リファレンス・ガイド

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Oracle SALTコマンド・リファレンス

Oracle SALTコマンド・リファレンスでは、Oracle SALTソフトウェアが含まれているシステム・プロセスおよびコマンドを説明します。

表1に、Oracle SALTのコマンドと関数を示します。

表1 Oracle SALTのコマンドと関数
名前
説明
SCAコンポーネントを呼び出すプロセスをビルドします。
SCAコンポーネントをビルドします。
SCDLの定義とインタフェースを解析し、Tuxedoにデプロイ可能なサーバーと要素を生成します。
Webサービス・ゲートウェイ・サーバー。
mkfldfromschemaおよびmkfld32fromschemaコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、フィールド表を生成します。
mkviewfromschemaおよびmkview32fromschemaコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、ビュー・ファイルを生成します。
SCAサーバーの管理コマンド・インタプリタ。
Python、RubyまたはPHPコンポーネントの一般的なサーバー。
SCAクライアント内でOracle Tuxedo認証用のパスワードを管理します。
Oracle SALT構造体記述ファイル・コンパイラ
バイナリ構造体ファイルおよびビュー・ファイルの逆アセンブラ。
SCAインタフェースから、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのインタフェース情報を生成します。
<binding.atmi>要素内の識別子に関連付けられているパスワードを取得するためのコールバックを設定します。
サービス規約の検索を有効または無効にするために使用するコマンドライン・ユーティリティ。
WSDLドキュメント・ジェネレータ。
Tuxedoサービス用にSCAファイル、SCDLファイル、およびサーバー側のインタフェース・ファイルを生成します。
PHP、PythonまたはRubyアプリケーションの一般的なWebアプリケーション・サーバー・ハンドラ。
Oracle SALTの管理コマンド・インタープリタ。
WSDLドキュメントのコンバータ。
SALTデプロイメント・ファイルなどの参照アーティファクトを読み込みます。バイナリSALTCONFIGファイルをロードします。

 


buildscaclient

名前

buildscaclient – SCAコンポーネントを呼び出すプロセスをビルドします。

概要

buildscaclient -c default_component [-v] [-h] [-k] [-o name] [-s SCAroot] [-f firstfiles] [-l lastfiles] [-S structurefiles]

説明

このコマンドは、Tuxedo環境でホストされているSCAコンポーネントを呼び出すことのできるクライアント・プロセスをビルドするために使用します。このコマンドを実行すると、-fおよび -lオプションで指定したファイルがSCAおよび標準のTuxedo ATMIライブラリに結合され、クライアント・アプリケーションが形成されます。クライアント・アプリケーションは、CC環境変数でオーバーライドしないかぎり、使用しているオペレーティング・システム用に定義されたデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドを使用してビルドされます。

指定したすべての.cおよび.cppファイルは、使用しているオペレーティング・システム用のコンパイル・システムを1回呼び出すことによってコンパイルされます。呼び出すコンパイラを指定するには、CC環境変数にコンパイラの名前を指定します。CC環境変数を定義していない状態でbuildscaclientが呼び出された場合は、すべての.cおよび.cppファイルがコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

CFLAGSまたはCPPFLAGS環境変数を使用すると、コンパイラに渡す追加オプションを指定できます。CPPFLAGSの値は、CFLAGSを定義していない状態でbuildobjclientが呼び出された場合に使用されます。

パラメータとオプション

buildscaclientでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。

-c defaultcomponent

必須パラメータです。このアプリケーションでどのコンポーネントを使用するかを示します。

[-v]

buildscaclientコマンドを冗長モードで実行することを指定します。具体的には、コンパイル・コマンドが標準出力に書き出されます。

[-k]

生成されたスタブを維持します。buildscaclientによって、クライアントと参照との動的なインタフェースを提供するプロキシ・ファイルが生成されます。通常これは、クライアントの構築時にコンパイルの後で削除されます。このオプションは、ソース・ファイルを保持する必要があることを示します。
警告: このファイルの生成後の内容は、リリースによって異なる場合があります。このファイルに公開されているデータ構造やインタフェースに依存しないことをお薦めします。これは、ビルド時の問題のデバッグに役立つオプションです。

[-o name]

このコマンドによって生成されるクライアント・アプリケーションの名前を指定します。名前を指定しない場合、アプリケーション・ファイルの名前はclient<.type>になります。typeは拡張子で、オペレーティング・システムごとに異なります。たとえば、UNIXシステムでは拡張子はありませんが、Windowsシステムでは.EXEになります。

[-s scaroot]

SCAルートの場所を指定します。ここに、必要なコンポーネントのSCDLファイルが格納されます。設定しない場合は、APPDIR環境値が使用されます。

[-f firstfiles]

buildscaclientのコンパイルとリンクの段階で、最初にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも前にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。

ファイル名の指定方法
説明
-f firstfile
1つのファイルを指定します。
-f "file1.cpp file2.cpp file3.cpp … "
複数のファイルを指定できます。各ファイル名を引用符で囲んでホワイト・スペースで区切ります。

注: スペースが含まれているファイル名はサポートされません。
-f オプションは複数回指定できます。

[-l lastfiles]

buildscaclientのコンパイルとリンクの段階で、最後にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも後にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。

ファイル名の指定方法
説明
-l lastfile
1つのファイルを指定します。
-l "file1.cpp file2.cpp file3.cpp … "
複数のファイルを指定できます。各ファイル名を引用符で囲んでホワイト・スペースで区切ります。

注: スペースが含まれているファイル名はサポートされません。
-lオプションは複数回指定できます。

[-S structurefiles]

SCA構造体記述ファイルを指定します。構造体記述ファイルは、ソース・ファイルとバイナリ構造体記述ファイルのどちらにもなります。複数のファイルを指定する場合、ファイル名を空白で区切り、リスト全体を引用符で囲む必要があります。-Sオプションは、同じコマンドラインに複数回指定できます。
構造体記述ファイルの使用はオプションです。特定の構造体に構造体記述を指定しない場合、構造体が定義されたソース・コードが構造体の記述に使用されます。SCA-ATMIモードでは、各構造体要素に対応するFML32フィールド名は構造体要素の名前と同じです。
注: スペースが含まれているファイル名はサポートされません。
-Sオプションは複数回指定できます。

環境変数

以下に、buildSCAclientの環境変数を示します。

TUXDIR

クライアント・アプリケーションのコンパイル時に使用するSCAライブラリを検索してファイルをインクルードします。

CC

拡張子が.cまたは.cppのすべてのファイルに使用するコンパイラを示します。定義しない場合は、すべての.cおよび.cppファイルのコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

CFLAGS

拡張子が.cまたは.cppのファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数を示します。buildscaclientコマンド環境内にCFLAGSが存在しない場合は、CPPFLAGS環境変数がチェックされます。
注: CFLAGS環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS変数よりも優先されます。

CPPFLAGS

拡張子が.cまたは.cppのファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数のセットを保持します。
これらの引数は、UNIXシステムのコマンドライン・オプション"-I$(TUXDIR)/include"、またはWindowsシステムのコマンドライン・オプション/I%TUXDIR%\includeへの追加として、buildscaclientコマンドによって自動的に渡されます。buildscaclientコマンド環境内にCPPFLAGSが存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。

LD_LIBRARY_PATH (UNIXシステム)

CORBAソフトウェアが共有するオブジェクトに加え、コンパイラで使用する共有オブジェクトを格納するディレクトリを示します。複数のディレクトリを指定する場合はコロン(:)で区切ります。一部のUNIXシステムでは、以下のように別の環境変数が必要になります。

LIB (Windowsシステム)

ライブラリ・ファイルを格納するディレクトリのリストを示します。複数のディレクトリを指定する場合はセミコロン(;)で区切ります。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

buildscaclient -s /myApplication/scaSrc/uBike -c uBike.client -f uBikeClient.cpp -o uBikeClient

関連項目

「buildscaserver」「buildscacomponent」

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


buildscacomponent

名前

buildscacomponent - SCAコンポーネントをビルドします。

概要

buildscacomponent [-v] [-s scaroot] [-f firstfiles] [-l lastfiles] [-S structurefiles] -c compositename[/componentname][,compositename,..]] [-y] [-k] [-h]

説明

buildscacomponentを使用すると、ソース・コードから個別のSCAコンポーネントをビルドできます。このコマンドを実行すると、SCDLソースの読み込み、指定されたコンポジット・ファイル内でのコンポーネントの検索、対応する.componentTypeファイルの解析、および対応する実行可能ライブラリの生成が、.componentTypeファイルと同じ場所で実行されます。

コンポーネント実装のビルドは、次に示すように<implementation.cpp>要素の内容に基づいて自動的に行われます。

コンポジットには1つまたは複数のコンポーネントを含めることができ、buildscacomponentコマンドによって一度に1つまたは複数のコンポジットをビルドできます。複数のコンポーネントをビルドする場合は、-fおよび-lスイッチで指定したファイルが各コンポーネントにインクルードされます。単一のコンポーネントをビルドするには、-c composite/component構文を使用する必要があります。これにより、個別のコンポーネントが特定のセットのソース・コードやライブラリで構成されるケースにも対応できるようになっています。

指定したすべての.cおよび.cppファイルは、使用しているオペレーティング・システム用のコンパイル・システムを1回呼び出すことによってコンパイルされます。呼び出すコンパイラを指定するには、CC環境変数にコンパイラの名前を指定します。CC環境変数を定義していない状態でbuildscacomponentが呼び出された場合は、すべての.cおよび.cppファイルがコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

CFLAGSまたはCPPFLAGS環境変数を設定すると、コンパイラに渡すオプションを指定できます。CFLAGSが定義されておらずCPPFLAGSが定義されている場合は、buildscacomponentを呼び出すとCPPFLAGSの値が使用されます。

パラメータとオプション

buildscacomponentでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。

[-v]

buildscacomponentを冗長モードで実行することを指定します。

[-s scaroot]

SCAルートの場所を指定します。ここにコンポーネントのSCDLファイルが格納され、コンポーネントのソース・コードもここで処理されます。
指定しない場合は、APPDIRの値が使用されます。

[-f firstfiles]

buildscacomponentのコンパイルとリンクの段階で、最初にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも前にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。

表2 「-f firstfiles」によるファイルの指定
ファイル名の指定方法
定義
-f firstfile
1つのファイルを指定します。
-f "file1.cpp file2.cpp file3.cpp … "
複数のファイルを指定できます。各ファイル名を引用符で囲んでホワイト・スペースで区切ります。

注: スペースが含まれているファイル名はサポートされません。
-fオプションは複数回指定できます。

[-l lastfiles]

buildscacomponentのコンパイルとリンクの段階で、最後にインクルードすべきファイルを指定します。指定したファイルは、SCAライブラリよりも後にインクルードされます。次の表に、ファイルを指定する2つの方法を示します。

表3 「-l lastfiles」によるファイルの指定
ファイル名の指定方法
定義
-l lastfile
1つのファイルを指定します。
-l "file1.cpp file2.cpp file3.cpp … "
複数のファイルを指定できます。各ファイル名を引用符で囲んでホワイト・スペースで区切ります。

注: スペースが含まれているファイル名はサポートされません。
-lオプションは複数回指定できます。

-c {composite[,composite]|composite/component}

処理するコンポジットの名前を指定します。コンポジットは、APPDIR、または上で説明した -sスイッチに指定されているSCDLディレクトリから検索されます。見つからない場合は、コンポーネント・ライブラリがビルドされません。
コンポジットのリストを指定することもできます。その場合は、それらのコンポジット内に記述されているすべてのコンポーネントがビルドされます。いずれかのコンポジットが見つからないか、エラー(不正な名前、コンポジットにATMIサービス・バインディングが指定されていないなど)が検出された場合は、コマンドの実行を続行するか中断するかを尋ねる警告メッセージが表示されます。
コンポジット/コンポーネントの表記法を使用する場合は、指定するコンポジットに含めることのできるコンポーネントは1つのみとなります。この表記法を使用することで、コンポーネントのビルド・プロセスにおいて、-fおよび-lで指定した特定のソース・ファイルをインクルードする必要がある場合にも対応できます。

[-y]

たとえば-cスイッチで指定されたコンポジットが物理的にはルート・ディレクトリに存在しない場合などに、警告を自動的に無視して入力ファイルを強制的に処理できます。

[-k]

生成されたプロキシおよびラッパーのソースを保持します。buildscacomponentでは、メソッド・オペレーションやパラメータ処理などのデータ構造に基づいてプロキシおよびラッパー・コードが生成されます。このコードは、通常どおりコンパイルされ、コンポーネントがビルドされたときに削除されます。このオプションは、ソース・ファイルを保持する必要があることを示します(ソース・ファイルの名前を調べるには-vを使用します)。
注: このファイルの生成後の内容は、リリースによって異なる場合があります。このファイルに公開されているデータ構造やインタフェースに依存しないでください。これは、ビルド時の問題のデバッグに役立つオプションです。

[-S structurefiles]

SCA構造体記述ファイルを指定します。構造体記述ファイルは、ソース・ファイルとバイナリ構造体記述ファイルのどちらにもなります。複数のファイルを指定する場合、ファイル名を空白で区切り、リスト全体を引用符で囲む必要があります。-Sオプションは、同じコマンドラインに複数回指定できます。
構造体記述ファイルの使用はオプションです。特定の構造体に構造体記述を指定しない場合、構造体が定義されたソース・コードが構造体の記述に使用されます。SCA-ATMIモードでは、各構造体要素に対応するFML32フィールド名は構造体要素の名前と同じです。
注: スペースが含まれているファイル名はサポートされません。
-Sオプションは複数回指定できます。

環境変数

TUXDIR

クライアント・アプリケーションのコンパイル時に使用するSCAライブラリを検索してファイルをインクルードします。

APPDIR

SCAアプリケーションのルート・ディレクトリを示します。最上位のコンポジットはここに格納する必要があります。

CC

拡張子が.cまたは.cppのすべてのファイルに使用するコンパイラを指定します。定義しない場合は、すべての.cおよび.cppファイルのコンパイル時に、使用しているオペレーティング・システム用のデフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

CFLAGS

拡張子が.cまたは.cppのファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数を示します。buildscacomponentコマンド環境内にCFLAGSが存在しない場合は、CPPFLAGS環境変数がチェックされます。

CPPFLAGS

注: CFLAGS環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS変数よりも優先されます。
拡張子が.cまたは.cppのファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数のセットを保持します。 これらの引数は、UNIXシステムのコマンドライン・オプション"-I$(TUXDIR)/include"、またはWindowsシステムのコマンドライン・オプション/I%TUXDIR%\includeへの追加として、buildscacomponentコマンドによって自動的に渡されます。buildscacomponentコマンド環境内にCPPFLAGSが存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。

LD_LIBRARY_PATH (UNIXシステム)

CORBAソフトウェアが共有するオブジェクトに加え、コンパイラで使用する共有オブジェクトを保持するディレクトリを示します。複数のディレクトリを指定する場合はコロン(:)で区切ります。一部のUNIXシステムでは、別の環境変数が必要となる場合もあります。HP-UXシステムではSHLIB_PATH環境変数を、AIXシステムではLIBPATH環境変数を使用します。

LIB (Windowsシステム)

ライブラリを検索するディレクトリのリストを示します。複数のディレクトリを指定する場合はセミコロン(;)で区切ります。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

buildscacomponent -f utils.c -c searchInventory,updateItem

関連項目

「buildscaserver」「buildscaclient」

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


buildscaserver

名前

buildscaserver - SCAコンポーネントを含むOracle Tuxedoサーバーをビルドします。

概要

-o servername -c composite[,composite][-v][-s scaroot] 
[-w] [-r rmname][-y] [-k] [-t] [-S]

説明

buildscaserverを使用すると、それ以前にbuildscacomponentコマンドでビルドしたSCAコンポーネントにリクエストをルーティングするために使用するTuxedoサーバーをビルドできます。このコマンドは、TuxedoやSCAのリクエストをSCAコンポーネントにルーティングするためのブートストラップ・ルーチンを含むメイン・ルーチンを生成し、これをコンパイルしてサーバー・ホスト・アプリケーションを形成します。サーバー・ホスト・アプリケーションは、使用しているプラットフォーム用のデフォルトのC++コンパイラでビルドされます。

SCDLコードに、<binding.ws>要素で参照やサービスが記述されている場合は、Webサービス・ゲートウェイ(GWWS)で使用できるよう自動的にWSDFファイルに変換されます。buildscaserverでビルドされたSCAサーバーは、すべてマルチスレッド・サーバーになります。

パラメータとオプション

buildscaserverでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。

-o servername

必須です。このコマンドによって生成されるサーバー・アプリケーションの名前を指定します。

-c compositename[,compositename]

必須です。ホストされるコンポジットの名前を指定します。コンポジットは、まずAPPDIRから検索され、見つからない場合は上で説明した-sスイッチに指定されているSCDLディレクトリから検索されます。それでも見つからない場合、サーバーはビルドされません。コンポジットのリストを指定した場合は、リスト内のすべてのコンポジットが同じTuxedoサーバーによってホストされます。
いずれかのコンポジットが見つからないか、エラー(incorrect namecomposite does not have any atmi service bindingなど)が検出された場合は、コマンドの実行を続行するか中断するかを尋ねる警告メッセージが表示されます。

[-v]

buildscaserverを冗長モードで実行することを指定します。

[-s scaroot]

SCAルートの場所を指定します。ここに、デプロイすべきコンポーネントのSCDLファイルが格納されます。
このディレクトリには、SCAコンポジットおよびSCAコンポーネントに適したレイアウトが格納されています。各コンポジットはディレクトリとして表現され、その中に実行時形式のコンポーネントと、SCDLコード、ライブラリが格納されます。実行時のサーバー・アプリケーションは、このディレクトリから実行時SCAコンポーネントを見つけます。 コンポーネントでWebサービス・バインディングが使用されている場合は、WSDF定義ファイルもルートに格納されます。

[-w]

生成されたサーバーで、Webサービス・バインディング対応のコンポーネントをホストすることを指定します。デフォルトでは、ATMIバインディング対応のコンポーネントをホストするサーバーが生成されます。どちらのタイプのサーバーも、実際の同じコンポーネントを同時にホストできます(つまり、ATMIサーバーとWSサーバーが存在している場合、buildscacomponentコマンドを使用してすでにビルドされている同じコンポーネントを両方のサーバーでホストできます)。

[-r rmname]

このサーバーのリソース・マネージャを指定します。値rmnameは、リソース・マネージャ表に指定されている必要があります。この表は、UNIXシステムでは$TUXDIR/udataobj/RMに、Windowsシステムでは%TUXDIR%\udataobj\RMに格納されています。このファイルの各エントリは、次の形式で指定します。
rmname:rmstructure_name:library_names rmname値を使用することで、$TUXDIR/udataobj/RMまたは%TUXDIR%\udataobj\RM内のエントリを、リソース・マネージャに関連付けられているライブラリに自動的にインクルードし、トランザクション・マネージャとリソース・マネージャの間のインタフェースを設定できます。値TUXEDO/SQLを指定すると、Oracle TuxedoシステムとSQLリソース・マネージャのライブラリがインクルードされます。その他の値は、リソース・マネージャ表に追加されていれば指定できます。-rオプションが指定されていない場合は、デフォルトでnullリソース・マネージャが使用されます。

[-y]

必要に応じ、警告を自動的に無視して入力ファイルを強制的に処理します。

[-k]

サーバーのメイン・スタブを保持します。buildscaserverでは、サービス表やmain()関数などのデータ構造に基づいてメイン・スタブが生成されます。このスタブは、通常どおりコンパイルされ、サーバーがビルドされたときに削除されます。このオプションは、ソース・ファイルを保持する必要があることを示します。
注: ソース・ファイルの名前を調べるには、-vオプションを使用します。
警告: このファイルの生成後の内容は、リリースによって異なる場合があります。このファイルに公開されているデータ構造やインタフェースに依存しないことをお薦めします。これは、ビルド時の問題のデバッグに役立つオプションです。

[-t]

現行リリースでは使用しません。

[-S]

サーバーがC構造体の入力バッファまたは出力バッファを使用し、-w オプションを指定する場合に必要です。
注: -wオプションを指定しないと、buildscaserverは、構造体を使用するかどうかを決定するのにATMIバインディングを使用します。-Sオプションは必要ありません。
buildscaserver -Sオプションは、オプション引数を使用しません

環境変数

TUXDIR

クライアント・アプリケーションのコンパイル時に使用するSCAライブラリを検索してファイルをインクルードします。

CC

拡張子が.cまたは.cppのすべてのファイルに使用するコンパイラを指定します。定義しない場合は、すべての.cおよび.cppファイルのコンパイル時に、デフォルトのC++言語コンパイル・コマンドが呼び出されます。

CFLAGS

拡張子が.cまたは.cppのファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数を示します。buildscaserverコマンド環境内にCFLAGSが存在しない場合は、CPPFLAGS環境変数がチェックされます。
注: CFLAGS環境変数によって渡される引数は、CPPFLAGS変数よりも優先されます。

CPPFLAGS

拡張子が.cまたは.cppのファイルのコンパイラ・コマンドラインの一部として渡す引数のセットを保持します。
これらの引数は、UNIXシステムのコマンドライン・オプション"-I$(TUXDIR)/include"、またはWindowsシステムのコマンドライン・オプション/I%TUXDIR%\includeへの追加として、buildscaserverコマンドによって自動的に渡されます。buildscaserverコマンド環境内にCPPFLAGSが存在しない場合、コンパイラ・コマンドは追加されません。

LD_LIBRARY_PATH (UNIXシステム)

CORBAソフトウェアが共有するオブジェクトに加え、コンパイラで使用する共有オブジェクトを格納するディレクトリを示します。複数のディレクトリを指定する場合はコロン(:)で区切ります。一部のUNIXシステムでは、以下のように別の環境変数が必要になります。

LIB (Windowsのみ)

ライブラリが格納されているディレクトリのリストを示します。複数のディレクトリを指定する場合はセミコロン(;)で区切ります。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

buildscaserver -c uBike.server -o uBikeSCASvr

エラーの報告

このコマンドでは、SCDLコード内の以下の矛盾がチェックされ、矛盾が見つかった場合はエラーが報告されます。

関連項目

「GWWS(5)」「buildscacomponent」

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


GWWS(5)

名前

GWWS - Webサービス・ゲートウェイ・サーバーです。

概要

GWWS SRVGRP="identifier" SRVID=number [other_parms]
CLOPT="-A -- – i InstanceID"

説明

GWWSサーバーは、TuxedoアプリケーションのWebサービス・ゲートウェイで、Oracle SALTのコア・コンポーネントです。GWWSゲートウェイ・サーバーは、SOAP 1.1/1.2プロトコルを通じてWebサービス・プログラムとの通信を提供します。GWWSサーバーでは、双方向(着信または発信)の機能があります。Webサービス・アプリケーションからSOAPリクエストを受け付けて、Tuxedoネイティブ・コールをTuxedoサービス(着信)に渡します。また、Tuxedo ATMIリクエストを受け付けて、SOAPコールをWebサービス・アプリケーション(発信)に渡します。GWWSサーバーは、Tuxedoシステム・プロセスとして使用され、「UBBCONFIG」ファイルにある*SERVERSセクションに記述されています。

CLOPTオプションは、コマンドライン・オプションの文字列で、起動時にGWWSサーバーに渡されます。GWWSサーバーは次のCLOPTオプションを受け付けます。

-i InstanceID

GWWSインスタンスの一意のIDを指定します。同じTuxedoドメインの複数のGWWSインスタンスを識別するために使用されます。この値は、UBBCONFIGファイル内の複数のGWWS項目の間で一意である必要があります
注: InstanceIDの値は、Oracle SALTデプロイメント・ファイルの<WSGateway>セクションであらかじめ定義する必要があります。

環境変数

環境変数SALTCONFIGは、GWWSサーバーを起動する前に設定する必要があります。 Accesslog(5) は、環境変数TMENABLEALOG=y を設定することで有効にできます。

非推奨

以下のSALT 1.1 GWWSパラメータは現在のリリースでは非推奨になっています。

-c Config_file

SALT 1.1構成ファイルを指定します。
注: SALT 2.0リリース以降では、GWWSサーバーはXMLベース構成ファイルではなくバイナリSALTCONFIGファイルからSALT構成をロードします。構成ファイルはGWWS入力パラメータではなくなりました。GWWSサーバーを起動する前に、wsloadcfを使用してSALTCONFIGファイルを生成する必要があります。

診断

発信呼出しについては、SOAPメッセージの処理中に発生したエラーはログに記録されます。エラーは、適切なSOAPフォルト・コードまたはHTTPエラー・ステータス・コードに変換されてWebサービス・クライアントに返されます。

発信呼出しについては、処理中に発生したエラーはログに記録されます。エラーは、適切なTuxedoシステム・エラー・コード(tperrno)に変換されてTuxedoクライアントに返されます。

リスト1 UBBCONFIGファイル内のGWWSの記述

*SERVERS

GWWS SRVGRP=GROUP1 SRVID=10
CLOPT="-A -- – i GW1"
GWWS SRVGRP=GROUP1 SRVID=11
CLOPT="-A -- – i GW2"
GWWS SRVGRP=GROUP2 SRVID=20
CLOPT="-A -- – i GW3"

関連項目

「UBBCONFIG(5)」

tmwsdlgen

Oracle SALTデプロイメント・ファイルのリファレンス

Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス

 


mkfldfromschema、mkfld32fromschema

mkfldfromschemaおよびmkfld32fromschemaコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、フィールド表を生成します。この表は、mkfldhdrまたはmkfldhdr32コマンドで処理するか、それを必要とするプログラムによってロードされます。mkfldfromschemaは16ビットFMLで使用し、mlfld32fromschemaは32ビットFMLで使用します。

これらのコマンドには以下の制約があります。

名前

mkfldfromschema、mkfld32fromschema – XMLスキーマからフィールド表を生成します。

概要

mkfldfromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-b basenumber] ]-o outputfile]
mkfld32fromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-b basenumber] ]-o outputfile]

説明

これらのコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、フィールド表を生成します。XMLスキーマは、-iオプションまたは-uオプションで指定します。どちらのオプションも指定されていない場合、スキーマは標準入力から読み込まれます。

パラメータとオプション

mkfldfromschemaおよびmkfld32fromschemaでは、以下のオプションがサポートされます。

-b basenumber

生成されたフィールド表に*base basenumber行を追加します。

-i schema

XMLスキーマを格納するファイルの名前を表示します。-iオプションと-uオプションを同時に指定することはできません。

-u schemaurl

入力スキーマの場所を示すURLです。このURLはhttp://で始まる必要があります。-uオプションと-iオプションを同時に指定することはできません。

-o outputfile

フィールド表を格納するファイルの名前です。このオプションを指定しない場合、フィールド表は標準出力に書き出されます。

移植性

このユーティリティは、Oracle Tuxedoサーバー環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

関連項目

mkviewfromschema、mkview32fromschema

 


mkviewfromschema、mkview32fromschema

mkviewfromschemaおよびmkview32fromschemaコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、ビュー・ファイルを生成します。このファイルは、viewcまたはviewc32コマンドで処理できます。mkviewfromschemaは16ビット・ビューで使用し、mkview32fromschemaは32ビット・ビューで使用します。

名前

mkviewfromschema、mkview32fromschema – XMLスキーマからビュー表を生成します。

概要

mkviewfromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-o outputfile]
mkview32fromschema [{-i schema|-u schemaurl}] [-o outputfile]

説明

これらのコマンドは、入力としてXMLスキーマを取り、ビュー・ファイルを生成します。XMLスキーマは、-iオプションまたは-uオプションで指定します。どちらのオプションも指定されていない場合、スキーマは標準入力から読み込まれます。

オプション

mkviewfromschemaおよびmkview32fromschemaでは、以下のオプションがサポートされます。

-i schema

XMLスキーマを格納するファイルの名前です。-iオプションと-uオプションを同時に指定することはできません。

-u schemaurl

入力スキーマの場所を示すURLです。このURLはhttp://で始まる必要があります。-uオプションと -iオプションを同時に指定することはできません。

-o outputfile

出力ビュー・ファイルを格納するファイルの名前です。このオプションを指定しない場合、ビュー・ファイルは標準出力に書き出されます。

移植性

このユーティリティは、Oracle Tuxedoサーバー環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

関連項目

mkfldfromschema、mkfld32fromschema

「SDO for C++ Specification V2.1」(2006年12月公開)

 


scaadmin

名前

scaadmin – SCAサーバーの管理コマンド・インタープリタです。

概要

scaadmin [-v]

説明

scaadminコマンドは、SCAコンポジットを動的に再デプロイしたり、個別のサービスの統計値やステータスを表示したりするために使用します。TUXCONFIG環境変数を使用すると、Tuxedo構成ファイルをロードする場所を特定できます。

このコマンドは、buildscaserver(1)コマンドでビルドしたサーバーにのみ影響します。

オプション

scaadminコマンドでは、次のオプションがサポートされます。

[-v]

scaadminを実行したときに、Oracle SALTのバージョン番号とSALTパッチ・レベルを表示します。コマンドは出力後に終了します。
scaadminはアクティブ・ノードで実行する必要があります。

コマンド

default [-m machine] [-g groupename] [-i srvid] ] [-s servername]

対応する引数に、デフォルトのマシン名、グループ名、サーバーID、またはサーバー名を設定します。引数を指定せずにdefaultコマンドを入力した場合は、現在のデフォルト値が出力されます。

reload [-m machine] [-g groupname] [-i srvid] ] [-s servername]

このコマンドは、TuxedoサーバーによってホストされているSCAコンポーネントを動的に再ロードします。-m-g-i、および-sオプションは、マシン、グループ、サーバーID、およびサーバー名の組合せによって、再ロードするサーバーを限定するために使用します。

printstats [-m machine] [-g groupname] [-i srvid] [-s servername]

このコマンドは、サーバーでホストされているサービス、関連付けられているメソッド、問合せの数、およびステータス(activeidle)を一覧で表示します。-m-g-i、および-sオプションは、マシン、グループ、サーバーID、およびサーバー名の組合せによって、再ロードするサーバーを限定するために使用します。

verbose (v) [{off | on}]

冗長モードで出力を生成します。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。

help (h) [{command | all}]

ヘルプ・メッセージを出力します。commandを指定すると、そのコマンドの省略形、引数、および説明が出力されます。allを指定すると、すべてのコマンドの説明が表示されます。すべての引数を省略すると、すべてのコマンドの構文が表示されます。

echo(e) [{off | on}]

onに設定すると、入力コマンドラインをエコーします。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。

quit(q)

セッションを終了します。

相互運用性

scaadminコマンドはアクティブ・ノードで実行する必要があります。

環境変数

TUXCONFIG

Tuxedo構成ファイルをロードする場所を指定するために使用します。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

次のコマンドを実行すると、buildscaserver(1)コマンドでビルドしたuBikeServer Tuxedoアプリケーション・サーバーによってホストされているすべてのコンポジットが再ロードされます。

scaadmin

> reload -s uBikeServer

次のコマンドを実行すると、buildscaserver(1)コマンドでビルドしたuBikeServer Tuxedoアプリケーション・サーバーによって提供されるサービスの統計値が表示されます。

scaadmin
> printstats -s uBikeServer
Service            Method             Status      Requests
                                                  Processed
SEARCHINVENTORY    searchInventory    A           37

 


SCAHOST (5)

名前

SCAHOST - Python、RubyまたはPHP SCAコンポーネントの一般的なサーバー。

概要

SCAHOST SRVGRP="identifier" SRVID="number" 
  CLOPT="[-A] [servopts options] 
         -- -w -c composite"

説明

SCAHOSTは、SCAコンポーネントとしてホストされたPython、RubyまたはPHPプログラムのためのブートストラップ機能を持つ、Oracle Tuxedoシステムで提供されているサーバーです。

SCAHOSTはOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ情報に依存しているため、UBBCONFIGファイルのTMMETADATAシステム・プロセスの後で定義する必要があります。

単一のSCAHOSTによって、Python、RubyおよびPHPコンポーネントをホストできます。ホストするコンポーネントは、Python、RubyおよびPHPコンポーネントのみにする(C++コンポーネントなどを含めない)ことをお薦めします。

パラメータとオプション

-w

SCAHOSTインスタンスがWebサービスを公開することを指定します。デフォルトでは、ATMIバインディング・サービスのみが公開されます。Webサービス・バインディングとATMIバインディングを同じSCAHOSTサーバーでホストすることはできません。コンポジットに両方のバインディングで公開されるサービスがある場合、すべてのATMIバインディングおよびWebサービス・バインディングを公開するために、2つのSCAHOSTインスタンスを構成する必要があります。

-c composite

このサーバーがホストするコンポーネントの名前を指定します。

移植性

このコマンドは、Oracle Tuxedoサーバー環境がサポートされるプラットフォームで実行できます。

リスト2には、SCAHOSTの例を示します。

リスト2 SCAHOSTの例
*SERVERS
SCAHOST		SRVGRP=GROUP1 SRVID=100 
		CLOPT="-A -- -c Account"
SCAHOST		SRVGRP=GROUP2 SRVID=100 
		CLOPT="-A -- -c Loan"

関連項目

『Oracle SALTプログラミング・ガイド』「Oracle SALT SCAのプログラミング」、「Python、RubyおよびPHPバインディング」

 


scapasswordtool

名前

scapasswordtool – SCAクライアント内でTuxedo認証用のパスワードを管理します。

概要

scapasswordstore -i passwordidentifier -[a|d]

説明

このコマンドは、Tuxedoベースのサービスを参照するSCAコンポーネントが使用するpassword.storeファイルを管理します。

パスワードの入力を求められ、入力したパスワードは暗号化されます。暗号化されたパスワードはこのファイルに格納され、クリア・テキストの識別子に関連付けられます。このコマンドは、識別子とパスワードのペアをファイルから削除する場合にも使用します。

パスワードの長さは最大40文字です。標準入力がターミナルではない場合、つまり、たとえばHereファイルのようにユーザーにパスワードの入力を要求できない場合は、APP_PW環境変数にアクセスしてパスワードを設定します。APP_PW環境変数が設定されておらず、標準入力がターミナルでない場合、scapasswordtoolはエラー・メッセージを出力して終了します。

password.storeファイルが存在しない場合は、カレント・ディレクトリに作成されます。

パラメータとオプション

-i passwordidentifier

必須です。<binding>要素に指定する識別子です。SCAコンポーネントは、この要素からパスワードを検索します。

-[a|d]

識別子とパスワードのペアを追加するには-aオプションを、削除するには-dオプションを指定します。以下のいずれかの状況が発生すると、エラー・メッセージが出力されてコマンドの処理が中断されます。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

関連項目

「setSCAPasswordCallback(3c)」

 


scastructc32、scastructc(1)

名前

scastructc32、scastructc - Oracle SALTの構造体記述コンパイラ

概要

scastructc32 [-n] [-d viewdir] structfile [structfile . . . ] 
scastructc [-n] [-d viewdir] structfile [structfile . . . ]

説明

scastructc32およびscastructcは、Oracle SALTのSCA構造体記述コンパイラ・プログラムです。これらのコマンドは、ソース構造体記述ファイルを使用し、次を作成します。

注: COBOLはSCA環境でサポートされません。そのため、scastructc32およびscastructcには、COBOLコピーファイルを生成するオプションはありません。

SCA構造体記述ファイルは、次の拡張機能が有効になっていることを除き、Oracle Tuxedoのビュー・ファイルと同じです。

scastructc32は、32ビットのFMLに使用します。環境変数FIELDTBLS32およびFLDTBLDIR32を使用します。scastructcは、16ビットのFMLに使用します。環境変数FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRを使用します。

SCA構造体ファイルの拡張機能を何も使用していない場合、scastructc32で作成されたバイナリ・ファイルはviewc32で作成されたバイナリ・ファイルと互換性があり、scastructcで作成されたバイナリ・ファイルはviewcで作成されたバイナリ・ファイルと互換性があります。

構造体ファイルは、ソース構造体記述が含まれるファイルです。複数の構造体ファイルで同じビュー名を使用しないかぎり、scastructc32またはscastructcコマンドラインで複数の構造体ファイルを指定できます。

デフォルトでは、構造体ファイル内のすべてのビューがコンパイルされ、複数のファイルが作成されます。つまり、ビュー・オブジェクト・ファイル(接尾辞は.V)とCヘッダー・ファイル(接尾辞は.h)です。オブジェクト・ファイルの名前は、-dオプションによってかわりのディレクトリが指定されないかぎり、カレント・ディレクトリのstructfile.Vです。Cヘッダー・ファイルは、カレント・ディレクトリに作成されます。

注: scastructc32およびscastructcでは、UNIXの場合は接尾辞.Vで、Windowsの場合は接尾辞.VV で、バイナリ・ファイルが生成されます。

scastructc32またはscastructcによるコンパイル時には、コンパイラは、ビュー・ファイルに指定されている各フィールドIDとフィールド名を、フィールド表ファイルから取得される情報と一致させ、後で使用するためにマッピング情報がオブジェクト・ファイルに格納されます。このため、環境変数FIELDTBLSとFLDTBLDIRを設定およびエクスポートして、関連するフィールド表ファイルを指すようにすることが重要です。詳細は、 FMLを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミングおよび Cを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミングを参照してください。

環境変数が正しく設定されていなかったり、フィールド表ファイルにフィールド名が含まれていなかったために、scastructc32またはscastructcコンパイラがフィールド名とそのフィールドIDを一致させることができなかった場合、フィールドが見つからないという警告メッセージが表示されます。

-n オプションを使用すると、FMLバッファにマッピングされていないC構造体に対応するビュー記述ファイルを作成できます。Cを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミングでは、このような独立したビュー記述ファイルを作成および使用する方法について説明しています。

パラメータとオプション

scastructc32およびscastructcは、次のオプションを解釈します。

-n

FMLバッファにマッピングされていないC構造体に対応する構造体記述ファイルをコンパイルするときに使用します。それを使用すると、構造体コンパイラはFML情報を検索しません。

-d viewdir

構造体オブジェクト・ファイルをカレント・ディレクトリ以外のディレクトリで作成するために指定します。
注: Windowsでは、次の追加オプションが認識されます。

-c { m | b }

使用するCコンパイル・システムを指定します。このオプションでサポートされる値は、Microsoft Cコンパイラではmです。このオプションのデフォルトは、Microsoft Cコンパイラです。-cオプションはWindowsでのみサポートされます。

-1 filename

パス1を実行し、実行結果のバッチ・ファイルをfilename.batという名前で作成するように指定します。このファイルが作成されたら、パス2を実行する前にそれを実行する必要があります。パス1とパス2を使用すると、コンパイルできるビューのサイズを拡大できます。-1オプションはWindowsでのみサポートされます。

-2 filename

パス1の出力を使用して、処理を完了するためにパス2を実行するように指定します。-2オプションはWindowsでのみサポートされます。

移植性

出力ビュー・ファイルは、マシンおよびコンパイラに依存するバイナリ・ファイルです。あるマシンで特定のコンパイラを使用してビューを生成し、そのビュー・ファイルを別のタイプのマシンで使用することはできません。また、生成される構造体オフセットが異なるコンパイラで使用することもできません(異なるパディングやパッキングなど)。

関連項目

「scastructdis32」、「scastructdis」

FMLを使用したTuxedoアプリケーションのプログラミング

Oracle Tuxedo ATMI FML関数リファレンスのFML関数の概要に関する項

C言語を使用したOracle Tuxedoアプリケーションのプログラミング

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


scastructdis32、scastructdis

名前

scastructdis32scastructdis - バイナリ構造体ファイルおよびビュー・ファイルの逆アセンブラ。

概要

scastructdis32 [-E envlabel] viewobjfile [viewobjfile...]
scastructdis [-E envlabel] viewobjfile [viewobjfile...]

説明

scastructdis32は、scastructc32 またはviewc32が作成したビュー・オブジェクト・ファイルを逆アセンブルし、ビュー・ファイル形式でビュー情報を表示します。また、関連付けられた構造体の構造体メンバーのオフセットも表示します。

1つ以上のviewobjfiles(接尾辞は.V)をコマンドラインに指定できます。デフォルトでは、カレント・ディレクトリのviewobjfileが逆アセンブルされます。これが見つからない場合、エラー・メッセージが表示されます。

viewobjfileにある情報は、フィールド表ファイルの情報を使用してビュー・ファイルにある各フィールドIDとフィールド名の一致により取得されたため、環境変数FIELDTBLS32およびFLDTBLDIR32を設定およびエクスポートすることが重要です。

scastructdis32の出力は、元の構造体記述と同じように表示され、主に、コンパイルされたオブジェクト構造体記述の正確さを確認するために使用されます。

scastructdisは、scastructcまたはviewcで最初にコンパイルされたファイルに使用されます。環境変数は、FIELDTBLS32およびFLDTBLDIR32ではなく、FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRが使用されます。

関連項目

「scastructc32」、「scastructc(1)」

FMLを使用したTuxedoアプリケーションのプログラミング

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


scatuxgen(1)

名前

scatuxgen - SCAインタフェースから、Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのインタフェース情報を生成します。

概要

scatuxgen (-c <composite file name> | -i <interface file name> [-I <inbuf>] [-O <outbuf>])-s <service name> [-t <string-type>][-w [-n <namespace> -a <network address>]] [-v]

説明

SCA抽象クラス定義に基づいて、Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのインタフェース情報を生成します。<service name>値が参照するインタフェースを検索できる(SCDLの)コンポジット・ファイルを解析することによって、またはコマンドラインで処理するインタフェースを直接指定することによって、サービス・メタデータの生成が実行されます。

インタフェースは、C++ヘッダー・ファイルに含まれるSCA準拠の抽象クラス定義です。コンポジット・ファイルを解析すると、可能な場合はbinding.atmiの詳細(バッファ・タイプやxsdスキーマなど)を利用できます。

binding.atmi情報を使用できない場合、scatuxgenは、コマンドラインに引数として含めるヘッダー・ファイルの名前を指定して、C++インタフェースを直接処理できます。

生成されたファイル名は、サービス名、コマンドライン・オプションを使用した入力、および.mif ファイルと、場合によっては.wsdf拡張子を使用して構成されます。

オプション

-c composite file name

処理するコンポジット・ファイルのパス名を指定します。これは、コマンドを実行する場所への相対パスです。

-i interface file name

処理するインタフェース・ファイルの名前を指定します。これは、コマンドを実行する場所への相対パスです。

-I inbuf

サービス・メタデータ・エントリで生成する入力Tuxedoバッファのタイプを指定します。このオプションは、-i および-wオプションと同時に使用する場合のみ有効です。有効な値は、STRINGCARRAY、X_OCTET、VIEW/<viewname>X_C_TYPE /<viewname>X_COMMON/<viewname>VIEW32/<viewname>FML、FML32、MBSTRINGおよびXMLです。

-O outbuf

サービス・メタデータ・エントリで生成する出力Tuxedoバッファのタイプを指定します。このオプションは、-iオプションと同時に使用する場合のみ有効です。有効な値は、STRINGCARRAY、X_OCTETVIEW/<viewname>X_C_TYPE/<viewname>X_COMMON/<viewname>VIEW32/<viewname>FMLFML32MBSTRINGおよびXMLです。

-E outbuf

サービス・メタデータ・エントリで生成するエラーTuxedoバッファのタイプを指定します。このオプションは、-iオプションと同時に使用する場合のみ有効です。有効な値は、STRINGCARRAYX_OCTETVIEW/<viewname>X_C_TYPE/<viewname>X_COMMON/<viewname>VIEW32/<viewname>FMLFML32MBSTRINGおよびXMLです。

-s service name

インタフェース・ファイルを使用する場合に生成されるサービスの名前を指定します。出力ファイルのベースも指定します。

-t string-type

scatuxgenがXMLスキーマのxsd:stringタイプをTuxedoのmbstring (FLD_MBSTRING)にマップすることを指定します。

-w

scatuxgenがWSDFドキュメントを作成することを指定します。

-n

WSDFドキュメントの作成時に使用して、Definition/@wsdlNameSpace 属性値を示すことができます。指定しない場合、Definition/@wsdlNamespace属性には'##NAMESPACE##'プレースホルダが含まれます。

-a

WSDFドキュメントの作成時に使用して、Definition/WSBinding/AccessingPoints/Endpoint/@address属性値を示すことができます。指定しない場合、Definition/WSBinding/AccessingPoints/Endpoint/@address属性には'##ADDRESS##'プレースホルダが含まれます。

-v

scatuxgenを冗長モードで指定します。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

次の例は、scatuxgenを呼び出すディレクトリと同じディレクトリに作成されるTOUPPER.mifファイルになります。

$ scatuxgen -c simpapp.composite -s TOUPPER

関連項目

「tuxscagen(1)」

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


setSCAPasswordCallback(3c)

名前

setSCAPasswordCallback() - <binding.atmi>要素内の識別子に関連付けられているパスワードを取得するためのコールバックを設定します。

概要

#include <tuxsca.h>
void setSCAPasswordCallback(char * (_TMDLLENTRY *)(*disp) (char
*identifier))

説明

SCAコンポーネントでsetSCAPasswordCallback()を使用すると、適切な認証コードに渡すクリア・テキストのパスワードを返すコールバックを特定できます。

setSCAPasswordCallback()を呼び出す際に渡す関数ポインタは、指定されたパラメータ定義と合致している必要があります。Windowsオペレーティング・システムでは、Tuxedoライブラリとコードの間の適切な呼出し規則を取得するため、_TMDLLENTRYマクロが必要になります。UNIXシステムの場合は、null文字列に拡張されるため_TMDLLENTRYマクロは必要ありません。

identifierは、コールバック関数に渡されるパスワード識別子を指します。その後、このコールバック関数によって、実際のクリア・テキスト・パスワードを指すchar *が返されます。

戻り値

setSCAPasswordCallback()関数はいかなるデータも返しません。

エラー

エラーが発生すると、setSCAPasswordCallback()によって以下のいずれかの値がtperrnoに設定されます。

[TPEPROTO]

setSCAPasswordCallback()が不適切なコンテキストで呼び出されました。

[TPESYSTEM]

Oracle Tuxedoシステムのエラーが発生しました。エラーの詳細はログ・ファイルに書き込まれます。

[TPEOS]

オペレーティング・システムのエラーが発生しました。

関連項目

「scapasswordtool」

 


tmscd(1)

名前

tmscd(1) – サービス規約検索を有効または無効にします。

概要

tmscd start|stop|status [-e] [-f <file>][id1 [ id2 [ ...]]]

説明

tmscdコマンドライン・ユーティリティを使用すると、サービス規約検索を有効または無効にできます。

パラメータとオプション

tmscdでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。

start|stop|status

必須です。特定のサービス(指定しない場合はすべてのサービス)のサービス規約検索の設定を開始、停止、または表示します。サービス規約検索がすでに有効または無効になっている場合は、startまたはstopを要求しても無視されます。リクエストの処理中には、有用なサービス情報が表示されます。
注: -eまたは-fオプションを指定する場合は、その後にstart|stop|statusを指定する必要があります。

[-e]

サービスのスコープを正規表現として指定します。

[-f <file>]

サービスのスコープは、指定した<file>内に定義されます。このファイルには、関連する定義をまとめたセクションが含まれている場合もあります。セクションのすべてのエントリは、1行ずつ記述する必要があります。
空の行や「#」で始まる行は無視されます。「*」で始まる行はセクション行です。その他の行は"id=content"形式の定義です。

id1 id2 ...

1つまたは複数のサービスを示します。-eを指定した場合は、サービス名の照合に正規表現が使用されます。-eを指定しない場合、サービス名は完全に一致します。

例1 - TOUPPERTOLOWERの検索を開始します。

tmscd start TOUPPER TOLOWER

例2 - TOおよびBRで始まるサービスの検索を開始します。

tmscd -e start TO.* BR.*

例3 - 例1と同じリクエストをファイルを使って行います。

tmscd -f svcfile start id1 id2
注: セクションが指定されていない場合は、最初に見つかった定義が使用されます。

例4 - 例2と同じリクエストをファイルを使って行います。

tmscd -e -f svcfile start case4.svcs

リスト3には、「svcfile」という名前のファイルの内容を示します。

リスト3 svcfileの内容
# file: svcfile
*case3
id1 = TOUPPER
id2 = TOLOWER

*case4
svcs = TO.*|BR.*

診断

TMMETADATAが起動していないか、-r (読取り専用)オプションを指定し-oオプションを指定しない状態で起動されていない場合は、tmscdでエラーが発生します。

関連項目

「TMMETADATA(5)」

Oracle SALT管理ガイド「サービス規約検索の構成」

 


tmwsdlgen

名前

tmwsdlgen - WSDLドキュメント・ジェネレータです。

概要

tmwsdlgen – c wsdf_file [-y] [-o wsdl_file] [-m {pack|raw|mtom}] [-t
{wls|axis}]

説明

tmwsdlgenは、TuxedoネイティブWebサービス定義ファイル(WSDF)からWSDLドキュメント・ファイルを生成します。生成されたWSDLドキュメントは、WSDL 1.1の仕様に準拠し、サービス契約とポリシーの両方を表現します。tmwsdlgenはTuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ管理の処理(TMMETADATA)中にTuxedoサービス情報を集めます。tmwsdlgenはTuxedoネイティブ・クライアントとして動作し、次の設定を行う必要があります。

警告: 指定したWSDFはTuxedoネイティブWSDFである必要があります。wsdlcvtで変換された非ネイティブのWSDFファイルを入力に使用しないでください。

tmwsdlgen には次のパラメータを指定できます。

-c wsdf_file

必須。SALT WSDFのローカル・パスを指定します。

tmwsdlgen には次の省略可能なパラメータを指定できます。

-o wsdl_file

出力WSDLドキュメント・ファイルのパスを指定します。このオプションを指定しない場合は、tuxedo.wsdlのデフォルトのファイルがカレント・ディレクトリに作成されます。指定したWSDLドキュメント・ファイルがすでに存在する場合は、既存のファイルを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

-y

確認メッセージを表示しないで既存のWSDLドキュメント・ファイルを上書きします。

-m

特定のTuxedoタイプ・バッファのWSDLデータ・マッピング・ポリシーを指定します。現在は、このオプションはTuxedo CARRAYバッファ・タイプに適用されます。rawモードを指定した場合は、CARRAYがMIME添付ファイルで表現されます。packモードを指定した場合は、CARRAYの表現にxsd:base64Binaryが使用されます。デフォルト値はpackモードです。
注: rawモードは.Netクライアントに使用できません。.Net FrameworkはMIME添付ファイルをサポートしていないからです。
mtomを指定した場合は、CARRAYがMTOM SOAPメッセージにマッピングされます。

-t

このオプションは、-mオプションがrawモードで指定されている場合にのみ効果があります。wlsまたはaxisを指定できます。

非推奨

次のSALT 1.1 tmwsdlgenパラメータは現在のリリースでは非推奨になっています。

-c Config_file

必須。Oracle SALT構成ファイルのパスを指定します。
注: 現在のSALTリリースでは、SALT 1.1構成ファイルは次の省略可能のパラメータを使用してtmwsdlgenの入力として指定されます。

-s

WebサービスのSOAPメッセージに使用する符号化スタイルを指定します。RPC/encodedスタイルを使用する場合はrpc、Doc/literalエンコーディング・スタイルを使用する場合はdocを指定します。このオプションを指定しない場合、または指定した値は無効の場合は、Docはデフォルトのスタイルです。

-v

WSDLファイルでサポートするSOAPプロトコル・バージョンを指定します。SOAP 1.1プロトコルをサポートする場合は1.1、SOAP 1.2プロトコルをサポートする場合は1.2を指定します。このオプションを指定しない場合、または指定した値は無効の場合は、デフォルト値としてSOAP 1.1が使用されます。
注: 現在のSALTリリースには、SOAPのバージョンおよびメッセージ・スタイルの属性がOracle SALT WSDF内で指定されています。

診断

指定したWSDF内で構文エラーが検出した場合、標準エラーの問題であることを示す「ERROR」または「FATAL」メッセージを表示したり、WSDLファイルを生成したりせずに、終了コード「1」でtmwsdlgenを終了します。

「警告」メッセージは、以下の場合にコンソールに出力されます。

  1. WSDFの内容に実行時のリスクが潜在している場合、または
  2. WSDFに指定されていないためデフォルト値が使用される場合。「警告」メッセージが出力されても、tmwsdlgenの実行は中断されません。

実行に成功した時、tmwsdlgenは終了コード「0」で終了します。

次のコマンドを実行すると、指定したSALT WSDFのtux.wsdfからWSDLドキュメント・ファイルのSalt.wsdlが生成されます。

tmwsdlgen – c tux.wsdf – o Salt.wsdl 

次のコマンドを実行すると、指定したSALT WSDFのapp_wsdf.xmlからのSOAP w/添付の機能でデフォルトのWSDLドキュメント・ファイルが生成されます。

tmwsdlgen – c app_wsdf.xml – m raw

関連項目

「GWWS(5)」

「wsdlcvt」

Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス

 


tuxscagen(1)

名前

tuxscagen - Tuxedoサービス用にSCAファイル、SCDLファイル、およびサーバー側のインタフェース・ファイルを生成します。

概要

tuxscagen [-s <target-root-directory>] [-d <service-name>][-C <TUXEDO_cltname>][-u <TUXEDO_username>][(-S | -j <java_package_name>)][-o <output_SCDL_filename>][-i <output_interface_filename>[-m <max-intf-arguments>][-y] [-v] [-F] [-c] [-h][-g<i|a|s>] [-trepository=<filename> | -tinfile=<metarepos.infile> | -tmetadata]

説明

tuxscagenを使用すると、インタフェース・ファイルおよびSCDLファイルを生成できます。インタフェース・ファイルは、ATMIバインディングによるSCAコンポーネントの開発や、SCAコンポーネント内での既存Tuxedoサービスのラップに使用します。SCDLファイルは、SCAランタイムがモジュールやサービスを検索する際に役立つアセンブリ・アーティファクトです。

パラメータとオプション

tuxscagenでは、次のオプションがサポートされます。

-s target-root-directory

ルート・ディレクトリの場所を指定します。ここに、生成されたSCDLファイルとインタフェース・ファイルが格納されます。書込みパーミッションのある既存のディレクトリを指定する必要があります。ディレクトリが存在しない場合は、エラー・メッセージが生成されて停止します。

-d<service-name>

Tuxedoメタデータ・リポジトリ内のTuxedoサービスの名前を指定します。このオプションを指定しない場合は、リポジトリまたは入力ファイル内のすべてのサービスが選択されます。
省略形:このオプションには省略形はありません。

-C <TUXEDO_cltname>

Tuxedoクライアント名です。Tuxedoアプリケーションを結合する際には、クライアント名としてcltnameを使用します。

-u <TUXEDO_username>

Tuxedoユーザー名です。Tuxedoアプリケーションを結合する際には、ユーザー名としてusernameを使用します。Tuxedoセキュリティ・レベルをAPP_PWより高く設定し、Tuxedoサービス・メタデータをTUXEDO.TMMETAREPOSサービスから取得して入力する場合は、このオプションを指定する必要があります。

-j <java_package_name>

JAVAインタフェース・ファイルを生成します。tuxscagenは、デフォルトではC++ヘッダー・ファイルを生成します。-gを指定せず、-j <java_package_name>を指定した場合は、-gaが指定されたものとみなされます。ただし、-gのサブオプションであるiまたはsを指定すると、警告メッセージが表示されます。

-o <output_SCDL_filename>

単一のコンポジットと単一のcomponentTypeファイルで使用する出力SCDLファイルの名前を指定します。このオプションを指定しない場合のデフォルトでは、Tuxedoサービスごとに1つのコンポジットと1つのcomponentTypeが生成されます。一方、このオプションで出力ファイル名を指定した場合は、一致するすべてのTuxedoサービスで使用する1つのコンポジットと1つのcomponentTypeファイルのみが生成されます。指定した<output_SCDL_filename>がすでに存在する場合は、対話型のプロンプトが表示されてユーザーからの入力が求められます(-yが指定されていない場合)。このオプションを指定すると、-Fが指定されたものとみなされます。

-i <output_interface_filename>

単一の抽象クラス・ヘッダー・ファイルと単一の実装クラス・ヘッダー・ファイルで使用する出力インタフェース・ファイルの名前を指定します。このオプションを指定しない場合のデフォルトでは、1つの抽象クラス・ヘッダー・ファイルと1つの実装クラス・ヘッダー・ファイルが生成されます。
一方、このオプションで出力インタフェース・ファイル名を指定した場合は、一致するすべてのTuxedoサービスで使用する1つの抽象クラス・ヘッダー・ファイルと1つの実装ヘッダー・ファイルのみが生成されます。指定した<output_interface_filename>がすでに存在する場合は、対話型のプロンプトが表示されてユーザーからの入力が求められます(-yが指定されていない場合)。 このオプションを指定すると、-Fが指定されたものとみなされます。

-m <max-intf-arguments>

インタフェース・メソッド内で使用できる引数の最大数を指定します。引数の数がこのしきい値を超えると、インタフェース・メソッドへの入力引数として複合データ型が使用されます。使用される複合データ型はcommonj::sdo::DataObjectPtrです。
-mを指定しない場合のデフォルトのしきい値は10です。 0を指定した場合は、常にcommonj::sdo::DataObjectPtrを使用して生成されることになります。 -gaが指定されていない場合、このオプションは無視されます。

-y

このオプションを指定すると、「Really overwrite files:<filename> [y, q] ?」を抑制でき、ユーザー入力なしでスクリプトを実行できます。この質問は、-oおよび-iオプションのいずれか、または両方が指定されている場合に表示されます。両方とも指定されていない場合のデフォルトでは、既存のファイルが上書きされます。

-v

冗長モードをオンにします。

-h

このオプションを指定するとヘルプが出力され、他のオプションはすべて無視されます。

-F

Flat Fileビューです。このオプションを指定すると、生成されたすべてのファイルがターゲットのルート・ディレクトリに格納されます。デフォルトはTree Fileビューです。

-c

クライアント側SCDLを生成します。デフォルトのtuxscagenではサーバー側SCDLが生成されますが、このオプションを指定することでクライアント側SCDLが生成されるように変更できます。

-g a|i|s

このオプションは、生成するファイルを指定するために使用します。サブオプションは組み合せて使用できます。サブオプションaを使用すると、抽象ベース・クラス・ヘッダー・ファイルを生成できます。サブオプションiを使用すると、実装クラス・ヘッダー・ファイルを生成できます。サブオプションsを使用すると、SCDLファイルを生成できます。両方のヘッダー・ファイルを生成するには-gaiと指定します。すべてのファイルを生成するには-gaisと指定します。
指定しない場合、-gaisが指定されたものとみなされます。

[-trepository=<filename> | -tinfile=<metarepos.infile> | -tmetadata]

処理タイプを指定します。
-trepository=<filename> を指定すると、tuxscagenではサービス・パラメータ情報がサービス・メタデータ・リポジトリ・ファイル<filename>から取得されます。-tinfile=<metarepos.infile>を指定すると、tuxscagenではサービス・パラメータ情報が<metarepos.infile>から取得されます。なお、<metarepos.infile>構文は、tmloadreposへの入力に適しています。-tmetadataを指定すると、サービス・パラメータ情報はTuxedo TMMETADATAサーバーから取得されます。 指定できる-tオプションは1つまでで、デフォルトは-tmetadataです。

[-S]

tuxscagenが関数パラメータの構造体を生成し、生成しない場合はDataObjectPtrを使用して渡された値を戻すことを指定します。
-S オプションを使用すると、生成された抽象クラス・ヘッダー・ファイル${TUXSERVICE}.hの一部として、構造体定義が生成されます。 tuxscagen -Sでは、生成されたビューを記述するTuxedoビュー・ファイル${TUXSERVICE}.v も生成されます。 tuxscagen入力がフィールドに最大発生数を指定しない場合、tuxscagen -Sでは、そのフィールドに1回の発生が生成されます。tuxscagen入力がフィールドに無制限の発生数を指定した場合、tuxscagen -Sではエラーが生成されます。 tuxscagen入力がSTRING、CARRAYまたはMBSTRINGパラメータに最大長を指定しない場合、tuxscagenでは、そのパラメータに80文字の最大長と末尾のNULLが生成され、これが十分であるかどうかを確認する警告メッセージが出力されます。
注: viewcでは、デフォルトで80文字は使用されません。viewcで長さを指定しないと、1文字の長さと末尾のNULLが生成され、これはほとんどのアプリケーションでは不十分です。
tuxscagen -Sオプションでは、生成されたコンポジット・ファイルの<inputBufferType><outputBufferType>および<errorBufferType>要素に指定された基礎となるTuxedoトランスポート・タイプは変更されません。DataObjectPtrまたは構造体を介してデータが渡される場合、通常、これはFML32になります。
注: SCA Javaインタフェースでは、構造体はサポートされません。tuxscagen-j-Sの両方のオプションとともに使用すると、エラーが発生します。

移植性

このユーティリティは、Oracle SALT環境をサポートするすべてのプラットフォームで使用できます。

次のコマンドを実行すると、現在の作業ディレクトリ内にあるmyrepositoryというTuxedoメタデータ・リポジトリ・ファイルから、SCDLファイル、インタフェース・ファイル、および実装ヘッダー・ファイルを生成できます。インタフェース・メソッドの入力引数の数は最大8個です。ただし、この制限を超えていても、XSDスキーマ・ファイルは生成されます。

tuxscagen -s /home/tux/sca -Dname=TRANSFER -gais -m 8 -trepository=myrepository

関連項目

「scatuxgen(1)」「tmloadrepos(1)」「tmunloadrepos(1)」

Oracle Tuxedoアプリケーションの設定 Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリの管理に関する項

Oracle SALTプログラミング・ガイド Oracle SALT SCAプログラミングに関する項

 


WEBHNDLR (5)

名前

WEBHNDLR - PHP、PythonまたはRubyアプリケーションの一般的なWebアプリケーション・サーバー・ハンドラ。

概要

WEBHNDLR SRVGRP="identifier" SRVID="number"

CLOPT="[-A] [servopts options]

-- -l [PHP|Python|Ruby] [-V interpreter version]

-S service name"

説明

WEBHNDLRは、PHP、PythonまたはRubyで記述されたスクリプトを包含し、mod_tuxedo (Apache 2モジュール)またはtux_nsapi (iPlanet Web Server)プラグインとともに動作するように設計されたシステム・プロセス・サーバーです。

PHPスクリプトは、コードを変更せずにそのまま使用できます。PythonおよびRubyスクリプトはCGIモードで次のように記述する必要があります。

WEBHNDLRでは、次のオプションがサポートされます。

-l [PHP | Python | Ruby]

このWebアプリケーション・ハンドラに対して初期化する言語インタープリタを指定します。PHPはPHPハンドラを選択し、PythonはPythonハンドラを選択して、RubyはRubyハンドラを選択します。

-V interpreter version

オプション。このWebアプリケーション・ハンドラに対して初期化する言語インタープリタのバージョンを指定します。サポートされている値は次のとおりです(デフォルトは太字で示されています)。

PHP: 5

Python: 2.5

Ruby: 1.9

-S service name

このハンドラに対して公開する必要があるTuxedoサービスを指定します。このサービス名は、mod_tuxedoで構成されているTuxServiceパラメータ値と一致する必要があります。

環境変数

APP_CONFIG (Pythonのみ)

必須。Python WSGI準拠のアプリケーションを環境変数値として指定します。この変数は、サーバーを起動する前の環境で、もしくは環境ファイル(ENVFILE)を使用して設定されている可能性があります。
アプリケーションはモジュールでのスタンドアロンWSGI関数か、ミドルウェアでラップされたクラス(例: Djangoアプリケーション用のWSGIHandler)が可能です。スタンドアロン・アプリケーションを指定するには、次の形式を使用します。

APP_CONFIG="application-name.function-name"

ミドルウェアラッパー・アプリケーションを指定するには、次の形式を使用します。
APP_CONFIG="wrapper.class.full.name.Handler (application-name)"
たとえば、スタンドアロンのラップされていないアプリケーションは次のように構成されます(スクリプトへのパスをPYTHONPATH環境変数に追加するか、スクリプトをPYTHONPATHの場所に配置する必要があります)。

APP_CONFIG=test_app

ラップされたアプリケーションは、(たとえばDjangoを使用して)次のように構成されます。
APP_CONFIG="django.core.handlers.wsgi (WSGIHandler)"

APP_CONFIG (Rubyのみ)

必須。Ruby rack準拠のアプリケーションを環境変数値として指定します。この変数は、サーバーを起動する前の環境で、もしくは環境ファイル(ENVFILE)を使用して設定されている可能性があります。
アプリケーションはrackupスクリプトです。rackupの詳細は、Ruby Rackドキュメントを参照してください。このアプリケーション文字列の形式は次のとおりです。

APP_CONFIG=<location of rack-up script>

たとえば、Rack Lobster Webの例は次のように構成できます(Rubyが/usr/lib/rubyにインストールされていることが前提です)。

APP_CONFIG=/usr/lib/ruby/gems/1.9.2/gems/rack-1.2.1/example/lobster.ru

詳細は、『Oracle SALTプログラミング・ガイド』の「Webアプリケーション・サーバーのプログラミング」のPythonおよびRubyのWebアプリケーションの開発に関する項を参照してください。

移植性

このコマンドは、Oracle Tuxedoサーバー環境がサポートされるプラットフォームで実行できます。

*SERVERS

WEBHNDLR   SRVGRP=GROUP1 SRVID=100

           CLOPT="-A -- -l PHP -S PHP_SVC"

 


wsadmin

名前

wsadmin - Oracle SALT管理コマンド・インタープリタです。

概要

wsadmin [-v]

説明

wsadminは、特定のコマンドを使用して、指定したTuxedoドメイン内のアクティブなGWWSプロセスのモニターと管理を行います。TUXCONFIG環境変数は、Tuxedo構成ファイルがロードされた場所を決定します。wsadminはtmadmin(1)またはdmadmin(1)と同じように使用されます。

wsadminには、以下の省略可能パラメータを指定できます。

-v

Oracle SALTのバージョン番号、SALTのパッチ・レベルとライセンス情報を表示します。wsadminは情報の出力後に終了します。

wsadminコマンド

コマンドは、完全な名前または省略形(かっこ内に示す形式)で入力できます。その後に適切な引数を指定します。角かっこ[ ]で囲まれた引数は省略可能です。中かっこ{}で囲まれた引数は、その中から1つだけオプションを選択できることを示します。

注: 大カッコで囲まれていないコマンドライン・オプションは、そのデフォルト値がdefaultコマンドで設定されている場合は指定する必要がありません。

wsadminでは、以下のコマンドがサポートされます。

configstats(cstat) -i gwws_instance_id

指定したGWWSプロセスの現在の構成ステータスを表示します。-i パラメータを指定する必要があります。

default(d) [-i gwws_instance_id]

対応する引数をデフォルトのGWWSインスタンスIDに設定します。引数として*を指定すると、デフォルト値を変更できます。引数を指定しないでdefaultコマンドを入力した場合は、現在のデフォルト値が出力されます。

echo(e) [{off | on}]

onに設定すると、入力コマンドラインを繰り返します。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。

forgettrans (ft) -i gateway_instance_id [-c Coord_context]

指定されたGWWSインスタンスに関する1つまたはすべてのヒューリスティックなログ・レコードを削除します。トランザクション識別子tran_idまたはcoord_contextコーディネーション・コンテキストを指定すると、そのトランザクションのヒューリスティックなログ・レコードのみが削除されます。コーディネーション・コンテキスト(coord_context)は、printtransコマンドまたはULOGファイルから取得できます。

help (h) [command]

ヘルプ・メッセージを出力します。commandを指定すると、そのコマンドの省略形、引数、および説明が出力されます。
すべての引数を省略すると、すべてのコマンドの構文が表示されます。

gwstats(gws) -i gwws_instance_id [-s serviceName]

指定したGWWSの処理(着信と発信コールの失敗、成功および保留番号、平均処理の時間、有効なスレッド番号など)に対する実行時の統計情報が表示します。-s serviceNameを指定すると、サーバー・レベル情報が表示されます。
-iは必須、-sは省略可能です。

paginate(page) [{off | on}]

出力をページ単位で表示します。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。標準入力または標準出力が非端末デバイスでないかぎり、初期設定はonです。標準入力と標準出力の両方が端末デバイスの場合にのみonに設定できます。
デフォルトのページ単位表示コマンドは、ネイティブ・オペレーティング・システム環境によって異なります。たとえば、UNIXオペレーティング・システム環境では、デフォルトのページ単位表示コマンドはpgです。シェル環境変数のPAGERを使用すると、デフォルトのページ単位表示出力に使用するコマンドを上書きできます。

printtrans (pt) -i gateway_instance_id

指定のGWWSインスタンスに関するトランザクション情報を出力します。各トランザクション・レコードの出力には、次のコロンで区切った文字列フィールドが並びます。
プロセスID:GWWSインスタンスID:サービス名:ローカルGTRID:リモート・コーディネーション・コンテキストID:レコード・タイプ:タイムスタンプ

quit(q)

セッションを終了します。

verbose (v) [{off | on}]

冗長モードで出力を生成します。オプションを指定しない場合は、現在の設定が切り替えられて新しい設定が出力されます。初期設定はoffです。

! shellcommand

シェルにエスケープしてシェル・コマンドを実行します。

! !

直前のシェル・コマンドを繰り返します。

# [text]

コメントを指定します。#で始まる行は無視されます。

<CR>

最後のコマンドを繰り返します。

  1. 次のコマンドを実行すると、GW2上の着信と発信サービスの両方のサービスに対する実行時の統計を調べます。

wsadmin
> gws -i GW2
GWWS Instance : GW2

Inboud Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ : 3359
Request Response Fail : 0
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0

Total Succ : 3359
		Total Fail :      0

Avg. Processing Time : 192.746 (ms)
---------------------------------
Outboud Statistics :
---------------------------------
Request Response Succ :   4129
Request Response Fail : 0
Oneway Succ : 0
Oneway Fail : 0

Total Succ : 4129
Total Fail : 0

Avg. Processing Time : 546.497 (ms)
----------------------------------- 
   Total request Pending :     36
Outbound request Pending :      0
    Active Thread Number :    141
  1. 次のコマンドを実行すると、GW1上のToUpperWSサービスの実行時の統計が調べられ、出力が冗長モードで表示されます。
  2. wsadmin
    > > verbose
    Verbose now on.
    > gws -i GW1 -s ToUpperWS
    GWWS Instance : GW1
    Service : ToUpperWS
    Outboud Statistics :
    ----------------------------------
    Oneway Succ : 0
    Oneway Fail : 0
    ---------------------------------
     Avg. Processing Time :  0.000 (ms)

関連項目

「GWWS(5)」

Oracle SALT管理ガイド

 


wsdlcvt

名前

wsdlcvt - WSDLドキュメントのコンバータです。

概要

wsdlcvt -i WSDL_URL -o output_basename [-m] [-v] [-y] [-w][-sh] [-sp]

説明

wsdlcvtは既存のWSDL 1.1ドキュメントをメタデータ入力ファイル、FML32マッピング・ファイルおよびOracle SALT Webサービス定義ファイル(WSDF)に変換します。Xalanのwsdl2mif.xslwsdl2fml32*.xslおよびwsdl2wsdf.xslのラッパー・スクリプトです。Oracle SALT製品には、Apache Xalan 2.7ライブラリがバンドルされています。

wsdlcvtを実行するには、JRE 1.5以上が必要です。

パラメータ

wsdlcvtには次のパラメータを指定できます。

-i

入力WSDLドキュメントのURLを指定します。URLはローカル・ファイル・パスかダウンロード可能なHTTP URLリンクです。

-o

出力ファイルのベース名を指定します。次の接尾辞はベース名の後に追加します。

表4 wsdlcvtを使用して作成したファイルの接尾辞
接尾辞
出力ファイル
.mif
Tuxedoサービス・メタデータ入力ファイル
.fml32
FML32フィールド表定義ファイル
.wsdf
SALT Webサービス定義ファイル
.xsd
WSDLドキュメントを埋め込まれているXMLスキーマ・ファイル

wsdlcvtには、以下のパラメータを指定できます。

-y

出力先ファイルを存在しているかどうかを表示せずに、それらのすべてのファイルが上書きされたことを示します。このパラメータを指定しない場合、出力先ファイルを存在しているかどうかを表示するメッセージが表示されます。

-m

「xsd:string」データ型はFML32型付きバッファTuxedo FLD_MBSTRINGデータ型に対応することを示します。このパラメータを指定しない場合、デフォルトとしてTuxedo FLD_STRINGデータ型がマップされます。

-v

wsdlcvtは冗長モードで動作することを示します。特に、メッセージでコンテキスト情報を表示し、FML32フィールド・コメントとしてコンテキストを出力します。

-w

指定したWSDLドキュメントはMicrosoft .NET WCFを使用してパブリッシュすると、wsdlcvtがそれを正しく扱えることができることを確認するためにこのパラメータを指定します。

-sh

ネットワーク接続を確立する必要がある場合(たとえばリモート・ホストからWSDLドキュメントをダウンロードするなど)、使用するSOCKSプロキシ・ホスト名を指定します。これは、ホスト名またはIPアドレスになります。プロキシ名が正しくなく、接続を確立できないと、wsdlcvtは直接接続を試みます。

-sp

必要に応じて-shオプションと同時に使用するSOCKSプロキシ・ホストのポート番号を指定します。デフォルト値は1080です。

環境変数

TUXDIRおよびLANG環境変数を正しく設定する必要があります。

「java」を実行するには、PATH環境変数を正しく設定する必要があります。

診断

エラー、警告または情報のメッセージは標準出力に出力します。

次のコマンドを実行すると、ローカルのWSDLファイルのsample.wsdlファイルが変換されます。

wsdlcvt -i sample.wsdl -o sample

次のコマンドを実行すると、HTTP URLリンクからWSDLドキュメントが変換されます。「xsd:string」データ型はTuxedo FLD_MBSTRINGフィールド型に対応します。

wsdlcvt -i http://api.google.com/GoogleSearch.wsdl -o GSearch -m

関連項目

「Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリを作成する」

「field_tables(5)」

Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス

 


wsloadcf

名前

wsloadcf – SALTデプロイメント・ファイルなどの参照アーティファクトを読み込みます。バイナリSALTCONFIGファイルをロードします。

概要

Usage 1: wsloadcf [-n][-y][-D loglevel] saltdeploy_file
Usage 2: wsloadcf [-n][-y][-D loglevel] -1 [-s rpc|doc]
[-v 1.1|1.2] salt_1.1_config

説明

wsloadcfはSALTデプロイメント・ファイル、他の参照したファイル(WSDFファイル、WS-Policyファイル)を読んだり、構文をチェックしたり、必要に応じてバイナリ・ファイルのSALTCONFIGをロードしたりします。SALTCONFIG環境変数は、情報を格納する必要があるSALTCONFIGファイルを指します。生成したSALTCONFIGファイルは、GWWSサーバーを起動する時に必要となります。

wsloadcfには次の省略可能なパラメータを指定できます。

-n

SALTCONFIGファイルを生成せずに検証のみ行います。

-y

構文をチェックした後、tmloadcfは、(a) SALTCONFIGが参照したファイルは存在しているか、(b) Oracle Tuxedoシステムの有効なファイル・システムであるか、(c) SALTCONFIG表を含まれているかなどを確認します。上記の条件がtrueでない場合、wsloadcfは、SALTCONFIGを作成し初期化するコマンドを実行する必要があるかを示すメッセージを表示します。 コマンドラインで「-y」を指定すると、Initialize SALTCONFIG file: path [y, q]?のメッセージが表示されません。

-D

構成解析のログ・レベルを指定します。

SALT 1.1の下位互換性については、wsloadcfはSALT 1.1の構成ファイルを読むことができます。SALTCONFIGバイナリ・ファイルの生成に加えて、wsloadcfは、指定したSALT 1.1構成ファイルに従ってSALT Webサービス定義ファイル(WSDF)を1つとSALTデプロイメント・ファイルを1つ生成します。

-1

SALT 1.1の互換性モードを「ON」にします。SALT 1.1の構成ファイルをwsloadcfに渡すには、まずこのフラグを指定する必要があります。

-v

SALT 1.1の構成ファイルを使用した場合のみ有効です。このオプションは、生成したWSDFファイルに対し適用されたSOAPバージョンを指定します。

-s

SALT 1.1の構成ファイルを使用した場合のみ有効です。このオプションは、生成したWSDFファイルに対し適用されたSOAPメッセージ・スタイルを指定します。

環境変数

wsloadcfを実行する前にSALTCONFIG環境変数を設定する必要があります。

診断

指定した構成ファイル内で構文エラーが検出した場合、コンソールの問題であることを示す「ERROR」または「FATAL」メッセージを表示したりSALTCONFIGファイルを更新したりせずに、終了コード「1」でwsloadcfを終了します。

(1)構成ファイルが実行時の潜在的なリスクとなる場合、および(2)構成ファイル内で値を指定しなかったためデフォルトの値が使用された場合は、コンソールに「警告」メッセージが表示されます。「警告」メッセージが表示されても、wsloadcfの実行は中断されません。

実行に成功した時、wsloadcfは終了コード「0」で終了します。SALTCONFIGファイルを更新した場合、ユーザーのログ・メッセージが生成されます。

関連項目

Oracle SALT Webサービス定義ファイルのリファレンス

Oracle SALTデプロイメント・ファイルのリファレンス


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