Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド 12cリリース1 (12.1.1) B65938-02 |
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この付録では、WebLogic Serverディレクトリ構造の強化について説明します。この付録内の情報は、WebLogic Server 8.1からアップグレードする場合のみ該当します。
WebLogic Server 9.0から、WebLogicドメイン・ディレクトリ構造は次のように強化されました。
構成管理を効率化し、XMLファイルの検証を促進するため、WebLogic Serverでは、新たなdomain_name
/config
ディレクトリが追加され、config.xml
を含む複数のファイル内のドメイン構成データをサポートできるようになりました。(ここで、domain_name
はドメイン・ディレクトリを示します。)従来のリリースでは、config.xml
ファイルは、すべての構成情報が格納されるリポジトリでした。今回のリリースでは、configディレクトリの新しいサブディレクトリに診断、JDBC、JMS、ノード・マネージャの各サブシステムの構成モジュールが格納されるようになりました。各ファイルはXMLスキーマ定義に準拠しています。
起動スクリプトと停止スクリプトがdomain_name
/bin
ディレクトリに格納されるようになりました。従来のリリースでは、これらのスクリプトはドメインのルート・ディレクトリに格納されていました。
WebLogic Serverでは、ドメイン・ディレクトリ構造が強化されただけではなく、サーバー構成の変更を管理するためのユーティリティがサポートされるようになりました。このツールにより、構成の変更をドメイン全体にわたってセキュアで確実に適用することができます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』の構成変更の管理に関する項を参照してください。
WebLogicのドメイン・ディレクトリ構造の詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。
図B-1は、WebLogic Server 10.0とWebLogic Server 8.1のドメイン・ディレクトリ構造の違いを示しています。
図B-1 WebLogic Server 12.1.1とWebLogic Server 8.1のディレクトリ構造
次の項では、WebLogic Server 8.1のドメイン・ディレクトリ構造について説明します。
WebLogic Server 8.1の環境における構成ウィザードで作成されたドメイン・ディレクトリ構造の内容は以下のとおりです。
mydomain
、petstore
などのドメインと同じ名前のドメイン・ルート・ディレクトリ。このディレクトリには次のソフトウェアが格納されます。
ドメインのconfig.xml
ファイル
サーバー・インスタンスの起動および環境の確立に使用するスクリプト
ドメインのアプリケーションを格納するサブディレクトリ(通常はapplications
)
ドメイン内のサーバー・インスタンスを初めて起動すると、ドメイン・ディレクトリに次のサブディレクトリが作成されます。
セキュリティ情報が格納されたファイル
ドメインレベルのログを格納するlogs
ディレクトリ
ドメイン内で動作するサーバーごとのサーバー・ログおよびHTTPアクセス・ログを格納するディレクトリ
WebLogic Server 8.1のドメイン・ディレクトリ構造の詳細は、WebLogic Serverの構成および管理ガイドのWebLogic Serverドメインの概要に関する項(http://download.oracle.com/docs/cd/E13222_01/wls/docs81/adminguide/overview_domain.html
)参照してください。デフォルトの構成テンプレートのディレクトリ構造の概要は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成と構成のテンプレート・リファレンスに関する項(http://download.oracle.com/docs/cd/E13196_01/platform/docs81/confgwiz/tempref.html
)参照してください。