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Oracle Solaris の管理: デバイスとファイルシステム Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
Oracle Solaris OS での USB デバイスの管理 (作業マップ)
USB 大容量ストレージデバイス上にファイルシステムを作成する方法
USB 大容量ストレージデバイス上でパーティションを変更し、PCFS ファイルシステムを作成する方法
USB 大容量ストレージデバイス上に Solaris パーティションを作成してスライスを変更する方法
USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法
15. Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理
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cfgadm コマンドを使用せずに稼働中のシステムから USB デバイスを追加または削除できます。ただし、USB デバイスは、デバイスを物理的に削除しなくても「論理的に」ホットプラグを実行できます。この方法は、リモートで作業中に機能していない USB デバイスを無効にしたりリセットしたりする必要がある場合に便利です。cfgadm コマンドを使うと、製造元や製品情報を含む USB デバイスツリーを表示することもできます。
cfgadm コマンドは接続点についての情報を表示します。「接続点」とは、動的再構成を行うことができるシステム内の特定の場所のことです。接続点は、次の要素から構成されています。
占有装置 (occupant)。USB デバイスなどの、システムに構成可能なハードウェアリソースのことです
受容体 (receptacle)。USB ポートなどの、占有装置を受け入れる場所のことです
接続点は、論理と物理の両方の接続点 ID (Ap_Id) で表現されます。物理 Ap_Id は接続点の物理的なパス名です。論理 Ap_Id は物理 Ap_Id に代わるユーザーに理解しやすい ID です。Ap_Id の詳細は、cfgadm_usb(1M) のマニュアルページを参照してください。
cfgadm コマンドを使用すると、USB デバイスステータス情報を取得できます。
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次のセクションでは、ソフトウェアから cfgadm コマンドを使用して USB デバイスのホットプラグを実行する方法について説明します。次のすべてのサンプル USB デバイス情報は、関連した情報に焦点を合わせるために一部省略されています。
prtconf コマンドを使用して USB 構成情報を表示する例については、「USB デバイス情報を表示する方法」を参照してください。
例:
% cfgadm Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4.5 usb-hub connected configured ok usb0/4.5.1 usb-device connected configured ok usb0/4.5.2 usb-printer connected configured ok usb0/4.5.3 usb-mouse connected configured ok usb0/4.5.4 usb-device connected configured ok usb0/4.5.5 usb-storage connected configured ok usb0/4.5.6 usb-communi connected configured ok usb0/4.5.7 unknown empty unconfigured ok
前の例で usb0/4.5.1 は、第 2 レベルの外部ハブのポート 1 に接続されているデバイスを識別します。この第 2 レベルハブは第 1 レベルの外部ハブのポート 5 に接続されており、また第 1 レベルのハブは最初の USB コントローラのルートハブであるポート 4 に接続されています。
例:
% cfgadm -l -s "cols=ap_id:info" Ap_Id Information usb0/4.5.1 Mfg: Inside Out Networks Product: Edgeport/421 NConfigs: 1 Config: 0 : ... usb0/4.5.2 Mfg: <undef> Product: <undef> NConfigs: 1 Config: 0 ... usb0/4.5.3 Mfg: Mitsumi Product: Apple USB Mouse NConfigs: 1 Config: 0 ... usb0/4.5.4 Mfg: NMB Product: NMB USB KB/PS2 M NConfigs: 1 Config: 0 usb0/4.5.5 Mfg: Hagiwara Sys-Com Product: SmartMedia R/W NConfigs: 1 Config: 0 : ... usb0/4.5.6 Mfg: 3Com Inc. Product: U.S.Robotics 56000 Voice USB Modem NConfigs: 2 ... usb0/4.5.7
システムに物理的に接続されている USB デバイスの構成を解除することはできます。しかし、そのデバイスにドライバを適用することはできません。USB デバイスの構成を解除しても、そのデバイスは prtconf 出力に表示されることに注意してください。
例:
# cfgadm -c unconfigure usb0/4.7 Unconfigure the device: /devices/pci@8,700000/usb@5,3/hub@4:4.7 This operation will suspend activity on the USB device Continue (yes/no)? y
例:
# cfgadm Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4.5 usb-hub connected configured ok usb0/4.5.1 usb-device connected configured ok usb0/4.5.2 usb-printer connected configured ok usb0/4.5.3 usb-mouse connected configured ok usb0/4.5.4 usb-device connected configured ok usb0/4.5.5 usb-storage connected configured ok usb0/4.5.6 usb-communi connected configured ok usb0/4.5.7 unknown empty unconfigured ok usb0/4.6 usb-storage connected configured ok usb0/4.7 usb-storage connected unconfigured ok
例:
# cfgadm -c configure usb0/4.7
例:
# cfgadm usb0/4.7 Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4.7 usb-storage connected configured ok
物理的にシステムの近くにいないときに、システムから USB デバイスを取り外し、prtconf 出力を削除する場合、USB デバイスの接続を論理的に解除できます。デバイスは物理的に接続されたままです。しかし、論理的に接続解除され、使用できなくなり、システムにも表示されません。
例:
# cfgadm -c disconnect -y usb0/4.7
例:
# cfgadm usb0/4.7 Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4.7 unknown disconnected unconfigured ok
次の手順を使用して、以前に論理的に接続解除または構成解除された USB デバイスを論理的に接続します。
例:
# cfgadm -c configure usb0/4.7
例:
# cfgadm usb0/4.7 Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4.7 usb-storage connected configured ok
デバイスを利用できるようになり、システムにも表示されるようになります。
次の手順を使用して、USB デバイスのサブツリーを接続解除します。サブツリーは、ハブの下位デバイスの階層 (ツリー) です。
例:
# cfgadm -c disconnect -y usb0/4
例:
# cfgadm usb0/4 Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4 unknown disconnected unconfigured ok
USB デバイスでエラーが発生した場合は、cfgadm コマンドを使ってデバイスをリセットします。このコマンドを使うと、デバイスを論理的に削除し、再作成できます。
例:
# cfgadm -x usb_reset -y usb0/4.7
例:
# cfgadm usb0/4.7 Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition usb0/4.7 usb-storage connected configured ok
複数の構成を持つ USB デバイスを操作するときには、次の点を考慮してください。
USB デバイスの構成には、デバイス自体がどのようにオペレーティングシステムに表示されるかを定義します。この構成方法は、前のセクションで cfgadm について説明したシステムデバイスの構成方法とは異なります。
一部の USB デバイスでは、複数の構成がサポートされますが、一度に有効にできる構成は 1 つだけです。
複数の構成を持つデバイスを特定するには、cfgadm -lv の出力を確認します。Nconfigs は、1 より大きい値になります。
デフォルトの USB 構成は configuration 1 です。現在の構成は、cfgadm -lv の出力に Config として反映されます。
デフォルトの構成を変更しても、デバイスを同じポートに再接続している間は、デバイスのリブート、ホットリムーブ、および再構成を行なっても、構成の変更は適用されません。
例:
# cfgadm -x usb_config -o config=2 usb0/4 Setting the device: /devices/pci@1f,0/usb@c,3:4 to USB configuration 2 This operation will suspend activity on the USB device Continue (yes/no)? yes
例:
# cfgadm -lv usb0/4 Ap_Id Receptacle Occupant Condition Information When Type Busy Phys_Id usb0/4 connected unconfigured ok Mfg: Sun 2000 Product: USB-B0B0 aka Robotech With 6 EPPS High Clk Mode NConfigs: 7 Config: 2 : EVAL Board Setup unavailable usb-device n /devices/pci@1f,0/usb@c,3:4
Config が「2」になっていることに注目してください。