この章では、SQL Serverデータベース・リポジトリと使用するOracle GoldenGate Veridataソフトウェアの新しい、クリーンなコピーのインストール方法について説明します。
既存のインストールのアップグレードの詳細は、第12章「Oracle GoldenGate Veridataのアップグレード」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle GoldenGate Veridataリポジトリに使用するデータベースを起動します。
このデータベースを使用するアプリケーションをすべて終了します。
付録A「Oracle GoldenGate Veridataのダウンロード」の手順に従ってソフトウェアを入手します。
WinZipまたは同様の圧縮プログラムを使用して、ダウンロードした.zip
ファイルを解凍します。
インストーラを実行します。
ウィザードとして: GoldenGate_Veridata_
platformrelease
プログラムをダブルクリックしてから、インストール手順に従います。ウィザードはこのドキュメントに表示されています。
シェル・プロセスとして: オペレーティング・システムのコマンド・コンソールから、次のコマンドを発行してからインストール手順に従います。プロンプト表示されるテキストは、ウィザード画面に表示されるものと類似しています。コマンド・コンソールを使用中にデフォルトを受け入れるには、[Enter]を押します。
Start /wait GoldenGate_Veridata_platformrelease.exe -c
Welcome: 「Next」をクリックしてインストールを開始します。
Destination Directory:インストール・ディレクトリを選択します。デフォルト(インストール中に作成)を受け入れるか、パス名を入力するか、「Browse」をクリックして別のディレクトリに移動します。このソフトウェアの複数のインスタンスをインストールする場合は、インストーラを実行するたびに別のディレクトリまたはサブディレクトリを選択します。
Data Location: ユーザー・データの場所を選択します。データ・ディレクトリとは、Oracle GoldenGate Veridataが同期していない行の情報が含まれるレポートおよびその他のファイルを格納する場所です。デフォルト(インストール中に作成)を受け入れるか、パス名を入力するか、「Browse」をクリックして別のディレクトリに移動します。このディレクトリには比較される表からのデータが含まれるため、安全なシステム上に置く必要があります。
Web Server Configuration: デフォルトのシャットダウンおよびHTTPポートを受け入れるか、別のポートを指定します。シャットダウン・ポートは、Oracle GoldenGate Veridataがサーバー・プロセスをシャットダウンする際に使用されます。HTTPポートは、Oracle GoldenGate Veridata Webコンポーネントに接続する際に、埋込みTomcat Webサーバー・アプリケーションによって使用されます。
Create Veridata Users: Oracle GoldenGate Veridataユーザーの作成に使用する方法として次のいずれかを指定します。
Tomcat Webサービス管理ツールを使用してインストール後にユーザーを手動で作成します。
インストール・プログラムで既存のOracle GoldenGate Veridataインストールからユーザーをインポートします。そのインストールのOracle GoldenGate Veridata管理者ユーザーの情報が必要です。
どちらのオプションを選択した場合でも、インストール後に必要に応じてTomcat Webサービス管理ツールを使用してユーザーを追加できます。
Import Veridata Web: この画面は、既存のOracle GoldenGate Veridataインストールからのユーザーのインポートを選択した場合に表示されます。インストール・ディレクトリおよび管理者のログイン・ユーザー名とパスワードを入力します。
Web Server Admin User: 初期Oracle GoldenGate Veridata管理者ユーザーを指定します。管理者はOracle GoldenGate Veridataで最も権限が与えられたロールで、すべての構成、実行および監視機能を実行できます。このログインの記録をとっておきます。インストール後、その他のユーザーを作成する際に必要となります。
Veridata Repository: SQL ServerをOracle GoldenGate Veridataリポジトリのデータベースとして指定します。
Database Driver Configuration: Oracle GoldenGate VeridataのSQL Serverデータベースへの接続方法を指定します。「Choose from predefined Data Sources」ラジオ・ボタンをクリックすると、事前定義済のODBCデータ・ソース(DSN)のリストが有効になります。「Manually define a SQL Server connection」ラジオ・ボタンをクリックすると、新規JDBC接続を定義する次のフィールドが開きます。
Host:
SQL Serverが稼働するコンピュータの名前
Port:
(オプション)SQL Serverがリスニングしているポート
Instance:
(オプション)SQL Serverインスタンスの名前
Use Integrated Security:
このボックスを選択すると、Windows SQL Server統合セキュリティを使用してログオンします。
DSNを作成できない場合は、システム管理者に連絡、またはオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。インストーラ外で接続を作成する基本的な手順については、付録C「SQL ServerリポジトリへのODBC接続の構成」を参照してください。
Veridata Repository, database option: これらのオプションを任意に組み合せて、Oracle GoldenGate Veridataリポジトリの構成方法を指定します。
Login: Oracle GoldenGate Veridataでリポジトリに接続するログインが必要です。そのために、新規のログインを作成するか、既存のログインを使用するかを指定します。Oracle GoldenGate Veridataのログインを作成済、またはOracle GoldenGate Veridataを以前の場所から別の場所に再インストール中で、旧リポジトリを保持する場合は、既存のログインを使用します。既存のログインは、Oracle GoldenGate VeridataリポジトリのDML権限およびDDL権限を持っている必要があります。
Database: リポジトリ用に新規データベースを作成するか、既存のデータベースを使用するかを指定します。
ログイン画面: 次の画面はこれより前のリポジトリ構成の選択によって異なります。
Veridata Repository Admin:
新規ログインまたはデータベース(またはその両方)を作成する場合は、オブジェクトの作成に使用できる既存のデータベースのログインの資格証明が要求されます。ログインはこの目的だけに使用され、管理者権限またはDBA権限が必要です。
Veridata Repository:
新規ログインを作成する際は、名前とパスワードが要求されます。
新規データベースを作成する際に、名前の入力が要求されます。
既存のログインを使用する際は、ログイン名とパスワードが要求されます。
既存のデータベースを使用する際に、その名前が要求されます。指定したデータベースにOracle GoldenGate Veridataオブジェクトがすでに含まれている場合は、削除して再度作成(既存のオブジェクトを削除)するか、それを使用(既存のオブジェクトを保持)するかを指定するよう要求されます。
Windows Services: Oracle GoldenGate VeridataをWindowsサービスとしてインストールすることをお薦めします。サービスとしてインストールすると、誤って終了してしまう可能性があるユーザー接続とは独立してソフトウェアを操作でき、手動またはシステム起動で起動するように構成できます。
サービスとしてインストールすることを選択する前に、サービスを起動するユーザーを特定する必要があります。このログオンには、Oracle GoldenGate Veridataファイルへのフルアクセス権が付与されます。LocalSystem
ユーザーとしてログオンするようサービスをインストールすることも、別のユーザーを指定することもできます。別のユーザーを指定する場合、そのユーザーにLogonAsService
権限が付与されている必要があります。そうでないと、サービスは起動しません。
その後、デーフォルト・サービス名を受け入れるか、必要に応じて変更します。ローカル・システムにこのソフトウェアのその他のインスタンスがある、または今後ある可能性がある場合は、各サービス名が一意になるようにします。
サービスとしてインストールできないようにするには、チェックボックスを選択解除します。
Windows Services User: Oracle GoldenGate Veridataをサービスとしてインストールすることを選択した場合、この画面が表示されます。「Logon as Local System」を選択すると、サービスの起動時にOracle GoldenGate VeridataはLocalSystem
としてログオンします。かわりに、「Logon as a specific user」を選択する場合、サービスを起動するユーザーのログオン情報を入力します。
注意: Windowsサービスを起動するユーザーには、 |
Start after install: インストールを終了後、ソフトウェアを起動するかどうかを指定します。デフォルトでは、手動で起動するようにインストールされています。サービスとしてインストールする場合は、システム管理者がシステムが起動したときに自動的に起動するようにプロパティを変更できます。
Start Menu Folder: Oracle GoldenGate Veridataを「スタート」メニューの「すべてのプログラム」リストに追加する場合は、デフォルト・ショートカット名(インストール中に作成)を受け入れるか、別の名前を入力するか、リストから名前を選択します。このシステムの使用者すべてがショートカットを使用できるようにするには、「Create Shortcuts for all users」を選択します。そうしないと、現在のユーザー以外は使用できません。
「スタート」メニューからOracle GoldenGate Veridataを除外するには、「Don't create a Start Menu folder」を選択します。このソフトウェアをサービスとしてインストールする場合は、インストール・フォルダまたは「サービス」コントロール・パネルから起動できます。
Information: インストールの選択を確認します。変更する場合は「Back」を、インストールを開始する場合は「Next」をクリックします。
Completing the Oracle GoldenGate Veridata Setup Wizard: インストール後にOracle GoldenGate Veridataヘルプ・システムを表示するには、デフォルトを受け入れます。ヘルプ・システムが起動しないようにするには、チェックボックスを解除します。Oracle GoldenGate Veridataヘルプ・システムには、ソフトウェアの概要、特定の機能とタスクについての情報、Webインタフェースの詳細ツアーが含まれます。このツアーは、新規のユーザーおよび経験のあるユーザーのどちらもがより迅速に開始し、ワークフローおよびツールをより理解する上で役立ちます。
「Finish」をクリックし、インストーラを終了します。
Oracle GoldenGate VeridataサーバーWindowsサービスを起動するには、SQL Serverリポジトリが稼働している必要があります。データベースをスタートアップ依存としてサーバー・サービスに追加できます。サービスに依存を追加するには、システム管理者がそのレジストリ・エントリを変更する必要があります。詳細は、MicrosoftのドキュメントまたはWebサイトを参照してください。