2.16. Windows Connector の問題

2.16.1. ホットデスク中に Windows Server 2003 R2 デスクトップが自動的にサイズ変更されるとセグメント例外が発生する
2.16.2. USB リダイレクション機能のトラブルシューティングに使用される uttrace コマンドが機能しない
2.16.3. Windows 7 および Windows Server 2008 R2 システムへの接続時に、Windows Connector が Windows 開始画面でハングアップする場合がある
2.16.4. Windows 7 でテーマが有効になっているときに色勾配が正しく表示されない
2.16.5. XRender が無効のときに Windows Server 2008 R2 セッションで黒いマウスカーソルが表示される
2.16.6. スキャナボタンを使用してもスキャンが動作しない
2.16.7. フラッシュディスクの挿入後にエクスプローラウィンドウが自動的に起動しない
2.16.8. スマートカードが Windows ターミナルサーバーでユーザーを認証できない
2.16.9. 既知の Oracle Linux 制限が原因で、Windows から PCFS フォーマットリムーバブルメディアに大きなファイルをコピーすることが機能しない

2.16.1. ホットデスク中に Windows Server 2003 R2 デスクトップが自動的にサイズ変更されるとセグメント例外が発生する

この問題は、uttsc コマンドの -f オプションを使用しているときに発生する場合があります。

回避方法: 次の手順を使用します。

  1. 次のホットフィックスを Windows Server 2003 R2 システムにインストールします。

    http://support.microsoft.com/kb/942610
  2. regedit コマンドを使用して、AllowHigherColorDepth レジストリキーが 1 に設定されていることを確認します。0 に設定されている場合は、1 に変更します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\TerminalServer\AllowHigherColorDepth
    注意

    レジストリキーを変更する前に、Windows システムのレジストリを必ずバックアップしてください。

参照: CR 13402062

2.16.2. USB リダイレクション機能のトラブルシューティングに使用される uttrace コマンドが機能しない

参照: CR 13086346

2.16.3. Windows 7 および Windows Server 2008 R2 システムへの接続時に、Windows Connector が Windows 開始画面でハングアップする場合がある

このハングアップは、サーバーと Windows Connector との間で発生するマルチモニター列挙プロセスが原因で、Windows サーバーが Windows Connector にモニター配置データを送信しないことによります。

回避方法: uttsc -X off コマンドを使用してマルチモニター列挙プロセスを無効にするか、デスクトップのカスタムテキストサイズ (DPI) を 100% に設定します。

参照: CR 12304470

2.16.4. Windows 7 でテーマが有効になっているときに色勾配が正しく表示されない

uttsc コマンドの -E theming オプションでテーマが有効になっているときに、メニューの背景色などの色勾配が正しく表示されません。色勾配が滑らかな変化ではなく細長い帯状に見えます。

回避方法: -E theming オプションでテーマを有効にしないでください。

参照: CR 12301115

2.16.5. XRender が無効のときに Windows Server 2008 R2 セッションで黒いマウスカーソルが表示される

クライアント上で Xrender 拡張機能が無効になっている場合、Windows Server 2008 R2 セッションで白いマウスカーソルの代わりに黒いマウスカーソルが表示されます。

回避方法: 管理ガイドの「XRender を有効または無効にする方法」を参照してください。

参照: CR 12293338

2.16.6. スキャナボタンを使用してもスキャンが動作しない

一部のスキャナで、スキャナのボタンによりスキャンの開始が機能しません。ソフトウェアからスキャンを開始することでドキュメントをスキャンすることはできます。

参照: CR 12279842

2.16.7. フラッシュディスクの挿入後にエクスプローラウィンドウが自動的に起動しない

フラッシュディスクを挿入したあとにエクスプローラウィンドウ (ディスク内容) が自動的に起動しません。プログラムは手動で起動する必要があります。これは、コンソールセッションの Windows 動作とは異なる動作です。

参照: CR 12270188

2.16.8. スマートカードが Windows ターミナルサーバーでユーザーを認証できない

スマートカードを使用して Windows ターミナルサーバーでユーザーを認証するには、Base Smart Card Cryptographic Service Provider パッケージ更新を http://support.microsoft.com/kb/909520/en-us からインストールしてください。

この更新は Sun Ray 環境での画面ロック解除動作を改善します。

2.16.9. 既知の Oracle Linux 制限が原因で、Windows から PCFS フォーマットリムーバブルメディアに大きなファイルをコピーすることが機能しない

回避方法: UFS や ext3 など、PCFS でないほかのファイルシステムを使用してください。