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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B66703-02
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3 エンタープライズ・デプロイメント用のネットワークの準備

この章では、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジで必要なネットワーク環境の事前構成について説明します。この章を使用して、仮想サーバー名、ロード・バランサ、IPと仮想IP、ファイアウォールおよびポートの構成を計画してください。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 エンタープライズ・デプロイメント用のネットワークの準備の概要

様々な種類のネットワーク・トラフィックや監視に対応するように、仮想サーバーや関連するポートをロード・バランサに構成する必要があります。これらの仮想サーバーは、サービスを実行するために適切な実際のホストおよびポートに対して構成する必要があります。また、ロード・バランサは、可用性を確保するために実際のホストおよびポートを監視するように構成し、サービスがダウンしたときにこれらのホストおよびポートへのトラフィックをできるだけ早く停止できるようにする必要があります。これによって、特定の仮想ホストの着信トラフィックが他の層の使用不可のサービスに送信されることがなくなります。

3.2 トポロジで使用する仮想サーバー名

Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・トポロジでは、次の仮想サーバー名を使用します。

仮想サーバー名がIPアドレスと関連付けられており、DNSの一部になっていることを確認してください。Oracle Fusion Middlewareを実行するノードは、これらの仮想サーバー名を解決できるようになっている必要があります。

第3.3項「ロード・バランサの構成」の手順に従って、ロード・バランサで仮想サーバー名を定義します。

3.2.1 wcc.mycompany.com

wcc.mycompany.comは、ランタイムOracle WebCenter ContentコンポーネントへのすべてのHTTPトラフィックのアクセス・ポイントとして動作する仮想サーバー名です。SSLへのトラフィックが構成されます。クライアントは、wcc.mycompany.com:443のアドレスを使用してこのサービスにアクセスします。

3.2.2 admin.mycompany.com

admin.mycompany.comは、Oracle WebLogic Server管理コンソールやOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlなどの管理サービスへの、すべての内部HTTPトラフィックのアクセス・ポイントとして動作する仮想サーバー名です。

クライアントからの入力トラフィックは、SSL対応ではありません。クライアントはadmin.mycompany.com:80のアドレスを使用してこのサービスにアクセスします。そして、リクエストは、WEBHOST1とWEBHOST2のポート7777に転送されます。

3.2.3 soainternal.mycompany.com

soainternal.mycompany.comは、SOAサービスの内部起動に使用される仮想サーバー名です。このURLはインターネットに公開されずに、イントラネットからのみアクセスできます。Oracle SOA Suiteシステムでは、内部サービスの起動に使用するURLと同様に、コンポジットのモデリングの際またはFusion Middleware Controlを介した適切なMBeanによる実行時に、ユーザーはこれを設定できます。

クライアントからの入力トラフィックは、SSL対応ではありません。クライアントはsoainternal.mycompany.com:80のアドレスを使用してこのサービスにアクセスします。そして、リクエストは、WEBHOST1とWEBHOST2のポート7777に転送されます。

3.2.4 wccinternal.mycompany.com

wccinternal.mycompany.comは、Oracle WebCenter Contentサービスの内部起動に使用される仮想サーバー名です。このURLはインターネットに公開されずに、イントラネットからのみアクセスできます。

クライアントからの受信トラフィックは、SSL対応ではありません。クライアントはwccinternal.mycompany.com:80のアドレスを使用してこのサービスにアクセスし、リクエストはWEBHOST1とWEBHOST2のポート7777に転送されます。

3.3 ロード・バランサの構成

このエンタープライズ・トポロジは外部のロード・バランサを使用します。第3.2項「トポロジで使用する仮想サーバー名」で説明する仮想サーバー名を定義して、ロード・バランサを構成します。

次に示す手順は大まかな手順です。実行する必要がある実際の手順は、使用するロード・バランサのタイプによって異なります。次の手順を実行するための詳細は、使用するロード・バランサのドキュメントを参照してください。

ロード・バランサの詳細は、第2.1.3項「Web層ノードについて」を参照してください。


注意:

Oracle Technology Networkには、検証されたロード・バランサとその構成の一覧(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/tested-lbr-fw-sslaccel-100648.html)が用意されています。


第3.2項「トポロジで使用する仮想サーバー名」で説明する仮想サーバー名を定義して、ロード・バランサを構成するには、次の手順を実行します。

  1. サーバーのプールを作成します。このプールを仮想サーバーに割り当てます。

  2. Oracle HTTP Serverホストのアドレスをプールに追加します。たとえば、次のようになります。

    • WEBHOST1:7777

    • WEBHOST2:7777

  3. ロード・バランサにsoainternal.mycompany.com:80の仮想サーバーを構成し、この仮想サーバーに対して次のルールを定義します。

    • この仮想サーバーでは、SOAの内部アドレスを仮想サーバーのアドレス(たとえばsoainternal.mycompany.com)として使用します。このアドレスは一般的に外部化されません。

    • HTTPをプロトコルとして指定します。

    • アドレスとポートの変換を有効にします。

    • サービスやノードが停止した場合に接続のリセットを有効にします。

    • ステップ1で作成したプールを仮想サーバーに割り当てます。

  4. ロード・バランサにwcc.mycompany.com:443の仮想サーバーを構成し、この仮想サーバーに対して次のルールを定義します。

    • この仮想サーバーでは、仮想サーバーのアドレス(たとえばwcc.mycompany.com)としてシステムのフロントエンド・アドレスを使用します。フロントエンド・アドレスは、システムで使用され外部に公開されているホスト名であり、インターネットに公開されます。

    • ポート80とポート443でこの仮想サーバーを構成します。ポート80に入力するリクエストはすべて、ポート443にリダイレクトされる必要があります。

    • HTTPをプロトコルとして指定します。

    • アドレスとポートの変換を有効にします。

    • サービスやノードが停止した場合に接続のリセットを有効にします。

    • ステップ1で作成したプールを仮想サーバーに割り当てます。

    • この仮想サーバーの/consoleと/emへのアクセスを除外するルールを作成します。

  5. ロード・バランサにadmin.mycompany.com:80の仮想サーバーを構成し、この仮想サーバーに対して次のルールを定義します。

    • この仮想サーバーでは、内部管理アドレスを仮想サーバーのアドレス(たとえば、admin.mycompany.com)として使用します。このアドレスは一般的に外部化されません。

    • HTTPをプロトコルとして指定します。

    • アドレスとポートの変換を有効にします。

    • サービスやノードが停止した場合に接続のリセットを有効にします。

    • 必要に応じて、この仮想サーバーの/consoleと/emのみへのアクセスを許可するルールを作成します。

    • ステップ1で作成したプールを仮想サーバーに割り当てます。

  6. ロード・バランサにwccinternal.mycompany.com:80の仮想サーバーを構成し、この仮想サーバーに対して次のルールを定義します。

    • この仮想サーバーでは、Oracle WebCenter Contentの内部アドレスを仮想サーバーのアドレス(たとえばwccinternal.mycompany.com)として使用します。このアドレスは一般的に外部化されません。

    • HTTPをプロトコルとして指定します。

    • アドレスとポートの変換を有効にします。

    • サービスやノードが停止した場合に接続のリセットを有効にします。

    • ステップ1で作成したプールを仮想サーバーに割り当てます。

    • 必要に応じて、この仮想サーバーの/consoleと/emへのアクセスを除外するルールを作成します。

  7. Oracle HTTP Serverノードを監視してノードの障害を検出するように構成します。

    • /」のURLコンテキストに定期的にpingを実行するように監視を設定します。


      ヒント:

      Oracle HTTP Serverのドキュメント・ルートにindex.htmが存在せずにOracle WebLogic Serverで「/」の404エラーが返される場合は、かわりにGET /\n\nを使用してください。


    • ping実行間隔については、システムに負荷を与えないように値を指定します。とりあえず5秒で試してみることができます。

    • タイムアウト時間については、使用するOracle SOA Suiteシステムで予測できる最長レスポンス時間に相当する値を指定します。つまり、HTTPサーバーへのリクエストに必要な最長所要時間より大きな値を指定します。

    第7.6項「仮想ホストの構成」に従って仮想ホストを構成すると、仮想ホスト名アドレスへのアクセスが可能になります。アクセスできない場合は、この手順を正しく実行していることを確認してください。

3.4 IPと仮想IP

図3-1に示すように、異なる仮想IPと物理IPでリスニングするように、管理サーバーと管理対象サーバーを構成してください。この図が示すとおり、各VIPおよび各IPは、それらを使用するOracle WebLogicサーバーに付加されています。VIP1に障害が発生すると、手動で管理サーバーがSOAHOST2で再起動します。Oracle WebLogic Serverの移行機能により、VIP2とVIP3では、SOAHOST1からSOAHOST2へのフェイルオーバーとSOAHOST2からSOAHOST1へのフェイルオーバーがそれぞれ実行されます。また、WLS_IMG1とWLS_IMG2では、VIP4とVIP5をそれぞれWCCHOST1からWCCHOST2にフェイルオーバーするサーバー移行が使用されます。

WebLogic Serverの移行機能の詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』を参照してください。

(仮想ではない)物理IPが、各ノードに固定的に割り当てられます。IP1はWCCHOST1の物理IPで、WLS_WCC1サーバーによりリスニング・アドレスとして使用されます。IP2はWCCHOST2の物理IPで、WLS_WCC2サーバーによりリスニング・アドレスとして使用されます。

仮想IP db-scan.mycompany.comは、GridLinkデータ・ソースのデータベースOracle Single Client Access Name (SCAN)のアドレスです。

図3-1 管理サーバーと管理対象サーバーにマップされるVIPとIP

管理サーバーと管理対象サーバーにマップされるVIPとIP
「図3-1 管理サーバーと管理対象サーバーにマップされるVIPとIP」の説明

表3-1には、各種の仮想ホストの説明が記載されています。

表3-1 仮想ホスト

仮想IP VIPのマップ先 説明

VIP1

ADMINVHN

ADMINVHNは、管理サーバーのリスニング・アドレスである仮想ホスト名であり、管理サーバーの手動フェイルオーバーによりフェイルオーバーします。管理サーバーのプロセスが実行されているノード(デフォルトはSOAHOST1)で有効にされます。

VIP2

SOAHOST1VHN1

SOAHOST1VHN1は、WLS_SOA1のリスニング・アドレスにマップし、この管理対象サーバーのサーバー移行によりフェイルオーバーする、仮想ホストの名前です。これは、WLS_SOA1プロセスが実行されているノード(デフォルトはSOAHOST1)で有効化されます。

VIP3

SOAHOST2VHN1

SOAHOST2VHN1は、WLS_SOA2のリスニング・アドレスにマップし、この管理対象サーバーのサーバー移行によりフェイルオーバーする、仮想ホストの名前です。これは、WLS_SOA2プロセスが実行されているノード(デフォルトはSOAHOST2)で有効化されます。

VIP4

WCCHOST1VHN1

WCCHOST1VHN1は、WLS_IMG1のリスニング・アドレスにマップし、この管理対象サーバーのサーバー移行によりフェイルオーバーする仮想ホストの名前です。これは、WLS_IMG1プロセスが実行されているノード(デフォルトはWCCHOST1)で有効化されます。

VIP5

WCCHOST2VHN1

WCCHOST2VHN1は、WLS_IMG2のリスニング・アドレスにマップし、この管理対象サーバーのサーバー移行によりフェイルオーバーする仮想ホストの名前です。これは、WLS_IMG2プロセスが実行されているノード(デフォルトはWCCHOST2)で有効化されます。

db-scan.mycompany.com


db-scan.mycompany.comは、GridLinkデータ・ソースのデータベースOracle Single Client Access Name (SCAN)のアドレスです。


3.5 ファイアウォールとポート

多くのOracle Fusion Middlewareコンポーネントおよびサービスはポートを使用します。管理者は、これらのサービスが使用するポート番号を把握し、同じポート番号が1つのホスト上の2つのサービスによって使用されないようにする必要があります。

ほとんどのポート番号はインストール中に割り当てられます。

表3-2には、Oracle WebCenter Contentトポロジで使用されるポートの一覧が記載されているほか、トポロジのファイアウォール上で開く必要のあるポートも記載されています。

ファイアウォール表記法:

表3-2 使用されるポート

タイプ ファイアウォール ポートとポート範囲 プロトコル/アプリケーション インバウンド/アウトバウンド その他の考慮事項とタイムアウトのガイドライン

ブラウザによるリクエスト

FW0

80

HTTP/ロード・バランサ

インバウンド

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのHTMLコンテンツによって異なります。

ブラウザによるリクエスト

FW0

443

HTTPS/ロード・バランサ

インバウンド

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのHTMLコンテンツによって異なります。

ブラウザによるリクエスト

FW1

80

HTTP/ロード・バランサ

アウトバウンド(イントラネット・クライアント)

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのHTMLコンテンツによって異なります。

ブラウザによるリクエスト

FW1

443

HTTPS/ロード・バランサ

アウトバウンド(イントラネット・クライアント)

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのHTMLコンテンツによって異なります。

コールバックおよびアウトバウンド呼出し

FW1

80

HTTP/ロード・バランサ

アウトバウンド

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのHTMLコンテンツによって異なります。

コールバックおよびアウトバウンド呼出し

FW1

443

HTTPS/ロード・バランサ

アウトバウンド

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのHTMLコンテンツによって異なります。

Oracle HTTP Serverへのロード・バランサ

なし

7777

HTTP

なし

第3.3項「ロード・バランサの構成」を参照してください。

管理サーバーによるOHS登録

FW1

7001

HTTP/t3

インバウンド

タイムアウトを短い時間(5から10秒)に設定します。

管理サーバーによるOHS管理

FW1

OPMNポート(6701)とOHS管理ポート(7779)

それぞれTCPとHTTP

アウトバウンド

タイムアウトを短い時間(5から10秒)に設定します。

Oracle SOA SuiteおよびOracle WSMサーバーへのアクセス

FW1

8001

範囲: 8000から8080

HTTP / WLS_SOAn

インバウンドおよびアウトバウンド

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプによって異なります。

Oracle WebCenter Contentへのアクセス

FW1

16200

HTTP / WLS_WCCn

インバウンド

ブラウザ・ベースでアクセスします。セッション・タイムアウトを構成します。

Oracle WebCenter Content: Imagingへのアクセス

FW1

16000

HTTP / WLS_IMGn

インバウンド

ブラウザ・ベースでアクセスします。セッション・タイムアウトを構成します。

Oracle WebCenter ContentへのImagingによる接続

なし

4444

TCP/IPユニキャスト

なし

永続的に接続されます。WebCenter Content Serverのタイムアウトを構成できます。

SOA_Clusterメンバー間の通信

なし

8001

TCP/IPユニキャスト

なし

デフォルトでは、サーバーのリスニング・アドレスのポートと同じポートがこの通信で使用されます。

WCC_Clusterメンバー間の通信

なし

16200

TCP/IPユニキャスト

なし

デフォルトでは、サーバーのリスニング・アドレスのポートと同じポートがこの通信で使用されます。

IMG_Clusterメンバー間の通信

なし

16000

TCP/IPユニキャスト

なし

デフォルトでは、サーバーのリスニング・アドレスのポートと同じポートがこの通信で使用されます。

WebLogic Serverクラスタ内におけるセッション・レプリケーション

なし

なし

なし

なし

デフォルトでは、サーバーのリスニング・アドレスのポートと同じポートがこの通信で使用されます。

管理コンソールへのアクセス

FW1

7001

HTTP / 管理サーバーおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control

t3

両方

管理コンソールへのアクセスのタイプ(アプリケーション層のクライアントまたはアプリケーション層の外部のクライアントからWebLogic Server管理コンソールを使用する予定があるかどうか)に基づいてタイムアウト時間をチューニングする必要があります。

ノード・マネージャ

なし

5556

TCP/IP

なし

なし

実際の値は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のファイアウォールとポートに関する項を参照してください。

アクセス・サーバーのアクセス

F

5575
(OAM 11g)

6021
(OAM 10g)

OAP

インバウンド

実際の値は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のファイアウォールとポートに関する項を参照してください。

アイデンティティ・サーバーへのアクセス(OAM 10g)

FW1

6022

OAP

インバウンド


データベースへのアクセス

FW2

1521

SQL*Net

両方

タイムアウトは、Oracle SOA Suiteによって使用されるプロセス・モデルのタイプとすべてのデータベース・コンテンツによって異なります。

デプロイメントの一貫性

なし

8088

範囲: 8000から8090


なし

なし

Oracle Internet Directoryのアクセス

FW2

389

LDAP

インバウンド

ロード・バランサに基づいてディレクトリ・サーバーのパラメータをチューニングする必要があります。それ以外の方法ではチューニングしないでください。

Oracle Internet Directoryのアクセス

FW2

636

LDAP SSL

インバウンド

ロード・バランサに基づいてディレクトリ・サーバーのパラメータをチューニングする必要があります。それ以外の方法ではチューニングしないでください。

OWSM用JOC

該当なし

9991

範囲: 9988から9998

TCP/IP

該当なし

該当なし

ブラウザによるリクエスト

該当なし

16250

16250

HTTP / WLS_IBRn

該当なし

ブラウザ・ベースでアクセスします。セッション・タイムアウトを構成します。



注意:

ファイアウォール・ポートはTCP/IPポートの定義によって異なります。


3.6 資格証明ストアおよびポリシー・ストアとしてのLDAPの使用

Oracle Fusion Middlewareでは、WebLogicドメインで異なるタイプの資格証明ストアおよびポリシー・ストアを使用できます。ドメインでは、XMLファイルまたは様々なタイプのLDAPプロバイダに基づいてストアを使用できます。ドメインがLDAPストアを使用する場合は、ポリシーと資格証明のデータはすべて、一元化されたストアで保持および保守されます。ただし、XMLポリシー・ストアを使用している場合、管理対象サーバーへの変更は、同じドメイン・ホームを使用していなければ管理サーバーには伝播されません。

Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジでは、第4.3項「各種ディレクトリの推奨場所」の説明のとおり、管理サーバーと管理対象サーバーに各種のドメイン・ホームを使用します。この理由から、また整合性と一貫性を保持するために、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジ環境のポリシー・ストアおよび資格証明ストアとしてLDAPサーバーを使用する必要があります。資格証明ストアおよびポリシー・ストアとしてLDAPを使用し、Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・トポロジを構成するには、第15.2項「資格証明ストアおよびポリシー・ストアの構成」の手順に従います。