入力します。「メールホストを設定する方法」を参照してください。
NIS 以外のネームサービスを使用している場合は、ローカルメールボックスのあるすべてのシステム上に、対応する /etc/mail/aliases ファイルが必要です。
各メールクライアントシステムの /var/mail に、メールボックスを格納できるだけの十分な領域。
メールサービスの設定の詳細については、「メールサービスを設定する」を参照してください。メールサービスの設定に関する特定の手順については、「メールサービスの設定 (作業マップ)」を参照してください。
小規模のネットワークにおけるもっとも一般的なメール構成を図 13-2 に示します。1 つのシステムが、メールサーバー、メールホスト、およびリモート接続を行うメールゲートウェイを兼ねています。メールは、メールゲートウェイ上の /etc/mail/aliases ファイルを使って配布されます。ネームサービスは必要ありません。
図 13-2 UUCP 接続を使ったローカルメール構成
この構成では、メールクライアントがメールホスト上の /var/mail からメールファイルをマウントすると想定できます。この種類のメール構成を設定するには、次が必要です。
各メールクライアントシステム上に、デフォルトの /etc/mail/sendmail.cf ファイル。このファイルは編集不要です。
メールホストとして指定されたサーバー。NIS を実行している場合、メールホスト上の /etc/hosts ファイルに mailhost. domain-name を追加することによって、この指定を行うことができます。DNS や LDAP など、別のネームサービスを実行している場合は、/etc/hosts ファイルに追加情報を入力します。「メールホストを設定する方法」を参照してください。
NIS 以外のネームサービスを使用している場合は、ローカルメールボックスのあるすべてのシステム上に、対応する /etc/mail/aliases ファイルが必要です。
メールサーバーの /var/mail に、クライアントのメールボックスを格納できるだけの十分な領域。
メールサービスの設定の詳細については、「メールサービスを設定する」を参照してください。メールサービスの設定に関する特定の手順については、「メールサービスの設定 (作業マップ)」を参照してください。