2. Directory Serverのインスタンスと接尾辞
7. Directory Serverのパスワード・ポリシー
8. Directory Serverのバックアップとリストア
9. Directory Serverのグループ、ロールおよびCoS
16. Directory Proxy Serverのツール
17. Directory Proxy Serverのインスタンス
19. Directory Proxy Serverの証明書
20. Directory Proxy Serverのロード・バランシングとクライアント・アフィニティ
22. Directory Proxy Serverによる仮想化
24. Directory Proxy ServerとバックエンドLDAPサーバーの接続
25. クライアントとDirectory Proxy Serverの接続
26. Directory Proxy Serverのクライアント認証
27. Directory Proxy Serverのロギング
28. Directory Proxy Serverの監視とアラート
Directory Proxy Serverに関する監視データの取得
Directory Proxy Serverの管理アラートの構成
第3部 Directory Service Control Centerの管理
Directory Proxy Serverは、Java仮想マシン(JVM)内部で実行され、JVMマシンのメモリーに依存します。Directory Proxy Serverが正しく実行されていることを確認するには、JVMマシンのメモリー消費量を監視する必要があります。
JVMマシンのパラメータの調整方法の詳細は、Oracle Directory Server Enterprise Edition配置プランニング・ガイドのDirectory Proxy Serverのハードウェア・サイジングに関する項を参照してください。
デフォルトでは、JVMマシンのヒープ・サイズは、1GBです。Directory Proxy Serverをメイン・メモリーからスワップ・アウトしないでください。Directory Proxy Serverは、実際に使用可能なメモリーのみを使用するように構成する必要があります(他のアプリケーションやOSと共存することを考慮した場合)。
1GBのサイズは、一般的な数字で、すべてのケースに適切なわけではありません。ヒープ・サイズを変更する必要がある場合、New Generation(-XX:NewSize引数と-XX:MaxNewSize引数)に合計ヒープの2/3の比率を使用すると最良の結果が得られます。以前のバージョンのDirectory Proxy Serverによって作成されたインスタンスは、わずか250MBのメモリーをヒープに割り当て、デフォルトのガベージ・コレクタを使用していました。アップグレード後、これらの値は、既存のインスタンスに関して変更されません。次のコマンドを使用して、新しい調整を古いインスタンスに設定できます。
$ dpadm set-flags instance-path jvm-args="-Xms1G -Xmx1G -XX:NewSize=683M -XX:MaxNewSize=683M -XX:+UseParNewGC -XX:+UseConcMarkSweepGC"
Directory Proxy Serverの実行中に、JVMマシンのヒープ・サイズを監視し、メモリーを使い果たしていないことを確認できます。これを行うには、Java開発キット(JDK)に付属の標準ツール($JAVA_HOME/bin/jpsおよび$JAVA_HOME/bin/jstat)を使用します。
このタスクの実行には、DSCCを使用できません。次の手順の説明に従って、コマンドラインを使用してください。
$ dpadm get-flags instance-path jvm-args jvm-args: -Xms1G -Xmx1G -XX:NewSize=683M -XX:MaxNewSize=683M -XX:+UseParNewGC -XX:+UseConcMarkSweepGC
DSCCを使用して、このタスクを実行することはできません。次の手順の説明に従って、コマンドラインを使用してください。
$ jps
$ jstat -gcutil PID
ゼロ列が100%に近い場合、JVMマシンには十分なメモリーがありません。
FGCは、フル・ガベージ・コレクション(GC)イベントの数です。ガベージ・コレクションは拡張性があります。
GCT(ガベージ・コレクション時間)は、GCにかかる時間です。