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Oracle Solaris Studio 12.3: C++ ユーザーズガイド Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
C++ で作成されたライブラリを C プログラムから使用できるようにするには、C API (アプリケーションプログラミングインタフェース) を作成する必要があります。そのためには、エクスポートされるすべての関数を extern "C" にします。ただし、これができるのは大域関数だけで、メンバー関数にはできません。
C インタフェースライブラリで C++ の実行時サポートを必要とし、しかも cc とリンクしている場合は、C インタフェースライブラリを使用するときにアプリケーションも libCrun (標準モード) にリンクする必要があります。(C インタフェースライブラリで C++ 実行時サポートが不要の場合は、libCrun とリンクする必要はありません。)リンク手順は、アーカイブされたライブラリと共有ライブラリでは異なります。
アーカイブされた C インタフェースライブラリを提供するときは、ライブラリの使用方法を説明する必要があります。
C インタフェースライブラリが CC を標準モード (デフォルト) で構築している場合は、C インタフェースライブラリを使用するときに -lCrun を cc コマンド行に追加します。
C インタフェースライブラリが CC を互換モード (-compat=4) で構築している場合は、C インタフェースライブラリを使用するときに -lC を cc コマンド行に追加します。
共有 C インタフェースライブラリを提供するときは、ライブラリの構築時に libCrun と依存関係を作る必要があります。共有ライブラリの依存関係が正しければ、ライブラリを使用するときに -lCrun をコマンドに追加する必要はありません。
C インタフェースライブラリをデフォルトの標準モードで構築している場合は、ライブラリの構築時に -lCrun を CC コマンドに追加します。
さらに、C++ 実行時ライブラリにもまったく依存しないようにするには、ライブラリソースに対して次のコーディング規則を適用する必要があります。
どのような形式の new もしくは delete も使用しない (独自の new または delete を定義する場合は除く)
例外を使用しない
実行時の型識別機構 (RunTime Type Information、RTTI) を使用しない