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Oracle® GoldenGate Veridata管理者ガイド
11gリリース2 (11.2.1.0.0)
B71707-01
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5 MySQLリポジトリを使用したインストール

この章では、MySQLデータベース・リポジトリと使用するOracle GoldenGate Veridataソフトウェアの新しい、クリーンなコピーのインストール方法について説明します。

既存のインストールのアップグレードの詳細は、第12章「Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。


5.1項「インストールの前提条件」
5.2項「Oracle GoldenGate Veridataソフトウェアのインストール」

5.1 インストールの前提条件

インストーラを実行する前に、MySQLデータベースがインストールされ、使用される、国際化されたオブジェクト名が格納可能なことを確認する必要があります。

5.1.1 インストールされているMySQLデータベースの確認

次の手順を実行して、MySQLデータベースがインストールされていることを確認します。

  1. オペレーティング・システムのコマンド・シェルを実行します。

  2. コマンド・シェルから、次のコマンドを発行してMySQLインストールを検証します。MySQLソフトウェアがOracle GoldenGate Veridataホストにインストールされていない場合は、ホストのネットワーク名またはIPアドレスを指定しているかぎり、このコマンドはMySQLを実行中のホスト上で実行できます。

    mysqladmin -u admin_user -h hostname -P port 
    -p admin_user_password ping
    

    条件:

    • -pとパスワードの間にスペースはありません。

    • -h hostnameはUNIXの場合は常に必要で、Windowsの場合はローカル・マシン上でMySQLサーバーを実行中でない場合にのみ必要です。ローカル・マシン上でMySQLサーバーを実行中の場合は、ループバック・アドレス127.0.0.1を使用します。これは、MySQLの場合はlocalhostには特別の意味があり、Oracle GoldenGate Veridataサーバーで機能しない場合があるためです。

    • -P portは、MySQLサーバーがデフォルトの3306以外のポートを使用中の場合のみ必要です。

  3. 次のメッセージは、正しくインストールされたことを示しています。ほかのメッセージが表示される場合は問題があるため、修正してからインストーラを実行してください。

    mysqld is alive.
    

5.1.2 データベースの文字エンコーディングの確認

データベースが、国際化されたオブジェクト名を処理できることも確認する必要があります。このためには、リポジトリは次のようである必要があります。

  • 格納する表、列および他のオブジェクトの名前に使用される文字セットです。

  • Oracle GoldenGate Veridataインストーラを実行する前に正しい文字セットで作成されています。

5.2 Oracle GoldenGate Veridataソフトウェアのインストール

  1. Oracle GoldenGate Veridataリポジトリに使用するデータベースを起動します。

  2. このデータベースを使用するアプリケーションをすべて終了します。

  3. 付録A「Oracle GoldenGate Veridataのダウンロード」の手順に従ってソフトウェアを入手します。

  4. WinZipまたは同様の圧縮プログラムを使用して、ダウンロードした.zipファイルを解凍します。UNIXまたはLinuxシステムにインストールする場合は、Windowsシステム上のファイル、続けてFTP上のファイルをバイナリ・モードでUNIXまたはLinuxシステムに解凍します。

  5. インストーラを実行します。

    • ウィザードとして: GoldenGate_Veridata_platformreleaseプログラムをダブルクリックする(Windowsの場合)か、X WindowなどのGUIを使用(UNIXおよびLinuxの場合)して、インストール手順に従います。このドキュメントではWindowsウィザードを示し、UNIXまたはLinuxバージョンには含まれない追加手順が含まれています。

    • シェル・プロセスとして: オペレーティング・システムのコマンド・コンソールから、次のコマンドを発行してからインストール手順に従います。プロンプト表示されるテキストは、ウィザード画面に表示されるものと類似しています。コマンド・コンソールを使用中にデフォルトを受け入れるには、「Enter」をクリックします。

      Windowsの場合:

      Start /wait GoldenGate_Veridata_platformrelease.exe -c
      

      UNIXおよびLinuxの場合:

      GoldenGate_Veridata_platformrelease.sh –c
      
  6. Welcome: 「Next」をクリックしてインストールを開始します。

  7. Destination Directory: インストール・ディレクトリを選択します。デフォルト(インストール中に作成)を受け入れるか、パス名を入力するか、「Browse」をクリックして別のディレクトリに移動します。このソフトウェアの複数のインスタンスをインストールする場合は、インストーラを実行するたびに別のディレクトリまたはサブディレクトリを選択します。

  8. Data Location: ユーザー・データの場所を選択します。データ・ディレクトリとは、Oracle GoldenGate Veridataが同期していない行の情報が含まれるレポートおよびその他のファイルを格納する場所です。デフォルト(インストール中に作成)を受け入れるか、パス名を入力するか、「Browse」をクリックして別のディレクトリに移動します。このディレクトリには比較される表からのデータが含まれるため、安全なシステム上に置く必要があります。

  9. Web Server Configuration: デフォルトのシャットダウンおよびHTTPポートを受け入れるか、別のポートを指定します。シャットダウン・ポートは、Oracle GoldenGate Veridataがサーバー・プロセスをシャットダウンする際に使用されます。HTTPポートは、Oracle GoldenGate Veridata Webコンポーネントに接続する際に、埋込みTomcat Webサーバー・アプリケーションによって使用されます。

  10. Create Veridata Users: Oracle GoldenGate Veridataユーザーの作成に使用する方法として次のいずれかを指定します。

    • Tomcat Webサービス管理ツールを使用してインストール後にユーザーを手動で作成します。

    • インストール・プログラムで既存のOracle GoldenGate Veridataインストールからユーザーをインポートします。そのインストールのOracle GoldenGate Veridata管理者ユーザーの情報が必要です。

    どちらのオプションを選択した場合でも、インストール後に必要に応じてTomcat Webサービス管理ツールを使用してユーザーを追加できます。

  11. Import Veridata Web: この画面は、既存のOracle GoldenGate Veridataインストールからのユーザーのインポートを選択した場合に表示されます。インストール・ディレクトリおよび管理者のログイン・ユーザー名とパスワードを入力します。

  12. Web Server Admin User: 初期Oracle GoldenGate Veridata管理者ユーザーを指定します。管理者はOracle GoldenGate Veridataで最も権限が与えられたロールで、すべての構成、実行および監視機能を実行できます。このログインの記録をとっておきます。インストール後、その他のユーザーを作成する際に必要となります。

  13. Veridata Repository: MySQLをOracle GoldenGate Veridataリポジトリのデータベースとして指定します。

  14. Optional Software: MySQLの無償トライアル版をダウンロードおよびインストールしてOracle GoldenGate Veridataリポジトリとして使用する場合は、MySQL Webサイトへのリンクをクリックします。MySQLをインストールして起動します。この場合、インストーラは実行中のままにできます。

  15. Database Driver Configuration: Oracle GoldenGate Veridataサーバー・コンポーネントおよびWebコンポーネントをインストールするシステムの名前とIPアドレスを指定します。MySQLのデフォルト・ポート番号でない場合は、データベースのポート番号を指定します。ホスト名としてlocalhostを使用する場合、インストーラはIPアドレスに変換してアラート・メッセージを出します。

  16. ログイン画面: 次の画面はこれより前のリポジトリ構成の選択によって異なります。

    • Veridata Repository Admin:

      新規ユーザーIDまたはデータベース(またはその両方)を作成する場合は、オブジェクトの作成に使用できる既存のデータベースのユーザーIDの資格証明が要求されます。ユーザーID はこの目的だけに使用され、管理者権限またはDBA権限が必要です。

    • Veridata Repository:

      新規ユーザーIDを作成する際は、名前とパスワードが要求されます。

      新規データベースを作成する際に、名前の入力が要求されます。

      既存のユーザーIDを使用する際は、ログイン名とパスワードが要求されます。

      既存のデータベースを使用する際に、その名前が要求されます。指定したデータベースにOracle GoldenGate Veridataオブジェクトがすでに含まれている場合は、削除して再度作成(既存のオブジェクトを削除)するか、それを使用(既存のオブジェクトを保持)するかを指定するよう要求されます。

  17. Veridata Repository, database option: これらのオプションを任意に組み合せて、Oracle GoldenGate Veridataリポジトリの構成方法を指定します。

    • User ID: Oracle GoldenGate Veridataでリポジトリに接続するユーザーIDが必要です。そのために、新規のユーザーIDを作成するか、既存のユーザーIDログインを使用するかを指定します。Oracle GoldenGate VeridataのユーザーIDを作成済、またはOracle GoldenGate Veridataを以前の場所から別の場所に再インストール中で、旧リポジトリを保持する場合は、既存のユーザーIDを使用します。既存のユーザーIDは、Oracle GoldenGate VeridataリポジトリのDML権限およびDDL権限を持っている必要があります。

    • Database: リポジトリ用に新規データベースを作成するか、既存のデータベースを使用するかを指定します。

  18. (Windowsのみ)Windows Services: Oracle GoldenGate VeridataをWindowsサービスとしてインストールすることをお薦めします。サービスとしてインストールすると、誤って終了してしまう可能性があるユーザー接続とは独立してソフトウェアを操作でき、手動またはシステム起動で起動するように構成できます。

    • サービスとしてインストールすることを選択する前に、サービスを起動するユーザーを特定する必要があります。このログオンには、Oracle GoldenGate Veridataファイルへのフルアクセス権が付与されます。LocalSystemユーザーとしてログオンするようサービスをインストールすることも、別のユーザーを指定することもできます。別のユーザーを指定する場合、そのユーザーにLogonAsService権限が付与されている必要があります。そうでないと、サービスは起動しません。

    • その後、デーフォルト・サービス名を受け入れるか、必要に応じて変更します。ローカル・システムにこのソフトウェアのその他のインスタンスがある、または今後ある可能性がある場合は、各サービス名が一意になるようにします。

    サービスとしてインストールできないようにするには、チェックボックスを選択解除します。

  19. (Windowsのみ)Windows Services User: Oracle GoldenGate Veridataをサービスとしてインストールすることを選択した場合、この画面が表示されます。「Logon as Local System」を選択すると、サービスの起動時にOracle GoldenGate VeridataはLocalSystemとしてログオンします。かわりに、「Logon as a specific user」を選択する場合、サービスを起動するユーザーのログオン情報を入力します。


    注意:

    Windowsサービスを起動するユーザーには、LogonAsService権限が必要です。これらの権限を持たないユーザーを指定すると、サービスは起動しません。


  20. Start after install: インストールを終了後、ソフトウェアを起動するかどうかを指定します。デフォルトでは、手動で起動するようにインストールされています。サービスとしてインストールする場合は、システム管理者がシステムが起動したときに自動的に起動するようにプロパティを変更できます。

  21. (Windowsのみ)Start Menu Folder: Oracle GoldenGate Veridataを「スタート」メニューの「すべてのプログラム」リストに追加する場合は、デフォルト・ショートカット名(インストール中に作成)を受け入れるか、別の名前を入力するか、リストから名前を選択します。このシステムの使用者すべてがショートカットを使用できるようにするには、「Create Shortcuts for all users」を選択します。そうしないと、現在のユーザー以外は使用できません。

    「スタート」メニューからOracle GoldenGate Veridataを除外するには、「Don't create a Start Menu folder」を選択します。このソフトウェアをサービスとしてインストールする場合は、インストール・フォルダまたは「サービス」コントロール・パネルから起動できます。

  22. Information: インストールの選択を確認します。変更する場合は「Back」を、インストールを開始する場合は「Next」をクリックします。

  23. Completing the Oracle GoldenGate Veridata Setup Wizard: インストール後にOracle GoldenGate Veridataヘルプ・システムを表示するには、デフォルトを受け入れます。ヘルプ・システムが起動しないようにするには、チェックボックスを解除します。Oracle GoldenGate Veridataヘルプ・システムには、ソフトウェアの概要、特定の機能とタスクについての情報、Webインタフェースの詳細ツアーが含まれます。このツアーは、新規のユーザーおよび経験のあるユーザーのどちらもがより迅速に開始し、ワークフローおよびツールをより理解する上で役立ちます。

  24. 「Finish」をクリックし、インストーラを終了します。