Sun Ray 環境を管理するために使用される重要なコマンドを表4.1「Sun Ray Software コマンド」に一覧表示します。詳細は、該当するコマンドのマニュアルページを参照してください。
Sun Ray Software コマンドは次のディレクトリにあります。
/opt/SUNWut/bin
/opt/SUNWut/sbin
/opt/SUNWuttsc/bin/
/opt/SUNWuttscwrap/bin/
(Oracle Solaris)
これらのディレクトリを PATH 変数に追加すると、コマンドを使用するときにフルパスを入力する必要がなくなります。
表4.1 Sun Ray Software コマンド
コマンド | 定義 |
---|---|
utaction | このコマンドは、Sun Ray クライアントセッションが接続されている、切断されている、または終了しているときに実行します。 |
utadm | Sun Ray インターコネクト用のプライベートネットワーク、共有ネットワーク、および DHCP (動的ホスト構成プロトコル) 構成を管理します。 |
utadminuser | Sun Ray サービスを管理することを承認されたユーザーのリストから、UNIX ユーザー名を追加、一覧表示、および削除します。リストは Sun Ray データストアに格納されます。 |
utamghadm | 複数のフェイルオーバーグループからユーザーが自分のセッションにアクセスできる、リージョナルホットデスクを構成または無効にします。 |
utaudio | Sun Ray オーディオサービスを有効にします。 |
utcapture | Sun Ray サーバーと Sun Ray クライアントとの間で送信およびドロップされるパケットを監視します。 |
utcard | Sun Ray データストア内の異なるタイプのスマートカードを構成できます。 |
utconfig | Sun Ray サーバーおよびサポートする管理フレームワークソフトウェアの初期構成を実行ます。 |
utcrypto | Sun Ray サーバーセキュリティーを構成します。 |
utdesktop | コマンドが実行される Sun Ray サーバーに接続された Sun Ray クライアントを管理します。 |
utdetach | 現在の非スマートカードモバイルセッションまたは認証済みスマートカードセッションをそれぞれの Sun Ray クライアントから切断します。セッションは破棄されませんが、切断状態に置かれます。このセッションには、認証後にのみ再度アクセスできます。リモートホットデスク認証 (RHA) が無効になっている場合 (utpolicy コマンドまたは管理 GUI で)、utdetach コマンドは認証済みスマートカードセッションおよびスマートカード以外のモバイルセッションにのみ影響します。 |
utdevadm | Sun Ray デバイスサービスを有効または無効にします。このサービスには、USB ポート経由で接続された USB デバイス、内蔵シリアルポート、クリップボード、Sun Ray クライアントの内蔵スマートカードリーダー、および scbus プロトコルが含まれます。 |
utdiskadm | Sun Ray 外部ストレージデバイスを管理します。 |
utdssync | Sun Ray データストアサービスのポート番号をフェイルオーバーグループ内のサーバー上の新しいデフォルトポートに変換してから、Sun Ray サービスを起動するためにグループ内のすべてのサーバーを強制的に再起動します。 |
uteject | リムーバブルメディアストレージデバイスからメディアを取り出します。 |
utfwadm | Sun Ray クライアント上のファームウェアバージョンを管理します。 |
utfwinstall | Sun Ray Operating Software (Sun Ray クライアントファームウェア) をインストールします。 |
utfwload | サーバーより古いファームウェアを実行している Sun Ray クライアントに新しいファームウェアを強制的にダウンロードします。 |
utfwsync | Sun Ray クライアント上のファームウェアレベルを、フェイルオーバーグループ内の Sun Ray サーバー上で使用可能なファームウェアレベルにリフレッシュします。それからグループ内のすべての Sun Ray クライアントを強制的に再起動します。 |
utfwuninstall | Sun Ray Operating Software (Sun Ray クライアントファームウェア) をアンインストールします。 |
uthashpwd | 構成 GUI の有効化または無効化を認証するために使用されるパスワードのハッシュバージョンを作成します。 |
utgmtarget | Sun Ray グループメンバーシップの明示的な通知先のグループ全体のリストを管理します。 |
utgroupsig |
Sun Ray サーバーのグループにフェイルオーバーグループ署名を設定します。utgroupsig コマンドは、Sun Ray で使用される Sun データストア |
utgstatus | ローカルサーバーまたは指定したサーバーのフェイルオーバーステータス情報を表示します。このコマンドが表示する情報は、コマンド実行時にそのサーバーに固有です。 |
utinstall | Sun Ray Software をインストール、アップグレード、および削除します。 |
utkeyadm | 認証用の Sun Ray クライアントデバイス鍵を管理します。 |
utkeylock | ユーザーのキーボードの特定ロック修飾子キーの状態を変更します。 |
utkiosk | データストアにキオスク構成情報をインポートまたはエクスポートします。データストア内の複数の指定されたキオスクセッション構成の保存もサポートします。 |
utkioskoverride | キオスクセッションに関連付けられているトークンのキオスクセッション構成を選択したり、現在トークンに関連付けられているセッションタイプおよびキオスクセッションを照会するために、トークンに関連付けられるセッションタイプを設定します。 |
utlicenseadm | Sun Ray デバイスライセンスを管理します。 |
utmhadm | CLI を使用してマルチヘッドグループを管理します。 |
utmhconfig | GUI を使用してマルチヘッドグループを管理します。 |
utmount | ファイルシステムを Sun Ray 外部ストレージデバイスにマウントします。 |
utpolicy | Sun Ray 認証マネージャー、utauthd のポリシー構成を設定および報告します。 |
utpreserve |
既存の Sun Ray Software 構成データを |
utpw | Web ベースおよびコマンド行管理アプリケーションで使用される Sun Ray 管理者パスワード (UT 管理パスワードとも呼ばれる) を変更します。 |
utquery | Sun Ray クライアントの現在のパラメータ値を表示します。 |
utreader | トークンリーダーを追加、削除、および構成します。 |
utrelease | サーバーにインストールされている Sun Ray Software および Sun Ray Operating Software のバージョンを表示します。 |
utreplica | フェイルオーバーグループ内で指定のプライマリサーバーで管理されるデータを各セカンダリサーバーに複製できるように、Sun Ray データストアサーバーを構成します。セカンダリサーバーのデータストアは、停電があった場合を除いて、自動的に同期されています。 |
utresadm | Sun Ray クライアントで生成されるビデオモニター信号 (持続モニター設定) の解像度とリフレッシュレートを制御します。 |
utresdef | 解像度定義 (つまり、Sun Ray クライアントに接続されているモニターのモニター信号タイミング定義) を作成、削除、および表示します。 |
utscreenresize | ユーザーの画面を最適なサイズに変更します (ホットデスクに役立ちます)。 |
utselect | utswitch -l の出力を現在のホストグループ内のサーバーのリストとして提示します (現在の Sun Ray クライアントの再接続に使用されます)。ユーザーは、このリストからサーバーを選択したり、utselect テキストボックスに完全な名前を入力することで現在のホストグループにはないサーバーを指定したりできます。 |
utsession | ローカル Sun Ray サーバー上の Sun Ray セッションを一覧表示および管理します。 |
utset | Sun Ray クライアント設定を表示および変更します。 |
utsetting | Sun Ray 設定 GUI を開き、Sun Ray クライアントのオーディオおよびビジュアル設定を表示または変更します。 |
utsetup | Sun Ray サーバーをインストールおよび構成するために、utinstall や utconfig などのすべての適切なコマンドを適切な順序で実行します。 |
utstart | Sun Ray サービスを開始します。 |
utstop | Sun Ray サービスを停止します。 |
utswitch | Sun Ray クライアントセッションを別の Sun Ray サーバーに切り替えます。utswitch コマンドは、現在のトークンの既存のセッションを一覧表示することもできます。 |
uttsc | Windows Connector セッションを開始し、リモートデスクトップを提供します。 |
uttscwrap | Windows Connector セッションを開始し、リモートデスクトップを提供します。Oracle Solaris を実行している Sun Ray サーバーで JDS を使用する場合、このコマンドは、uttsc コマンドの最適化されたバージョンです。 |
utumount | Sun Ray 外部ストレージデバイスからファイルシステムをマウント解除します。 |
utuser | Sun Ray ユーザートークンの登録を報告し、それらの登録を管理します。utuser コマンドは、専用トークンリーダーデバイスとして構成されている Sun Ray クライアントからスマートカードトークン値を取得できます。 |
utwall | メッセージまたはオーディオファイルを Xnewt または Xsun (Sun Ray に一意の X サーバー) プロセスを持つユーザーに送信します。メッセージは、電子メールで送信し、ポップアップウィンドウに表示できます。 |
utwho | ディスプレイ番号、トークン、ログインユーザーなどに関する情報を簡潔な形式で収集します。 |
utxconfig | Sun Ray クライアントセッションのユーザーの X サーバー構成パラメータを管理します。 |
utxlock | Sun Ray デスクトップセッションをロックします。 |