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Oracle SALTコマンド・リファレンスでは、Oracle SALTソフトウェアが含まれているシステム・プロセスおよびコマンドを説明します。
表1に、Oracle SALTのコマンドと関数を示します。
buildscaclient
– SCAコンポーネントを呼び出すプロセスをビルドします。
buildscaclient -c default_component [-v] [-h] [-k] [-o name] [-s SCAroot] [-f firstfiles] [-l lastfiles] [-S structurefiles]
このコマンドは、Tuxedo環境でホストされているSCAコンポーネントを呼び出すことのできるクライアント・プロセスをビルドするために使用します。このコマンドを実行すると、-fおよび -lオプションで指定したファイルがSCAおよび標準のTuxedo ATMIライブラリに結合され、クライアント・アプリケーションが形成されます。クライアント・アプリケーションは、CC
環境変数でオーバーライドしないかぎり、使用しているオペレーティング・システム用に定義されたデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドを使用してビルドされます。
指定したすべての.c
および.cpp
ファイルは、使用しているオペレーティング・システム用のコンパイル・システムを1回呼び出すことによってコンパイルされます。呼び出すコンパイラを指定するには、CC環境変数にコンパイラの名前を指定します。CC
環境変数を定義していない状態でbuildscaclient
が呼び出された場合は、すべての.c
および.cpp
ファイルがコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。
CFLAGS
またはCPPFLAGS
環境変数を使用すると、コンパイラに渡す追加オプションを指定できます。CPPFLAGS
の値は、CFLAGS
を定義していない状態でbuildobjclient
が呼び出された場合に使用されます。
buildscaclientでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
-c defaultcomponent
[-v]
[-k]
buildscaclient
によって、クライアントと参照との動的なインタフェースを提供するプロキシ・ファイルが生成されます。通常これは、クライアントの構築時にコンパイルの後で削除されます。このオプションは、ソース・ファイルを保持する必要があることを示します。
警告: | このファイルの生成後の内容は、リリースによって異なる場合があります。このファイルに公開されているデータ構造やインタフェースに依存しないことをお薦めします。これは、ビルド時の問題のデバッグに役立つオプションです。 |
[-o name]
client<.type>
になります。typeは拡張子で、オペレーティング・システムごとに異なります。たとえば、UNIXシステムでは拡張子はありませんが、Windowsシステムでは.EXE
になります。
[-s scaroot]
[-f firstfiles]
buildscaclient
のコンパイルとリンクの段階で、最初にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも前にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。
注: | スペースが含まれているファイル名はサポートされません。-f オプションは複数回指定できます。 |
[-l lastfiles]
buildscaclient
のコンパイルとリンクの段階で、最後にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも後にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。
注: | スペースが含まれているファイル名はサポートされません。-l オプションは複数回指定できます。 |
-S
オプションは、同じコマンドラインに複数回指定できます。
注: | スペースが含まれているファイル名はサポートされません。-S オプションは複数回指定できます。 |
TUXDIR
CC
.c
または.cpp
のすべてのファイルに使用するコンパイラを示します。定義しない場合は、すべての.c
および.cpp
ファイルのコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。
CFLAGS
.c
または.cpp
のファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数を示します。buildscaclient
コマンド環境内にCFLAGS
が存在しない場合は、CPPFLAGS
環境変数がチェックされます。 注: | CFLAGS 環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS 変数よりも優先されます。 |
CPPFLAGS
"-I$(TUXDIR)/include"
、またはWindowsシステムのコマンドライン・オプション/I%TUXDIR%\include
への追加として、buildscaclient
コマンドによって自動的に渡されます。buildscaclient
コマンド環境内にCPPFLAGS
が存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。
LD_LIBRARY_PATH (UNIXシステム)
LIB (Windowsシステム)
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
buildscaclient -s /myApplication/scaSrc/uBike -c uBike.client -f uBikeClient.cpp -o uBikeClient
「buildscaserver」
、
「buildscacomponent」
Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
buildscacomponent
- SCAコンポーネントをビルドします。
buildscacomponent [-v] [-s scaroot] [-f firstfiles] [-l lastfiles] [-S structurefiles] -c compositename[/componentname][,compositename,..]] [-y] [-k] [-h]
buildscacomponent
を使用すると、ソース・コードから個別のSCAコンポーネントをビルドできます。このコマンドを実行すると、SCDLソースの読み込み、指定されたコンポジット・ファイル内でのコンポーネントの検索、対応する.componentTypeファイルの解析、および対応する実行可能ライブラリの生成が、.componentTypeファイルと同じ場所で実行されます。
コンポーネント実装のビルドは、次に示すように<implementation.cpp>
要素の内容に基づいて自動的に行われます。
コンポジットには1つまたは複数のコンポーネントを含めることができ、buildscacomponent
コマンドによって一度に1つまたは複数のコンポジットをビルドできます。複数のコンポーネントをビルドする場合は、-f
および-l
スイッチで指定したファイルが各コンポーネントにインクルードされます。単一のコンポーネントをビルドするには、-c composite/component
構文を使用する必要があります。これにより、個別のコンポーネントが特定のセットのソース・コードやライブラリで構成されるケースにも対応できるようになっています。
指定したすべての.c
および.cpp
ファイルは、使用しているオペレーティング・システム用のコンパイル・システムを1回呼び出すことによってコンパイルされます。呼び出すコンパイラを指定するには、CC
環境変数にコンパイラの名前を指定します。CC
環境変数を定義していない状態でbuildscacomponent
が呼び出された場合は、すべての.c
および.cpp
ファイルがコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。
CFLAGS
またはCPPFLAGS
環境変数を設定すると、コンパイラに渡すオプションを指定できます。CFLAGS
が定義されておらずCPPFLAGS
が定義されている場合は、buildscacomponent
を呼び出すとCPPFLAGS
の値が使用されます。
buildscacomponent
では、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
[-v]
[-s scaroot]
[-f firstfiles]
buildscacomponent
のコンパイルとリンクの段階で、最初にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも前にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。
注: | スペースが含まれているファイル名はサポートされません。-f オプションは複数回指定できます。 |
[-l lastfiles]
buildscacomponent
のコンパイルとリンクの段階で、最後にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも後にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。
注: | スペースが含まれているファイル名はサポートされません。-l オプションは複数回指定できます。 |
-c {composite[,composite]|composite/component}
APPDIR
、または上で説明した -sスイッチに指定されているSCDLディレクトリから検索されます。見つからない場合は、コンポーネント・ライブラリがビルドされません。
-f
および-l
で指定した特定のソース・ファイルをインクルードする必要がある場合にも対応できます。
[-y]
[-k]
buildscacomponent
では、メソッド・オペレーションやパラメータ処理などのデータ構造に基づいてプロキシおよびラッパー・コードが生成されます。このコードは、通常どおりコンパイルされ、コンポーネントがビルドされたときに削除されます。このオプションは、ソース・ファイルを保持する必要があることを示します(ソース・ファイルの名前を調べるには-v
を使用します)。 注: | このファイルの生成後の内容は、リリースによって異なる場合があります。このファイルに公開されているデータ構造やインタフェースに依存しないでください。これは、ビルド時の問題のデバッグに役立つオプションです。 |
-S
オプションは、同じコマンドラインに複数回指定できます。
注: | スペースが含まれているファイル名はサポートされません。-S オプションは複数回指定できます。 |
TUXDIR
APPDIR
CC
.c
または.cpp
のすべてのファイルに使用するコンパイラを指定します。定義しない場合は、すべての.c
および.cpp
ファイルのコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。
CFLAGS
.c
または.cpp
のファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数を示します。buildscacomponent
コマンド環境内にCFLAGS
が存在しない場合は、
CPPFLAGS
環境変数がチェックされます。
CPPFLAGS
注: | CFLAGS 環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS変数よりも優先されます。 |
.c
または.cpp
のファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数のセットを保持します。 これらの引数は、UNIXシステムのコマンドライン・オプション"-I$(TUXDIR)/include"
、またはWindowsシステムのコマンドライン・オプション/I%TUXDIR%\include
への追加として、buildscacomponent
コマンドによって自動的に渡されます。buildscacomponent
コマンド環境内にCPPFLAGS
が存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。
LD_LIBRARY_PATH (UNIXシステム)
SHLIB_PATH
環境変数を、AIXシステムではLIBPATH
環境変数を使用します。
LIB (Windowsシステム)
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
buildscacomponent -f utils.c -c searchInventory,updateItem
「buildscaserver」
、
「buildscaclient」
Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
buildscaserver
- SCAコンポーネントを含むOracle Tuxedoサーバーをビルドします。
-o servername -c composite[,composite][-v][-s scaroot]
[-w] [-r rmname][-y] [-k] [-t] [-S]
buildscaserver
を使用すると、それ以前にbuildscacomponentコマンドでビルドしたSCAコンポーネントにリクエストをルーティングするために使用するTuxedoサーバーをビルドできます。このコマンドは、TuxedoやSCAのリクエストをSCAコンポーネントにルーティングするためのブートストラップ・ルーチンを含むメイン・ルーチンを生成し、これをコンパイルしてサーバー・ホスト・アプリケーションを形成します。サーバー・ホスト・アプリケーションは、使用しているプラットフォーム用のデフォルトのC++コンパイラでビルドされます。
SCDLコードに、<binding.ws>
要素で参照やサービスが記述されている場合は、Webサービス・ゲートウェイ(GWWS)で使用できるよう自動的にWSDFファイルに変換されます。buildscaserver
でビルドされたSCAサーバーは、すべてマルチスレッド・サーバーになります。
buildscaserver
では、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
-o servername
-c compositename[,compositename]
APPDIR
から検索され、見つからない場合は上で説明した-s
スイッチに指定されているSCDLディレクトリから検索されます。それでも見つからない場合、サーバーはビルドされません。コンポジットのリストを指定した場合は、リスト内のすべてのコンポジットが同じTuxedoサーバーによってホストされます。
incorrect name
、composite does not have any atmi service binding
など)が検出された場合は、コマンドの実行を続行するか中断するかを尋ねる警告メッセージが表示されます。
[-v]
[-s scaroot]
[-w]
buildscacomponent
コマンドを使用してすでにビルドされている同じコンポーネントを両方のサーバーでホストできます)。
[-r rmname]
rmname
は、リソース・マネージャ表に指定されている必要があります。この表は、UNIXシステムでは$TUXDIR/udataobj/RM
に、Windowsシステムでは%TUXDIR%\udataobj\RM
に格納されています。このファイルの各エントリは、次の形式で指定します。
rmname:rmstructure_name:library_names
rmname
値を使用することで、$TUXDIR/udataobj/RM
または%TUXDIR%\udataobj\RM
内のエントリを、リソース・マネージャに関連付けられているライブラリに自動的にインクルードし、トランザクション・マネージャとリソース・マネージャの間のインタフェースを設定できます。値TUXEDO/SQL
を指定すると、Oracle TuxedoシステムとSQLリソース・マネージャのライブラリがインクルードされます。その他の値は、リソース・マネージャ表に追加されていれば指定できます。-r
オプションが指定されていない場合は、デフォルトでnullリソース・マネージャが使用されます。
[-y]
[-k]
buildscaserver
では、サービス表やmain()
関数などのデータ構造に基づいてメイン・スタブが生成されます。このスタブは、通常どおりコンパイルされ、サーバーがビルドされたときに削除されます。このオプションは、ソース・ファイルを保持する必要があることを示します。 注: | ソース・ファイルの名前を調べるには、-v オプションを使用します。 |
警告: | このファイルの生成後の内容は、リリースによって異なる場合があります。このファイルに公開されているデータ構造やインタフェースに依存しないことをお薦めします。これは、ビルド時の問題のデバッグに役立つオプションです。 |
[-t]
-w
オプションを指定する場合に必要です。 注: | -w オプションを指定しないと、buildscaserver は、構造体を使用するかどうかを決定するのにATMIバインディングを使用します。-S オプションは必要ありません。 |
TUXDIR
CC
.c
または.cpp
のすべてのファイルに使用するコンパイラを指定します。定義しない場合は、すべての.c
および.cpp
ファイルのコンパイル時に、デフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。
CFLAGS
.c
または.cpp
のファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数を示します。buildscaserver
コマンド環境内にCFLAGS
が存在しない場合は、
CPPFLAGS
環境変数がチェックされます。 注: | CFLAGS 環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS 変数よりも優先されます。 |
CPPFLAGS
"-I$(TUXDIR)/include"
、またはWindowsシステムのコマンドライン・オプション/I%TUXDIR%\include
への追加として、buildscaserver
コマンドによって自動的に渡されます。buildscaserver
コマンド環境内にCPPFLAGSが存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。
LD_LIBRARY_PATH (UNIXシステム)
:
)で区切ります。一部のUNIXシステムでは、以下のように別の環境変数が必要になります。
LIB (Windowsのみ)
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
buildscaserver -c uBike.server -o uBikeSCASvr
このコマンドでは、SCDLコード内の以下の矛盾がチェックされ、矛盾が見つかった場合はエラーが報告されます。
<remoteAccess>
要素でATMIバインディングを定義したサービスが含まれています。このコマンドでは、値としてWorkStationを指定した<remoteAccess>
要素はサポートされません。/binding.atmi/@requires
にレガシー値が含まれており、/binding.atmi/map
要素に衝突する値が含まれています(たとえば、同じTuxedoサービス名が2つ以上のメソッドにマップされています)。Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
GWWS SRVGRP="identifier" SRVID=number [other_parms]
CLOPT="-A -- – i InstanceID"
GWWSサーバーは、TuxedoアプリケーションのWebサービス・ゲートウェイで、Oracle SALTのコア・コンポーネントです。GWWSゲートウェイ・サーバーは、SOAP 1.1/1.2プロトコルを通じてWebサービス・プログラムとの通信を提供します。GWWSサーバーでは、双方向(着信または発信)の機能があります。Webサービス・アプリケーションからSOAPリクエストを受け付けて、Tuxedoネイティブ・コールをTuxedoサービス(着信)に渡します。また、Tuxedo ATMIリクエストを受け付けて、SOAPコールをWebサービス・アプリケーション(発信)に渡します。GWWS
サーバーは、Tuxedoシステム・プロセスとして使用され、「UBBCONFIG」ファイルにある*SERVERS
セクションに記述されています。
CLOPT
オプションは、コマンドライン・オプションの文字列で、起動時にGWWS
サーバーに渡されます。GWWS
サーバーは次のCLOPT
オプションを受け付けます。
-i InstanceID
GWWS
インスタンスの一意のIDを指定します。同じTuxedoドメインの複数のGWWS
インスタンスを識別するために使用されます。この値は、UBBCONFIG
ファイル内の複数のGWWS
項目の間で一意である必要があります。 注: | InstanceID の値は、Oracle SALTデプロイメント・ファイルの<WSGateway> セクションであらかじめ定義する必要があります。 |
環境変数SALTCONFIG
は、GWWSサーバーを起動する前に設定する必要があります。 Accesslog(5)
は、環境変数TMENABLEALOG=y
を設定することで有効にできます。
以下のSALT 1.1 GWWSパラメータは現在のリリースでは非推奨になっています。
-c Config_file
注: | SALT 2.0リリース以降では、GWWS サーバーはXMLベース構成ファイルではなくバイナリSALTCONFIGファイルからSALT構成をロードします。構成ファイルはGWWS入力パラメータではなくなりました。GWWSサーバーを起動する前に、wsloadcfを使用してSALTCONFIGファイルを生成する必要があります。 |
発信呼出しについては、SOAPメッセージの処理中に発生したエラーはログに記録されます。エラーは、適切なSOAPフォルト・コードまたはHTTPエラー・ステータス・コードに変換されてWebサービス・クライアントに返されます。
発信呼出しについては、処理中に発生したエラーはログに記録されます。エラーは、適切なTuxedoシステム・エラー・コード(tperrno
)に変換されてTuxedoクライアントに返されます。
GWWS SRVGRP=GROUP1 SRVID=10
CLOPT="-A -- – i GW1"
GWWS SRVGRP=GROUP1 SRVID=11
CLOPT="-A -- – i GW2"
GWWS SRVGRP=GROUP2 SRVID=20
CLOPT="-A -- – i GW3"
Oracle SALTデプロイメント・ファイルのリファレンス
Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス
mkfldfromschema
およびmkfld32fromschema
コマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、フィールド表を生成します。この表は、mkfldhdr
またはmkfldhdr32
コマンドで処理するか、それを必要とするプログラムによってロードされます。mkfldfromschema
は16ビットFMLで使用し、mlfld32fromschema
は32ビットFMLで使用します。
mkfldfromschema、mkfld32fromschema
– XMLスキーマからフィールド表を生成します。
mkfldfromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-b basenumber] ]-o outputfile]
mkfld32fromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-b basenumber] ]-o outputfile]
これらのコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、フィールド表を生成します。XMLスキーマは、-i
オプションまたは-u
オプションで指定します。どちらのオプションも指定されていない場合、スキーマは標準入力から読み込まれます。
mkfldfromschema
およびmkfld32fromschema
では、以下のオプションがサポートされます。
-b basenumber
-i schema
-u schemaurl
-o outputfile
このユーティリティは、Oracle Tuxedoサーバー環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
mkviewfromschema、mkview32fromschema
mkviewfromschema
およびmkview32fromschema
コマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、ビュー・ファイルを生成します。このファイルは、viewc
またはviewc32
コマンドで処理できます。mkviewfromschema
は16ビット・ビューで使用し、mkview32fromschema
は32ビット・ビューで使用します。
mkviewfromschema、mkview32fromschema
– XMLスキーマからビュー表を生成します。
mkviewfromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-o outputfile]
mkview32fromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-o outputfile]
これらのコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、ビュー・ファイルを生成します。XMLスキーマは、-i
オプションまたは-u
オプションで指定します。どちらのオプションも指定されていない場合、スキーマは標準入力から読み込まれます。
mkviewfromschema
およびmkview32fromschema
では、以下のオプションがサポートされます。
-i schema
-u schemaurl
-o outputfile
このユーティリティは、Oracle Tuxedoサーバー環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
mkfldfromschema、mkfld32fromschema
「SDO for C++ Specification V2.1」(2006年12月公開)
scaadmin
– SCAサーバーの管理コマンド・インタープリタです。
scaadmin [-v]
scaadmin
コマンドは、SCAコンポジットを動的に再デプロイしたり、個別のサービスの統計値やステータスを表示したりするために使用します。TUXCONFIG
環境変数を使用すると、Tuxedo構成ファイルをロードする場所を特定できます。
このコマンドは、buildscaserver(1)
コマンドでビルドしたサーバーにのみ影響します。
scaadmin
コマンドでは、次のオプションがサポートされます。
[-v]
default [-m machine] [-g groupename] [-i srvid] ] [-s servername]
reload [-m machine] [-g groupname] [-i srvid] ] [-s servername]
-m
、-g
、-i
、および-s
オプションは、マシン、グループ、サーバーID、およびサーバー名の組合せによって、再ロードするサーバーを限定するために使用します。
printstats [-m machine] [-g groupname] [-i srvid] [-s servername]
active
、idle
)を一覧で表示します。-m
、-g
、-i
、および-s
オプションは、マシン、グループ、サーバーID、およびサーバー名の組合せによって、再ロードするサーバーを限定するために使用します。
verbose (v) [{off | on}]
help (h) [{command | all}]
echo(e) [{off | on}]
quit(q)
scaadmin
コマンドはアクティブ・ノードで実行する必要があります。
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
次のコマンドを実行すると、buildscaserver(1)
コマンドでビルドしたuBikeServer
Tuxedoアプリケーション・サーバーによってホストされているすべてのコンポジットが再ロードされます。
次のコマンドを実行すると、buildscaserver(1)
コマンドでビルドしたuBikeServer
Tuxedoアプリケーション・サーバーによって提供されるサービスの統計値が表示されます。
scaadmin
> printstats -s uBikeServer
Service Method Status Requests
Processed
SEARCHINVENTORY searchInventory A 37
SCAHOST
- Python、RubyまたはPHP SCAコンポーネントの一般的なサーバー。
SCAHOST SRVGRP="identifier" SRVID="number"
CLOPT="[-A] [servopts options]
-- -w -c composite"
SCAHOST
は、SCAコンポーネントとしてホストされたPython、RubyまたはPHPプログラムのためのブートストラップ機能を持つ、Oracle Tuxedoシステムで提供されているサーバーです。
SCAHOST
はOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ情報に依存しているため、UBBCONFIGファイルのTMMETADATAシステム・プロセスの後で定義する必要があります。
単一のSCAHOST
によって、Python、RubyおよびPHPコンポーネントをホストできます。ホストするコンポーネントは、Python、RubyおよびPHPコンポーネントのみにする(C++コンポーネントなどを含めない)ことをお薦めします。
SCAHOST
インスタンスがWebサービスを公開することを指定します。デフォルトでは、ATMIバインディング・サービスのみが公開されます。Webサービス・バインディングとATMIバインディングを同じSCAHOST
サーバーでホストすることはできません。コンポジットに両方のバインディングで公開されるサービスがある場合、すべてのATMIバインディングおよびWebサービス・バインディングを公開するために、2つのSCAHOST
インスタンスを構成する必要があります。
このコマンドは、Oracle Tuxedoサーバー環境がサポートされるプラットフォームで実行できます。
リスト2には、SCAHOST
の例を示します。
*SERVERS
SCAHOST SRVGRP=GROUP1 SRVID=100
CLOPT="-A -- -c Account"
SCAHOST SRVGRP=GROUP2 SRVID=100
CLOPT="-A -- -c Loan"
『Oracle SALTプログラミング・ガイド』の「Oracle SALT SCAのプログラミング」、「Python、RubyおよびPHPバインディング」
scapasswordtool
– SCAクライアント内でTuxedo認証用のパスワードを管理します。
scapasswordstore -i passwordidentifier -[a|d]
このコマンドは、Tuxedoベースのサービスを参照するSCAコンポーネントが使用するpassword.store
ファイルを管理します。
パスワードの入力を求められ、入力したパスワードは暗号化されます。暗号化されたパスワードはこのファイルに格納され、クリア・テキストの識別子に関連付けられます。このコマンドは、識別子とパスワードのペアをファイルから削除する場合にも使用します。
パスワードの長さは最大40文字です。標準入力がターミナルではない場合、つまり、たとえばHereファイルのようにユーザーにパスワードの入力を要求できない場合は、APP_PW
環境変数にアクセスしてパスワードを設定します。APP_PW
環境変数が設定されておらず、標準入力がターミナルでない場合、scapasswordtool
はエラー・メッセージを出力して終了します。
password.store
ファイルが存在しない場合は、カレント・ディレクトリに作成されます。
-i passwordidentifier
-[a|d]
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
scastructc32、scastructc
- Oracle SALTの構造体記述コンパイラ
scastructc32 [-n] [-d viewdir] structfile [structfile . . . ]
scastructc [-n] [-d viewdir] structfile [structfile . . . ]
scastructc32
およびscastructc
は、Oracle SALTのSCA構造体記述コンパイラ・プログラムです。これらのコマンドは、ソース構造体記述ファイルを使用し、次を作成します。
注: | COBOLはSCA環境でサポートされません。そのため、scastructc32 およびscastructc には、COBOLコピーファイルを生成するオプションはありません。 |
SCA構造体記述ファイルは、次の拡張機能が有効になっていることを除き、Oracle Tuxedoのビュー・ファイルと同じです。
scastructc32
は、32ビットのFMLに使用します。環境変数FIELDTBLS32およびFLDTBLDIR32を使用します。scastructc
は、16ビットのFMLに使用します。環境変数FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRを使用します。
SCA構造体ファイルの拡張機能を何も使用していない場合、scastructc32
で作成されたバイナリ・ファイルはviewc32
で作成されたバイナリ・ファイルと互換性があり、scastructc
で作成されたバイナリ・ファイルはviewc
で作成されたバイナリ・ファイルと互換性があります。
構造体ファイルは、ソース構造体記述が含まれるファイルです。複数の構造体ファイルで同じビュー名を使用しないかぎり、scastructc32
またはscastructc
コマンドラインで複数の構造体ファイルを指定できます。
デフォルトでは、構造体ファイル内のすべてのビューがコンパイルされ、複数のファイルが作成されます。つまり、ビュー・オブジェクト・ファイル(接尾辞は.V
)とCヘッダー・ファイル(接尾辞は.h
)です。オブジェクト・ファイルの名前は、-d
オプションによってかわりのディレクトリが指定されないかぎり、カレント・ディレクトリのstructfile.Vです。Cヘッダー・ファイルは、カレント・ディレクトリに作成されます。
注: | scastructc32 およびscastructc では、UNIXの場合は接尾辞.V で、Windowsの場合は接尾辞.VV で、バイナリ・ファイルが生成されます。 |
scastructc32
またはscastructc
によるコンパイル時には、コンパイラは、ビュー・ファイルに指定されている各フィールドIDとフィールド名を、フィールド表ファイルから取得される情報と一致させ、後で使用するためにマッピング情報がオブジェクト・ファイルに格納されます。このため、環境変数FIELDTBLSとFLDTBLDIRを設定およびエクスポートして、関連するフィールド表ファイルを指すようにすることが重要です。詳細は、 FMLを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミングおよび Cを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミングを参照してください。
環境変数が正しく設定されていなかったり、フィールド表ファイルにフィールド名が含まれていなかったために、scastructc32
またはscastructc
コンパイラがフィールド名とそのフィールドIDを一致させることができなかった場合、フィールドが見つからないという警告メッセージが表示されます。
-n
オプションを使用すると、FMLバッファにマッピングされていないC構造体に対応するビュー記述ファイルを作成できます。Cを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミングでは、このような独立したビュー記述ファイルを作成および使用する方法について説明しています。
scastructc32
およびscastructc
は、次のオプションを解釈します。
注: | Windowsでは、次の追加オプションが認識されます。 |
出力ビュー・ファイルは、マシンおよびコンパイラに依存するバイナリ・ファイルです。あるマシンで特定のコンパイラを使用してビューを生成し、そのビュー・ファイルを別のタイプのマシンで使用することはできません。また、生成される構造体オフセットが異なるコンパイラで使用することもできません(異なるパディングやパッキングなど)。
「scastructdis32」、「scastructdis」
FMLを使用したTuxedoアプリケーションのプログラミング
Oracle Tuxedo ATMI FML関数リファレンスのFML関数の概要に関する項
C言語を使用したOracle Tuxedoアプリケーションのプログラミング
Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
scastructdis32
、scastructdis
- バイナリ構造体ファイルおよびビュー・ファイルの逆アセンブラ。
scastructdis32 [-E envlabel] viewobjfile [viewobjfile...]
scastructdis [-E envlabel] viewobjfile [viewobjfile...]
scastructdis32
は、scastructc32
またはviewc32
が作成したビュー・オブジェクト・ファイルを逆アセンブルし、ビュー・ファイル形式でビュー情報を表示します。また、関連付けられた構造体の構造体メンバーのオフセットも表示します。
1つ以上のviewobjfiles(接尾辞は.V
)をコマンドラインに指定できます。デフォルトでは、カレント・ディレクトリのviewobjfileが逆アセンブルされます。これが見つからない場合、エラー・メッセージが表示されます。
viewobjfileにある情報は、フィールド表ファイルの情報を使用してビュー・ファイルにある各フィールドIDとフィールド名の一致により取得されたため、環境変数FIELDTBLS32およびFLDTBLDIR32を設定およびエクスポートすることが重要です。
scastructdis32
の出力は、元の構造体記述と同じように表示され、主に、コンパイルされたオブジェクト構造体記述の正確さを確認するために使用されます。
scastructdis
は、scastructcまたはviewcで最初にコンパイルされたファイルに使用されます。環境変数は、FIELDTBLS32およびFLDTBLDIR32ではなく、FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRが使用されます。
「scastructc32」、「scastructc(1)」
FMLを使用したTuxedoアプリケーションのプログラミング
Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
scatuxgen
- SCAインタフェースから、Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのインタフェース情報を生成します。
scatuxgen (-c <composite file name> | -i <interface file name> [-I <inbuf>] [-O <outbuf>])-s <service name> [-t <string-type>][-w [-n <namespace> -a <network address>]] [-v]
SCA抽象クラス定義に基づいて、Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのインタフェース情報を生成します。<service name>
値が参照するインタフェースを検索できる(SCDLの)コンポジット・ファイルを解析することによって、またはコマンドラインで処理するインタフェースを直接指定することによって、サービス・メタデータの生成が実行されます。
インタフェースは、C++ヘッダー・ファイルに含まれるSCA準拠の抽象クラス定義です。コンポジット・ファイルを解析すると、可能な場合はbinding.atmi
の詳細(バッファ・タイプやxsdスキーマなど)を利用できます。
binding.atmi
情報を使用できない場合、scatuxgenは、コマンドラインに引数として含めるヘッダー・ファイルの名前を指定して、C++インタフェースを直接処理できます。
生成されたファイル名は、サービス名、コマンドライン・オプションを使用した入力、および.mif
ファイルと、場合によっては.wsdf拡張子を使用して構成されます。
-i interface file name
-I inbuf
-i
および-w
オプションと同時に使用する場合のみ有効です。有効な値は、STRING
、CARRAY、X_OCTET、VIEW/<viewname>
、X_C_TYPE
/<viewname>
、X_COMMON/<viewname>
、VIEW32/<viewname>
、FML、FML32、MBSTRING
およびXML
です。
-O outbuf
-i
オプションと同時に使用する場合のみ有効です。有効な値は、STRING
、CARRAY、X_OCTET
、VIEW/<viewname>
、X_C_TYPE/<viewname>
、X_COMMON/<viewname>
、VIEW32/<viewname>
、FML
、FML32
、MBSTRING
およびXML
です。
-E outbuf
-i
オプションと同時に使用する場合のみ有効です。有効な値は、STRING
、CARRAY
、X_OCTET
、VIEW/<viewname>
、X_C_TYPE/<viewname>
、X_COMMON/<viewname>
、VIEW32/<viewname>
、FML
、FML32
、MBSTRING
およびXML
です。
-s service name
-t string-type
-w
-n
Definition/@wsdlNameSpace
属性値を示すことができます。指定しない場合、Definition/@wsdlNamespace
属性には'##NAMESPACE##'
プレースホルダが含まれます。
-a
Definition/WSBinding/AccessingPoints/Endpoint/@address
属性値を示すことができます。指定しない場合、Definition/WSBinding/AccessingPoints/Endpoint/@address
属性には'##ADDRESS##'
プレースホルダが含まれます。
-v
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
次の例は、scatuxgen
を呼び出すディレクトリと同じディレクトリに作成されるTOUPPER.mif
ファイルになります。
$ scatuxgen -c simpapp.composite -s TOUPPER
Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
setSCAPasswordCallback()
- <binding.atmi>
要素内の識別子に関連付けられているパスワードを取得するためのコールバックを設定します。
#include <tuxsca.h>
void setSCAPasswordCallback(char * (_TMDLLENTRY *)(*disp) (char
*identifier))
SCAコンポーネントでsetSCAPasswordCallback()
を使用すると、適切な認証コードに渡すクリア・テキストのパスワードを返すコールバックを特定できます。
setSCAPasswordCallback()
を呼び出す際に渡す関数ポインタは、指定されたパラメータ定義と合致している必要があります。Windowsオペレーティング・システムでは、Tuxedoライブラリとコードの間の適切な呼出し規則を取得するため、_TMDLLENTRY
マクロが必要になります。UNIXシステムの場合は、null文字列に拡張されるため_TMDLLENTRY
マクロは必要ありません。
identifierは、コールバック関数に渡されるパスワード識別子を指します。その後、このコールバック関数によって、実際のクリア・テキスト・パスワードを指すchar *
が返されます。
setSCAPasswordCallback()
関数はいかなるデータも返しません。
エラーが発生すると、setSCAPasswordCallback()
によって以下のいずれかの値がtperrno
に設定されます。
[TPEPROTO]
[TPESYSTEM]
TPEOS
]
tmscd(1)
– サービス規約検索を有効または無効にします。
tmscd start|stop|status [-e] [-f <file>][id1 [ id2 [ ...]]]
tmscd
コマンドライン・ユーティリティを使用すると、サービス規約検索を有効または無効にできます。
tmscdでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
start|stop|status
start
またはstop
を要求しても無視されます。リクエストの処理中には、有用なサービス情報が表示されます。 注: | -e または-f オプションを指定する場合は、その後にstart|stop|status を指定する必要があります。 |
[-e]
[-f <file>]
<file>
内に定義されます。このファイルには、関連する定義をまとめたセクションが含まれている場合もあります。セクションのすべてのエントリは、1行ずつ記述する必要があります。
id1 id2 ...
例1 - TOUPPER
、TOLOWER
の検索を開始します。
tmscd start TOUPPER TOLOWER
例2 - TO
およびBR
で始まるサービスの検索を開始します。
tmscd -e start TO.* BR.*
tmscd -f svcfile start id1 id2
注: | セクションが指定されていない場合は、最初に見つかった定義が使用されます。 |
tmscd -e -f svcfile start case4.svcs
リスト3には、「svcfile」
という名前のファイルの内容を示します。
# file: svcfile
*case3
id1 = TOUPPER
id2 = TOLOWER
*case4
svcs = TO.*|BR.*
TMMETADATAが起動していないか、-r
(読取り専用)オプションを指定し-o
オプションを指定しない状態で起動されていない場合は、tmscd
でエラーが発生します。
Oracle SALT管理ガイドの「サービス規約検索の構成」
tmwsdlgen
- WSDLドキュメント・ジェネレータです。
tmwsdlgen – c wsdf_file [-y] [-o wsdl_file] [-m {pack|raw|mtom}] [-t
{wls|axis}]
tmwsdlgen
は、TuxedoネイティブWebサービス定義ファイル(WSDF)からWSDLドキュメント・ファイルを生成します。生成されたWSDLドキュメントは、WSDL 1.1の仕様に準拠し、サービス契約とポリシーの両方を表現します。tmwsdlgen
はTuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ管理の処理(TMMETADATA)中にTuxedoサービス情報を集めます。tmwsdlgen
はTuxedoネイティブ・クライアントとして動作し、次の設定を行う必要があります。
警告: | 指定したWSDFはTuxedoネイティブWSDFである必要があります。wsdlcvt で変換された非ネイティブのWSDFファイルを入力に使用しないでください。 |
-c wsdf_file
tmwsdlgen
には次の省略可能なパラメータを指定できます。
-o wsdl_file
tuxedo.wsdl
のデフォルトのファイルがカレント・ディレクトリに作成されます。指定したWSDLドキュメント・ファイルがすでに存在する場合は、既存のファイルを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
-y
-m
raw
モードを指定した場合は、CARRAYがMIME添付ファイルで表現されます。pack
モードを指定した場合は、CARRAYの表現にxsd:base64Binary
が使用されます。デフォルト値はpack
モードです。 注: | raw モードは.Netクライアントに使用できません。.Net FrameworkはMIME添付ファイルをサポートしていないからです。 |
次のSALT 1.1 tmwsdlgenパラメータは現在のリリースでは非推奨になっています。
-c Config_file
注: | 現在のSALTリリースでは、SALT 1.1構成ファイルは次の省略可能のパラメータを使用してtmwsdlgenの入力として指定されます。 |
-s
-v
注: | 現在のSALTリリースには、SOAPのバージョンおよびメッセージ・スタイルの属性がOracle SALT WSDF内で指定されています。 |
指定したWSDF内で構文エラーが検出した場合、標準エラーの問題であることを示す「ERROR」または「FATAL」メッセージを表示したり、WSDLファイルを生成したりせずに、終了コード「1」でtmwsdlgen
を終了します。
「警告」メッセージは、以下の場合にコンソールに出力されます。
実行に成功した時、tmwsdlgen
は終了コード「0」で終了します。
次のコマンドを実行すると、指定したSALT WSDFのtux.wsdf
からWSDLドキュメント・ファイルのSalt.wsdlが生成されます。
tmwsdlgen – c tux.wsdf – o Salt.wsdl
次のコマンドを実行すると、指定したSALT WSDFのapp_wsdf.xml
からのSOAP w/添付の機能でデフォルトのWSDLドキュメント・ファイルが生成されます。
tmwsdlgen – c app_wsdf.xml – m raw
Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス
tuxscagen
- Tuxedoサービス用にSCAファイル、SCDLファイル、およびサーバー側のインタフェース・ファイルを生成します。
tuxscagen [-s <target-root-directory>] [-d <service-name>][-C <TUXEDO_cltname>][-u <TUXEDO_username>][(-S | -j <java_package_name>)][-o <output_SCDL_filename>][-i <output_interface_filename>[-m <max-intf-arguments>][-y] [-v] [-F] [-c] [-h][-g<i|a|s>] [-trepository=<filename> | -tinfile=<metarepos.infile> | -tmetadata]
tuxscagen
を使用すると、インタフェース・ファイルおよびSCDLファイルを生成できます。インタフェース・ファイルは、ATMIバインディングによるSCAコンポーネントの開発や、SCAコンポーネント内での既存Tuxedoサービスのラップに使用します。SCDLファイルは、SCAランタイムがモジュールやサービスを検索する際に役立つアセンブリ・アーティファクトです。
-s target-root-directory
-d<service-name>
-C <TUXEDO_cltname>
-u <TUXEDO_username>
username
を使用します。Tuxedoセキュリティ・レベルをAPP_PW
より高く設定し、Tuxedoサービス・メタデータをTUXEDO.TMMETAREPOS
サービスから取得して入力する場合は、このオプションを指定する必要があります。
-j <java_package_name>
tuxscagen
は、デフォルトではC++ヘッダー・ファイルを生成します。-g
を指定せず、-j <java_package_name>
を指定した場合は、-ga
が指定されたものとみなされます。ただし、-g
のサブオプションであるi
またはs
を指定すると、警告メッセージが表示されます。
-o <output_SCDL_filename>
componentType
ファイルで使用する出力SCDLファイルの名前を指定します。このオプションを指定しない場合のデフォルトでは、Tuxedoサービスごとに1つのコンポジットと1つのcomponentType
が生成されます。一方、このオプションで出力ファイル名を指定した場合は、一致するすべてのTuxedoサービスで使用する1つのコンポジットと1つのcomponentType
ファイルのみが生成されます。指定した<output_SCDL_filename>
がすでに存在する場合は、対話型のプロンプトが表示されてユーザーからの入力が求められます(-y
が指定されていない場合)。このオプションを指定すると、-F
が指定されたものとみなされます。
-i <output_interface_filename>
<output_interface_filename>
がすでに存在する場合は、対話型のプロンプトが表示されてユーザーからの入力が求められます(-y
が指定されていない場合)。 このオプションを指定すると、-F
が指定されたものとみなされます。
-m <max-intf-arguments>
commonj::sdo::DataObjectPtr
です。
-m
を指定しない場合のデフォルトのしきい値は10です。 0
を指定した場合は、常にcommonj::sdo::DataObjectPtr
を使用して生成されることになります。 -ga
が指定されていない場合、このオプションは無視されます。
-y
「Really overwrite files:<filename> [y, q]
?」
を抑制でき、ユーザー入力なしでスクリプトを実行できます。この質問は、-o
および-i
オプションのいずれか、または両方が指定されている場合に表示されます。両方とも指定されていない場合のデフォルトでは、既存のファイルが上書きされます。
-v
-h
-F
-g a|i|s
a
を使用すると、抽象ベース・クラス・ヘッダー・ファイルを生成できます。サブオプションi
を使用すると、実装クラス・ヘッダー・ファイルを生成できます。サブオプションs
を使用すると、SCDLファイルを生成できます。両方のヘッダー・ファイルを生成するには-gai
と指定します。すべてのファイルを生成するには-gais
と指定します。
[-trepository=<filename> | -tinfile=<metarepos.infile> | -tmetadata]
-trepository=<filename>
を指定すると、tuxscagen
ではサービス・パラメータ情報がサービス・メタデータ・リポジトリ・ファイル<filename>
から取得されます。-tinfile=<metarepos.infile>
を指定すると、tuxscagen
ではサービス・パラメータ情報が<metarepos.infile>
から取得されます。なお、<metarepos.infile>
構文は、tmloadrepos
への入力に適しています。-tmetadata
を指定すると、
サービス・パラメータ情報はTuxedo TMMETADATAサーバーから取得されます。 指定できる-t
オプションは1つまでで、デフォルトは-tmetadata
です。
-S
オプションを使用すると、生成された抽象クラス・ヘッダー・ファイル${TUXSERVICE}.h
の一部として、構造体定義が生成されます。 tuxscagen -S
では、生成されたビューを記述するTuxedoビュー・ファイル${TUXSERVICE}.v
も生成されます。 tuxscagen
入力がフィールドに最大発生数を指定しない場合、tuxscagen -S
では、そのフィールドに1回の発生が生成されます。tuxscagen
入力がフィールドに無制限の発生数を指定した場合、tuxscagen -S
ではエラーが生成されます。 tuxscagen
入力がSTRING、CARRAYまたはMBSTRINGパラメータに最大長を指定しない場合、tuxscagen
では、そのパラメータに80文字の最大長と末尾のNULLが生成され、これが十分であるかどうかを確認する警告メッセージが出力されます。 注: | viewcでは、デフォルトで80文字は使用されません。viewcで長さを指定しないと、1文字の長さと末尾のNULLが生成され、これはほとんどのアプリケーションでは不十分です。 |
tuxscagen -S
オプションでは、生成されたコンポジット・ファイルの<inputBufferType>
、<outputBufferType>
および<errorBufferType>
要素に指定された基礎となるTuxedoトランスポート・タイプは変更されません。DataObjectPtr
または構造体を介してデータが渡される場合、通常、これはFML32になります。 注: | SCA Javaインタフェースでは、構造体はサポートされません。tuxscagen を-j と-S の両方のオプションとともに使用すると、エラーが発生します。 |
このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。
次のコマンドを実行すると、現在の作業ディレクトリ内にあるmyrepository
というTuxedoメタデータ・リポジトリ・ファイルから、SCDLファイル、インタフェース・ファイル、および実装ヘッダー・ファイルを生成できます。インタフェース・メソッドの入力引数の数は最大8個です。ただし、この制限を超えていても、XSDスキーマ・ファイルは生成されます。
tuxscagen -s /home/tux/sca -Dname=TRANSFER -gais -m 8 -trepository=myrepository
「scatuxgen(1)」
、
「tmloadrepos(1)」
、
「tmunloadrepos(1)」
Oracle Tuxedoアプリケーションの設定の Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリの管理に関する項
Oracle SALTプログラミング・ガイドの Oracle SALT SCAプログラミングに関する項
WEBHNDLR
- PHP、PythonまたはRubyアプリケーションの一般的なWebアプリケーション・サーバー・ハンドラ。
WEBHNDLR SRVGRP="identifier" SRVID="number"
CLOPT="[-A] [servopts options]
-- -l [PHP|Python|Ruby] [-V interpreter version]
WEBHNDLR
は、PHP、PythonまたはRubyで記述されたスクリプトを包含し、mod_tuxedo
(Apache 2モジュール)またはtux_nsapi
(iPlanet Web Server)プラグインとともに動作するように設計されたシステム・プロセス・サーバーです。
PHPスクリプトは、コードを変更せずにそのまま使用できます。PythonおよびRubyスクリプトはCGIモードで次のように記述する必要があります。
-l [PHP | Python | Ruby]
-V interpreter version
-S service name
APP_CONFIG
(Pythonのみ)
ENVFILE
)を使用して設定されている可能性があります。
PYTHONPATH
環境変数に追加するか、スクリプトをPYTHONPATH
の場所に配置する必要があります)。
APP_CONFIG
(Rubyのみ)
詳細は、『Oracle SALTプログラミング・ガイド』の「Webアプリケーション・サーバーのプログラミング」のPythonおよびRubyのWebアプリケーションの開発に関する項を参照してください。
このコマンドは、Oracle Tuxedoサーバー環境がサポートされるプラットフォームで実行できます。
WEBHNDLR SRVGRP=GROUP1 SRVID=100
CLOPT="-A -- -l PHP -S PHP_SVC"
wsadmin
- Oracle SALT管理コマンド・インタープリタです。
wsadmin [-v]
wsadmin
は、特定のコマンドを使用して、指定したTuxedoドメイン内のアクティブなGWWSプロセスのモニターと管理を行います。TUXCONFIG環境変数は、Tuxedo構成ファイルがロードされた場所を決定します。wsadminはtmadmin(1)またはdmadmin(1)と同じように使用されます。
wsadmin
には、以下の省略可能パラメータを指定できます。
-v
コマンドは、完全な名前または省略形(かっこ内に示す形式)で入力できます。その後に適切な引数を指定します。角かっこ[ ]で囲まれた引数は省略可能です。中かっこ{}で囲まれた引数は、その中から1つだけオプションを選択できることを示します。
注: | 大カッコで囲まれていないコマンドライン・オプションは、そのデフォルト値がdefaultコマンドで設定されている場合は指定する必要がありません。 |
configstats(cstat) -i gwws_instance_id
default(d) [-i gwws_instance_id]
*
を指定すると、デフォルト値を変更できます。引数を指定しないでdefaultコマンドを入力した場合は、現在のデフォルト値が出力されます。
tran_id
またはcoord_context
コーディネーション・コンテキストを指定すると、そのトランザクションのヒューリスティックなログ・レコードのみが削除されます。コーディネーション・コンテキスト(coord_context
)は、printtrans
コマンドまたはULOGファイルから取得できます。
help (h) [command]
gwstats(gws) -i gwws_instance_id [-s serviceName]
serviceName
を指定すると、サーバー・レベル情報が表示されます。
paginate(page) [{off | on}]
pg
です。シェル環境変数のPAGERを使用すると、デフォルトのページ単位表示出力に使用するコマンドを上書きできます。
quit(q)
verbose (v) [{off | on}]
! shellcommand
! !
# [text]
<CR>
wsadmin
> gws -i GW2GWWS Instance : GW2
Inboud Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ : 3359
Request Response Fail : 0
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0
Total Succ : 3359
Total Fail : 0
Avg. Processing Time : 192.746 (ms)
---------------------------------
Outboud Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ : 4129
Request Response Fail : 0
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0
Total Succ : 4129
Total Fail : 0
Avg. Processing Time : 546.497 (ms)
-----------------------------------
Total request Pending : 36
Outbound request Pending : 0
Active Thread Number : 141
ToUpperWS
サービスの実行時の統計が調べられ、出力が冗長モードで表示されます。wsadmin
> > verbose
Verbose now on.
> gws -i GW1 -s ToUpperWS
GWWS Instance : GW1
Service : ToUpperWS
Outboud Statistics :
----------------------------------
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0
---------------------------------
Avg. Processing Time : 0.000 (ms)
wsdlcvt -i WSDL_URL -o output_basename [-m] [-v] [-y] [-w][-sh] [-sp]
wsdlcvtは既存のWSDL 1.1ドキュメントをメタデータ入力ファイル、FML32マッピング・ファイルおよびOracle SALT Webサービス定義ファイル(WSDF)に変換します。Xalanのwsdl2mif.xsl
、wsdl2fml32*.xsl
およびwsdl2wsdf.xsl
のラッパー・スクリプトです。Oracle SALT製品には、Apache Xalan 2.7ライブラリがバンドルされています。
wsdlcvt
を実行するには、JRE 1.5以上が必要です。
-i
-o
wsdlcvt
には、以下のパラメータを指定できます。
-y
-m
-v
-w
-
sh
-sp
TUXDIRおよびLANG環境変数を正しく設定する必要があります。
「java」を実行するには、PATH
環境変数を正しく設定する必要があります。
次のコマンドを実行すると、ローカルのWSDLファイルのsample.wsdl
ファイルが変換されます。
wsdlcvt -i sample.wsdl -o sample
次のコマンドを実行すると、HTTP URLリンクからWSDLドキュメントが変換されます。「xsd:string」データ型はTuxedo FLD_MBSTRINGフィールド型に対応します。
wsdlcvt -i http://api.google.com/GoogleSearch.wsdl -o GSearch -m
Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス
wsloadcf
– SALTデプロイメント・ファイルなどの参照アーティファクトを読み込みます。バイナリSALTCONFIGファイルをロードします。
Usage 1: wsloadcf [-n][-y][-D loglevel] saltdeploy_file
Usage 2: wsloadcf [-n][-y][-D loglevel] -1 [-s rpc|doc]
[-v 1.1|1.2] salt_1.1_config
wsloadcfはSALTデプロイメント・ファイル、他の参照したファイル(WSDFファイル、WS-Policyファイル)を読んだり、構文をチェックしたり、必要に応じてバイナリ・ファイルのSALTCONFIG
をロードしたりします。SALTCONFIG
環境変数は、情報を格納する必要があるSALTCONFIG
ファイルを指します。生成したSALTCONFIGファイルは、GWWS
サーバーを起動する時に必要となります。
wsloadcfには次の省略可能なパラメータを指定できます。
-n
-y
tmloadcf
は、(a) SALTCONFIG
が参照したファイルは存在しているか、(b) Oracle Tuxedoシステムの有効なファイル・システムであるか、(c) SALTCONFIG
表を含まれているかなどを確認します。上記の条件がtrueでない場合、wsloadcf
は、SALTCONFIG
を作成し初期化するコマンドを実行する必要があるかを示すメッセージを表示します。 コマンドラインで「-y」を指定すると、Initialize SALTCONFIG file: path [y, q]?
のメッセージが表示されません。
-D
SALT 1.1の下位互換性については、wsloadcfはSALT 1.1の構成ファイルを読むことができます。SALTCONFIGバイナリ・ファイルの生成に加えて、wsloadcf
は、指定したSALT 1.1構成ファイルに従ってSALT Webサービス定義ファイル(WSDF)を1つとSALTデプロイメント・ファイルを1つ生成します。
-1
wsloadcfを実行する前にSALTCONFIG環境変数を設定する必要があります。
指定した構成ファイル内で構文エラーが検出した場合、コンソールの問題であることを示す「ERROR」または「FATAL」メッセージを表示したりSALTCONFIG
ファイルを更新したりせずに、終了コード「1」でwsloadcf
を終了します。
(1)構成ファイルが実行時の潜在的なリスクとなる場合、および(2)構成ファイル内で値を指定しなかったためデフォルトの値が使用された場合は、コンソールに「警告」メッセージが表示されます。「警告」メッセージが表示されても、wsloadcf
の実行は中断されません。
実行に成功した時、wsloadcf
は終了コード「0」で終了します。SALTCONFIG
ファイルを更新した場合、ユーザーのログ・メッセージが生成されます。
Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス
Oracle SALTデプロイメント・ファイルのリファレンス
![]() ![]() ![]() |