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Oracle Smart Update Oracle WebLogic Serverへのパッチの適用
リリース3.3.0
B61614-03
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3 Smart Updateの起動

この節では、以下のトピックについて説明します。

はじめに

Smart Updateを起動して製品インストールへの更新の適用を開始する前に、次の項を確認してください。

ダウンロードされたパッチの解凍

My Oracle SupportかダウンロードするすべてのSUパッチ・ファイルは、圧縮(ZIP)ファイルです。パッチの適用時にSmart Updateを実行する前には、これらのZIPファイルを環境に適合するツール(Windowsの場合7-ZipまたはWinZip、Linuxの場合tarまたはgunzipなど)で展開する必要があります。

各ファイルを解凍するとパッチJARファイルおよびREADME.txtファイルが展開されます。ファイルの展開は、適用するパッチと同じディレクトリに展開する必要があります。この場所は、「プリファレンスの設定」で説明されているとおりにSmart Updateのパッチ・ダウンロード・ディレクトリと同じディレクトリになります。また、ファイルをサブディレクトリに展開してからパッチJARファイルをパッチ・ダウンロード・ディレクトリに移動することもできます。

必要なアクセスを取得する

Smart Updateを起動する前に、必要なすべてのリソースにアクセスできることを確認してください。具体的には、次のことを行います。

  • パッチ・ダウンロード・ディレクトリに対する適切な書込み権限があることを確認します。特に、このディレクトリがリモート・ディスク・ドライブまたはリモート・コンピュータ上に存在している場合には必ず確認してください。

  • ターゲットの製品インストール・ディレクトリにアクセスするために必要な権限があることを確認します。ネットワーク経由の(リモート・マウントされた)ディスク・ドライブ上にある製品インストールにパッチを適用する場合、これらのディレクトリにアクセスできることは特に重要です。

Smart Updateの起動方法

表3-1には、WindowsシステムおよびUNIXシステムでSmart Updateグラフィカル・インタフェースを起動する手順を示します。

表3-1 Smart Updateの起動

このプラットフォームでSmart Updateを起動するには 次の手順を実行します

Windows

「スタート」メニューから、次を選択します

「スタート」→「プログラム」→「Oracle WebLogic」→「Smart Update」

または、MS-DOSコマンド・プロンプト・ウィンドウから起動する場合は:

  1. MW_HOME\utils\bsuディレクトリに移動します。MW_HOMEは、更新する製品インストールのホスト・ディレクトリです。

  2. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します:

    bsu.cmd
    

    Smart Updateのメイン・ウィンドウが表示されます。

UNIX

注意: UNIXシステムでSmart Updateを実行する場合、ソフトウェアのアップグレードを行うシステムに付属するコンソールで、JavaベースのGUIがサポートされている必要があります。

  1. UNIXシステムにログインします。

  2. MW_HOME/utils/bsuディレクトリに移動します。MW_HOMEは、更新する製品インストールのホスト・ディレクトリです。

  3. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します:

    bsu.sh
    

    Smart Updateのメイン・ウィンドウが表示されます。


Smart Updateをはじめて起動する際に、パッチ・ダウンロード・ディレクトリを適切な場所を設定します。「パッチ・ダウンロード・ディレクトリを選択する」を参照してください。

プリファレンスの設定

「プリファレンス」ダイアログ・ボックスでは、次のオプションを設定できます。

パッチ・ダウンロード・ディレクトリを選択する

My Oracle Supportからダウンロードしたパッチを適用する前に、パッチ・ダウンロード・ディレクトリとして適切な場所を選択することをお薦めします。ダウンロードしたパッチはすべてこのディレクトリに格納します。

パッチ・ダウンロード・ディレクトリは単一レベルのディレクトリまたはフォルダで、Smart Updateでは適用可能なパッチの検出に使用されます。パッチの適用を開始する前に、この役割を果すディレクトリを、この項の説明に従って必ず指定してください。

Smart Update 3.3.0にアップグレードする際には、パッチ・ダウンロード・ディレクトリが自動的に作成されますが、必要に応じてデフォルト以外の場所を指定することも可能です。たとえば、組織内において、ソフトウェア・ベンダーからダウンロードしたパッチを専用の場所に格納することが推奨または義務付けられている場合があります。この場所は、集中管理されるリポジトリである場合も、特定の構成のためのキャッシュ・ディレクトリ・セットである場合もあります。更新ファイルの格納についてSmart Updateが柔軟に対応できることを利用すれば、ソフトウェア・メンテナンスが集中管理されている場合や、QA環境、ステージング環境、本番環境に順次移行するためメンテナンス・イメージを簡単にレプリケートする必要がある場合など、各種のビジネス・プラクティスにSmart Updateを適合させることができます。

パッチ・ダウンロード・ディレクトリを指定するには、次の手順を実行します:

  1. Smart Updateを起動します。

  2. Smart Updateのメイン・ウィンドウから、「ファイル」「プリファレンス」を選択します。

    「プリファレンス」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「パッチ・ダウンロード・ディレクトリ」セクションで、パッチ・ダウンロード・ディレクトリのパスを指定します。

    パッチ・ダウンロード・ディレクトリに関する次の情報に注意してください。

    • Smart Update 3.3.0をインストールすると、MW_HOME\utils\bsu\cache_dirディレクトリがデフォルトのパッチ・ダウンロード・ディレクトリとして作成されます。

    • 別のディレクトリを指定しないかぎり、デフォルトのパッチ・ダウンロード・ディレクトリは、システムにダウンロードされるすべての製品のパッチを格納するために使用されます。つまり、この目的で使用されるディレクトリは、別のミドルウェア・ホーム・ディレクトリが作成されても変更されません。

    • ミドルウェア・ホーム・ディレクトリが複数ある場合は、パッチ・ダウンロード・ディレクトリを、パッチを適用するインストール・ターゲットのMW_HOME\utils\bsu\cache_dirに変更することをお薦めします。そうすることで、Smart Updateをターゲット・インストールのミドルウェア・ホームから実行している場合でも、必要なパッチを適用できるようになります。

「ダウンロードされたパッチ」パネルでパッチ・セットを表示する

Smart Updateでは、Smart Updateのメイン・ウィンドウの「ダウンロードされたパッチ」パネルに表示されているSmart Updateパッチ・セットの表示モードを選択できます。Smart Updateパッチ・セットとは、単一のパッチにバンドルされたパッチの集まりのことです。パッチ・セットは、アップグレード・インストーラでのみインストールできるWebLogic Server用のOracleパッチ・セット・リリース(バージョン・アップグレード)と混同しないよう注意してください。

  • インストール済のパッチ・セット内の各パッチのエントリおよびパッチ・セット自体のエントリを表示する場合は、「パッチ・セットとすべての構成パッチを表示する」を選択します。(これがデフォルトの設定です。)

  • インストール済のパッチ・セットのエントリのみを表示し、パッチ・セットに属している個々のパッチのエントリは表示しない場合は、「パッチ・セットが存在し、完全な場合は、構成パッチを非表示にする」を選択します。

HTTPプロキシ情報の設定

Smart Updateを実行しているシステムがファイアウォールによって保護されている場合は、パッチをダウンロードするには、次のオプションのいずれかの指定が必要になる場合があります。これらの設定はSmart Updateクライアントの自動更新メカニズムにのみ適用します。Smart Updateは、Smart Updateクライアントの入手可能な更新バージョンがあるかどうかを確認し、入手できるバージョンがあれば、ダウンロードするように指示します。入手可能な更新をダウンロードすると、Smart Updateはその新しいバージョンに更新されます。

  • HTTPプロキシを使用する

    ダウンロードにHTTPプロキシ・サーバーを使用する場合は、このオプションを選択します。HTTPプロキシ・サーバーを使用するには、初めてダウンロード・サーバーにログインする前に、Smart Updateで次の設定を行う必要があります。その後、設定を変更する必要はありません。

    「ログイン」ダイアログ・ボックスで、「オフライン」をクリックして、次の項目を指定します。

    • ホスト: プロキシ・サーバーの名前またはIPアドレス

    • ポート: プロキシ・サーバーのポート番号

  • 認証を使用する

    使用しているHTTPプロキシ・サーバーにサーバー側認証が必要な場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択するには、以下を指定する必要があります。

    • ユーザー名: プロキシ・サーバーに必要な、有効なユーザー名

    • パスワード: ユーザーの有効なパスワード