Oracle® Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのインストレーション・ガイド リリース7.9.6.3 B66690-01 |
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この付録では、Siebel CRMソース用Oracle Business Intelligenceメタデータで必要な構成について説明します。この構成には、メタデータ設定の管理作業が含まれます。
この項では、Siebelをソースとして使用している場合に実行が必要になる可能性のあるメタデータ設定手順について説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle BIリポジトリ・ファイルにおいて、Fact - CRM - Asset論理テーブルでは次の論理テーブル・ソースがアクティブになります。
W_ASSET_F
W_ASSET_F_FINS
次の一覧にあるOracle BI Applicationsのいずれかを使用する場合は、W_ASSET_F_FINS論理テーブル・ソースをアクティブのままにし、W_ASSET_F論理テーブル・ソースを非アクティブ化します。論理テーブル・ソースのアクティブ化と非アクティブ化を行う方法の詳細は、次の手順を参照してください。
Oracle Finance Sales Analytics
Oracle Finance Service Analytics
Oracle Finance Marketing Analytics
Oracle Finance Institutional Analytics
Oracle Finance Retail Analytics
Oracle Insurance Partner Manager Analytics
Oracle Insurance Sales Analytic
Oracle Insurance Service Analytics
Oracle Insurance Marketing Analytics
Oracle Insurance Partner Manager Analytics
前述の一覧にあるOracle BI Applicationsのいずれも使用しない場合は、W_ASSET_F論理テーブル・ソースをアクティブのままにし、W_ASSET_F_FINS論理テーブル・ソースを非アクティブ化します。
論理テーブル・ソースのアクティブ化と非アクティブ化を行うには
Oracle BI Serverを停止します。
Oracle BI Administration Toolを使用して、Oracle BIリポジトリ(OracleBIAnalyticsApps.rpd)を開きます。
「Business Model and Mapping」ダイアログ・ボックス(論理レイヤーのダイアログ・ボックス)に移動して、Coreフォルダを開きます。
Fact - CRM - Asset論理テーブルが表示されるまで下にスクロールして、そのSourcesフォルダを開きます。
論理テーブル・ソースのアクティブ化を行う手順は次のとおりです。
論理テーブル・ソースの一覧で、アクティブ化する論理テーブル・ソースを右クリックします。
「Properties」を選択します。
「Properties」ダイアログの「General」タブをクリックして、「Active」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。選択されていない場合は、選択します。
論理テーブル・ソースの非アクティブ化を行う手順は次のとおりです。
論理テーブル・ソースの一覧で、非アクティブ化する論理テーブル・ソースを右クリックします。
「Properties」を選択します。
「Properties」ダイアログの「General」タブをクリックして、「Active」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。
「OK」をクリックして、リポジトリを保存します。
Oracle BI Serverを再起動します。
ロイヤルティ管理ダッシュボードといくつかのOracle Business Intelligenceサブジェクトエリアでは、Oracle Real-Time Decisionsから生成された顧客スコアが使用されます。Oracle Real-Time Decisionsでは、数学モデルを使用して、顧客の動作を予測します。顧客スコアリングをOracle Business Intelligenceの分析で利用可能にするために、それらの顧客スコアリングをダッシュボードとサブジェクトエリアにマップするCMEメタデータが用意されます。
次に示す手順では、これらの予測スコアの開発および配置プロセスについて説明します。
予測スコアを開発して配置するには:
Oracle Real-Time Decisionsを使用して予測スコアを生成します。
注意: これは、Siebel CRMアプリケーションの外部で実行されます。 |
Oracle Business Analytics Warehouseにスコアを統合します。
完了後は、Siebel基幹業務アプリケーションで「アカウント」→「プロファイル」→「ロイヤルティプロファイル」ビューにアクセスすることでスコアが表示されます。
抽出、変換およびロード(ETL)プロセスの実行中に、統合されたスコアをOracle Business Analytics Warehouseにロードします。
Oracle Business Analytics Warehouseにスコアをロードしたら、そのスコアを次のOracle Business Intelligenceメタデータ・フィールドにマップします。
流動スコア
顧客存続期間価値スコア
アップセルスコア
クロスセルスコア
ファイナンスリスクスコア
これらのフィールドは、その他の関連メタデータとともに、主にロイヤルティ管理ダッシュボードのポピュレートに使用されます。
Oracle Business Intelligenceで正確に表示するために、メタデータではOracle BIリポジトリで適切に設定することが必要なものがあります。次の項では、Oracle Siebel Industry Applicationsの各製品におけるメタデータ構造について説明します。
第D.1.3.1項「Oracle Telecom Sales Analytics、Telecom Service AnalyticsおよびTelecom Marketing Analytics」
第D.1.3.3項「Oracle Pharma Sales AnalyticsおよびOracle Pharma Marketing Analyticsのサブジェクトエリア固有の次元」
Oracle Telecom Sales Analytics、Oracle Telecom Service AnalyticsおよびOracle Telecom Marketing Analyticsでは、CMEに構成されているオーダー管理機能が活用されます。CMEオーダー管理機能によって収集された情報を、Business Intelligenceアプリケーションにすべて反映するには、Telecom Analyticsアプリケーションの拡張が必要になる場合があります。ここでは、これらの潜在的な拡張について説明します。
Oracle Siebel Sales Ordersには、複合製品と単純製品が含まれています。
複合製品。製品階層によって関連付けられている製品シリーズ。階層の最上位の製品はルート製品、それより下位の製品は子製品になります。複合製品では、収益の総額はROLLUP_NET_PRIフィールドを使用して合計され、ルート製品にロールアップされます。複合製品の場合、Oracle Business Intelligenceは収益の計算時にルート製品のみを調べます。収益がすでにルート製品に反映されているため、子製品の値は無視されます。
単純製品。ルート製品。Oracle Business Intelligenceは、収益の計算時にこのルート製品のみを調べます。
Oracle Siebel Communications, Media and Energyオーダー管理機能では、時間の経過に応じて継続的に課金される製品(例: 12か月間、毎月20ドル)、1回だけ課金される製品(例: 特定の機器の一括払い)および使用量に応じて課金される製品(例: 1分当たり15セント)がサポートされています。
継続的に課金される製品に帰属する売上げは、製品がアクティブと予想される期間の月数で製品の正価を乗算することで算出され、Number of Revenue Occurrenceフィールドで示されます。このフィールドは、Quote ItemとOrder Itemのレコードにありますが、次のフィールドによりOracle Business Analytics Warehouseに格納されます。
W_QUOTEITEM_F.NUM_OCCURRENCE
W_ORDERITEM_F.NUM_OCCURRENCE
Oracle CME製品ファミリー(Oracle Communications, Media and Energy Sales Analytics、Oracle Communications, Media and Energy Service Analytics、Oracle Communications, Media and Energy Marketing Analytics)の収益指標では、すべての継続的な課金およびNUM_OCCURRENCEフィールドが自動的には認識されません。かわりに、1回だけの課金および継続的な課金の1か月分が組み込まれます(使用量に応じた課金は考慮されない)。すべての継続的な課金の予測値を組み込むには、オーダー項目レコードおよび明細項目レコードの抽出、変換およびロード(ETL)プロセスにおける収益計算で、W_QUOTEITEM_F.NUM_OCCURRENCEおよびW_ORDERITEM_F.NUM_OCCURRENCEフィールドを統合する必要があります。
また、集計された継続的な課金および1回だけの課金を表す、Oracle Business Analytics Warehouseの次のフィールドを、ETLプロセスで使用して組み込んでください。
S_ORDERITEM.PER_MTH_CHG_SUBTOT
S_ORDERITEM.ONETIME_CHG_SUBTOT
S_QUOTEITEM.PER_MTH_CHG_SUBTOT
S_QUOTEITEM.ONETIME_CHG_SUBTOT
CMEのオーダー明細項目と見積り明細項目には、それぞれ「追加のアクションタイプ」、「更新」、「削除」があります。Oracle Business Intelligenceでは、ルート製品の明細項目しか確認されないため、分析時にはルート製品に関連付けられたアクションタイプのみが考慮されます。そのため、複合製品の全明細項目に、全体として様々な組合せのアクションタイプが含まれていたとしても、分析時に考慮されるのはルート製品のアクションタイプのみになります。分析におけるフィルターまたはクエリー基準が「アクションタイプ」フィールドに基づいている場合、これはとても重要な考慮事項ですが、実際にほとんどのアカウント管理ダッシュボード・レポートと売上管理ダッシュボード・レポートがこのような設定になっています。
同様に、CMEオーダー明細項目と見積り明細項目は、それぞれ特定の価格タイプの製品に関連付けられています。Oracle Business Intelligenceではルート製品のみが確認されるため、分析時にはルート製品に関連付けられた価格タイプのみが考慮されます。ここでも、フィルターやクエリー基準が価格タイプに基づいている場合、重要な考慮事項になります。また、このようなフィルター基準は、ほとんどのアカウント管理ダッシュボード・レポートと売上管理ダッシュボード・レポートで利用されています。
次の次元はすべてのサブジェクトエリアで使用されていますが、ここではPharma Analyticsアプリケーションに必要な構成について説明します。詳細は、Siebelライフ・サイエンス・ガイド(バージョン8.0)の付録B「Siebel Pharma Analyticsのデータの構成」を参照してください。
セールステリトリーは、「グループ管理-役割」で定義されます。親の役割を作成すると、営業員の階層が作成されます。アプリケーションでは、10レベルまでの営業員階層がサポートされています。従業員階層をポピュレートするには、従業員に役割を割り当てます。
役割タイプは、報奨金タイプ(処方またはセールス)に応じて、セールステリトリー・レベルにのみ設定する必要があります。地区管理者に役割タイプを割り当てる必要はありません。販売配賦は、各テリトリーに関連するスクリプト報奨金率(処方またはセールス)を入力するために、リストで公開される必要があります。たとえば、ある郵便番号のすべての営業員が処方の100%を受け取る場合、処理は不要になるため、役割タイプ=担当営業という式が役割に割り当てられます。
役割タイプの値リストのシード・データが拡張され、ミラー、ジョブ共有およびSWATのタイプが含まれるようになりました。通常、ミラーとジョブ共有はどちらも、郵便番号の全スクリプトのうち100%よりも少ないスクリプトを受け取る役割を表します。
セールステリトリー・アライメントは、郵便番号-テリトリー、または地域-テリトリーの関係を表します。アライメントの関係は、表D-1に示すように、Oracle Siebel Assignment Managerの「割り当て管理-テリトリー」で作成されます。
表D-1 セールステリトリー・アライメント
関係 | 基準 | 備考 |
---|---|---|
担当者の郵便番号-テリトリー |
担当者の郵便番号 |
担当者の住所の郵便番号を使用します。郵便番号の範囲を使用しないでください(つまり、最小値と最大値には一意の郵便番号を入力する)。 重複した郵便番号を入力しないでください。 |
取引先の郵便番号-テリトリー |
取引先の郵便番号 |
郵便番号の範囲を使用しないでください(つまり、最小値と最大値には一意の郵便番号を入力する)。 重複した郵便番号を入力しないでください。 |
担当者の地域-テリトリー |
担当者の地域 |
担当者の住所の地域を使用します。地域の範囲を使用しないでください(つまり、最小値と最大値には一意の地域を入力する)。 重複した郵便番号を入力しないでください。 |
取引先の地域-テリトリー |
取引先の地域 |
地域の範囲を使用しないでください(つまり、最小値と最大値には一意の地域を入力する)。 重複した郵便番号を入力しないでください。 |
取引先-テリトリー |
アカウント |
重複した取引先を入力しないでください。 |
担当者-テリトリー |
担当者 |
重複した担当者を入力しないでください。 |
製品階層では、顧客製品(他社がソフトウェア・ライセンスを所有する製品)に、表D-2に示すような事前定義された製品タイプが割り当てられている必要があります。
表D-2 顧客製品の事前定義された製品タイプ
製品レベル | 製品タイプ | 例 |
---|---|---|
3 |
サンプル |
Aracid 400 MG |
2 |
詳細 |
Aracid |
レベルなし |
サブマーケット |
COPD |
1 |
マーケット |
Asthma |
注意: 競合会社の製品では、「競合会社」製品タイプを使用する必要があります。親製品関係のみを使用して競合会社の製品階層が設定され、それらに割り当てられる製品レベルはありません。 |
この項では、Pharma Analyticsで使用するサブジェクトエリアについて説明します。詳細は、Siebelライフ・サイエンス・ガイド(バージョン8.0)の付録B「Siebel Pharma Analyticsのデータの構成」を参照してください。
このサブジェクトエリアは、シンジケート化データの分析で使用します。
シンジケート化データに必要な構成は、使用するデータタイプ、およびライセンスを所有しているAnalyticsアプリケーションとレポートによって異なります。データロード・マトリックス・テーブルは、ビルトイン・レポートの基礎となります。シンジケート化されたデータロード・マトリックスは、Pharmaceutical Sales Analyticsで使用する基本指標と導出された指標を両方ともポピュレートします。
Oracle Pharma Sales AnalyticsおよびOracle Pharma Marketing Analyticsでは、別の階層によってシンジケート化データをロールアップできるように、カスタムおよびビルトイン製品のカテゴリー・ツリーをサポートしています。カスタム・カテゴリーをポピュレートするには、まず「カタログ管理」でカタログを作成してから、そのカタログの一部としてカテゴリーとサブカテゴリーを作成します。表D-4に、「カタログ管理カテゴリーの詳細」リストの「使用法タイプ」フィールドをポピュレートする必要があるカテゴリーを示します。
このサブジェクトエリアでは、訪問活動データをシンジケート化データと組み合せて、訪問活動の効果を分析します。
訪問活動の分析レコードは、Oracle Business Analytics WarehouseのS_EVT_ACTに格納された提出済訪問活動レコードから導出され、活動が行われた場所の郵便番号か住所(つまり、担当者の住所の郵便番号または地域、あるいは取引先の郵便番号または地域)で記録されます。郵便番号と地域のレコードにおける割当ては、Assignment Managerルールで行い、適切に割り当てられる必要があります。Assignment Managerルールは、担当者の住所または取引先の住所の郵便番号または地域と一致する必要があります。それ以外の場合、データ整合性は維持されません。
製薬専門家の訪問フォームで、ステータスが「提出済」になっている訪問のみがOracle Business Analytics Warehouse間で引き継がれます。
このサブジェクトエリアでは、MedEdの尺度とシンジケート化データの尺度を組み合せて、Medical Education Analyticsで使用されている医学教育イベントの効果を測定します。
Oracle Business Analytics Warehouseからは、「医学教育イベントリスト」のステータスが「完了」になっているMedEdイベントのみが抽出されて別のOracle Business Analytics Warehouseにポピュレートされます。
MedEdイベントの価格は、「医学教育イベント活動リスト」の活動価格に基づいています。価格は、MedEdチームの価格配賦およびMedEdイベントのプロモーション製品原価配分に基づいて配賦されます。
価格は、「医学教育イベントの専門家招待セッションリスト」のステータスが「出席」になっている医師の招待にのみ基づいています。
管理グループは、イベントの開催時に同じセールステリトリー内の出席した医師と同じ担当者ランクを持つが、イベントに出席しなかった医師に基づいています。