この章では、Oracleデータベース・リポジトリと使用するOracle GoldenGate Veridataソフトウェアの新しい、クリーンなコピー のインストール方法について説明します。
既存のインストールのアップグレードの詳細は、第12章「Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
このチェックが必要になるのは、TNSNAMES
接続方法を使用するためにサーバー・コンポーネントをインストールする場合のみです。
オペレーティング・システムのコマンドライン・インタフェース(UNIX/Linuxのコマンド・シェルまたはWindowsのコマンド・コンソール)を実行します。
次のいずれかのコマンドを実行します。
Windows: Oracleのインストールbin
ディレクトリ以外で実行します。
tnsping Oracle_instance
UNIX/Linux: 次のように実行します。
$ORACLE_HOME/bin/tnsping instance
出力の最終行のOK
は、Oracleのインストール・ファイルとDLLが正しくインストールされたことを示します。その他の結果でエラーがある場合は、修正してから手順を続行してください。
tnsping
コマンドが成功したら、管理者ユーザーとして次のいずれかのコマンドを実行します。
Windows:
sqlplusadmin_user
/admin_user_password
@instance
UNIX/Linux:
sqlplusadmin_user
/admin_user_password
@instance
結果は、SQL*Plusというコマンド・プロンプトが表示されるはずです。SQL*Plusコマンド・プロンプトが表示されない場合は、接続文字列でデータベースに接続できなことを示しています。この問題を修正してから、インストーラを実行してください。
Oracle GoldenGate Veridataリポジトリに使用するデータベースを起動します。
このデータベースを使用するアプリケーションをすべて終了します。
付録A「Oracle GoldenGate Veridataのダウンロード」の手順に従ってソフトウェアを入手します。
WinZipまたは同様の圧縮プログラムを使用して、ダウンロードした.zip
ファイルを解凍します。UNIXまたはLinuxシステムにインストールする場合は、Windowsシステム上のファイル、続けてFTP上のファイルをバイナリ・モードでUNIXまたはLinuxシステムに解凍します。
インストーラを実行します。
ウィザードとして: GoldenGate_Veridata_
platformrelease
プログラムをダブルクリックする(Windowsの場合)か、X WindowなどのGUIを使用(UNIXおよびLinuxの場合)して、インストール手順に従います。このドキュメントではWindowsウィザードを示し、UNIXまたはLinuxバージョンには含まれない追加手順が含まれています。
シェル・プロセスとして: オペレーティング・システムのコマンド・コンソールから、次のコマンドを発行してからインストール手順に従います。プロンプト表示されるテキストは、ウィザード画面に表示されるものと類似しています。コマンド・コンソールを使用中にデフォルトを受け入れるには、「Enter」をクリックします。
Windowsの場合:
Start /wait GoldenGate_Veridata_platformrelease
.exe -c
UNIXおよびLinuxの場合:
GoldenGate_Veridata_platformrelease
.sh –c
Welcome: 「Next」をクリックしてインストールを開始します。
Destination Directory: インストール・ディレクトリを選択します。デフォルト(インストール中に作成)を受け入れるか、パス名を入力するか、「Browse」をクリックして別のディレクトリに移動します。このソフトウェアの複数のインスタンスをインストールする場合は、インストーラを実行するたびに別のディレクトリまたはサブディレクトリを選択します。
Data Location: ユーザー・データの場所を選択します。データ・ディレクトリとは、Oracle GoldenGate Veridataが同期していない行の情報が含まれるレポートおよびその他のファイルを格納する場所です。デフォルト(インストール中に作成)を受け入れるか、パス名を入力するか、「Browse」をクリックして別のディレクトリに移動します。このディレクトリには比較される表からのデータが含まれるため、安全なシステム上に置く必要があります。
Web Server Configuration: デフォルトのシャットダウンおよびHTTPポートを受け入れるか、別のポートを指定します。シャットダウン・ポートは、Oracle GoldenGate Veridataがサーバー・プロセスをシャットダウンする際に使用されます。HTTPポートは、Oracle GoldenGate Veridata Webコンポーネントに接続する際に、埋込みTomcat Webサーバー・アプリケーションによって使用されます。
Create Veridata Users: Oracle GoldenGate Veridataユーザーの作成に使用する方法として次のいずれかを指定します。
Tomcat Webサービス管理ツールを使用してインストール後にユーザーを手動で作成します。
インストール・プログラムで既存のOracle GoldenGate Veridataインストールからユーザーをインポートします。そのインストールのOracle GoldenGate Veridata管理者ユーザーの情報が必要です。
どちらのオプションを選択した場合でも、インストール後に必要に応じてTomcat Webサービス管理ツールを使用してユーザーを追加できます。
Import Veridata Web: この画面は、既存のOracle GoldenGate Veridataインストールからのユーザーのインポートを選択した場合に表示されます。インストール・ディレクトリおよび管理者のログイン・ユーザー名とパスワードを入力します。
Web Server Admin User: 初期Oracle GoldenGate Veridata管理者ユーザーを指定します。管理者はOracle GoldenGate Veridataで最も権限が与えられたロールで、すべての構成、実行および監視機能を実行できます。このログインの記録をとっておきます。インストール後、その他のユーザーを作成する際に必要となります。
Veridata Repository: OracleをOracle GoldenGate Veridataリポジトリのデータベースとして指定します。
次のいずれかの画面が表示されます。
Oracle Database Home Location: この画面は、Oracleインスタンスが1つだけインストールされている場合、またはORACLE_HOME
環境変数が定義されているUNIXシステムにインストールする場合に表示されます。このOracleのインストール場所が、Oracle GoldenGate Veridataリポジトリとなるデータベースに属するものであることを確認します。これが正しいOracleホームでない場合は、「Cancel」をクリックしてインストーラを終了します。Oracleホームの設定方法は、データベースのドキュメントを参照してください。Oracleホームを正しく設定したら、再度インストーラを実行します。
Oracle Database Configuration: この画面が表示される場合は、インストーラはtnsnames.ora
ファイルを検索できませんでした。接続方法として「EZCONNECT」
を選択してtnsnames.ora
ファイルをバイパスするか、「Browse」をクリックしてインストーラに正しいtnsnames.ora
ファイルの場所を示します。
Database Driver Configuration: 使用するSQL*Net接続情報を指定します。
注意: 前の画面(表示される場合)で |
「Use TNS names」を選択し、Oracle GoldenGate Veridataでtnsnames.ora
ファイルから接続情報を取得します。ドロップダウンリストには、前に選択したORACLE_HOME
と関連付けられたTNSNAMES.ORA
ファイルにリストされたすべてのOracleインスタンスが表示されます。ファイル内のこのインスタンスのエントリが正しく、この同じサービス名がlistener.ora
ファイルに構成されていることを確認します。TNSNAMES
が、データベース・システム上のsqlnet.ora
ファイルのNAMES.DIRECTORY_PATH
パラメータの値のいずれかであることを確認します。多くのインストールおよび接続上の問題を追跡すると、ファイル内で正しくない接続識別子を特定できます。
注意: UNIXシステムの場合、インストーラがGUIではなくコマンドラインから実行されている場合は、 |
「Use EZCONNECT」を選択し、Oracle GoldenGate VeridataがEZCONNECT
を使用して接続するようにします。次に、データベース・サーバーの名前またはIPアドレス(オペレーティング・システムで要求される場合は、ドメイン修飾名)、データベース・リスニング・ポート番号(デフォルトは1521)およびデータベースのインスタンス名を入力します。接続エラーが発生する場合は、EZCONNECT
がデータベース・システムのsqlnet.ora
ファイルのNAMES.DIRECTORY_PATH
パラメータに指定されていることを確認します。
Veridata Repository, database option: Oracle GoldenGate Veridataで、リポジトリを所有し、リポジトリに接続するデータベースのユーザーIDまたはスキーマが必要です。そのために、新規のユーザーIDを作成するか、既存のユーザーIDを使用するかを指定します。Oracle GoldenGate VeridataのユーザーIDまたはスキーマを作成済、またはOracle GoldenGate Veridataを以前の場所から別の場所に再インストール中で、旧リポジトリを保持する場合は、既存のユーザーIDまたはスキーマ使用します。既存のユーザーIDは、Oracle GoldenGate VeridataリポジトリのDML権限およびDDL権限を持っている必要があります。
ログオン画面: 次の画面はこれより前のリポジトリ構成の選択によって異なります。
新規ユーザーを作成する場合:
Veridata Repository Admin: DBA権限またはシステム管理者権限を有する既存のデータベース・ユーザーのログイン資格証明を指定し、Oracle GoldenGate Veridataのユーザーおよびスキーマを作成します。
「Next」をクリックし、新規Oracle GoldenGate Veridataユーザーのログイン資格証明を指定します。インストーラによって、Oracle GoldenGate Veridataとして操作する上で必要な権限を有する新規ユーザーが作成されます。
既存ユーザーを使用する場合:
既存のユーザーのログイン資格証明を入力してから、「Next」をクリックします。
指定したスキーマにOracle GoldenGate Veridataオブジェクトが含まれている場合は、削除して再度作成(既存のオブジェクトを削除)するか、それを使用(既存のオブジェクトを保持)するかを指定するよう要求されます。選択をしたら、「Next」をクリックします。
(新規ユーザーの場合のみ)Veridata Oracle Tablespace: Oracle GoldenGate Veridataリポジトリのデフォルト表領域および一時表領域を指定します。
(Windowsのみ)Windows Services: Oracle GoldenGate VeridataをWindowsサービスとしてインストールすることをお薦めします。サービスとしてインストールすると、誤って終了してしまう可能性があるユーザー接続とは独立してソフトウェアを操作でき、手動またはシステム起動で起動するように構成できます。
サービスとしてインストールすることを選択する前に、サービスを起動するユーザーを特定する必要があります。このログオンには、Oracle GoldenGate Veridataファイルへのフルアクセス権が付与されます。LocalSystem
ユーザーとしてログオンするようサービスをインストールすることも、別のユーザーを指定することもできます。別のユーザーを指定する場合、そのユーザーにLogonAsService
権限が付与されている必要があります。そうでないと、サービスは起動しません。
その後、デーフォルト・サービス名を受け入れるか、必要に応じて変更します。ローカル・システムにこのソフトウェアのその他のインスタンスがある、または今後ある可能性がある場合は、各サービス名が一意になるようにします。
サービスとしてインストールできないようにするには、チェックボックスを選択解除します。
(Windowsのみ)Windows Services User: Oracle GoldenGate Veridataをサービスとしてインストールすることを選択した場合、この画面が表示されます。「Logon as Local System」を選択すると、サービスの起動時にOracle GoldenGate VeridataはLocalSystem
としてログオンします。かわりに、「Logon as a specific user」を選択する場合、サービスを起動するユーザーのログオン情報を入力します。
注意: Windowsサービスを起動するユーザーには、 |
Start after install: インストールを終了後、ソフトウェアを起動するかどうかを指定します。デフォルトでは、手動で起動するようにインストールされています。サービスとしてインストールする場合は、システム管理者がシステムが起動したときに自動的に起動するようにプロパティを変更できます。
(Windowsのみ)Start Menu Folder: Oracle GoldenGate Veridataを「スタート」メニューの「すべてのプログラム」リストに追加する場合は、デフォルト・ショートカット名(インストール中に作成)を受け入れるか、別の名前を入力するか、リストから名前を選択します。このシステムの使用者すべてがショートカットを使用できるようにするには、「Create Shortcuts for all users」を選択します。そうしないと、現在のユーザー以外は使用できません。
「スタート」メニューからOracle GoldenGate Veridataを除外するには、「Don't create a Start Menu folder」を選択します。このソフトウェアをサービスとしてインストールする場合は、インストール・フォルダまたは「サービス」コントロール・パネルから起動できます。
Information: インストールの選択を確認します。変更する場合は「Back」を、インストールを開始する場合は「Next」をクリックします。
Completing the Oracle GoldenGate Veridata Setup Wizard: インストール後にOracle GoldenGate Veridataヘルプ・システムを表示するには、デフォルトを受け入れます。ヘルプ・システムが起動しないようにするには、チェックボックスを解除します。Oracle GoldenGate Veridataヘルプ・システムには、ソフトウェアの概要、特定の機能とタスクについての情報、Webインタフェースの詳細ツアーが含まれます。このツアーは、新規のユーザーおよび経験のあるユーザーのどちらもがより迅速に開始し、ワークフローおよびツールをより理解する上で役立ちます。
「Finish」をクリックし、インストーラを終了します。