Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1.6.0) B72085-01 |
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この章では、WSRPおよびOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録、編集、削除およびデプロイについて説明します。
システム管理者はWebCenter Portalアプリケーションをデプロイするために、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドライン・ツールを使用してWSRPおよびOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサを登録および管理できます。
アプリケーション管理者は、提供されている管理ページを使用するかポートレット・プロデューサのタスク・フローを使用して、実行時にポートレット・プロデューサを登録および管理することも可能です。
対象読者
この章の内容は、Fusion Middleware管理者(Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してAdmin
またはOperator
ロールを付与されたユーザー)を対象としています。詳細は、第1.13項「Oracle WebCenter Portalの管理ツール」を参照してください。
ポートレット・プロデューサを使用する際、次の点に留意してください。
いくつかの組込みプロデューサはWebCenter Portal: OmniPortlet、Web ClippingおよびWSRPツールで提供されています。次のEARファイルはWebCenter Portalに同梱されています。
portalTools.ear
: OmniPortletおよびWeb Clipping
wsrp-tools.ear
: WSRPツール
portalTools.ear
ファイルおよびwsrp-tools.ear
ファイルは、registerOOTBProducers
WLSTコマンドを使用してインストールできます。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のregisterOOTBProducersに関する項を参照してください。
JSR 286またはOracle PDK-Javaポートレットをページに追加する前に、所有されているWSRPおよびOracle PDK-Javaプロデューサを登録しておく必要があります。『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のregisterSampleProducersに関する項も参照してください。
Oracle Portlet Producer製品(サーバー)が本番環境にインストールされ、wsrp-tools
およびportalTools
のURLにアクセスできる必要があります。Oracle Portlet Producerがインストールされていない場合、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストール・ガイドの既存ドメインの拡張に関する項を参照して、本番環境にインストールしてください。
ポートレット・プロデューサへの接続を作成するとき、プロデューサはWebCenter Portalアプリケーションにより登録され、接続はconnections.xml
ファイルに追加されます。WRSPプロデューサでは、ネーミング規則connectionname-wsconn
に従いWebサービス接続も作成されます。Oracle PDK-Javaプロデューサでは、ネーミング規則connectionname
-urlconn
に従い、基礎となるURL接続が作成されます。登録中に、接続メタデータがOracle Metadata Services (MDS)リポジトリおよび登録中のプロデューサに作成されます。プロデューサが利用されると、ユーザー・カスタマイズがプロデューサに保存されます。登録解除中に、プロデューサの接続とカスタマイズは削除されます。
デプロイ後に行った接続構成は、すべてMDSに保存されます。詳細は、第1.3.5項「WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。MDSの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「Oracle Metadata Repositoryの管理」を参照してください。
ポートレット・プロデューサの登録は動的です。新規のポートレット・プロデューサや既存のプロデューサに対する更新は、WebCenter Portalアプリケーションで即座に使用可能になります。WebCenter Portalアプリケーションや管理サーバーを再起動する必要はありません。
インスタンス間でプロデューサを移行するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』の「ポートレット・プリファレンス・ストア移行ユーティリティ」を参照してください。
ポートレット・プロデューサの保護の詳細は、第35.1項「WSRPプロデューサの保護」および第35.2項「PDK-Javaプロデューサの保護」を参照してください。
この項では、Fusion Middleware ControlおよびWLSTコマンドを使用して、デプロイされたアプリケーションに対してWSRPプロデューサを登録する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
JDeveloperを使用して設計時にWSRPプロデューサを登録する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のWSRPポートレット・プロデューサの登録方法に関する項を参照してください。
WSRPポートレット・プロデューサを登録する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「ポートレット・プロデューサ接続の追加」セクションで、WSRPプロデューサの接続情報を入力します。
パラメータの詳細は、表24-1を参照してください。
表24-1 WSRPプロデューサの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
接続名 |
WebCenter Portalアプリケーション内でこのポートレット・プロデューサ登録を識別するための一意の名前を入力します。名前は、すべてのWebCenter Portal接続タイプにおいて一意である必要があります。 ここで指定した名前は、Composer (「ポートレット」フォルダの下)に表示されます。 |
プロデューサ・タイプ |
このプロデューサのタイプを指定します。「WSRPプロデューサ」を選択します。 |
WSDL URL |
WSRPプロデューサの登録URL。 構文はWSRP実装によって異なります。たとえば、Oracle WSRPコンテナにデプロイされたポートレットのURL形式は次のとおりです。
各要素の意味は次のとおりです。
次に例を示します。
WSRPプロデューサでは、次のプロデューサ・テスト・ページにアクセスすることによって、この登録URLを取得できます。
|
プロキシを使用しますか。 |
WebCenter Portalアプリケーションでこのプロデューサとの接続にHTTPプロキシを使用する場合、これを選択します。これを選択した場合は、「プロキシ・ホスト」および「プロキシ・ポート」の値を入力してください。 WebCenter Portalアプリケーションとリモートのポートレット・プロデューサがファイアウォールで分断されていて、プロデューサとの通信にHTTPプロキシが必要な場合、プロキシが必要となります。 |
プロキシ・ホスト |
プロキシ・サーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。 プロキシ・サーバー名の先頭に |
プロキシ・ポート |
プロキシ・サーバーがリスニングするポート番号を入力します。デフォルト・ポートは |
デフォルトの実行タイムアウト(秒) |
プロデューサとの通信で適切なタイムアウト時間(秒単位)を入力します。たとえば、プロデューサがWebCenter Portalアプリケーションのページでポートレットを登録、登録解除または表示するのに許される最長所要時間を入力します。デフォルトは30秒です。 個々のポートレットに固有のタイムアウト時間を定義できますが、その場合ここで指定した値よりも優先されます。 |
「セキュリティ」セクションを使用して、アイデンティティ伝播またはアサーションに使用するセキュリティ・トークンのタイプを指定します。
伝播またはアサートされたユーザー情報が含まれるセキュリティ・トークンは、SOAPヘッダー内のXML要素として表されます。セキュリティ・トークンおよびSOAPメッセージ本文はデジタル署名されて、WebCenter PortalアプリケーションからのSOAPメッセージ送信元の真正性が証明されます。WebCenter Portalアプリケーションがサポートするセキュリティ・トークンは、WSS 1.0ユーザー名トークン(パスワードなし)、WSS 1.0ユーザー名トークン(パスワードあり)、WSS 1.0 SAMLトークン、メッセージ整合性付きWSS 1.0 SAMLトークン、メッセージ保護付きWSS 1.0 SAMLトークンおよびメッセージ保護付きWSS 1.1 SAMLトークンの6種類です。
SAMLは、Security Assertion Markup Languageの省略形です。
注意: PeopleSoft WSRPプロデューサは、ユーザー名トークン(パスワードあり)およびメッセージ整合性付きSAMLトークンの2種類のプロファイルをサポートします。Oracle Portal (コンシューマとして)は、ユーザー名トークン(パスワードなし)、ユーザー名トークン(パスワードあり)、メッセージ整合性付きSAMLトークンの3種類のプロファイルをサポートします。その他のOracle WSRPプロデューサでは、6種類のプロファイルすべてがサポートされています。その他のWSRPコンテナについては、サポートされているトークン形式を各ベンダーに確認してください。 |
パラメータの詳細は、表24-2を参照してください。
表24-2 WSRPプロデューサのセキュリティの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
トークン・プロファイル |
このWSRPプロデューサでの認証に使用するトークン・プロファイルのタイプを選択します。次から選択します。
|
トークン・プロファイル(続き) |
|
構成 |
次を選択します。
|
発行者名 |
SAMLトークンの発行者の名前を入力します。 例: 発行者名は、サブジェクトの検証を保証する証明エンティティです。これはプロデューサ側で信頼されたSAML発行者である必要があります。 有効なトークン: メッセージ整合性付きWSS 1.0 SAMLトークン、メッセージ保護付きWSS 1.0 SAMLトークン。WSS 1.0 SAMLトークン、メッセージ保護付きWSS 1.1 SAMLトークン |
デフォルト・ユーザー |
ユーザーがWebCenter Portalアプリケーションで認証されていない場合、リモート・プロデューサに対してアサートするユーザー名を入力します。 認証されていない場合、anonymousというアイデンティティがアプリケーション・ユーザーに関連付けられます。anonymousの値がリモート・プロデューサに適していない場合、ここに別のアイデンティティを指定する必要がある場合があります。ただし、この場合、WebCenter Portalアプリケーションがユーザーを認証していないため、指定したデフォルト・ユーザーはリモート・プロデューサで権限の低いユーザーになることに注意してください。ユーザーがアプリケーションで認証されている場合、デフォルト・ユーザーではなくそのユーザーのアイデンティティがアサートされます。 WSRPリモート・プロデューサはこの情報を受け入れるように設定する必要があります。第24.2.3項「マップされたユーザーIDのための権限のポリシー・ストアへの追加」の説明に従ってポリシー・ストアに権限を追加する必要もあります。 有効なトークン: メッセージ整合性付きWSS 1.0 SAMLトークン、メッセージ保護付きWSS 1.0 SAMLトークン、WSS 1.0 SAMLトークン、メッセージ保護付きWSS 1.1 SAMLトークン、WSS 1.0ユーザー名トークン(パスワードなし)。 |
関連付けられている外部アプリケーション (ユーザー名(パスワードあり)) |
このプロデューサが認証に外部アプリケーションを使用する場合、「関連付けられている外部アプリケーション」ドロップダウン・リストを使用してアプリケーションを指定します。目的のアプリケーションがリストに表示されない場合は、「新規作成」を選択して、ここで外部アプリケーションを定義します。 「WSS 1.0ユーザー名(パスワードあり)」セキュリティ・オプションを使用してプロデューサをサポートするには、外部アプリケーションが必要です。外部アプリケーションが、ユーザー資格証明を格納および提供します。第26.2項「外部アプリケーションの登録」も参照してください。 有効なオプション: 「WSS 1.0ユーザー名(パスワードあり)」のみ。 |
「キー・ストア」セクションを使用して、SOAPメッセージの一部分(セキュリティ・トークンとSOAPメッセージ本文)の署名に使用する証明書および秘密鍵が含まれるキーストアの場所を指定します。
これらのプロパティは、ドメインに指定された構成を無効にする場合にのみ構成してください。
パラメータの詳細は、表24-3を参照してください。
表24-3 WSRPプロデューサのキーストアの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
受信者の別名 |
プロデューサの証明書に関連付けられたキーストア別名を指定します。 この証明書は、プロデューサに対してメッセージを暗号化するために使用されます。 |
ストア・パス |
SOAPメッセージ(セキュリティ・トークンとメッセージ本文)の署名または暗号化に使用する証明書および秘密鍵が含まれるキーストアの絶対パスを入力します。この表に示されている署名、暗号化および受信者キーはこのキーストアで使用できる必要があります。 指定されたキーストア・ファイルは、JDKのキーツール・ユーティリティを使用して作成されている必要があります。 |
パスワード |
キーストアの作成時に設定されたキーストアへのパスワードを指定します。パスワードが使用できない場合や正しくない場合、プロデューサを使用できません。 |
署名キーの別名 |
署名キーの別名を入力します。 「署名キーの別名」は、署名に使用される秘密鍵に関連付けられた証明書の識別子です。 |
署名キーのパスワード |
「署名鍵の別名」に指定された別名によって識別されるキーにアクセスするためのパスワードを指定します。 |
暗号化キーの別名 |
返されるメッセージを暗号化するには、プロデューサによって使用されるキーの別名を入力します。有効な値は、指定されたキーストアにあるキーの別名の1つです。 このプロパティはオプションです。指定しないと、プロデューサは返されるメッセージを暗号化するための署名キーを使用します。 |
暗号化キーのパスワード |
暗号化キーにアクセスするためのパスワードを入力します。 |
「OK」をクリックします。
新しいプロデューサが接続表に表示されます。
WLSTコマンドregisterWSRPProducer
を使用してWSRPポートレット・プロデューサとの接続を作成し、WebCenter Portalアプリケーションでプロデューサを登録します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のregisterWSRPProducerに関する項を参照してください。
関連項目:
|
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
Default User
フィールドを使用して別のユーザーIDにマップする場合、次のいずれかを実行してポリシー・ストアに権限を追加する必要もあります。
次の権限を直接ポリシー・ストアに追加します。
<grant> <grantee> <codesource> <url>file:${common.components.home}/modules/oracle.wsm.agent.common_11.1.1/wsm-agent.jar</url> </codesource> </grantee> <permissions> <permission> <class>oracle.wsm.security.WSIdentityPermission</class> <name>resource=MyAppID</name> <actions>assert</actions> </permission> <permissions> <grant>
前述の行でバージョン番号(ある場合)を含むクライアント・アプリケーション名にMyAppID
を置き換えます。
次のWLSTコマンドを実行して権限を付与します。
grantPermission(codeBaseURL='file:${common.components.home}/modules/oracle.wsm.agent.common_11.1.1/wsm-agent.jar',
permClass='oracle.wsm.security.WSIdentityPermission',
permTarget='resource=MyAppID', permActions='assert')
バージョン番号(ある場合)を含むクライアント・アプリケーション名にMyAppID
を置き換えます。
WebCenter Portal: SpacesでのWSRPポートレット・プロデューサの登録の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのSpaces管理によるポートレット・プロデューサの登録に関する項を参照してください。
WSRPプロデューサ接続を検証するには、まず次でプロデューサのURLを取得します。
http://host_name:port_number
/context_root/info
次に、ブラウザ・ウィンドウでプロデューサのURLを実行します。
WSRP v1プロデューサ接続の場合、URL形式は次のとおりです。
http://host_name
:port_number
/context_root/portlets/wsrp1?WSDL
次に例を示します。
http://myhost.com:7778/MyPortletApp/portlets/wsrp1?WSDL
WSRP v2プロデューサ接続の場合、URL形式は次のとおりです。
http://host_name
:port_number
/context_root/portlets/wsrp2?WSDL
次に例を示します。
http://myhost.com:7778/MyPortletApp/portlets/wsrp2?WSDL
この項では、Fusion Middleware ControlおよびWLSTコマンドを使用して、デプロイされたWebCenter PortalアプリケーションにPDK-Javaプロデューサを登録する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
第24.4.1項「Fusion Middleware Controlを使用したOracle PDK-Javaプロデューサの登録」
第24.4.3項「WebCenter Portal: SpacesでのOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録」
第24.4.4項「WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションでのOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録」
JDeveloperを使用して設計時にPDK-Javaプロデューサを登録する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録方法に関する項を参照してください。
Oracle PDK-Javaポートレット・プロデューサを登録する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「ポートレット・プロデューサ接続の追加」セクションで、Oracle PDK-Javaプロデューサの接続情報を入力します。
パラメータの詳細は、表24-4「Oracle PDK-Javaプロデューサの接続パラメータ」を参照してください。
表24-4 Oracle PDK-Javaプロデューサの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
接続名 |
WebCenter Portalアプリケーション内でこのポートレット・プロデューサ登録を識別する一意の名前を入力します。名前は、すべてのWebCenter Portal接続タイプにおいて一意である必要があります。 ここで指定した名前は、Composer (「ポートレット」フォルダの下)に表示されます。 |
プロデューサ・タイプ |
このプロデューサのタイプを指定します。「Oracle PDK-Javaプロデューサ」を選択します。 |
URLエンドポイント |
次の構文を使用して、Oracle PDK-JavaプロデューサのURLを入力します。
各要素の意味は次のとおりです。
次に例を示します。
|
サービスID |
このプロデューサの一意の識別子を入力します。 PDK-Javaを使用すると、単一のアダプタ・サーブレットの下に複数のプロデューサをデプロイできます。各プロデューサは、一意のサービスIDで識別されます。サービスIDは、URLエンドポイントにサービスIDが追加されていない場合のみ必要となります。 たとえば、次のURLエンドポイントには、サービスIDとして
しかし、次のURLエンドポイントにはサービスIDは不要です。
サービスIDは、プロデューサの特性(プロデューサのテスト・ページを表示するかどうかなど)を定義する |
プロキシを使用しますか。 |
WebCenter Portalアプリケーションでこのプロデューサとの接続にHTTPプロキシを使用する場合、このチェック・ボックスを選択します。これを選択した場合は、「プロキシ・ホスト」および「プロキシ・ポート」の値を入力してください。 WebCenter Portalアプリケーションとリモートのポートレット・プロデューサがファイアウォールで分断されていて、プロデューサとの通信にHTTPプロキシが必要な場合、プロキシが必要となります。 |
プロキシ・ホスト |
プロキシ・サーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。 プロキシ・サーバー名の先頭に |
プロキシ・ポート |
プロキシ・サーバーがリスニングするポート番号を入力します。デフォルト・ポートは |
関連付けられている外部アプリケーション |
このプロデューサのポートレットの1つが認証する必要がある場合、「関連付けられている外部アプリケーション」ドロップダウンを使用して正しい外部アプリケーションを指定します。 目的のアプリケーションがリストに表示されない場合は、「新規作成」を選択して、ここで外部アプリケーションを定義します。 第26.2項「外部アプリケーションの登録」も参照してください。 |
セッションを確立しますか。 |
これを選択した場合、このプロデューサからポートレットを実行するときにユーザー・セッションが有効化されます。セッションが有効な場合、それらはプロデューサのサーバーに保持されます。これによりポートレット・コードはセッションに情報を保持できます。 メッセージ認証はセッションを使用します。このため、共有鍵を指定するには、このオプションを選択する必要があります。 プロデューサとサーバーの間でセッションレス通信を行う場合は、このオプションを選択しないでください。 |
デフォルトの実行タイムアウト(秒) |
プロデューサとの通信で適切なタイムアウト時間(秒単位)を入力します。たとえば、プロデューサがWebCenter Portalアプリケーションのページでポートレットを登録、登録解除または表示するのに許される最長所要時間を入力します。これはデフォルトで 個々のポートレットに固有のタイムアウト時間を定義できますが、その場合ここで指定した値よりも優先されます。 |
サブスクライバID |
登録するプロデューサのコンシューマを識別する文字列を入力します。 プロデューサがアプリケーションに登録されると、プロデューサのコールが送信されます。コール中、コンシューマ(このインスタンスのWebCenter Portalアプリケーション)は、「サブスクライバID」の値をプロデューサに渡します。「サブスクライバID」がプロデューサの予測した値でない場合、プロデューサは登録コールを拒否することがあります。 |
共有鍵 |
暗号化を処理するように設定されているプロデューサに使用する共有鍵を入力します。 共有鍵は、メッセージ認証用のメッセージ署名を生成するための暗号化アルゴリズムで使用されます。共有鍵を使用してプロデューサが設定されている場合、ここに間違っ共有鍵を入力すると、プロデューサ登録は失敗するので注意してください。共有鍵には、英数字10〜20文字を含めることができます。 このキーは、フェデレーテッド・ポータル・アダプタ(FPA)を使用してプロデューサを登録するときにも使用されます。共有鍵はHMACキーとも呼ばれます。 |
「OK」をクリックします。
新しいプロデューサが接続表に表示されます。
WLSTコマンドregisterPDKJavaProducer
を使用してPDK-Javaポートレット・プロデューサとの接続を作成し、WebCenter Portalアプリケーションでプロデューサを登録します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のregisterPDKJavaProducerに関する項を参照してください。
関連項目:
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WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
WebCenter Portal: SpacesでのOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのSpaces管理によるポートレット・プロデューサの登録に関する項を参照してください。
Oracle PDK-Javaプロデューサ接続を検証するには、ブラウザ・ウィンドウで次の形式のプロデューサURLを実行します。
http://host_name:port_number
/context-root
/providers/producer_name
次に例を示します。
http://domain.example.com:7778/axyz/providers/sample
プロデューサ登録の詳細はいつでも更新できます。
プロデューサが別の場所に移動する場合、そのプロデューサに定義した接続を再構成する必要があります。Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用してURLプロパティを編集できます。
WSRPプロデューサのWDSL URL
Oracle PDK-JavaプロデューサのURLエンド・ポイント
ユーザーがWebCenter Portalアプリケーションで作業している間に行ったポートレットのカスタマイズとパーソナライズをすべて保持するには、プロデューサのカスタマイズとパーソナライズもプロデューサの新しい場所に移行する必要があります。ポートレット・クライアントのメタデータを別の場所に移行するには、WLSTコマンドexportPortletClientMetadata
およびimportPortletClientMetadata
を使用します。詳細は、第39.2.3項「ポートレット・クライアント・メタデータのエクスポート(Frameworkアプリケーション)」および第39.2.4項「ポートレット・クライアント・メタデータのインポート(Frameworkアプリケーション)」を参照してください。
注意: 特定のプロデューサのすべてのメタデータ(ポートレットのカスタマイズとパーソナライズのみでなく)を移行する場合、プロデューサ移行ツールを使用します。詳細は、第39.1.3.13項「ポートレット・プロデューサのエクスポート」および第39.1.3.14項「ポートレット・プロデューサのインポート」を参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
ポートレット・プロデューサの接続情報を更新する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「ポートレット・プロデューサ」を選択します。
「ポートレット・プロデューサ接続の管理」セクションで、変更するプロデューサを選択して「編集」をクリックします。
「ポートレット・プロデューサ接続の編集」セクションで、必要に応じて接続情報を変更します。詳細は、次を参照してください。
「OK」をクリックします。
次のWLSTコマンドを使用して、ポートレット・プロデューサ接続を編集します。
WSRPプロデューサ: setWSRPProducer
PDK-Javaプロデューサ: setPDKJavaProducer
コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
WSRPプロデューサを新しいWSDL URLに移動する場合、WLSTコマンドのexportPortletClientMetadata
、setWSRPProducer
およびimportPortletClientMetadata
を使用して、既存のプロデューサのメタデータを新しい場所に移行できます。
WSRPプロデューサのメタデータを新しいURLエンドポイントに移行する手順は、次のとおりです。
WLSTコマンドexportPortletClientMetadata
を使用して、プロデューサのメタデータをエクスポートします。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のexportPortletClientMetadataに関する項を参照してください。
WLSTコマンドsetWSRPProducer
を使用して、プロデューサのWSDL URLを変更します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetWSRPProducerに関する項を参照してください。
WLSTコマンドimportPortletClientMetadata
を使用して、プロデューサのメタデータをインポートします。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のimportPortletClientMetadataに関する項を参照してください。
プロデューサの登録はいつでも解除できますが、登録解除されたプロデューサと関連付けられたポートレットは機能しなくなるため、WebCenter Portalアプリケーションへの影響を考慮してください。ポートレット・プロデューサ呼出しのメトリックをチェックして、プロデューサの使用頻度を確認します。詳細は、第38.2項「パフォーマンス情報の表示」を参照してください。
プロデューサの登録を解除すると、登録データはWebCenter Portalアプリケーションとリモート・プロデューサの両方から削除されます。
WebCenter Portalアプリケーション: プロデューサ接続は削除され、プロデューサのメタデータも削除されます。
リモート・プロデューサ: (ポートレット自体ではなく)ポートレット・インスタンスが削除されます。
ポートレット・インスタンスはWebCenter Portalアプリケーション・ページから削除されません。ユーザーには、ポートレットのかわりに「ポートレットがありません」
というメッセージが表示されます。
注意: このポートレット・プロデューサに関連付けられている外部アプリケーションの目的がこのプロデューサをサポートすることのみであれば、その外部アプリケーションを削除することを考慮してください。第26.5項「外部アプリケーション接続の削除」を参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
ポートレット・プロデューサを登録解除する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「ポートレット・プロデューサ」を選択します。
削除するプロデューサの名前を選択し、「削除」をクリックします。
接続の詳細が削除されます。このプロデューサに関連付けられたポートレットに、WebCenter Portalアプリケーションからアクセスできなくなります。
次のWLSTコマンドを使用して、ポートレット・プロデューサ接続を登録解除します。
WSRPプロデューサ: deregisterWSRPProducer
PDK-Javaプロデューサ: deregisterPDKJavaProducer
次のWLSTコマンドを使用して、Oracle WebCenter Portalに用意されている組込みプロデューサまたはサンプルのプロデューサの登録を解除します。
組込みプロデューサ: deregisterOOTBProducers
サンプルのプロデューサ: deregisterSampleProducers
コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
WebCenter Portal: Spacesでのポートレット・プロデューサの登録解除の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのポートレット・プロデューサの登録解除に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスにポートレット・プロデューサをデプロイするために、Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはWLSTを使用できます。Oracle JDeveloperで設計時にポートレット・プロデューサをデプロイする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』の「ポートレットのテストとデプロイ」を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
第24.8.4項「Fusion Middleware Controlを使用したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイ」
第24.8.5項「Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイ」
アプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「アプリケーションのデプロイ」を参照してください。
ポートレット・プロデューサ・アプリケーションは、WebCenter Portalポートレット・プロデューサをサポートするように構成されたOracle WebLogic管理対象サーバーにデプロイできます。アプリケーションを管理対象サーバーにデプロイするには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic管理コンソールまたはWLSTを使用できます。これらの管理ツールの詳細は、第1.13項「Oracle WebCenter Portalの管理ツール」を参照してください。
JSR 286ポートレットをWSRP Oracleポートレット・コンテナにデプロイするには、ポートレット・アプリケーションのEARファイルを、必要なWSDLドキュメントを含むWSRPアプリケーションに変換する必要があります。JSR 286ポートレット・プロデューサのEARファイルをWSRP EARファイルに変換するには、次のようにMiddlewareディレクトリWC_ORACLE_HOME
/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1
にあるWSRPプロデューサ事前デプロイ・ツールを実行します。
java -jar wsrp-predeploy.jar source EAR target EAR
サーブレットv2.3でデプロイされたJSR 286ポートレットの場合、次のコマンドを使用してWebプロキシを指定する必要があります。
java -Dhttp.proxyHost=proxy host
-Dhttp.proxyPort=proxy port
-jar wsrp-predeploy.jarsource EAR
target EAR
各要素の意味は次のとおりです。
proxy host
は、プロデューサがデプロイされているサーバーです。
proxy port
は、HTTPリスナーのポートです。
wsrp-predeploy.jar
は、WC_ORACLE_HOME
/webcenter/modules/oracle.portlet.server_11.1.1
ディレクトリにあります。
source EAR
は、JSR 286 EARファイルの名前です。
target EAR
ファイルは、新規に作成されるEARファイルの名前です。ターゲットのEARファイルに名前が指定されていない場合、WSRP-
source EAR
という名前の新しいEARファイルが作成されます。
次の例ではWebプロキシが指定されます。
java -Dhttp.proxyHost=myhttpproxy.com -Dhttp.proxyPort=80 -jar wsrp-predeploy.jar wsrp-samples.ear
この例ではWSRP-wsrp-samples.ear
が作成されます。
wsrp-predeploy.jar
事前デプロイ・ツールは、Oracleポートレット・コンテナへのデプロイを可能にするために必要なすべての変更をJSR 286ポートレットに実施し、それをWSRPプロデューサとして公開します。事前デプロイ・ツールが実行する処理の例を次に示します。
java.io.tmpdir
フォルダにwsdldeploy
ディレクトリを作成します。
UNIXでは、このプロパティのデフォルト値は/tmp
または/var/tmp
です。
Microsoft Windowsでは、このプロパティのデフォルト値はc:\temp
です。
EARファイルをwsdldeploy/EAR
に解凍します。
WARファイルをwsdldeploy/[warfilename.war]/
に解凍します。
解凍したアプリケーションにWEB-INF/
WSDLs
を挿入します。
解凍したWARファイルのWEB-INF/web.xml
を修正します。
WARファイルにWEB-INF/webservices.xml
を挿入するか修正します。
WARファイルにWEB-INF/oracle-webservices.xml
を挿入するか修正します。
WARファイルを再度パッケージ化し、新しいEARファイルを作成します。
WebLogicサーバーにアクセスするために必要な資格証明がある場合、Oracle JDeveloperを使用してポートレット・アプリケーションを開発環境からOracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスに直接デプロイできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のポートレット・アプリケーションのOracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスへのデプロイに関する項を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイの詳細は、第7.1.6.4項「Fusion Middleware Controlを使用したアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
Oracle WebLogicサーバー管理コンソールを使用したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイの詳細は、第7.1.6.6項「WLS管理コンソールを使用したアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
WLSTコマンドを使用したポートレット・アプリケーションのデプロイの詳細は、第7.1.6.5項「WLSTを使用したアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
WebCenter Portalはサービスによりソーシャル・ネットワークおよび個人生産性の機能を提供しながら、タスク・フローによりその機能のサブセットを公開します。これらのサービスおよびタスク・フローは、Spacesアプリケーションやその他のWebCenter Portalアプリケーションで使用できます。ただし、その他の製品(たとえば、Oracle Portal、Oracle WebLogic PortalおよびOracle WebCenter Interaction)を使用するアプリケーション開発者は、これらの同じ機能をアプリケーション内で公開することもあります。
WebCenterサービス・ポートレットは、製品に用意された事前構成済プロデューサです。これによりWebCenter Portalサービスのタスク・フローをWSRPポートレットまたはページレットとして他のアプリケーションに公開できます。
次のタスク・フローは、WebCenterサービス・ポートレットによりポートレットとして提供されます。
ドキュメント・マネージャ: WebCenterコンテンツ・リポジトリからフォルダ、ファイルおよびWikiを表示します。
ブログ: WebCenterコンテンツ・リポジトリで選択位置からブログ・ポストを表示します。
ディスカッション・フォーラム: すべてのディスカッションとそれぞれの応答を表示し、ユーザーにそれぞれの権限に応じた多様な操作を可能にします。
お知らせ: 現在のすべてのお知らせを表示し、ユーザーにそれぞれの権限に応じた多様な操作を可能にします。
リスト: ユーザーによって作成されたリストを表示し、リストの作成やリスト・データの追加のためのコントロールを提供します。
投票マネージャ: ユーザーは投票に関する管理操作を実行できます。
投票の実施: 最近公開された投票、または投票されたパラメータによって識別された特定の投票を表示します。
ワークリスト: ユーザーは1つ以上のOracle BPELサーバーからのすべてのタスクおよび通知を表示し、アクションを実行できます。
メール: 受信ボックスを表示します。
アクティビティ・ストリーム: ユーザーの接続によって実行された最近のアクティビティの概要を示します。
タグ・クラウド: ページで使用されるすべてのタグの視覚表現であるタグ・クラウドを表示します。
WebCenterサービス・ポートレットはFrameworkアプリケーションとして開始されます。このアプリケーションは複数のページで構成され、それぞれのページが公開されたタスク・フローに対応しています。次にアプリケーションは、Oracle JSF Portlet Bridgeを使用してポートレット化され、WC_Portlet
管理対象サーバーにデプロイされます。
WebCenter Portalのインストール後、WebCenterサービス・ポートレットが自動的に使用可能になります。ただし、ポートレットやページレットが正しく動作するには、実行が必要な構成手順があります。
この項の内容は次のとおりです。
WebCenterサービス・ポートレットに含まれる大半のサービスが完全に機能するには、バックエンド・サーバーとの接続が必要です。たとえば、ドキュメント・サービスにはOracle WebCenterコンテンツ・リポジトリとの接続、ディスカッション・サービスおよびお知らせサービスにはOracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーとの接続が必要です。アプリケーション開発者がプロデューサによって提供されるポートレットやページレットの利用を開始する前に、これらの接続を構成する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
WebCenterサービス・ポートレットには、ドキュメント、ブログおよびWikiサービスによって提供されるタスク・フローのポートレットが含まれます。これらのポートレットには、バックエンドのWebCenterコンテンツ・リポジトリとの接続が必要です。
WebCenterコンテンツの構成の詳細は、第11章「コンテンツ・リポジトリの管理」を参照してください。
WebCenterコンテンツ・リポジトリとの接続を作成する方法は2つあります。
Fusion Middleware Controlを使用します。詳細は、第11.6.2項「Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・リポジトリの登録」を参照してください。
WLSTコマンドライン・ツールを使用します。詳細は、第11.6.3項「WLSTを使用したコンテンツ・リポジトリの登録」を参照してください。
注意: WebCenterサービス・ポートレットは、アクティブまたはデフォルトの接続として識別されたWebCenterコンテンツ・リポジトリを使用します。このため、デフォルトとして適切な接続が設定されている必要があります。詳細は、第11.7項「アクティブな(またはデフォルトの)コンテンツ・リポジトリ接続の変更」を参照してください。 |
WebCenterサービス・ポートレットには、ワークリスト・サービスによって提供されるワークリスト・タスク・フロー用のポートレットが含まれます。ワークリスト・サービスでは、ワークリスト・アイテムを監視するすべてのOracle BPELサーバーとの接続が必要です。
Oracle BPELサーバーおよびワークリスト・サービスの構成の詳細は、第23章「ワークリスト・サービスの管理」を参照してください。
Oracle BPELサーバーとの接続を作成する方法は2つあります。
Fusion Middleware Controlを使用します。詳細は、第23.4.2.1項「Fusion Middleware Controlを使用したワークリスト接続の登録」を参照してください。
WLSTコマンドライン・ツールを使用します。詳細は、第23.4.2.2項「WLSTを使用したワークリスト接続の登録」を参照してください。
WebCenterサービス・ポートレットには、ディスカッションおよびお知らせサービスによって提供されるタスク・フローのポートレットが含まれます。これらのサービスには、Oracle WebCenter Portalのバックエンド・ディスカッション・サーバーとの接続が必要です。両方のサービスが同じ接続を使用します。Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーは、Oracle Fusion Middlewareとともに自動的にインストールされますが、サーバーとの接続は作成する必要があります。
ディスカッションおよびお知らせサービスの構成方法の概要は、第14章「お知らせおよびディスカッション・サービスの管理」を参照してください。
Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーとの接続を作成する方法は2つあります。
Fusion Middleware Controlを使用します。詳細は、第14.3.1項「Fusion Middleware Controlを使用したディスカッション・サーバーの登録」を参照してください。
WLSTコマンドライン・ツールを使用します。詳細は、第14.3.2項「WLSTを使用したディスカッション・サーバーの登録」を参照してください。
注意: WebCenterサービス・ポートレットは、アクティブまたはデフォルトの接続として識別されたディスカッション・サーバーを使用します。このため、デフォルトとして適切な接続が設定されている必要があります。詳細は、第14.4項「ディスカッションおよびお知らせ用のアクティブな接続の選択」を参照してください。 |
WebCenterサービス・ポートレットには、メール・サービスによって提供されるメール・タスク・フロー用のポートレットが含まれます。このサービスにはバックエンド・メール・サーバーとの接続が必要です。このサーバーでは、Microsoft Exchange Serverや、IMAP4およびSMTPをサポートするメール・サーバーをサポートしています。
メール・サービスの構成の詳細は、第17章「メール・サービスの管理」を参照してください。
メール・サーバーとの接続を作成する方法は2つあります。
Fusion Middleware Controlを使用します。詳細は、第17.4.1項「Fusion Middleware Controlを使用したメール・サーバーの登録」を参照してください。
WLSTコマンドライン・ツールを使用します。詳細は、第17.4.2項「WLSTを使用したメール・サーバーの登録」を参照してください。
注意: WebCenterサービス・ポートレットは、アクティブまたはデフォルトの接続として識別されたメール・サーバーを使用します。このため、デフォルトとして適切な接続が設定されている必要があります。詳細は、第17.5項「アクティブな(またはデフォルトの)メール・サーバー接続の選択」を参照してください。 |
WebCenterサービス・ポートレットは、ユーザーがアクセス権限を持たない情報にアクセスできないように保証します。WSRPプロデューサとして、WebCenterサービス・ポートレットはWS-Securityを使用してアイデンティティ伝播を保証します。
WSRPポートレット・プロデューサにWS-Securityを構成する方法の詳細は、第35.1項「WSRPプロデューサの保護」を参照してください。
注意: 必要なセキュリティ・ポリシーを添付した後で、 |
ブログとWikiは、実行時に多様なリソースにアクセスする必要があるリッチ・テキスト・エディタ(CKEditor)を使用します。
WebCenterサービス・ポートレット・プロデューサがファイアウォールの背後にあり、エンドユーザーがそれを超えることができないと、CKEditorが必要とするリソースのURLにアクセスできないため、エディタはWikiを表示するドキュメント・マネージャ・ポートレットやブログ・ポートレットで表示できません。
この問題を解決する手順は次のとおりです。
CKEditorリソースを含むアプリケーションを作成します。たとえば、WebCenter PortalのFrameworkアプリケーション・テンプレートを使用して行います。
WebCenterサービス・ポートレットを利用するアプリケーションによって使用される同じサーバーにアプリケーションをデプロイします。
WebCenterサービス・ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを実行します。
WebCenter Portal管理コンソールで、「ベース・リソースURL」を編集し、新しいアプリケーションをポイントするようにします。
この方法の詳細は、第36.3.5項「デフォルト・ベース・リソースURLの選択」を参照してください。
コンシューマ・アプリケーションを表示するブラウザをリフレッシュします。CKEditorリソースがコンシューマ・アプリケーションと同じ側のファイアウォールで利用できるため、リッチ・テキスト・エディタが正しく表示されます。
Administrator
ロールのメンバーであるユーザーのみが、リストの作成、編集および削除、およびリスト・データの編集が可能です。Administrator
ロールのメンバー以外のユーザーは、リストの表示のみが可能です。
Administrator
ロールのメンバー以外のユーザーにリストの管理を可能にするには、Fusion Middleware Controlを使用してユーザーにListPermission
ロールに対するmanage
権限を割り当てます。
<permission> <class>oracle.webcenter.list.model.security.ListPermission</class> <name>/oracle/webcenter/list/templates/lists/.*</name> <actions>manage</actions> </permission>
Fusion Middleware Controlの「アプリケーション・デプロイメント」の下で「services-producer」アプリケーションを右クリックしてコンテキスト・メニューから「セキュリティ」、次に「アプリケーション・ポリシー」を選択します。
「作成」をクリックします。
「権限受領者」セクションで「追加」をクリックします。
「プリンシパルの追加」ダイアログでリスト権限を付与するユーザーまたはロールを見つけます。
「OK」をクリックします。
「権限」セクションで「追加」をクリックします。
「権限の追加」ダイアログの「権限クラス」ドロップダウン・リストで、「oracle.webcenter.list.model.security.ListPermission」を選択します。
「システム・セキュリティ権限の検索」アイコンをクリックします。
「検索結果」セクションでmanage
権限アクションを持つ「リソース名」を選択します。
「続行」をクリックします。
確認ダイアログで、「選択」をクリックして、ターゲット・ユーザーまたはロールの権限を確認します。
「OK」をクリックします。
現在、ユーザー・プリファレンスはポートレット・コンシューマからWebCenterサービス・ポートレット・プロデューサに伝播されていません。つまり、コンシューマ・アプリケーションでのユーザー設定に関する指定とは無関係に、WebCenterサービス・ポートレットは常に、プロデューサがデプロイされているサーバーで設定されたタイム・ゾーンおよび日付時間形式を使用します。
WebCenterサービス・ポートレットによって提供されるポートレットにリモート・ポートレット通信エラーが表示されるのは通常、プロデューサにWS-Securityが構成されていないことが原因です。
この問題を解決する方法の詳細は、第24.9.2項「WebCenterサービス・ポートレットのセキュリティの構成」を参照してください。
この項では、プロデューサの登録とポートレットが使用できない問題について説明します。
問題
WSRPプロデューサを登録できません。
解決策
次のことを確認します。
バックエンド・プロデューサが起動され実行されている。プロデューサをテストするには、ブラウザ・ウィンドウでプロデューサのWSDL URLにアクセスします。第24.3項「WSRPプロデューサの接続テスト」を参照してください。
プロデューサ・アプリケーションが正しくパッケージされている。そうでない場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』の「ポートレットの消費」のFrameworkアプリケーションを使用したポートレット・プロデューサの登録に関する項の記載に従ってJDeveloperで設計時にプロデューサを登録し、第7.1項「Frameworkアプリケーションのデプロイ」の記載に従ってアプリケーションを再度デプロイしてください。再度デプロイした後、パッケージ・アプリケーションにMBean ProducerManager
が含まれていることを確認します。
Fusion Middleware Controlで、「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
ナビゲータで「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.webcenter.portlet」→「アプリケーション: application_name」→「プロデューサ・マネージャ」→「プロデューサ・マネージャ」の順に開きます。
PortletServletContextListener
がweb.xml
ファイルに追加されます。
デプロイ後登録のプロデューサをサポートするアプリケーションに対して、プロデューサを設計時に1回以上登録する必要があります。これによりPortletServletContextListener
がweb.xml
ファイルに追加され、適切なランタイムMBeansを登録し、デプロイ後登録のプロデューサが可能になります。たとえば、次のweb.xml
スニペットで太字になっているテキストを参照してください。
<listener>
<description>
WebCenter Portlet Context Listener
</description>
<display-name>
WebCenterPortletContextListener
</display-name>
<listener-class>
oracle.webcenter.portlet.listener.PortletServletContextListener
</listener-class>
</listener>
WSRPポートレット・プロデューサのユーザー名(パスワードあり)トークン・プロファイルを設定すると、例外WSM-00101
が発生します。
問題
Fusion Middleware Control (またはWLST)を使用してWSRPプロデューサのユーザー名(パスワード・トークンあり)プロファイルを設定するとき、そのプロデューサと関連付けられたポートレットが使用中の場合、WebCenter Portalアプリケーションに次の例外が表示されます。
oracle.wsm.common.sdk.WSMException: WSM-00101: The specified Keystore file /keys/user_projects/domains/pv_0309/config/fmwconfig/default-keystore.jks cannot be found; it either does not exist or its path is not included in the application classpath.
解決策
ポートレット・プロデューサにデフォルトのキーストアが構成されていることを確認します。詳細は、第35.1.3項「キーストアの設定」を参照してください。