Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B63031-03 |
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この章では、Oracle Business Intelligence Enterprise EditionのBIコンポーザについて説明します。ここでは、BIコンポーザを使用して、簡単かつ容易に分析を作成、編集および表示する方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
BI Composerは操作が容易なウィザードで、これを使用すると、分析の作成、編集または表示を迅速かつ簡単に行うことができます。「分析」エディタの複雑さはありません。
BIコンポーザ・ウィザードのメイン・コンポーネントは次のとおりです。
ウィザードの最上部には、ウィザード内の各手順のボタンを含むBI Composerトレインがあります。詳細は、「BI Composerでの分析の作成または編集の手順」を参照してください。
左側には「カタログ」タブおよび「サブジェクト・エリア」タブがあります。(これらのタブは、BIコンポーザがADFアプリケーション、Oracle WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal: Spacesの一部である場合にのみ使用できます。Oracle BI EEの一部である場合は使用できません。)
タブの右側にはパネル領域があり、ここに各手順でのコンポーネントが表示されます。図14-1は、BIコンポーザ・ウィザード: 「分析の作成: 列の選択」パネルを示しています。
右端には、「戻る」、「Next」、「終了」、「取消」の各ボタンがあります。
図14-1に、Oracle BI EEに表示されるBIコンポーザ・ウィザードの例を示します。
BI Composerの可用性の詳細は、「BI Composerを使用できる場所」を参照してください。
BI Composerは、次の場所で使用できます。
Oracle BI Enterprise Edition(組織にインストールされ構成済の場合)。
BI Composer for Oracle BI Enterprise Editionのインストールおよび構成方法の詳細は、「BI Composer for Oracle BI EEのインストールと構成」を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionでの可用性の詳細は、Oracle BI Enterprise EditionでのBIコンポーザの可用性を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合できるように変更されている任意のADFアプリケーション。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』のADFアプリケーションへのBI Composerの追加に関する項を参照してください。
Oracle BI Enterprise Editionと統合できるように変更されているOracle WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal: Spaces。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイドのOracle WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションまたはWebCenter Portal: SpacesへのBIコンポーザの追加に関する項を参照してください。
BI Composerの詳細は、「BI Composerとは」を参照してください。
(Oracle BI EEなどの)アプリケーションでBIコンポーザを使用できる2つのモード、標準モードとアクセシビリティ・モードがあります。アクセシビリティ・モードには通常モードと同じ機能がありますが、JAWSなどのスクリーン・リーダー・アプリケーションと併用できるように最適化されています。これにより、視覚障害をお持ちのユーザーにとって、分析の作成、編集および表示がより容易になります。
ユーザーがOracle BI EEで分析作業を行う場合、次のようにユーザーの選択に応じて、「分析」エディタのかわりにBIコンポーザが表示される可能性があります。
ユーザーが分析エディタとしてBIコンポーザ・ウィザードを使用することを指定し、Oracle BI EEでアクセシビリティ・モードをオフにしている場合、「分析」エディタのかわりに標準モードのBIコンポーザが表示されます。
ユーザーがOracle BI EEでアクセシビリティ・モードをオンにしている場合、「分析」エディタのかわりにアクセシビリティ・モードのBIコンポーザが表示されます。
ユーザー:
分析エディタとしてBIコンポーネントを使用することを指定するには、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブで「分析」エディタ・コンポーネントのウィザード(限定された機能)を選択します。
アクセシビリティ・モードのオン/オフを切り替えるには、サイン・イン・ページで「アクセシビリティ・モード」を選択または選択解除するか、「マイ・アカウント」ダイアログ: 「プリファレンス」タブで「アクセシビリティ・モード」コンポーネントの「オン」または「オフ」を選択します。
BI Composerで分析を作成または編集する手順は次のとおりです。
列の選択: この手順では、分析に含める列を選択します。また、次のこともできます。
列の相互作用の指定
列式の指定
列名の変更
列の非表示
ビューの選択: この手順では、タイトル、表、ピボット表、棒グラフなど、分析に含めるビューを選択します。(BIコンポーザでは、Oracle BI Enterprise Editionで使用できるビューのすべてがサポートされているわけではありません。)結果のプレビューもできます。
表の編集: この手順では、表形式ビューのレイアウトを編集します(表形式ビューを含めた場合)。たとえば、プロンプトの作成、分析を区分するための列の使用、および特定の列の表形式ビューからの除外ができます。結果のプレビューもできます。
グラフの編集: この手順では、グラフのプロパティおよびレイアウトを編集します(グラフ・ビューを含めた場合)。たとえば、プロンプトの作成、分析を区分するための列の使用、グラフからの特定の列の除外ができます。結果のプレビューもできます。
ソートおよびフィルタ: この手順では、ビューにソートおよびフィルタを適用します。結果のプレビューもできます。
強調表示: この手順では、表形式ビューに条件付き書式を適用します(表形式ビューを含めた場合)。結果のプレビューもできます。
保存: この手順では、分析を同じ名前または別の名前で保存します。また、次のこともできます。
分析を保存するための新規フォルダを作成します。
フォルダおよび分析の名前を変更します。
フォルダおよび分析を削除します。
フォルダを展開または縮小します。
Oracle BI EEで、BIコンポーザを使用して新規の分析を作成するには、グローバル・ヘッダーの「新規」メニューで「分析」オプションを選択するか、または「ホーム」ページの「作成」セクションを選択します。
BI Composerの詳細は、「BI Composerとは」を参照してください。
BI Composerを使用して分析を作成するには:
Oracle BI EEの場合:
グローバル・ヘッダーで「新規」、「分析」の順にクリックします。
サブジェクト・エリアの選択。BIコンポーザ・ウィザードが新規ウィンドウに表示されます。
他のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)の場合:
「サブジェクト・エリア」タブをクリックします。
サブジェクト・エリアの選択。
「作成」をクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: 列の選択」パネルが表示されます。
「列の選択」パネルを使用して、分析に含める列を選択します。追加する各列に対して次を行います。
「サブジェクト・エリア」リストにある列を選択します。
「追加」をクリックして、これを「選択された列」リストに移動します。
列を選択するサブジェクト・エリアを追加または削除するには、「サブジェクト・エリア」: Subject_Area_Nameエリアで「追加」ボタンをクリックし、「サブジェクト・エリアの追加/削除」ダイアログを表示します。
「選択された列」リストの列に対して、次を行います。
列名を変更するか列の式を指定するには、列を選択して「列のプロパティ」を選択し、BIコンポーザの「列のプロパティ」ダイアログを表示します。
列見出し、または列または階層レベルの値をクリックしたときに何が起こるかを指定するには、列の「相互作用」リストで次のオプションのいずれかを選択します。
ビューの列を非表示にするには、列の「非表示」ボックスを選択します。
リストから列を削除するには、列を選択して「削除」をクリックします。
リストからすべての列を削除するには、「すべて削除」をクリックします。
ウィザードの最上部にあるBI Composerトレインの「ビューの選択」ボタンをクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: ビューの選択」パネルが表示されます。
「ビューの選択」パネルを使用して、含めるビューを指定します。
(オプション) 分析に表形式ビューを含めた場合は、BIコンポーザ・トレインの「表の編集」ボタンをクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: 表の編集」パネルが表示されます。
(オプション) 「表の編集」パネルを使用して、表形式ビューのレイアウトを編集します。
(オプション) 分析にグラフ・ビューを含めた場合は、BI Composerトレインの「グラフの編集」ボタンをクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: グラフの編集」パネルが表示されます。
(オプション) 「グラフの編集」パネルを使用して、グラフのプロパティおよびレイアウトを編集します。
(オプション) BI Composerトレインの「ソートおよびフィルタ」ボタンをクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: ソートおよびフィルタ」パネルが表示されます。
(オプション)「ソートおよびフィルタ」パネルを使用して、ビューにソートおよびフィルタを適用します。
(オプション) 分析に表形式ビューを含めた場合は、BIコンポーザ・トレインの「強調表示」ボタンをクリックします。BIコンポーザ・ウィザード: 「分析の作成: 強調表示」パネルが表示されます。
(オプション) 「強調表示」パネルを使用して、表形式ビューに条件付き書式を適用します。
BI Composerトレインの「保存」ボタンをクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: 保存」パネルが表示されます。
「保存」パネルを使用して、保存基準を指定し、分析を同じ名前または別の名前で保存します。「送信」ボタンをクリックします。
次の場合は、Oracle BI EEでBIコンポーザを使用して分析を編集します。
「カタログ」ページから、または「ホーム」ページの「最近」セクションまたは「最もポピュラー」セクションから分析を編集
ダッシュボード内から分析を編集
他のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)では、分析を選択してBIコンポーザ・ウィザードから直接編集します。
BI Composerの詳細は、「BI Composerとは」を参照してください。
BI Composerを使用して分析を編集するには:
次のいずれかの方法で、分析を編集します。
Oracle BI EEの「カタログ」ページまたは「ホーム」ページから、分析に移動して「編集」をクリックします。BI Composerウィザードが表示されます。
BI Composerウィザードから「カタログ」タブをクリックして分析を選択し、「編集」をクリックします。
ウィザードの最上部にあるBI Composerトレインの各ボタンを使用して、ウィザードの各手順をたどって分析に変更を加えます。
BI Composerトレインの「保存」ボタンをクリックします。BI Composerウィザード: 「分析の作成: 保存」パネルが表示されます。
「保存」パネルを使用して保存基準を指定し、編集した分析を同じ名前または別の名前で保存します。「送信」ボタンをクリックします。
Oracle BI EE以外のアプリケーション(ADFアプリケーションなど)でBIコンポーザを操作している場合、BIコンポーザに表示するための分析を表示できます(Oracle BI EEでは、「分析」エディタを使用して作成した分析と同じ方法で分析を表示します。)
BI Composerの詳細は、「BI Composerとは」を参照してください。
BI Composerで分析を表示するには:
「カタログ」タブをクリックします。
分析を選択します。
「表示」をクリックします。確認のための分析が「カタログ」タブの右側に表示されます。