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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Interactionアップグレード・ガイド
10gリリース4(10.3.3.0.0)for Windows
B66151-01
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E Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのインストールの完了

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesを初めてインストールした場合、次の作業を実行してインストールを完了します。

  1. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのセキュリティ権限の設定

  2. セキュリティ・ライブラリの検証

  3. ドキュメント検出のセキュリティの構成

  4. コンテンツ・ソースの作成

  5. コンテンツ・クローラの作成

  6. ジョブの作成

  7. 詳細構成


注意:

この付録の作業を完了するには、IISが実行されている必要があります。



注意:

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesをアップグレードした場合、インストール後の手順はありません。


Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのセキュリティ権限の設定

設定するコンテンツ・ソースごとに、NTドメイン・ユーザーに偽装してファイル・システムにアクセスする必要があります。作成する各コンテンツ・ソース専用のNTユーザーを作成し、そのユーザーがOracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesをインストールするディレクトリへの書込みアクセス権を持つようにできます。ユーザーを追加する必要がある場合は、次の手順に従います。

  1. 「スタート」メニューから、「設定」「コントロール パネル」「管理ツール」をクリックします。

  2. 「ローカル セキュリティ ポリシー」をダブルクリックします。

  3. 「ローカル ポリシー」フォルダを開きます。

  4. 「ユーザー権利の割り当て」フォルダをクリックします。

  5. 「サービスとしてログオン」をダブルクリックします。

  6. 「ローカル セキュリティの設定」ダイアログ・ボックスで「追加」をクリックします。

  7. 「ユーザーまたはグループの選択」ダイアログ・ボックスで、ユーザーを選択して「追加」をクリックします。

  8. 「OK」をクリックしてから再度「OK」をクリックします。

  9. 「バッチ ジョブとしてログオン」をダブルクリックして、手順6 - 8を繰り返します。

  10. ユーザー権限を追加したらコンピュータを再起動します。

セキュリティ・ライブラリの検証

Oracle WebCenter Interactionのセキュリティ・ライブラリがパスワードを適切に暗号化および復号化することを確認する手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesをインストールしたコンピュータのディレクトリに移動します。デフォルトのインストール場所はC:\Oracle\Middleware\wci\ptntcws\10.3.3です。

  2. 以前の手順で指定したフォルダに相対的なbin\nativeディレクトリに移動します。

  3. ptcryptotest.exeファイルをダブルクリックします。このファイルには、Oracle WebCenter Interactionの暗号化と復号化のテストに使用されるテスト・アプリケーションがあります。

  4. コンソールが開き、パスワードの暗号化と復号化の進捗状況が表示されます。テストが正常に完了した場合、コンソールにはSuccess!が表示され、[Enter]を押して終了するように指示されます。Success!がコンソールに表示されたことを確認してから、[Enter]を押してテスト・アプリケーションを終了します。

ドキュメント検出のセキュリティの構成

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのセキュリティ設定を構成する必要があります。ポータルのユーザーは、ナレッジ・ディレクトリを参照し、ポータル検索ツールを使用してドキュメントを検索します。ポータルでは、ポータル・ディレクトリに関連付けられたアクセス制御リスト(ACL)を使用してドキュメントの検出を管理します。

Microsoft Windowsからポータルにクロールされたファイルを、ユーザーがMicrosoft Windows環境と同等の権限レベルで参照できるようにするには、Microsoft Windowsのユーザー権限の構成をポータルのACL読取り権限にマップし、その資格証明がドキュメント・アクセスに使用されるように設定します。

Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのセキュリティ設定を構成する手順は次のとおりです。

  1. Microsoft Windowsユーザーを管理するための認証ソース(Active Directoryなど)をデプロイします。詳細は、Microsoft Windowsのドキュメントを参照してください。

  2. Microsoft Windowsユーザーをインポートするためのリモート認証ソースをポータル内に作成します。詳細は、ポータルのオンライン・ヘルプまたはOracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Interaction管理者ガイドを参照してください。

  3. Microsoft Windowsのドメイン名と認証ソースを関連付けるようにグローバルACL同期マップを構成します。

    1. ポータルに管理者としてログインします。

    2. 「管理」をクリックします。

    3. 「ユーティリティの選択」メニューから、「グローバルACL同期マップ」を選択します。

    4. 「マッピングの追加」をクリックして、手順2で作成した認証ソースを選択します。

    5. 「ドメイン名」列で編集アイコンをクリックして、Microsoft Windowsユーザーのドメイン名を入力します。

    6. 「終了」をクリックします。

「コンテンツ・クローラの作成」の説明に従い、コンテンツ・クローラ・エディタで追加のセキュリティ設定を構成します。

次の手順のために、ポータルにはログインしたままでいます。

コンテンツ・ソースの作成

コンテンツのインポート元のMicrosoft Windowsの領域を定義するコンテンツ・ソースを作成します。コンテンツ・ソースを作成するには、ポータルで次の手順を実行します。

  1. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesフォルダを開きます。

  2. 「オブジェクトの作成」メニューから、「コンテンツ・ソース - リモート」を選択します。

  3. 「Webサービスの選択」ダイアログ・ボックスで、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Files Webサービスを選択します。

  4. オンライン・ヘルプの説明に従って、コンテンツ・ソースを構成します。

次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

コンテンツ・クローラの作成

コンテンツ・ソースからコンテンツをインポートするためのコンテンツ・クローラを作成します。コンテンツ・クローラを作成するには、ポータルのOracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesフォルダで、次の手順を実行します。

  1. 「オブジェクトの作成」メニューから、「コンテンツ・クローラ - リモート」を選択します。

  2. 「コンテンツ・ソースの選択」ダイアログ・ボックスで、前の手順で作成したコンテンツ・ソースを選択します。

  3. コンテンツ・クローラ・エディタの「メイン設定」ページで、「各ドキュメントと一緒にセキュリティ情報をインポートする」を選択します。オンライン・ヘルプの説明に従って、コンテンツ・クローラの残りを構成します。

次の手順のために、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesフォルダを開いた状態でポータルにログインしたままでいます。

ジョブの作成

コンテンツをインポートするには、コンテンツ・クローラをジョブに関連付け、ジョブを実行する必要があります。ジョブを作成して実行するには、ポータルのOracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesフォルダで、次の手順を実行します。

  1. 「オブジェクトの作成」メニューから、「ジョブ」を選択します。

  2. 「操作の追加」をクリックします。

  3. 前の手順で作成したコンテンツ・クローラを選択します。

  4. ジョブのスケジュール値を選択して、「終了」をクリックします。

  5. ジョブに名前を付け、「OK」をクリックします。

  6. ジョブの作成が完了したら、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesフォルダが自動化サービスに関連付けられていることを確認します。詳細は、「ユーティリティの選択」「自動化サービス」のオンライン・ヘルプを参照してください。

詳細構成

この付録では、構成ファイルで詳細設定を編集する手順について説明します。

構成ファイルWeb.configでは、いくつかの詳細構成設定を設定できます。デフォルトの場所は、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのホスト・コンピュータにあり、C:\Oracle\Middleware\wci\ptntcws\10.3.3\Webapp\ntcwsになります。


注意:

Web.configファイルでは、次に示すパラメータのみを変更する必要があります。このファイルでそれ以外のパラメータは変更しないでください。


  1. テキスト・エディタでWeb.configを開きます。

  2. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesは、エラーなどの情報のログをリモート・サーバーに保持します。Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesで問題が発生した場合、ロギングのレベルをデフォルトのERRORからDEBUGに変更するようにカスタマ・サポートから指示されることがあります。レベルを変更するには、テキスト<level value="ERROR"/>を探し、その値をDEBUGに変更します(<level value="DEBUG"/>)。


    注意:

    リモート・サーバーのログ・ファイルのデフォルトの場所は、C:\oracle\middlware\wci\ptntcws\10.3.3\Webapp\settings\logsです。


  3. Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesコンテンツ・ソースに、Basic認証ヘッダーで渡されるBasic認証情報を使用せず、特定のNTドメイン・ユーザーを指定して偽装する場合、テキスト<identity impersonate="false"/>を探し、その値をTRUEに変更します(<identity impersonate="true"/>)。

    コンテンツ・ソース認証の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

  4. 大量のドキュメントを扱うクロール・ジョブが、セッションのタイムアウトで失敗することがあります。

    クロールを実行する際、2つのセッションが作成されます。1つはフォルダをクロールするセッション、もう1つはドキュメントをクロールするセッションです。ドキュメントのセッションがフォルダ内のすべてのドキュメントのクロールに使用されている間、フォルダのセッションは非アクティブの状態を維持します。大量のドキュメントがあるフォルダをクロールする場合、フォルダのセッションが、IISのデフォルトのセッション・タイムアウト値である80分を超える可能性があります。ポータルでタイムアウトしたセッションをヒットしようとすると、ジョブが失敗します。

    この問題が発生した場合、Web.configとIISのntcws仮想ディレクトリでIISセッション・タイムアウトを大きくします。Web.configでタイムアウト値を大きくするには、次のテキストを探し、最終行でタイムアウト値を大きくします。

    <sessionState cookieless="false"
    mode="InProc"
    sqlConnectionString="data source=127.0.0.1;user id=sa;password="
    stateConnectionString="tcpip=127.0.0.1:42424"
    timeout="80"/> 
    

    注意:

    タイムアウトの設定を大きくしないために、大量のドキュメントが含まれるフォルダがないようにディレクトリ構造を変更することをお薦めします。


  5. ファイルを保存し、IISを再起動して変更を有効にします。