Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.6.0) B72084-01 |
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この付録では、Oracle WebCenter Portalで使用可能なポートレット・テクノロジの構成情報について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
設計時のポートレット・テクノロジの使用に関する詳細は、このガイドの次の各章を参照してください。
実行時のこれらのテクノロジの使用に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド』を参照してください。
この項では、OmniPortletの構成について説明します。OmniPortletウィザードの詳細は、第65章「OmniPortletを使用したポートレットの作成」を参照してください。この項では、次の構成情報を示します。
第E.1.3項「PortalツールおよびWebプロデューサの構成(オプション)」
注意: この項では、
> find DOMAIN_DIR -name "provider.xml" | grep -i omniportlet
統合WebLogic Server(統合WLSまたはデフォルト・サーバー)では、OmniPortletの JDEV_SYSTEM_DIRECTORY/DefaultDomain/servers/DefaultServer/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY/war/WEB-INF/providers/omniPortlet/provider.xml Windowsプラットフォーム上では、JDeveloperのシステム・ディレクトリへのパスに空白が含まれている場合、Frameworkアプリケーション内のページはレンダリングされません。そのため、 Fusion Middleware 11gインストールでは、OmniPortletの FMW_HOME/user_projects/domains/wc_domain/servers/WLS_Portlet/tmp/_WL_user/portalTools_version_number/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY/war/WEB-INF/providers/omniPortlet/provider.xml |
OmniPortletプロデューサがファイアウォールの内側にある場合、ファイアウォールの外側にあるデータ(CSV、XMLまたはWebサービスなど)のURLにOmniPortletがアクセスできるように、プロキシ情報を構成する必要があります。そのためには、WebLogic serverの起動時にコマンドラインにプロキシ情報を設定できます。または、OmniPortlet_WAR_DIR
/WEB-INF/providers/omniPortlet/provider.xml
にあるOmniPortletのprovider.xml
ファイルにプロキシ情報を設定することもできます。
注意: Webサービス・データソースに関しては、 |
WebLogic serverの起動時にコマンドラインにプロキシ情報を設定するには、HTTPプロキシ・ホストを使用している場合は表E-1、HTTPSプロキシ・ホストを使用している場合は表E-2の説明に従ってパラメータを設定します。
表E-1 HTTPプロキシ情報コマンドライン・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
プロキシ・サーバーのホスト名(OmniPortletプロデューサからそのデータソースへのURL接続を行うために必要な場合)。 |
|
HTTPプロキシ・ホストのポート番号です。 |
|
ローカル・マシンなど、プロキシ・サーバーを介さずに直接接続できるドメインまたはホスト名。
ホストは、完全修飾ホスト名でもIPアドレスでもかまいません。 |
|
プロキシ・サーバーにログインするユーザー(プロキシ・サーバーが認証を要求する場合)。 |
|
プロキシ・サーバーにログインするためのパスワード(プロキシ・サーバーが認証を要求する場合)。 |
|
プロキシ・サーバーの認証タイプ。指定可能な値: |
|
プロキシ・サーバーのレルムの名前。レルムの名前がわからない場合は、プロキシ・サーバーの管理者に問い合せてください。 |
表E-2 HTTPSプロキシ情報コマンドライン・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
プロキシ・サーバーのホスト名(OmniPortletプロデューサからそのデータソースへのURL接続を行うために必要な場合)。 |
|
HTTPSプロキシ・ホストのポート番号です。 |
|
ローカル・マシンなど、プロキシ・サーバーを介さずに直接接続できるドメインまたはホスト名。
ホストは、完全修飾ホスト名でもIPアドレスでもかまいません。 |
|
プロキシ・サーバーにログインするユーザー(プロキシ・サーバーが認証を要求する場合)。 |
|
プロキシ・サーバーにログインするためのパスワード(プロキシ・サーバーが認証を要求する場合)。 |
|
プロキシ・サーバーの認証タイプ。指定可能な値: |
|
プロキシ・サーバーのレルムの名前。レルムの名前がわからない場合は、プロキシ・サーバーの管理者に問い合せてください。 |
次に、3つのパラメータとその値の例を示します。
-Dhttps.proxyHost=myProxyServer.mycompany.com -Dhttps.proxyPort=80 -Dhttps.nonProxyHosts=localhost|localhost.localdomain|127.0.0.1|
provider.xml
ファイルにプロキシ情報を構成するには、表E-3のパラメータのリストとその説明を参照してください。
表E-3 Provider.xmlのタグ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
OmniPortletプロデューサからそのデータ・ソースへのURL接続を行うために必要な場合、プロキシ・サーバーのホスト名を入力します。 |
|
HTTPプロキシ・ホストのポート番号を入力します。 |
|
プロキシ・サーバーを介さずに直接接続できるドメインまたはホスト名を入力します。ドメイン名は、次の例のように、企業、組織、政府機関などの名前を含むURLの一部です。
ホストは、完全修飾ホスト名でもIPアドレスでもかまいません。 |
|
指定可能な値: プロキシ・サーバーに認証が必要な場合は、trueを入力します。認証パラメータは、 |
proxyType |
指定可能な値: プロキシ・サーバーのタイプを選択します。 BasicまたはDigest認証の詳細は、 |
|
この表で後から説明するログイン情報に従い、ユーザーがアクセスするプロキシ・サーバーのレルムの名前を入力します。レルムの名前がわからない場合は、プロキシ・サーバーの管理者に問い合せてください。 |
|
指定可能な値: trueの場合、 |
|
プロキシ・サーバーにログインするためのユーザー名を入力します。 |
|
指定したユーザー名のパスワードを入力します。プレーン・パスワード・テキストの前には!を付ける必要があります。プロデューサが起動すると、パスワードは保護のために |
ファイアウォール外のデータにアクセスするためにプロキシを使用する基本的な例は、次のとおりです。
<proxyInfo class="oracle.portal.provider.v2.ProxyInformation"> <httpProxyHost>www-proxy.example.com</httpProxyHost> <httpProxyPort>80</httpProxyPort> <proxyUseAuth>false</proxyUseAuth> </proxyInfo>
次の例では、プロキシ・サーバーのすべてのユーザーに、ログインおよびBasic認証が必要です。
<proxyInfo class="mycompany.portal.provider.v2.ProxyInformation"> <httpProxyHost>myport.example.com</httpProxyHost> <httpProxyPort>8080</httpProxyPort> <proxyUseAuth>true</proxyUseAuth> <proxyType>Basic</proxyType> <proxyRealm>myport</proxyRealm> <proxyUseGlobal>false</proxyUseGlobal> </proxyInfo>
OmniPortlet SQLデータソースは、OracleデータベースにはOracle JDBCドライバを使用して、ODBCデータソースにはSun Microsystems社のJDBC-ODBCドライバを使用してアクセスするように事前に構成されています。開発者はDataDirect JDBCドライバを使用して他のリレーショナル・データベースにアクセスできます。
関連項目: サポートされているデータベースのリストは、Oracle Technology Network ( |
この項では、次の手順を説明します。
次のDataDirect JDBCドライバは、WebLogic Serverのインストールに含まれています。
wlinformix.jar
wlsqlserver.jar
wlutil.jar
wldb2.jar
wlresource.jar
wlspy.jar
wlbase.jar
これらのDataDirectドライバを使用する予定がない場合、目的のデータベースにアクセスするためにかわりにDataDirect JDBCドライバをダウンロードできます。これらのドライバは、1つのZIPファイルにパッケージ化されており、次の場所からダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/topics/datadirect-index-091847.html
DataDirect JDBCドライバをインストールする手順は次のとおりです。
ZIPファイルの中身を一時ディレクトリ(/temp/datadirect
など)に解凍します。
DataDirect JDBCドライバを一時ディレクトリからWebLogic ServerのWLS_DOMAIN_DIRECTORY/lib
ディレクトリにコピーします。
OmniPortletはWebプロデューサとして実装され、構成プロパティはすべてprovider.xml
ファイルに格納されています。DataDirect JDBCドライバをOmniPortletで使用するには、これらのドライバをprovider.xml
ファイルに登録する必要があります。
新しいDataDirect JDBCドライバを登録する手順は次のとおりです。
OmniPortlet_WAR_DIRECTORY
/WEB-INF/providers/omniPortlet/provider.xml
ファイルをバックアップしてから開きます。
SQLデータソース構成エントリに使用するドライバを追加します。
XMLタグdriverInfo
を検索します。
最後のdriverInfo
タグの後に新しいエントリを追加します。
次の例は、WebLogic DataDirectドライバのdriverInfoを示しています。
Microsoft SQL Server:
<driverInfo class="oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCDriverInfo"> <name>Microsoft SQL Server</name> <sourceDataBase>other</sourceDataBase> <subProtocol>weblogic:sqlserver</subProtocol> <connectString>mainProtocol:subProtocol://databaseName</connectString> <driverClassName>weblogic.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver </driverClassName> <dataSourceClassName>weblogic.jdbcx.sqlserver.SQLServerDataSource </dataSourceClassName> <connHandlerClass>oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCConnectionHandler </connHandlerClass> <connPoolSize>5</connPoolSize> <loginTimeOut>30</loginTimeOut> </driverInfo>
Sybase:
<driverInfo class="oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCDriverInfo"> <name>Sybase</name> <sourceDataBase>other</sourceDataBase> <subProtocol>weblogic:sybase</subProtocol> <connectString>mainProtocol:subProtocol://databaseName</connectString> <driverClassName>weblogic.jdbc.sybase.SybaseDriver </driverClassName> <connHandlerClass> oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCODBCConnectionHandler </connHandlerClass> <connPoolSize>5</connPoolSize> <loginTimeOut>30</loginTimeOut> </driverInfo>
DB2:
<driverInfo class="oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCDriverInfo"> <name>DB2</name> <sourceDataBase>other</sourceDataBase> <subProtocol>weblogic:db2</subProtocol> <connectString>mainProtocol:subProtocol://databaseName</connectString> <driverClassName>weblogic.jdbc.db2.DB2Driver </driverClassName> <connHandlerClass> oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCODBCConnectionHandler </connHandlerClass> <connPoolSize>5</connPoolSize> <loginTimeOut>30</loginTimeOut> </driverInfo>
Informix:
<driverInfo class="oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCDriverInfo"> <name>Informix</name> <sourceDataBase>other</sourceDataBase> <subProtocol>weblogic:informix</subProtocol> <connectString>mainProtocol:subProtocol://databaseName</connectString> <driverClassName>weblogic.jdbc.informix.InformixDriver </driverClassName> <connHandlerClass> oracle.webdb.reformlet.data.jdbc.JDBCODBCConnectionHandler </connHandlerClass> <connPoolSize>5</connPoolSize> <loginTimeOut>30</loginTimeOut> </driverInfo>
表E-4では、driverInfo
プロパティのパラメータについて説明しています。
表E-4 driverInfoプロパティのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
使用するデータベースの名前。この名前は、OmniPortletウィザードの「ソース」タブで使用されます。 |
|
内部値。値を |
|
接続文字列( |
|
接続文字列の書式の説明。DataDirectドライバの場合、書式は |
|
ドライバ・クラスの名前。様々な値を取得するには、この項の最後にあるリンクを使用して、DataDirect JDBCドライバのドキュメントを参照してください。 |
|
接続プーリングを実装するデータソース・クラスの名前。このパラメータは、OmniPortletリリース9.0.4.1以上でのみ使用可能です。使用するドライバの正しいデータソース・クラス名は、表E-5を参照してください。 |
|
ドライバおよび接続プーリングの管理にOmniPortletで使用されるクラス。値は次のいずれかです。
|
|
接続プールによって開かれる接続の最小数。 |
|
このデータソースが、データベースへの接続を試みる間待機する最大時間(秒)です。 |
表E-5では、特定のDataDirect JDBCドライバに対するdriverClassName
プロパティおよびdataSourceClassName
プロパティの値を示しています。
表E-5 driverClassNameおよびdataSourceClassNameのパラメータと値
サポートされるDataDirectドライバ | プロパティ |
---|---|
Microsoft SQL Server |
パラメータ: 値: |
Sybase |
パラメータ: 値: |
DB2 |
パラメータ: 値: |
Informix |
パラメータ: 値: |
provider.xml
ファイルを保存します。
ポートレット・プロデューサをデプロイするOracle WebLogic管理対象サーバーを停止して起動します。そのためには、WL_HOME
、さらにサブディレクトリのopmn/bin
にナビゲートします。
注意: 複数ノード構成(クラスタリングまたはロードバランシング環境など)でOmniPortletを使用している場合、 |
ローカルに構築されたOmniPortletプロデューサとWebクリッピング・プロデューサ、およびカスタム構築されたWebプロデューサを、中間層環境で確実に正しく機能させるには、追加の構成が必要な場合があります。OmniPortletまたはその他のWebプロデューサが、ファイル・システムでカスタマイズされている場合は、PDK-Javaには、プリファレンス・ストア移行/アップグレード・ユーティリティが用意されています。このユーティリティを使用すると、既存のカスタマイズをデータベースに移行し、旧リリースからのカスタマイズをアップグレードできます。PDKプリファレンス・ストア移行ユーティリティの詳細は、第E.5項「ポートレット・プリファレンス・ストア移行ユーティリティ」を参照してください。
複数中間層環境でのPortalツール・プロデューサの構成
デフォルトでは、OmniPortletプロデューサはデータベース・プリファレンス・ストアを使用します。追加の構成なしで、複数中間層環境で機能させることができます。
データベース・プリファレンス・ストアの構成の詳細は、第E.5項「ポートレット・プリファレンス・ストア移行ユーティリティ」を参照してください。
カスタマイズを行ったOmniPortletインスタンスをファイル・システム内で作成済の場合は、プリファレンス・ストア移行ユーティリティを使用して、これらのカスタマイズをデータベースに移行する必要があります。
移行ユーティリティを実行する手順は次のとおりです。
次のコマンドを使用して、WebCenter Portal Oracleホーム・ディレクトリにナビゲートします。
cd WC_ORACLE_HOME
次のコマンドを実行して、OmniPortletデータをファイルベースのプリファレンス・ストア(FilePreferenceStore
)からデータベース・プリファレンス・ストア(DBPreferenceStore
)に移行します。
java -classpath lib/dms.jar:jdbc/lib/ojdbc14dms.jar:portal/jlib/pdkjava.jar:portal/jlib/ ptlshare.jar oracle.portal.provider.v2.preference.MigrationTool -mode filetodb -pref1UseHashing true -pref1RootDirectory portal/portletdata/tools/omniPortlet -pref2User User_Name -pref2Password User_Password -pref2URL jdbc:oracle:thin:@infra.host.com:1521:orcl
PDKプリファレンス・ストア移行ユーティリティの詳細は、第E.5項「ポートレット・プリファレンス・ストア移行ユーティリティ」を参照してください。
通常、ロード・バランシング・ルーター(LBR)を構成する前に、OmniPortletおよびWebクリッピングに対してHTTPプロキシ構成を実行します。LBRの構成後にこれを行う手順は、次のとおりです。
Portalツールの構成情報は、中間層サーバー上のprovider.xml
ファイルに格納されています。1つの中間層(M1など)で構成を直接更新し、それをLBRがフロントエンド処理を行うすべての中間層に伝播する必要があります。最初にM1以外のすべての中間層を停止する必要があります。
HTTPプロキシ設定をprovider.xml
ファイルで変更できます。詳細は、第E.1.1項「ファイアウォール外のデータにアクセスできるようにするOmniPortletプロデューサの構成」を参照してください。
provider.xml
ファイルに加えた変更を中間層M2に伝播します。
OmniPortlet_WAR_DIR
/WEB-INF/providers/omniPortlet/provider.xml
ファイルをM1からM2にコピーします。
WebClipping_WAR_DIR
/WEB-INF/providers/webClipping/provider.xml
ファイルをM1からM2にコピーします。
中間層M2を再起動します。
Frameworkアプリケーションでポートレット・プロデューサ登録を更新します。プロデューサ登録URLの最初の部分をhttp://m1.abc.com:7777/
からhttp://lbr.abc.com/
に変更します。
OmniPortletプロデューサおよびWebクリッピング・プロデューサが、LBRを介して正常に機能することを、次のURLにあるテスト・ページに移動して確認します。
OmniPortletプロデューサ: http://lbr.abc.com/portalTools/omniPortlet/producers/omniPortlet
OmniPortletプロデューサ・テスト・ページの「ポートレット情報」セクションの下に「使用可能なポートレットはありません」が表示された場合、手順1でOmniPortletを正しく構成できていない可能性があります。OmniPortletが正しく構成されている場合、OmniPortletポートレットとシンプル・パラメータ・フォーム・ポートレットがテスト・ページで使用可能です。
Webクリッピング・プロデューサ: http://lbr.abc.com/portalTools/webClipping/producers/webClipping
注意: Webクリッピング・ポートレットまたはOmniPortletのWebページ・データソースを使用する場合、Oracle Web Cacheでセッション・バインディングを有効にすることも必要です。 |
Webクリッピングを使用する前に、次のものを含むいくつかの管理タスクを実行する必要があります。
Webクリッピングには、Oracle Metadata Services (MDS)ストアまたはOracleデータベースに永続的に格納する必要のある定義があります。
注意: Webクリッピング・リポジトリとしてMicrosoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースを使用することはできません。 |
Webクリッピング・リポジトリ構成は、次の場所にあるWebクリッピング・プロデューサのテスト・ページにアクセスすることで表示できます。
http://host:port
/portalTools/webClipping/providers/webClipping
host
は、Webクリッピング・プロデューサのデプロイ先のサーバーであり、port
は、サーバーのHTTPリクエストのリスニング先のポートです。
注意: 統合WLSおよび |
プロバイダ・テスト・ページでは、Webクリッピング・プロデューサが有効なリポジトリで構成されているかどうかを自動的に検出します。構成されていない場合、Webクリッピング・リポジトリの「ステータス」列には「未構成」と表示されます。図E-1は、Webクリッピングのプロバイダ・テスト・ページを示しています。
プロバイダ・テスト・ページを使用してWebクリッピング構成情報を変更することはできません。provider.xml
ファイルに適切な値を設定することで、Webクリッピング・リポジトリを構成できます。このファイルでは、repositoryInfo
タグを使用して、Webクリッピング・リポジトリ設定を行います。
この項の内容は、次のとおりです。
デフォルトでは、Oracle JDeveloperの統合WLS(デフォルト・サーバー)にホスティングされたWebクリッピング・プロデューサは、ファイルベースのMDSをWebクリッピング・リポジトリとして使用するために構成されています。
注意: Oracle Fusion Middlewareの完全インストールでは、Webクリッピング・ポートレット・プロデューサも、デフォルト・ドメインの |
例E-1では、provider.xml
でMDSをデフォルト・リポジトリとして示しています。
例E-1 provider.xmlでのデフォルトWebクリッピング・リポジトリとしてのMDS
<repositoryInfo class="oracle.portal.wcs.provider.info.MdsInformation">
<mdsConfigLocation>mds-config.xml</mdsConfigLocation>
</repositoryInfo>
MDSリポジトリの場合、repositoryInfo
タグがMdsInformation
クラスに設定されています。mdsConfigLocation
エントリは、メタデータ・ストア構成情報(実際のメタデータ・ストアへのパスなど)が格納されているmds-config.xml
ファイルへのパスを指定します。Oracle JDeveloperでは、mds-config.xml
ファイルは次のパスにあります。
JDEV_SYSTEM_DIRECTORY/DefaultDomain/servers/DefaultServer/tmp/_WL_user/portalTools_11.1.1.2.0/RANDOMLY_GENERATED_DIRECTORY/war/WEB-INF
注意: Windowsプラットフォーム上では、JDeveloperのシステム・ディレクトリへのパスに空白が含まれている場合、Frameworkアプリケーション内のページはレンダリングされません。そのため、 |
mds-config.xml
ファイルは、プロパティ・タグ内でリポジトリの場所を指定しています。
<property name="metadata-path" value="portletdata/tools/webClipping"/>
value
に指定される場所は、JDEV_HOME
/portal
を基準としています。指定される相対パスは、JDEV_HOME
/portal
を基準としているものと解釈されます。別の場所(Oracle JDeveloperホーム外の場所など)を使用する場合は、絶対パス(c:\mds
など)を指定します。
注意: 複数中間層デプロイの場合、メタデータ・パスを共有ファイル・システムに変更します。 |
MDSはOracle JDeveloperのデフォルト・リポジトリですが、かわりにWebクリッピング・リポジトリにデータベース・スキーマを使用することも選択できます。
注意: Webクリッピング・リポジトリとしてデータベースを使用する場合は、Webクリッピング・プロデューサまたはWebクリッピング・プロデューサを使用するアプリケーションが再デプロイされる場合でも、すべてのカスタマイズが保持されます。 |
Webクリッピングに対して、次のデータベース・スキーマのいずれかを使用できます。
Oracle WebLogic ServerのRCUで作成したデフォルトのPORTLET
データベース・スキーマ
Oracle 9i
以上のユーザー定義データベース・スキーマ
注意: Webクリッピング・リポジトリとしてMicrosoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースを使用することはできません。 |
この項の内容は、次のとおりです。
Webクリッピング・リポジトリの場合、jdbc/portletPrefs
という名前のJNDIデータソースにより、Oracle WebLogic Serverの一部としてインストールされているOracleデータベースを使用できます。データベースにアクセスするには、PORTLET
という名前のスキーマを使用します。
注意:
|
Webクリッピング・リポジトリとしてOracle 9i
以上のデータベースに対し、ユーザー定義スキーマを使用できます。Webクリッピングの定義およびクリッピング用のデータベース・スキーマを作成するには、例E-2のJavaコマンドを実行します。
例E-2 Webクリッピング・ポートレットの定義およびクリッピング用のスキーマを作成するためのJavaコマンド
java -classpath WC_ORACLE_HOME/lib/xmlparserv2.jar: WC_ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc14.jar:WC_ORACLE_HOME/portal/jlib/wce.jar oracle.portal.wcs.Installer -installSchema -username dbuser -password dbpassword -dburl jdbc:oracle:thin:@//host:port/dbid
これらの意味は、次のとおりです。
WC_ORACLE_HOME
は、使用するWebCenter Portal Oracleホーム・ディレクトリのパスです。
dbuser
は、スキーマのデータベース・ユーザーです。
WSRPおよびPDK-Javaのプリファレンス・ストア・データベース・スキーマの作成で使用するものと同じデータベースを使用することを検討してください。同じユーザーを使用しない場合は、新規のユーザーを作成し、接続権限とリソース権限を付与する必要があります。
dbpassword
は、指定したユーザーのパスワードです。
dburl
は、データベースのURLです。
これは、次の構文を使用してWebクリッピング・ポートレットの定義およびクリッピング用に作成するスキーマを含むデータベースです。
jdbc:oracle:thin:@//dbhost:dbport/service_name
次に例を示します。
jdbc:oracle:thin:@//shobeen:1521/sales_us
注意: 例E-2のクラスパスでは、UNIXとWindowsで異なるセパレータを使用しています。UNIXシステムでは、 |
統合WLSにデプロイされているWebクリッピング・プロデューサのリポジトリ構成を変更する手順は、次のとおりです。
テキスト・エディタでprovider.xml
ファイルを開きます。
Webクリッピング・リポジトリの設定を次のように指定します。
RCUで作成したJNDIデータソースによって参照されるPORTLET
スキーマを使用します。例E-3で示すようにエントリを指定します。
例E-3 Webクリッピング・リポジトリとしてのOracleデータベース
<repositoryInfo class="oracle.portal.wcs.provider.info.JdbcDbInformation"> <connectionName>jdbc/portletPrefs</connectionName> <useRAA>false</useRAA> <useASO>false</useASO> </repositoryInfo>
タグ・パラメータの詳細は、第E.2.1.4項「repositoryInfoタグの属性および子タグ」を参照してください。
Oracle database 9i
以上で作成したデータベース・スキーマを使用します。これは、接続情報を手動で指定できます。
Oracle 9i
以上のデータベースをWebクリッピング・リポジトリとして指定するには、例E-4で示すようにエントリではデータベース接続パラメータを指定します。
例E-4 Webクリッピング・リポジトリとしてのOracle Database 9i以上の設定
<repositoryInfo class="oracle.portal.wcs.provider.info.DatabaseInformation"> <useRAA>false</useRAA> <databaseHost>dbhost.mycompany.com</databaseHost> <databasePort>1521</databasePort> <databaseSid>iasdb</databaseSid> <databaseUsername>scott</databaseUsername> <databasePassword>!tiger</databasePassword> <useASO>false</useASO> </repositoryInfo>
タグ・パラメータの詳細は、第E.2.1.4項「repositoryInfoタグの属性および子タグ」を参照してください。
セキュアなデータベース接続が必要な場合は、useASO
エントリをtrue
に設定することで、詳細セキュリティ・オプション(ASO)を有効にします。ASOの構成の詳細は、第E.2.3項「Webクリッピング・プロデューサのセキュリティ」を参照してください。
注意:
|
provider.xml
ファイルを保存します。
統合WLSを再起動します。
表E-6では、repositoryInfo
タグの属性および子タグとその説明を示しています。
注意:
|
表E-6 repositoryInfoタグの属性および子タグ
属性/パラメータ | MDS/データベース | 説明 |
---|---|---|
両方 |
|
|
MDS |
|
|
Database |
Webクリッピング・リポジトリがRCUを使用してインストールされているデータソースのJNDI名を指定します。デフォルトでは、接続名は Oracle WebLogic Server 11g中間層がOracle Application Server 10gリポジトリに対応している相互運用性シナリオでは、接続とはOracle Application Server 10gリポジトリの |
|
Database |
|
|
Database |
|
|
Database |
Oracleデータベースのホスト名を指定します。バージョン9i以上のみを使用します。次に例を示します。 mycompany.dbhost.com |
|
Database |
Oracleデータベース・リスナーのポート番号を指定します。これは通常 |
|
Database |
Webクリッピング・リポジトリをホスティングするデータベースのOracle SIDを指定します。 |
|
Database |
データベースへのログインに使用するユーザー名を入力します。 |
|
Database |
指定したデータベース・ユーザー名のプレーン・テキストのパスワードを入力します。パスワードの前に感嘆符(!)を付け、Webクリッピング・プロデューサの起動時にパスワードを暗号化できるようにします。 次に例を示します。 !AX3tR |
HTTPまたはHTTPSのプロキシ設定は、Webクリッピング・スタジオがファイアウォール外のWebサイトに接続できるように設定する必要があります。provider.xml
ファイルを手動で編集することにより、設定を指定できます。
Frameworkアプリケーション管理者は、HTTPまたはHTTPSの構成に従ってプロキシ設定を手動で設定できます。provider.xml
ファイルで該当するエントリを編集します。
例E-5では、provider.xml
の該当する部分を示しています。
例E-5 プロキシ設定
- <!-- proxy information: Fill the following up if you have a proxy server between the provider and external sites. <proxyInfo class="oracle.portal.provider.v2.ProxyInformation"> <httpProxyHost>proxy.mycompany.com</httpProxyHost> <httpProxyPort>80</httpProxyPort> <dontProxyFor>*.mycompany.com</dontProxyFor> <proxyUseAuth>true</proxyUseAuth> <proxyType>Basic</proxyType> <proxyRealm>realm1</proxyRealm> <proxyUseGlobal>false</proxyUseGlobal> <proxyUser>scott</proxyUser> <proxyPassword>!tiger</proxyPassword> </proxyInfo> -->
<proxyUseAuth>
、<proxyType>
、<proxyRealm>
、<proxyUseGlobal>
、<proxyUser>
および<proxyPassword>
のタグに対する値の指定はオプションです。
前述の表E-3では、provider.xml
ファイルで指定するプロキシ設定について説明しています。表内の説明は、Webクリッピング・プロデューサにも適用されます。
ここまでの項では、Webクリッピング・プロデューサを使用できるようにするために実行する必要のある管理タスクについて説明しました。この後の項では、Webクリッピング・プロデューサがSecure Sockets Layer (SSL)対応Webサイトにアクセスし、それ自体とデータベース間のチャネルを暗号化できるようにするために、実装する必要のあるセキュリティ構成オプションのいくつかについて説明します。
ユーザーがセキュアなサイトにナビゲートすると、Webサイトでは通常、セキュアな情報を要求する際に、ユーザーに対して自身を識別する証明書を返します。ユーザーが証明書を受け入れると、証明書はブラウザの信頼できる証明書のリストに置かれ、ブラウザとそのサーバー間でセキュアなチャネルが開けるようになります。Webブラウザと同様に、Webクリッピング・プロデューサは、外部のWebサイトに対してHTTPクライアントの役割を果します。信頼できるサイトを把握するために、Webクリッピング・プロデューサでは、信頼できる証明書を格納するためのJavaキーストアであるcacerts
ファイルを使用します。
デフォルトでは、cacerts
ファイルは、Equifax、VeriSignおよびCybertrustの証明書など、様々な証明書を格納しています。ただし、Web上に存在するすべてのサーバー証明書が含まれているわけではありません。そのため、ユーザーがHTTPSを使用してセキュアなサーバーにナビゲートした場合に、Webクリッピング・スタジオで、SSLハンドシェイク失敗例外を受け取ることがあります。この問題を解決するには、cacerts
ファイルにそのサイトの証明書を追加する必要があります。
cacerts
ファイルに証明書を追加する手順は次のとおりです。
HTTPS webサイトの証明書をダウンロードし、PEM形式で証明書を保存します。
ヒント: Mozilla Firefox 3.0以上では、PEM形式で証明書ファイルを保存できます。 |
cacerts
ファイルへのパスを次の手順で検索します。
次のURL形式を使用してOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
http://
host:port
/console
WLS_Portlets管理対象サーバーの「キーストア」タブを開きます。
「Java標準信頼キーストア」フィールドに示されているcacerts
ファイルの場所を書き留めます。
コマンド・プロンプトでcacerts
ファイルの場所にナビゲートし、次のコマンドを実行して証明書を追加します。
keytool -importcert -alias
certi_alias
-file
certifi_name
-keystore cacerts -storepass
password
certi_alias
は証明書で使用される別名を、certifi_name
は証明書ファイル名を、password
はcacerts
ファイルのパスワードをそれぞれ参照します。デフォルトのパスワードはchangeit
です。
次に例を示します。
keytool -importcert -alias stamf05 -file stamf05.crt -keystore cacerts -storepass changeit
ヒント: 別名を使用して |
Webクリッピング・プロデューサでは、Oracle Advanced Security Option (ASO)を使用して、それ自体とWebクリッピング・リポジトリをホスティングするデータベースとの間のチャネルを保護し、暗号化できます。この機能は、任意のOracleデータベースをWebクリッピング・リポジトリとして選択した場合にのみ使用可能です。Oracle Metadata ServicesはOracle JDeveloperのデフォルトのWebクリッピング・リポジトリであるため、この機能はデフォルトでは無効です。
ASOを有効にする手順は次のとおりです。
テキスト・エディタでprovider.xml
を開きます。
ファイルのリポジトリ設定セクション(例E-3で示す)で、useASO
エントリをtrue
に設定します。
provider.xml
ファイルを保存します。
さらに、sqlnet.ora
ファイルで次のASO構成パラメータを設定して、Webクリッピング・プロデューサと、Webクリッピング・リポジトリをホスティングするデータベース間で作成されたデータベース接続が、確実にASOを使用するようにします。
SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES
: このパラメータは、ASOによるデータベース接続作成で、サポートされている認証方法を選択するために使用されます。このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。
SQLNET.CRYPTO_SEED
: このパラメータは、ASOによるデータベース接続作成に使用される、暗号化シード値(FIPS 140-1設定)を示しています。
パラメータの設定および様々なパラメータの組合せで使用する値の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。
注意: 初期構成(データベース・パラメータが設定済)後にこれらのパラメータを設定する際は、データベース接続が開いていることを前提とします。ASOを有効にすると、データベースに対して実行されるすべての接続に影響が及ぶため、Webクリッピング・プロデューサを含む統合WLSを再起動し、現行のすべての接続でASOを使用するようにリセットすることをお薦めします。ASOを無効にする際にも、同様の操作が必要になります。 |
すべてのユーザーがWSRPテスト・ページを参照することを望まない場合は、管理者のみが参照できるように保護できます。そのためには、例E-6のコードをweb.xml
ファイルに追加します。
例E-6 WSRPテスト・ページの非表示
<security-role> <description>AdministratorRole</description> <role-name>Admin</role-name> </security-role> <security-constraint> <display-name>TestPageInfo</display-name> <web-resource-collection> <web-resource-name>TestPageInfo</web-resource-name> <description>Protect the test page servlet.</description> <url-pattern>/info/*</url-pattern> </web-resource-collection> <auth-constraint> <description>Administrators</description> <role-name>Admin</role-name> </auth-constraint> <user-data-constraint> <transport-guarantee>NONE</transport-guarantee> </user-data-constraint> </security-constraint>
WSRPテスト・ページを完全に削除するには、web.xml
ファイルを変更して、例E-7で示す要素をコメント・アウトする必要があります。
注意: この要素はパッケージ化の際に |
ポートレット・プリファレンス・ストアは、コンシューマ登録ハンドルおよびポートレット・プリファレンス・データを永続化するために使用されます。ポートレット・プロデューサでは、ファイル、データベースおよびコンシューマの3つのタイプのプリファレンス・ストアのいずれかを使用できます。
コンシューマ・プリファレンス・ストアを使用する場合、常に、プリファレンス・ストア・データをコンシューマ・アプリケーションで格納するようにします。プロデューサ接続が、機能的に互換性のあるプロデューサを対象としている場合、プロデューサに問題が発生しても、コンシューマ・アプリケーションの登録およびポートレットは正常に続行されます(つまり、プロデューサはポートレット・ハンドルからポートレット名をデコードでき、コンシューマ・アプリケーションの開発者が対象とするポートレットに解釈して変換できる必要があります)。このメカニズムを使用する場合、プロデューサ自体は永続化されません。つまり、プロデューサは、常に、互換性のある別のプロデューサに切り替えることができ、プリファレンス・ストアの移行またはエクスポート/インポート・サイクルを実行する必要はありません。
クラスタ環境では、データベース・プリファレンス・ストアまたはコンシューマ・プリファレンス・ストアの使用をお薦めします。ファイルベースのプリファレンス・ストアを使用する場合は、共有ファイル・システムも使用する必要があります。
WebLogic Serverを構成してポートレット・プロデューサ・アプリケーションを実行する場合は、ユーザー用にデータベース・プリファレンス・ストアを構成します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイドを参照してください。
この項では、次の構成情報を示します。
WSRPプロデューサには、使用するプリファレンス・ストアを指定するJNDIプリファレンス値があり、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのweb.xml
ファイルに設定されます。表E-7では、WSRPプロデューサのプリファレンス・ストアの指定に使用するJNDI変数とその説明を示しています。
表E-7 WSRPプロデューサ・データベース・プリファレンス・ストア関連のJNDI変数
変数名 | 変数値 | 説明 |
---|---|---|
|
ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのコンシューマ登録ハンドルおよびポートレット・プリファレンスを永続化するために使用する、データ・ストア(ファイル、データベースまたはコンシューマ)を指定します。 |
|
|
|
ファイル・プリファレンス・ストアで使用されるルート・ディレクトリのパスを定義します。絶対パスは、ファイル・システム・ルートを基準として解釈されます。相対パスは、 同じWebLogic Server内で実行されているプロデューサはすべて、この変数について同じパスを使用する必要があります。そうしないと、一部のポートレットに対して |
次の例は、プロデューサのweb.xml
ファイルのエントリを示します。
例E-8 データベース・プリファレンス・ストアを使用するためのweb.xmlの構成
<env-entry> <env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/persistentStore</env-entry-name> <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type> <env-entry-value>Database</env-entry-value> </env-entry>
例E-9 ファイルベースのプリファレンス・ストアを使用するためのweb.xmlの構成
<env-entry> <env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/persistentStore</env-entry-name> <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type> <env-entry-value>File</env-entry-value> </env-entry> <env-entry> <env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/fileStoreRoot</env-entry-name> <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type> <env-entry-value>myPrefStore</env-entry-value> </env-entry>
例E-10 コンシューマ・プリファレンス・ストアを使用するためのweb.xmlの構成
<env-entry> <env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/persistentStore</env-entry-name> <env-entry-type>java.lang.String</env-entry-type> <env-entry-value>Consumer</env-entry-value> </env-entry>
関連するweb.xml
ファイルを更新してから、WebLogic Serverを再起動します。
PDK-Javaプロデューサで使用されるプリファレンス・ストアのタイプは、provider.xml
ファイルのpreferenceStore
タグで指定されます。表E-8は、データベース・プリファレンス・ストアが指定された場合に、preferenceStore
タグで使用される属性およびパラメータとその説明を示しています。
表E-8 preferenceStoreタグの属性およびパラメータ
属性/パラメータ | 説明 |
---|---|
この必須属性は、ポートレット・プリファレンスの場所およびその他の詳細を定義するJavaクラスを指定します。たとえば、ファイルベースのプリファレンス・ストアは次のクラスを使用します。
データベース・プリファレンス・ストアは次のクラスを使用します。
OmniPortletでは、たとえば、次の独自のクラスを使用します。
|
|
この必須パラメータは、プリファレンス・ストアの名前を指定します。選択する任意の値を使用します。次に例を示します。
<preferenceStore class="oracle.portal.provider.v2.preference.DBPreferenceStore">
<name>MyPDKProducerPreferenceStore</name>
</preferenceStore>
|
|
データベース・プリファレンス・ストアのこの必須パラメータは、ポートレット・プリファレンス・ストアを含むスキーマで接続するJNDI接続を指します。次に例を示します。
<preferenceStore class="oracle.portal.provider.v2.preference.FCFDBPreferenceStore">
<name>MyPDKProducerPreferenceStore</name>
<connection>java:comp/env/jdbc/portletPrefs</connection>
</preferenceStore>
|
|
|
このオプションのパラメータは、ファイルベースのプリファレンス・ストア・プリファレンスが格納されている場所を指定します。このパラメータが |
|
このオプションのパラメータは、ファイルベースのプリファレンス・ストアの指定時に使用され、 次に例を示します。 <preferenceStore class="oracle.portal.provider.v2.preference.FilePreferenceStore"> <name>PDKProducerPreferenceStore</name> <useHashing>true</useHashing> </preferenceStore> |
プリファレンス・ストアは、ユーザー・プリファレンス・データ、ポートレットおよびプロデューサの設定、さらにポートレット・データなどの情報を格納するメカニズムです。プリファレンスは、データベース(高可用性構成のために推奨)、ファイル・システムに格納でき、またはファイル・システムを使用するアプリケーションで格納できます。Frameworkアプリケーション用に次のストアを移行できます。
WSRPコンテナ・プリファレンス・ストアは、コンシューマ登録およびポートレット・プリファレンス・データを永続化するためのメカニズムです。現在、プリファレンス・ストアの実装には、データベース・プリファレンス・ストア、ファイルベース・プリファレンス・ストアおよびコンシューマ・プリファレンス・ストアの3つがあります。データベース・プリファレンス・ストアは、リレーショナル・データベースを使用してデータを永続化します。ファイルベース・プリファレンス・ストアは、ファイル・システムを使用してデータを永続化します。コンシューマ・プリファレンス・ストアは、プロデューサ・メタデータをコンシューマ・アプリケーションに関連付けます。ファイルベース・プリファレンス・ストアまたはコンシューマ・プリファレンス・ストアは、データベースへの依存性を削除するために、テストで使用される場合があります。ただし、高可用性構成では、データベース・プリファレンス・ストアまたはコンシューマ・プリファレンス・ストアの使用をお薦めします。
WSRPコンテナ・プリファレンス・ストア移行ユーティリティ(PersistenceMigrationTool
)を使用すると、データベース・プリファレンス・ストアとファイルベース・プリファレンス・ストア間で(たとえば、データベース・プリファレンス・ストアからファイル・プリファレンス・ストアへ)既存のデータを移行できます。また、このユーティリティを使用して、アップグレード中のユーザーは、既存のロケール固有のポートレット・プリファレンス・データが最新のJSPリリースと互換性のある名前形式を使用していることを確認できます。さらに、同じタイプのソース・ストアと宛先ストア間の移行に、このユーティリティを使用することもでき、データベース・ストア間のデータの移動が可能になります。
注意: コンシューマ・プリファレンス・ストア間の移行には、プリファレンス・ストア移行ユーティリティを使用できません。コンシューマ・プリファレンス・ストア間の移行には、データをコンシューマのあるプロデューサからエクスポートして別のプロデューサにインポートする必要があります。
JDeveloperを使用したプロデューサのエクスポートおよびインポートの詳細は、第E.6項「設計時のポートレット・プロデューサのエクスポートおよびインポート」を参照してください。WLSTを使用したプロデューサのエクスポートおよびインポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のデータ移行のためのカスタムWebCenterアプリケーションのエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。 |
PersistenceMigrationTool
の構文は、次のとおりです。
java oracle.portlet.server.containerimpl.PersistenceMigrationTool -sourceType [file | db] -destType [file | db] {-sourcePath [dir | -sourceUsername username -sourcePassword password -sourceDatabase db]} {-destPath [dir | destUsername username -destPassword password -destDatabase db]} [-debug]
これらの意味は、次のとおりです。
sourceType
は、ソース・ストアがファイルまたはデータベースのどちらにあるかを指定します。ソース・ストアと宛先ストアを同じタイプにすることができます。したがって、1つのデータベースからもう1つのデータベース、あるいは1つのファイル・システムからもう1つのファイル・システムへの移行が可能です。
destType
は、宛先ストアがファイルまたはデータベースのどちらにあるかを指定します。ソース・ストアと宛先ストアを同じタイプにすることができます。したがって、1つのデータベースからもう1つのデータベース、あるいは1つのファイル・システムからもう1つのファイル・システムへの移行が可能です。
sourcePath
は、ファイルベース・プリファレンス・ストアの場所です。この引数は、sourceType
がfile
の場合に必要です。
sourceUsername
は、プリファレンス・ストア・データベースのデータベース・ユーザー名です。この引数は、sourceType
がdb
の場合に必要です。
sourcePassword
は、プリファレンス・ストア・データベースのデータベース・パスワードです。この引数は、sourceType
がdb
の場合に必要です。
sourceDatabase
は、プリファレンス・ストア・データベースの名前です。この引数は、sourceType
がdb
の場合に必要です。
destPath
は、ファイルベース・プリファレンス・ストアの場所です。この引数は、destType
がfile
の場合に必要です。
destUsername
は、プリファレンス・ストア・データベースのデータベース・ユーザー名です。この引数は、destType
がdb
の場合に必要です。
destPassword
は、プリファレンス・ストア・データベースのデータベース・パスワードです。この引数は、destType
がdb
の場合に必要です。
destDatabase
は、プリファレンス・ストア・データベースの名前です。この引数は、destType
がdb
の場合に必要です。
debug
は、標準出力による完全ロギングをオンにします。これによりユーザーは、ツール実行時に発生する問題を診断できます。
注意:
クラスパスで参照する |
例E-11は、PersistenceMigrationTool
ユーティリティの実行を示しています。この例では、データベース・ストアからファイル・ストアにプリファレンスをコピーします。
例E-11 PersistenceMigrationToolユーティリティの実行
./java -classpath ORACLE_COMMON_HOME/webcenter/modules/com.bea.wsrp_10.3.2.0/system/wcs-producer-spi.jar: ORACLE_COMMON_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/portlet-utils.jar: ORACLE_COMMON_HOME/webcenter/modules/oracle.webcenter.framework_11.1.1/portlet-producer-container-common.jar: ORACLE_COMMON_HOME/webcenter/modules/oracle.webcenter.framework_11.1.1/portlet-producer-container-persistence.jar: WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/oracle-portlet-api.jar: WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/wsrp-container.jar: WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/oracle-portlet-tags.jar: DB_ORACLE_HOME/jdbc/lib/ojdbc6.jar oracle.portlet.server.containerimpl.PersistenceMigrationTool -sourceType db \ -sourceUsername scott \ -sourcePassword tiger \ -sourceDatabase abc.mycompany.com:1521:yourdatabase \ -destType file \ -destRoot /data/prefs
これらの意味は、次のとおりです。
ORACLE_COMMON_HOME
は、Oracle共通ホームです。
WC_ORACLE_HOME
は、WebCenter Portal Oracleホームです。
DB_ORACLE_HOME
は、WebCenter Portal Oracleホームと同じマシン上にある場合、データベースのOracleホームです。データベースのOracleホームが別のマシンにある場合は、DB_ORACLE_HOME/jdbc/lib
ディレクトリをWebCenter Portal Oracleホームの一時ディレクトリにコピーし、この一時ディレクトリからクラスパスでojdbc6.jar
ライブラリを参照する必要があります。
PDK-Javaには、DBPreferenceStore
およびFilePreferenceStore
の2つのPreferenceStore
が実装されています。DBPreferenceStore
は、JDBCと互換性のあるリレーショナル・データベースを使用してデータを永続化し、FilePreferenceStore
は、ファイル・システムを使用してデータを永続化します。
Oracle PDKをインストールしている場合は、プリファレンス・ストア移行およびアップグレード・ユーティリティを使用することで、プリファレンス・ストアに格納された情報を管理できます。このユーティリティは、pdkjava.jar
ファイルに含まれています。このツールは、WC_ORACLE_HOME
から実行する必要があります。移行ユーティリティの構文は、次のとおりです。
注意: このツールを実行して java -classpath WC_ORACLE_HOME\jdeveloper\modules\oracle.dms_11.1.1\dms.jar; WC_ORACLE_HOME\wlserver_10.3\server\lib\ojdbc6.jar;WC_ORACLE_HOME\jdeveloper\webcenter\modules\oracle.portlet.server_11.1.1\pdkjava.jar; WC_ORACLE_HOME\jdeveloper\webcenter\modules\oracle.portlet.server_11.1.1\ptlshare.jar oracle.portal.provider.v2.preference.MigrationTool |
java oracle.portal.provider.v2.preference.MigrationTool -mode [file | db | filetodb | filetofile | dbtofile | dbtodb] [-remap language | locale] [-countries iso_country_code] [-pref1UseHashing true | false] [-pref1Driver driver] {-pref1RootDirectory directory | -pref1User username -pref1Password password -pref1URL url} [-pref2UseHashing true | false] [-pref2Driver driver] {-pref2RootDirectory directory | -pref2User username -pref2Password password -pref2URL url} [-upfixwpi filename]
これらの意味は、次のとおりです。
-mode
は、プリファレンス・ストア移行およびアップグレード・ユーティリティを実行するモードです。
filetodb
、filetofile
、dbtofile
またはdbtodb
は、移行モードで実行することを指定します。このモードの詳細は、第E.5.2.1項「移行モード」を参照してください。
file
またはdb
は、アップグレード・モードで実行することを指定します。このモードの詳細は、第E.5.2.2項「アップグレード・モード」を参照してください。
-remap
は、localePersonalizationLevel
(languageまたはlocale)です。アップグレードまたは移行の一部としてlocalePersonalizationLevel
を変更する場合にのみ、このオプションを使用する必要があります。
-countries
は、ISO国コードの優先リストを指定します。優先リストは、様々な国に再マップされたプリファレンス間で衝突が生じた場合の優先順位を示します。-countries
は、-remap
オプションも指定した場合にのみ意味があります。
-pref1UseHashing
は、この操作のためにソースに対してハッシングを使用するかどうかを指定します。
-pref1Driver
は、ソース・データベースのドライバです。このパラメータを指定しない場合は、最も類似性の高いドライバが使用されます。
-pref1RootDirectory
は、ソース・ファイル・システムのパスです(j2ee/home/applications/jpdk/jpdk/WEB-INF/providers/sample
など)。
-pref1User
は、ソース・データベースのユーザー名です。
-pref1Password
は、ソース・データベースのパスワードです。
-pref1URL
は、ソース・データベースへのURLです(jdbc:oracle:thin:@myserver.mydomain.com:1521:mysid
など)。
-pref2UseHashing
は、この操作のために宛先に対してハッシングを使用するかどうかを指定します。
-pref2Driver
は、宛先データベースのドライバです。このパラメータを指定しない場合は、最も類似性の高いドライバが使用されます。
-pref2RootDirectory
は、宛先ファイル・システムのパスです(j2ee/home/applications/jpdk/jpdk/WEB-INF/providers/sample
など)。
-pref2User
は、宛先データベースのユーザー名です。
-pref2Password
は、宛先データベースのパスワードです。
-pref2URL
は、宛先データベースへのURLです(jdbc:oracle:thin:@myserver.mydomain.com:1521:mysid
など)。
-upfixwpi
は、操作のログ・ファイルを指定します。
この項の内容は、次のとおりです。
データをソース・プリファレンス・ストアからターゲット・プリファレンス・ストアにコピーするには、移行モードを使用します。ユーティリティをこのモードで実行すると、すべてのポートレット定義のプリファレンス・ストアが更新されます。
表E-9では、ユーティリティを実行できる移行モードについて説明しています。
表E-9 ユーティリティを実行するための移行モード
モード | 説明 |
---|---|
|
|
|
1つの |
|
|
|
1つの |
操作の宛先がデータベースである場合、宛先WebLogic ServerがWebCenter Portalテンプレートを使用して作成されていること、および該当するスキーマがRCUを使用して作成されていることを確認する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド』を参照してください。
移行モードを使用中の場合、-remap
オプションおよび-countries
オプションを使用して、データが移行中にアップグレードされるように指定することもできます。特に、これらのオプションを使用して、ロケール固有のプリファレンスが適切に再マップされるようにします。
ユーティリティで使用できるその他のオプションを使用して、アップグレードまたは移行プロセスに必要なプリファレンス・ストアのプロパティを指定できます。これらのオプションは、プリファレンス・ストアを説明するためにprovider.xml
で指定したタグに対応している必要があります。
接頭辞-pref1
で始まるプロパティは、ソース・プリファレンス・ストア(アップグレード・モードでは唯一のプリファレンス・ストア)のプロパティに対応します。たとえば、-pref1UseHashing true -pref1RootDirectory j2ee/home/applications/jpdk/jpdk/WEB-INF/providers/sample
を指定すると、ソースFilePreferenceStore
のuseHashing
プロパティおよびrootDirectory
プロパティが設定されます。
移行基本モードを選択した場合、接頭辞-pref2
で始まるプロパティは、ターゲット・プリファレンス・ストアのプロパティに対応します。たとえば、-pref2User portlet_prefs -pref2Password portlet_prefs -pref2URL jdbc:oracle:thin:@myserver.mydomain.com:1521:mysid
を指定すると、ターゲットDBPreferenceStore
のデータベース接続詳細が設定されます。
例E-12 PDK-Java移行ユーティリティ・コマンドライン、移行
java -classpath WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/pdkjava.jar: WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/ptlshare.jar:WC_ORACLE_HOME/ucm/shared/classes/ojdbc14.jar \ oracle.portal.provider.v2.preference.MigrationTool \ -mode dbtofile \ -pref1User portlet_prefs \ -pref1Password portlet_prefs \ -pref1URL jdbc:oracle:thin:@myserver.mydomain.com:1521:mysid \ -pref2RootDirectory /mydirectory/preferences
データを適切にアップグレードし、プレファレンス・ストア内で既存のロケール固有のプリファレンスを変更して、使用されているネーミングの書式がOracle Portalの現行バージョンおよび所定のlocalePersonalizationLevel
の設定に適合するようにするには、アップグレード・モードを使用します。
表E-10では、ユーティリティを実行できるアップグレード・モードについて説明しています。
表E-10 ユーティリティを実行するためのアップグレード・モード
モード | 説明 |
---|---|
|
|
|
|
アップグレード・モードは、次のような場合に使用できます。
Oracle PDK 9.0.4.0.0以前からアップグレードして、既存のポートレットをデフォルトの言語設定localePersonalizationLevel
で使用する場合(旧リリースでは、デフォルトの設定はlocale
でした)。
Oracle Portal 9.0.2.0.0以前からアップグレードして、既存のポートレットをlocale
のlocalePersonalizationLevel
設定で使用する場合(Oracle Portalでは現在、一部のロケールに対して異なる名前を使用しているため、既存のデータで再マップが必要なものがあります)。
既存のポートレットのlocalePersonalizationLevel
をlocale
からlanguage
に、またはその逆に変更する場合。
アップグレード・モードを使用する際、-remap
オプションを使用して、アップルグレードする目的のlocalePersonalizationLevel
(language
またはlocale
)を指定する必要があります。-countries
オプションを使用して、ISO国コードの優先リストを指定し、様々な国に対して再マップされたプリファレンス間で衝突が生じた場合の優先順位を指定することもできます。たとえば、コマンドで-remap language -countries GB,US
と指定すると、ユーティリティが所定のプリファレンス・ストアでアメリカ英語とイギリス英語の両方のプリファレンス(en_US
とen_GB
)に遭遇した場合には、イギリス英語のプリファレンスを英語全体のプリファレンス(en
)になるように再マップします。
例E-13 PDK-Java移行ユーティリティ・コマンドライン、アップグレード
java -classpath WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/pdkjava.jar: WC_ORACLE_HOME/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1/ptlshare.jar:WC_ORACLE_HOME/ucm/shared/classes/ojdbc14.jar \ oracle.portal.provider.v2.preference.MigrationTool \ -mode file -remap language -countries GB,US -pref1UseHashing true -pref1RootDirectory j2ee/home/applications/jpdk/jpdk/WEB-INF/providers/sample
Webクリッピングにはプリファレンス・ストア自体はありませんが、Webクリッピング定義および関連メタデータを格納します。デフォルトでは、この目的でファイルベースのMDSを使用します。ただし、データベースを使用するようにWebクリッピングを設定することもできます。Frameworkアプリケーション用にこのリポジトリを移行するには、エクスポートおよびインポート・モードでデプロイ前ツールを使用して、MDSからデータベースへ、あるいはその逆に移行します。この手順は、アプリケーションごとに次のように実行する必要があります。
Webクリッピング・プロデューサを使用するすべてのFrameworkアプリケーションに対して、デプロイ前ツールをexport
モードで実行します。詳細は、第61.2.10項「カスタマイズのエクスポートの実装方法(WSRP 2.0)」を参照してください。
別のリポジトリを使用するように、プロデューサを更新します。詳細は、第E.2.1.3項「provider.xmlでのWebクリッピング・リポジトリの構成」を参照してください。
Webクリッピング・プロデューサを使用するすべてのFrameworkアプリケーションに対して、デプロイ前ツールをimport
モードで実行します。詳細は、第61.2.10項「カスタマイズのエクスポートの実装方法(WSRP 2.0)」を参照してください。
場合によっては、ポートレット・プロデューサの移動が必要になることもあります。そのためには、次の操作を行う必要があります。
新しいプロデューサをインストールします。
次のタスクのいずれかを実行して、新しいプロデューサで元のプロデューサのプリファレンス・ストアを使用できるようにします。
プリファレンス・ストア移行およびアップグレード・ユーティリティ(詳細は、第E.5.2項「PDK-Javaポートレット・プリファレンス・ストア - 移行およびアップグレードのユーティリティ」を参照)を使用してプリファレンス・ストアを移行します。
新しいプロデューサを構成して、元のプロデューサと同じプリファレンス・ストアを使用します。データベース・プリファレンス・ストアを使用している場合、WebLogic Serverデータソースを元のプロデューサと同じデータベースに指定する必要があります。
Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド(setWSRPProducerRegistration
またはsetPDKJavaProducerRegistration
)を使用して、プロデューサ登録のURLを更新します。
設計時にポートレット・プロデューサのエクスポートおよびインポートができます。
この項の内容は、次のとおりです。
デプロイ用のアプリケーションをパッケージ化する場合、アプリケーションによって参照される、すべてのポートレット・プロデューサに接続するため、プロデューサ・データをMARファイルに含めることができます。実行していないプロデューサがある場合、それらに接続することはできず、データを含めることはできません。
かわりに、設計時にプロデューサ・データのエクスポート・アーカイブを作成することにより、プロデューサが実行していることを確認でき、プロデューサ・データのすべて(リモート・カスタマイズおよびクライアント側メタデータなど)を取得できます。さらに、WebCenter Portal: Frameworkでは、デプロイ時にエクスポート・アーカイブを使用できるため、リモート・プロデューサに接続する必要はありません。
設計時にポートレット・プロデューサをエクスポートする手順は次のとおりです。
WC_ORACLE_HOME
/jdeveloper/jdev/bin/jdev.conf
ファイルを編集し、次のJVMフラグを設定します。
AddVMOption -Doracle.webcenter.portlet.dt.disableRemoteExport=true
このフラグを設定することによって、アプリケーションがデプロイ用にパッケージ化されている場合、次の手順で作成するエクスポート・アーカイブは、プロデューサ・データを取得するために接続しているリモート・プロデューサではなく、MARファイルに含められます。
JDeveloperを再起動して新しい設定を適用します。
エクスポートするプロデューサを使用するアプリケーションを開きます。
メニューから、「アプリケーション」、「ポートレット・プロデューサのエクスポート」の順に選択します。
現在のアプリケーションにプロデューサが含まれている場合のみ、このメニュー・オプションが表示されます。
「ポートレット・プロデューサのエクスポート」ダイアログの「エクスポート・アーカイブ・ファイル名(.ear)」フィールドで、エクスポート・セットに使用する絶対パスとファイル名を入力します。
「OK」をクリックします。
アプリケーションがデプロイ用にパッケージ化されている場合、disableRemoteExport
フラグはtrue
に設定されているため、WebCenter Portal: Frameworkでは、ダイアログで指定された場所にエクスポート・アーカイブが存在するかどうかを確認します。エクスポート・アーカイブが存在する場合、アーカイブの内容はMARファイルに含まれているため、プロデューサ・データを取得するためにリモート・プロデューサに接続する必要はありません。
注意:
|
設計時にプロデューサ・データ(実行時に作成されたカスタマイズなど)をデプロイ済のアプリケーションからユーザーのアプリケーションにインポートできます。
注意: エクスポート・アーカイブ(EARファイル)のプロデューサは、インポート先のアプリケーションのプロデューサと同一である必要があります。 |
プロデューサ・メタデータのエクスポート・アーカイブをデプロイ済のアプリケーションから作成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のポートレット・クライアント・メタデータ(WebCenter Portal: Frameworkアプリケーション)のエクスポートに関する項を参照してください。
設計時にポートレット・プロデューサをインポートする手順は次のとおりです。
WC_ORACLE_HOME
/jdeveloper/jdev/bin/jdev.conf
ファイルを編集し、次のJVMフラグを設定します。
AddVMOption -Doracle.webcenter.portlet.dt.enableImport=true
JDeveloperを再起動して新しい設定を適用します。これにより、「ポートレット・プロデューサのインポート」メニュー・オプションを使用できるようになります。
プロデューサのインポート先のアプリケーションを開きます。
メニューから、「アプリケーション」、「ポートレット・プロデューサのインポート」の順に選択します。
「ポートレット・プロデューサのインポート」ダイアログの「インポート・アーカイブ・ファイル名(.ear)」フィールドで、インポートするエクスポート・アーカイブの絶対パスとファイル名を入力します。
「OK」をクリックします。
注意: プロデューサのインポート先のアプリケーションが統合WLSで実行中の場合、更新したプロデューサを参照するためにアプリケーションの再実行が必要になります。ページをリフレッシュするだけでは、設計時および実行時に使用するMDSインスタンスが異なるためエラーが発生する可能性があります。 |
この項では、WebLogic PortalのEclipse IDEを使用して開発されたWebLogic Portalポートレットの、WebCenter PortalのJDeveloper環境への移行について説明します。
注意: WLPポートレットのWebCenter Portalプロジェクトへの移行に使用できるツールや直接的なサポートはありません。多くの場合、重要なリファクタおよび記録は必要ありません。この項では、移行の問題のいくつかを説明し、必要に応じて推奨事項を示します。 |
通常、WebLogic Portalで開発されたJSR 286標準ポートレット(Javaポートレット)は、WebCenter Portal/JDeveloper環境に直接移動できます。すべてのポートレット・アーティファクト(portlet.xml
、.java
ファイル、.jsp
ファイルなど)をJDeveloperポートレット・プロデューサ・アプリケーション・プロジェクトにコピーするだけです。
注意: WebCenter Portal APIを使用するには、ポートレットで使用されるWebLogic Portal固有のAPIを再書込みする必要があります。WebLogic Portal固有のAPIは、WebCenter環境では機能しません。 |
ヒント: WebLogic Portalのエクスポート機能を使用して、Javaポートレットをアーカイブ・ファイルにエクスポートした後に、アーカイブ・ファイルをJDeveloperプロジェクトにインポートできます。この手法を使用すると、手動で行うより環境間のすべてのポートレット・アーティファクトを簡単にコピーできます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalポートレット開発ガイドの他のシステムで使用するためのJavaポートレットのエクスポートに関する項を参照してください。 |
WLP開発環境からWebCenter Portal開発環境へのポートレットの移動は、直接サポートされません。通常、このプロセスには、移行したポートレット・コードおよび関連ファイルの重要な再書込みまたはリファクタが含まれます。
注意: ポートレット(タイプは問わない)がWebLogic PortalのWSRP上で実行されていた場合は、WebCenter PortalコンシューマでWebLogic Portalのポートレット・プロデューサから直接ポートレットを使用できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalフェデレーテッド・ポータル・ガイド』のWebCenter Frameworkを使用したWSRPの相互運用性に関する項を参照してください。 |
JDeveloperにおいてWebLogic PortalポートレットをWebCenter Portalプロジェクトに直接移動する際の問題は、次のとおりです。
URL生成 – WebLogic PortalでサポートされるURLタイプには、WebCenter Portalで機能しないものもあります(DesktopURL、CustomEventURL、PageURL、WindowURL、StandalonePortletURLなど)。
イベント – WebCenter Portalコンシューマでは、WebLogic Portalフレームワークで生成されるすべてのイベントが生成されるわけではありません。これらのサポートされないイベントには、Init、LookAndFeelReinit、Notification、Refresh、WindowActivation、WindowDeactivationなどがあります。
レンダリング依存 – WLPのレンダリング依存はWebCenterでは機能しません。
WLP Framework API – 多数のWLP APIがWebCenter Portalではサポートされません。
この項では、WebCenter Portalのポートレット・プロデューサ環境へのWLPポートレットの移動に関する一般的なガイダンスを提供します。ポートレットの移行は直接サポートされませんが、この項では、様々なWLPポートレット・タイプの手動移行プロセスに役立つヒントを説明します。
注意: この項で説明するのは、一般的なガイダンスのみです。第E.7項「WebLogic PortalポートレットのWebCenter Portalへの移行」で説明したとおり、直接のWLPポートレット・タイプのWebCenter Portalアプリケーションまたはポートレット・プロデューサ・アプリケーションへの移行は、直接サポートされません。ほとんどの場合、WLPからWebCenter Portalにポートレットを移行する際、既存のポートレット・コードの再書込みおよびリファクタが必要です。 前述のとおり、WebCenter Portal APIを使用するには、ポートレットで使用されるWebLogic Portal固有のAPIを再書込みする必要があります。WebLogic Portal固有のAPIは、WebCenter環境では機能しません。 |
JSPポートレット – JSPポートレットのWebCenter Portalプロジェクトへの直接の移動はサポートされません。JSPポートレットをJSR286ポートレットにリファクタすることを検討できます。その後第E.7.1項「WebLogic PortalからWebCenter PortalへのJavaポートレットの移行」の説明に従ってそれを移行することが可能です。
JSR 168/286ポートレット – ほとんどのJava (JSR 168/286)ポートレットでは、WebCenter Portalポートレット・プロデューサに直接インポートでき、JSR286ポートレットとして実行できます。JSR168仕様で保証された固有のエラー条件を利用するJSR168ポートレットの中には、JSR168互換性モードでの実行が必要になる場合があります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalポートレット開発ガイドのJSR-286/JSR-168ポートレット互換性に関する項を参照してください。WLP固有のイベント(.portlet
ファイルで宣言したイベント・サブスクリプション)を使用するJSR168ポートレットは、JSR286イベントを使用するために再書込みをする必要があります。
Javaページ・フロー・ポートレット – JPFポートレットは、WebCenter Portalのポートレット・プロデューサではサポートされていないため、WebLogic Portal WSRPプロデューサから使用するか、JSR286またはJSFポートレットとなるようにリファクタする必要があります。
JSFポートレット – このポートレットが、WLPでJSR329 JSFポートレット・ブリッジに書き込まれる場合、WebCenterプロデューサでそのまま実行する必要があります。WLP固有のJSFポートレット・ブリッジを使用するポートレットの場合、WebLogic Portalプロデューサからこのポートレットを使用するか、JSR329ブリッジを使用してJSF 1.2ポートレットにアップグレードする必要があります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalポートレット開発ガイドのJSF-Javaポートレットの使用に関する項も参照してください。
クリッパー・ポートレット – クリッパー・ポートレットは、WebCenter Portalではサポートされませんが、WebCenter Portalのページレット・プロデューサのWebクリッピング機能がこれに相当します。
Strutsポートレット – StrutsポートレットのWebCenter Portalプロジェクトへの直接の移動はサポートされません。JSPポートレットをJSR286ポートレットにリファクタすることを検討できます。その後第E.7.1項「WebLogic PortalからWebCenter PortalへのJavaポートレットの移行」の説明に従ってそれを移行することが可能です。
コンテンツ・プレゼンタ・ポートレット – WLPコンテンツ・プレゼンタ・ポートレットは、WSRPおよびWebCenterでは機能しません。ただし、これに相当する機能、ポータルがWebCenter Portalのコンテンツ・プレゼンタでは使用できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド』のコンテンツ・プレゼンタを使用したコンテンツの公開に関する項を参照してください。
リモート(WSRP)ポートレット – WLPで使用されるリモート(WSRP)ポートレットは、かわりにWebCenter Portalのコンシューマで使用できます。WLP固有のWSRP機能を利用するリモート・ポートレットは、変更が必要になる場合があります。たとえば、カスタム・データ転送機能は、データを伝達するイベントまたは共有パラメータの使用に置き換える必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalフェデレーテッド・ポータル・ガイド』のWebCenter Frameworkを使用したWSRPの相互運用性およびWLPとWebCenter Framework間のWSRPセキュリティの構成に関する項を参照してください。