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Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス) Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
パート II ネットワークファイルシステムへのアクセス (トピック)
6. ネットワークファイルシステムへのアクセス (リファレンス)
23. 非同期 Solaris PPP から Solaris PPP 4.0 への移行 (手順)
UUCP には、次に示す 4 つのシェルスクリプトが付属しています。これらのスクリプトは、リモートマシンをポーリングし、転送を再スケジュールし、古いログファイルと成功しなかった転送を整理します。4 つのスクリプトは次のとおりです。
uudemon.poll
uudemon.hour
uudemon.admin
uudemon.cleanup
UUCP を円滑に運用するには、これらのスクリプトを定期的に実行する必要があります。Oracle Solaris の全体インストールを行なった場合は、これらのスクリプトを実行するための crontab ファイルが、インストールプロセスの一環として自動的に /usr/lib/uucp/uudemon.crontab の中に作成されます。全体インストールでない場合は、UUCP パッケージをインストールするときにこのファイルが作成されます。
UUCP シェルスクリプトは手動でも実行できます。次に示すのは、 uudemon.crontab のプロトタイプです。このファイルは、マシンの運用の都合に合わせて適宜変更できます。
# #ident "@(#)uudemon.crontab 1.5 97/12/09 SMI" # # This crontab is provided as a sample. For systems # running UUCP edit the time schedule to suit, uncomment # the following lines, and use crontab(1) to activate the # new schedule. # #48 8,12,16 * * * /usr/lib/uucp/uudemon.admin #20 3 * * * /usr/lib/uucp/uudemon.cleanup #0 * * * * /usr/lib/uucp/uudemon.poll #11,41 * * * * /usr/lib/uucp/uudemon.hour
注 - デフォルトでは、UUCP の操作は無効にされています。UUCP を有効にするには、タイムスケジュールを編集し、uudemon.crontab ファイルの適切な行のコメントを解除してください。
uudemon.crontab ファイルは、次の手順に従って起動します。
詳細は、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「管理権限を取得する方法」を参照してください。
crontab < /usr/lib/uucp/uudemon.crontab
デフォルトの uudemon.poll シェルスクリプトは 1 時間に 1 回 /etc/uucp/Poll ファイルを読み取ります。Poll ファイル内のマシンのどれかに対するポーリングがスケジュールされると、作業ファイル (C.sysnxxxx) が /var/spool/uucp/nodename ディレクトリに入れられます。nodename は、そのマシンの UUCP ノード名です。
このシェルスクリプトは、1 時間に 1 回ずつ uudemon.hour の前に実行されるようにスケジュールされているので、uudemon.hour が呼び出されたときには、作業ファイルが存在しています。
デフォルトの uudemon.hour シェルスクリプトは次のことを行います。
uusched プログラムを呼び出し、スプールディレクトリを検索して未処理の作業ファイル (C.) を見つける。そして、それらの作業ファイルをリモートマシンに転送するためにスケジュールする
uuxqt デーモンを呼び出し、スプールディレクトリを検索して、ローカルコンピュータに転送済みで、転送時に処理されなかった実行ファイル (X.) を見つける
デフォルトでは、uudemon.hour は 1 時間に 2 回実行されます。リモートマシンに対する呼び出しが頻繁に失敗すると予測される場合は、このスクリプトの実行頻度を増やすこともできます。
デフォルトの uudemon.admin シェルスクリプトは次のことを行います。
p オプションと q オプション付きで uustat コマンドを実行する。q は、キューに入っている作業ファイル (C.)、データファイル (D.)、および実行ファイル (X.) の状態を報告する。p は、ロックファイル (/var/spool/locks) 中に列挙されているネットワークプロセス用のプロセス情報を表示する