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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Interactionアップグレード・ガイド
10gリリース4(10.3.3.0.0)for Unix and Linux
B66150-01
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B Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのインストールまたはアップグレードの完了

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumをインストールまたはアップグレードした場合は、ここに記載されている作業を実行してインストールまたはアップグレードを完了します。

この章には、次の項があります。

この付録には、デプロイメントの監視とトラブルシューティングに関する次の情報を提供する「デプロイメントの監視およびトラブルシューティング」という項もあります。

インストールまたはアップグレードの検証

Content Service for Documentumインストールの検証ページの手順を実行します。このページは、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホスト・コンピュータ上にあります(http://RemoteServer:port/ptdctmcws/web/install/index.html)。

アップグレードの完了

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumをアップグレードした場合は、次の手順を実行します。

  1. 古いdql.xmlファイルをカスタマイズしていた場合は、新たにインストールされたファイルを以前のバージョンで上書きします。

  2. 古いconfig.xmlファイルをカスタマイズしていた場合は、新たにインストールされたconfig.xmlファイルのバックアップを作成してから、古いconfig.xmlファイルでのカスタマイズを新しいconfig.xmlファイルにマージします。

  3. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを使用する各コンテンツ・ソースを開き、資格証明を再発行します。

新しいインストールの完了

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、次の各項の手順を実行します。

  1. 詳細構成: Documentumサーバーのチューニング

  2. 優先ドキュメント・レンディションの設定

  3. ドキュメント検出のセキュリティの構成

  4. ドキュメント・アクセスのセキュリティの構成

  5. コンテンツ・ソースの作成

  6. コンテンツ・クローラの作成

  7. ジョブの作成

詳細構成: Documentumサーバーのチューニング

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、Documentumサーバーをチューニングする必要があります。この項では、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumと連携するようにDocumentumサーバーを構成するための追加の手順について説明します。これには、DocumentumクライアントをホストするコンピュータおよびDocumentumサーバーの構成変更が含まれます。Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumと連携するようにDocumentumをチューニングすることを強くお薦めします。通常の本番環境では、推奨されるすべての設定が適切に指定されます。


注意:

dmcl.iniファイルとserver.iniファイルを編集する手順については、Documentum eContent Server管理者ガイドを参照してください。


Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホストでのdmcl.iniファイルの変更

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumをホストしているすべてのコンピュータで、dmcl.iniファイル内のmax_session_count変数の値を大きくすることにより、許可される同時セッション数を増やすことができます。デフォルトではmax_session_countは10に設定されており、Documentumに対して10の同時セッションが可能です。

  • Documentumセッションの数は、同時に実行すると思われるコンテンツ・クローラの数や、同時にリンクをクリックすると予想されるユーザー数によって異なります。それらの数に応じてmax_session_countパラメータを設定することをお薦めします。セッションが不足する場合や、同時に実行するコンテンツ・クローラの数を多くする場合は、この設定を後で増やすことができます。

  • セッションは、一意のユーザー名とパスワードを持つ各ユーザーがポータルでDocumentumドキュメントのクリックを試みると開始されます。max_session_countは、同時に処理するクリック・ユーザーの予測数に対応する必要があります。

Documentumサーバーでのserver.iniファイルの変更

Documentumサーバー・コンピュータで、server.iniファイル内の設定を変更して、許可される同時セッション数を増やすことができます。

  • concurrent_sessions変数は、Documentumサーバーが同時に処理できる接続数を制御します。このパラメータは、環境内のすべてのmax_session_count値の合計に合せて調整する必要があります。

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを複数の異なるdocBaseで使用する場合、docBaseごとにserver.iniを変更する必要があります。これらの構成を変更する際には、次の点を考慮してください。

  • 構成の変更と同様に、ハードウェアの制限を考慮します。

  • 構成設定は、Documentumの現在の使用状況および予測される使用状況の両方に依存します。

優先ドキュメント・レンディションの設定

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、優先ドキュメント・レンディションを設定する必要があります。Documentumサーバーには、ドキュメントのレンディション(様々なフォーマットのドキュメントのバージョン)が格納されます。Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumは、デフォルトでネイティブ・バージョンのドキュメントを戻します。常にPDF、Wordまたはテキストのレンディションを取得するようにプリファレンスを設定するには、config.xml(デフォルトではC:\Oracle\Middleware\wci\ptdctmcws\10.3.3\settings\config)の<preferredRenditionFormat>要素を次のように変更します。

表B-1 設定可能な優先レンディション形式要素値

定義

default

デフォルト。ドキュメントをネイティブ形式で戻します。

pdf

可能な場合、ドキュメントをPDF形式で戻すように指定します。

msw8

可能な場合、ドキュメントをMicrosoft Word形式で戻すように指定します。

crtext

可能な場合、ドキュメントをテキスト形式で戻すように指定します。


ドキュメント検出のセキュリティの構成

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、ドキュメント検出のセキュリティを構成する必要があります。ポータルのユーザーは、ナレッジ・ディレクトリを参照し、ポータル検索ツールを使用してドキュメントを検索します。ポータルでは、ポータル・ディレクトリに関連付けられたアクセス制御リスト(ACL)を使用してドキュメントの検出を管理します。

Documentumからポータルにクロールされたファイルを、ユーザーがDocumentum環境と同等の権限レベルで参照できるようにするには、Documentumのユーザー権限の構成をポータルのACL読取り権限にマップし、その資格証明がドキュメント・アクセスに使用されるように設定します。


注意:

ドキュメント検出(レコードの表示)の管理は次に示す手順で行います。ドキュメント・アクセス(ファイルを開く)の管理は、「ドキュメント・アクセスのセキュリティの構成」に示すように、クリック・セキュリティを使用して行います。


Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのセキュリティ設定を構成する手順は次のとおりです。

  1. Documentumユーザーを管理するための認証ソース(LDAPなど)をデプロイします。詳細は、Documentumのドキュメントを参照してください。

  2. Documentumユーザーをインポートするためのリモート認証ソースをポータル内に作成します。詳細は、ポータルのオンライン・ヘルプまたはOracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Interaction管理者ガイドを参照してください。

  3. Documentumのドメイン名と認証ソースを関連付けるようにグローバルACL同期マップを構成します。

    1. ポータルに管理者としてログインします。

    2. 「管理」をクリックします。

    3. 「ユーティリティの選択」メニューから、「グローバルACL同期マップ」を選択します。

    4. 「マッピングの追加」をクリックし、手順2で作成した認証ソースを選択します。

    5. 「ドメイン名」列で編集アイコンをクリックし、Documentumユーザーのドメイン名(通常はDocumentumサーバー名)を入力します。

    6. 「終了」をクリックします。

  4. config.xml内のaccessLevelMapping設定を次のように指定します。

    表B-2 accessLevelMapping設定

    設定 説明

    <accessLevelMapping>2</accessLevelMapping>

    デフォルト値および推奨値です。この値は、参照アクセス権(Documentumのレベル2権限)以上を持つDocumentumユーザーに対して、ポータル・ドキュメントの検出を許可します。

    <accessLevelMapping>3</accessLevelMapping>

    この値は、ポータル・ドキュメントの検出を、読取りアクセス権(Documentumのレベル3権限)以上を持つDocumentumユーザーのみに制限します。


  5. config.xmlを変更する場合、変更を初期化するには、Webアプリケーション・サーバーを再起動する必要があります。


    注意:

    accessLevelMappingを変更した場合は、変更を実現するには、クローラ・エディタの「詳細設定」ページで「ACLをリフレッシュする」を選択して、クロール・ジョブを再実行する必要があります。


次の手順のために、ポータルにはログインしたままでいます。

ドキュメント・アクセスのセキュリティの構成

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、ドキュメント・アクセスのセキュリティを構成する必要があります。ポータル・ユーザーがポータルにインポートされたファイルを開けるようにするには、クリック・セキュリティを構成します。次の表では、クリック・セキュリティ・メソッドについて説明します。

ユーザー・プリファレンスによるドキュメント・アクセスの構成

ユーザー・プリファレンスは、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのデフォルトのクリック・セキュリティ・メソッドです。ユーザー・プリファレンス・メソッドでは保存されている値を使用して、DocumentumユーザーがDocumentumファイルにアクセスできるようにします。

ユーザー・プリファレンス・メソッドを実装するには、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのconfig.xmlファイル(デフォルトではC:\Oracle\Middleware\wci\ptdctmcws\10.3.3\settings\config)で、clickthroughAuthTypeを次のように設定します。

<clickthroughAuthType>1</clickthroughAuthType>

ユーザーがDocumentumファイルを初めてクリックすると、Documentum資格証明を入力するように求められます。ポータルによって資格証明がユーザー・プリファレンスとして保存されるため、ユーザーはそれを再度入力する必要はありません。

各ユーザーは、次の手順を実行してクリック用のユーザー・プリファレンスを設定する必要があります。

  1. ポータルにログインします。

  2. 「マイ・アカウント」をクリックします。

  3. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumをクリックします。

  4. クリックで使用するクライアントと、Documentumのユーザー名およびパスワードを入力します。

  5. 「送信」をクリックします。

Basic認証によるドキュメント・アクセスの構成

Basic認証は、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumに実装できる2つのSSOクリック・セキュリティ・メソッドのうちの1つです。ユーザー・ポータル・セッションの認証情報を使用して、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumファイルへのアクセスを有効にします。ポータル・ユーザー名はDocumentumユーザー名と一致していなければならないため、ポータル・ユーザーとDocumentumユーザーを、LDAPなどの共通のソースから同期させる必要があります。


注意:

このメソッドをデプロイする場合は、ユーザーはユーザー名とパスワードの両方を入力してポータルにログインする必要があります。「このパスワードを保存する」オプションは選択できません。


Basic認証クリックを有効にする手順は次のとおりです。

  1. ポータルでユーザー・プリファレンスのクリックを無効にします。

    1. ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリで、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開きます。

    2. 「Webサービス」セクションを開き、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentum Webサービスをクリックします。

    3. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「URLの詳細設定」をクリックします。

    4. 「ユーザー構成URL」ボックスからエントリを削除します。

    5. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「プリファレンス」をクリックします。

    6. すべてのユーザー・プリファレンスを削除し、「終了」をクリックします。

    次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

  2. ポータルでBasic認証を有効にします。

    1. install_dir/settings/portal/portalconfig.xmlファイルで、CaptureBasicAuthenticationForPortletsパラメータを1に設定します。

    2. ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリのOracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダで、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentum Webサービスをクリックします。

    3. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「認証設定」をクリックします。

    4. 「ユーザーの基本認証情報」を選択します。

    5. ポータル・アプリケーション・サーバーを再起動します。

  3. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホスト・コンピュータ上でBasic認証のクリックを有効にします。Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのconfig.xmlファイル(デフォルトではC:\Oracle\Middleware\wci\ptdctmcws\10.3.3\settings\config)で、clickthroughAuthTypeを次のように設定します。

    <clickthroughAuthType>2</clickthroughAuthType>
    

トラステッド認証によるドキュメント・アクセスの構成

トラステッド認証は、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumに実装できる2つのSSOクリック・セキュリティ・メソッドのうちの1つです。SSOパートナからの認証情報を使用して、Documentumファイルへのアクセスを有効にします。ポータル・ユーザー名はDocumentumユーザー名と一致していなければならないため、ポータル・ユーザーとDocumentumユーザーを、LDAPなどの共通のソースから同期させる必要があります。

トラステッド認証クリックを有効にする手順は次のとおりです。

  1. ポータルでユーザー・プリファレンスのクリックを無効にします。

    1. ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリで、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開きます。

    2. 「Webサービス」セクションを開き、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentum Webサービスをクリックします。

    3. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「URLの詳細設定」をクリックします。

    4. 「ユーザー構成URL」ボックスからエントリを削除します。

    5. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「プリファレンス」をクリックします。

    6. すべてのユーザー・プリファレンスを削除し、「終了」をクリックします。

    次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

  2. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホスト・コンピュータ上でトラステッド認証クリックを有効にします。

    1. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのconfig.xmlファイル(デフォルトではC:\Oracle\Middleware\wci\ptdctmcws\10.3.3\settings\config)で、clickthroughAuthTypeを次のように設定します。

      <clickthroughAuthType>3</clickthroughAuthType>
      
    2. config.xmlファイルで、SSOパートナの次のパラメータを指定します。

      <trustedUserName></trustedUserName>
      <trustedPassword></trustedPassword> 
      <trustedDomain></trustedDomain>
      

      注意:

      <trustedPassword>パラメータの値は暗号化する必要があります。パスワードの暗号化値を取得するには、http://RemoteServer:port/ptdctmcws/web/install/index.htmlにある「パスワードの暗号化」リンクを使用します。


管理のプリファレンスによるドキュメント・アクセスの構成

必要な場合、コンテンツ・ソースで構成された資格証明を使用して、クリックしたときにドキュメントを取得するようにすべてのクリック・リクエストを設定できます。これはスーパーユーザー・クリック・メソッドと呼ばれています。

スーパーユーザー・クリックを有効にする手順は次のとおりです。

  1. ポータルでユーザー・プリファレンスのクリックを無効にします。

    1. ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリで、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開きます。

    2. 「Webサービス」セクションを開き、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentum Webサービスをクリックします。

    3. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「URLの詳細設定」をクリックします。

    4. 「ユーザー構成URL」ボックスからエントリを削除します。

    5. 左側で、「オブジェクト設定の編集」の下の「プリファレンス」をクリックします。

    6. すべてのユーザー・プリファレンスを削除し、「終了」をクリックします。

    次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

  2. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホスト・コンピュータ上でコンテンツ・ソース資格証明クリックを有効にします。Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのconfig.xmlファイル(デフォルトではC:\Oracle\Middleware\wci\ptdctmcws\10.3.3\settings\config)で、clickthroughAuthTypeを次のように設定します。

    <clickthroughAuthType>4</clickthroughAuthType>
    

コンテンツ・ソースの作成

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、コンテンツのインポート元のDocumentumの領域を定義するコンテンツ・ソースを作成します。コンテンツ・ソースを作成するには、ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリのOracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダで、次の手順を実行します。

  1. ポータルに管理者としてログインします。

  2. 「管理」をクリックします。

  3. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開きます。

  4. 「オブジェクトの作成」メニューから、「コンテンツ・ソース・リモート」を選択します。

  5. 「Webサービスの選択」ダイアログ・ボックスで、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentum Webサービスを選択します。

  6. オンライン・ヘルプの説明に従って、コンテンツ・ソースを構成します。

次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

コンテンツ・クローラの作成

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合は、コンテンツ・ソースからコンテンツをインポートするためのコンテンツ・クローラを作成します。コンテンツ・クローラを作成するには、ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリのOracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダで、次の手順を実行します。

  1. 「オブジェクトの作成」メニューから、「コンテンツ・クローラ・リモート」を選択します。

  2. 「コンテンツ・ソースの選択」ダイアログ・ボックスで、前の手順で作成したコンテンツ・ソースを選択します。

  3. コンテンツ・クローラ・エディタの「メイン設定」ページで、「各ドキュメントと一緒にセキュリティ情報をインポートする」を選択します。オンライン・ヘルプの説明に従って、コンテンツ・クローラの残りを構成します。

次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

ジョブの作成

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールした場合、コンテンツをインポートするには、コンテンツ・クローラをジョブに関連付け、ジョブを実行する必要があります。ジョブを作成して実行するには、ポータルの管理オブジェクト・ディレクトリのOracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダで、次の手順を実行します。

  1. 「オブジェクトの作成」メニューから、「ジョブ」を選択します。

  2. 「操作の追加」をクリックします。

  3. 前の手順で作成したコンテンツ・クローラを選択します。

  4. ジョブのスケジュール値を選択して、「終了」をクリックします。

  5. ジョブに名前を付け、「OK」をクリックします。

  6. ジョブの作成が完了したら、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumフォルダが自動化サービスに関連付けられていることを確認します。詳細は、「ユーティリティの選択」「自動化サービス」のオンライン・ヘルプを参照してください。

デプロイメントの監視およびトラブルシューティング

この項では、デプロイメントの状態を監視し、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumの使用時に発生する可能性がある問題をトラブルシューティングするための参考情報を提供します。ここの内容は、次のとおりです。

ログ・ファイルの確認

クロール・ジョブで問題が発生した場合は、ポータルの自動化サービス・ユーティリティによって提供されるジョブ・ログを確認できます。詳細は、ポータルのオンライン・ヘルプまたはOracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Interaction管理者ガイドを参照してください。

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumで問題が発生した場合は、Logging Spyを使用してポータルの通信を分析できます。

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumでも、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホスト・コンピュータ上の通信がログに記録されます。Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumプロセスに固有のログを分析するには、install_dir/ptdctmcws/10.3.3/settings/logsのログを確認します。

構成ファイルの変更

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumのconfig.xmlファイルで構成ミスを示すエラー・メッセージまたはログが生成された場合は、config.xmlファイルを編集して、構文または不一致の値を修正できます。

次の表は、config.xml構成パラメータの構文と値について説明しています。

表B-3 構成パラメータ

構成(太字はサンプル値) 値の説明

baseURL

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumホスト・コンピュータ上のOracle WebCenter Interaction Content Service for DocumentumアプリケーションのURL。

Oracle WebCenter Interactionアプリケーションの構成時には、ホストとドメインの名前解決の不一致を避けるために、必ずホストの完全修飾ドメイン名を指定してください。

<clickthroughAuthType>1</clickthroughAuthType>

<trustedUserName></trustedUserName>

<trustedPassword></trustedPassword>

<trustedDomain></trustedDomain>

clickthroughAuthTypeパラメータは、クリックで使用する認証のタイプを決定します。有効な値は次のとおりです。

  • 1 = ユーザー・プリファレンス

  • 2 = Basic認証

  • 3 = トラステッド認証

  • 4 = 管理のプリファレンス

clickThroughAuthTypeが4または5の場合は、accessLevelMapping値は3(読取り)に設定することをお薦めします。

accessLevelMappingの詳細は、「ドキュメント検出のセキュリティの構成」を参照してください。

トラステッド認証(オプション3)については、この下に資格証明を指定する必要があります。パスワードは暗号化する必要があります。暗号化されたパスワードを生成するには、http://RemoteServer/ptdctmcws/web/install/index.htmlの手順に従ってください。

<accessLevelMapping>2</accessLevelMapping>

accessLevelMappingは、Documentumのアクセス・レベル設定をポータルのアクセス権限設定にマップします。ここで構成された値以上のアクセス・レベル設定を持つDocumentumユーザーは、ポータルでの読取りアクセス権を付与されます。デフォルト設定は2であり、これは参照アクセス権以上を持つDocumentumユーザーに、ポータルでの読取りアクセスが許可されることを意味します。ただし、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumはクリック時にユーザーの資格証明を検証し、Documentum内で読取りアクセス権がなければドキュメントを戻さないため、参照ユーザーはクリックしてファイルの内容を読むことはできません。ポータルではこのようにしてDocumentumと同様の参照レベルのセキュリティが提供されます。この機能の重要な依存関係は、userCredentialClickThroughをtrueに設定する必要があるという点です(userCredentialClickThroughがfalseに設定されている場合にこのパラメータを3に設定することに関する前述の注意を参照)。

このパラメータに有効な値は、次のとおりです。

  • 2 = 参照

  • 3 = 読取り

<preferredRenditionFormat>default</preferredRenditionFormat>

preferredRenditionFormatを、クリック時に戻されるドキュメントの希望形式に設定します。ポータルでは、次の形式がサポートされます。

  • default(または空白): ドキュメントのネイティブ形式

  • pdf: Acrobat PDF

  • msw8: Microsoft Word 97/2000

  • crtext: テキスト(Windows)

pdf、msw8またはcrtextが利用できない場合はドキュメントにはネイティブ・フォーマットが戻されるため、この設定はあくまでも優先設定です。

このオプションはuserCredentialClickThroughがtrueに設定されている場合にのみ適用されます。


予期しない結果の診断

次の表は、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumで発生する予期しない結果をまとめたものです。この表は、特定の問題が発生した場合の参考として、または同様の問題のトラブルシューティングのガイドとして使用できます。

表B-4 トラブルシューティング

症状 解決策

クリック時のHTTP 500エラー

ユーザーにより、ドキュメントの「プロパティ」ページのURLプロパティはクリック可能であるが、リンクでエラーが戻されることが報告されます。

「ドキュメント・プロパティ」ページ(ポータルにクロールされたドキュメントに対して「プロパティ」をクリックすることによりアクセス)でクリック可能なため、URLプロパティは一意です。値は技術的であり、それをクリックするとHTTP 500エラーが発生するため、ユーザーは混乱する可能性があります。

混乱を防ぐには、コンテンツ・タイプ内のURLプロパティを空白などのオーバーライド値にマップすることにより、「プロパティ」ページに技術的なURLが表示されないようにします。

[DM_API_E_NO_SESSION]エラー(利用可能なセッションがありません)を表示してクロールが失敗します。

server.iniとdmcl.iniでセッション数を増やします。詳細は、「詳細構成: Documentumサーバーのチューニング」を参照してください。

ポートの競合、使用中のポート、BindException

HTTPとHTTPSのポート番号は、install_dir/ptdctmcws/10.3.3/settings/config/application.confで構成されています。application.confでhttpとhttpsの設定を編集して、値を使用可能なポートに設定します。構成ファイルに加えた変更を反映させるには、サービスを再起動する必要があります。サービスのポート番号を変更するには、そのポート番号を参照するWebサービスまたはリモート・サーバーの設定に、対応する変更を加える必要があります。

メモリー使用率、メモリー不足エラー

サービスJVMが使用できるメモリーの最大量(MB単位)は、install_dir/ptdctmcws/10.3.3/settings/config/wrapper.confファイルで構成されているwrapper.java.maxmemoryプロパティによって制御されます。たとえば、次の行は1GBの最大メモリー設定を示しています。

wrapper.java.maxmemory=1024

この設定は、Java実行可能ファイルによって使用される-Xmxパラメータに直接対応しています。ほとんどの構成では、構成ファイル内のこの設定のデフォルト値で十分なはずです。大規模な本番構成(特にサービスが専用のホスト・コンピュータにインストールされているような構成)では、この値は、ホスト・コンピュータ上の物理RAM量を越えない範囲内で、できるだけ大きく(たとえば1024または1536に)設定する必要があります。