インストレーション・ガイド

     前  次    新規ウィンドウで目次を開く    PDFとして表示 - 新規ウィンドウ  Adobe Readerを取得 - 新規ウィンドウ
コンテンツはここから始まります

インストール後の作業

この章の内容は以下のとおりです。

 


再起動後のtuxenv.comの実行

Oracle Tuxedoを使用するには、DCLスクリプトを使用して構成する必要があります。このスクリプトは、マシンを再起動するたびに実行する必要があります。Oracle Tuxedoの管理者は、DCLスクリプトをスタートアップ環境に置いて、マシンの再起動時にスクリプトが実行されるようにできます。

  1. Oracle Tuxedoのインストールに使用したユーザーIDを使用して、マシンにログオンします。
  2. カレント・ディレクトリをdest_dir.binディレクトリに変更します(dest_dirはインストール時に指定したディレクトリ)。
  3. コマンドラインで、次のコマンドを入力します。
  4. @tuxenv

 


Oracle Tuxedoの削除

マシンからOracle Tuxedoを削除するには、次の手順に従います。

注意: この手順を実行すると、Oracle Tuxedoインストール・ディレクトリにあるファイルとディレクトリがすべて削除されます。インストール後に作成された可能性のあるCoreパッケージに含まれない一時ファイルは削除されません。一時ファイルは、削除コマンドを使用して手動で削除する必要があります。
  1. Oracle Tuxedoのインストールに使用したユーザーIDを使用して、マシンにログオンします。
  2. カレント・ディレクトリをdest_dir.binディレクトリに変更します(dest_dirはインストール時に指定したディレクトリ)。
  3. コマンドラインで、次のコマンドを入力します。
  4. @tuxenvdel

  5. コマンドラインで、次のコマンドを入力します。
  6. product remove Tuxedo

    注意: Oracle Tuxedoは、vps_daemonが停止した後にアンインストールします。アンインストール手順により、インストールされているすべてのファイル(インストール後に変更したファイルを含む)が削除されます。例:
    注意: SYSREGIIOP.RDP
    SYSREGTGIOP.RDP
    SYSTEM.RDP
    TLISTEN.PW
    RM
    WEBGUI.INI
    SNMP.INI
    vps_init.txt

 


Apache非商用サーバーの使用

Oracle Tuxedoに付属のOpenVMS用Apache非商用サーバーを使用するには、ディレクトリとURLのマッピングを構成する必要があります。

Apache非商用サーバーがすでにシステムにインストールされているとします。

WebサーバーではTUXADM.EXE cgi-binスクリプトが実行されるため、関連する論理名にWebサーバーがアクセスできるようにする必要があります。Oracle TuxedoがSYSTEMとしてインストールされている場合、追加の構成は不要です。ただし、Oracle Tuxedoが特定のグループにインストールされている場合は、Apache非商用サーバーを同じグループで実行する必要があります。そうしないと、Apache非商用サーバーで正しい変数が環境に設定されません。

実行する必要のある手順は次のとおりです。

  1. Apache非商用サーバーのインストールに関する次の情報を収集します。
  1. 構成する既存のapacheインスタンスを選択します。ユーザーが新しいapacheインスタンスを作成して、Oracle Tuxedo Webコンソール・アプリケーションをデプロイすることもできます。
  2. 選択したapacheインスタンスの構成ファイル(httpd.conf)を変更します。DocumentRootの値をwebguitop.htmlファイルのディレクトリの名前で置き換えます。Oracle Tuxedoの標準インストールでは、'/tuxroot/udataobj/webgui'になります。
  3. 別名'/java'をローカル・ディレクトリ'/tuxroot/udataobj/webgui/java'に追加し、このディレクトリに属性を設定します。

    スクリプトの別名'CGI-BIN'をローカル・ディレクトリ'/tuxroot/bin'に追加し、このディレクトリに属性を設定します。

  4. Webサーバーを再起動します。

Webコンソールの設定

次の例は、Webコンソール・アプリケーションの設定方法を示しています。

Oracle TuxedoがDKA100:[TUXEDO]にインストールされているとします。

前提条件

開始する前に、次の点を確認してください。

Apacheの設定

APACHE$MENU.COMを実行します。Apacheメニューが次のように表示されます。

Apache$Menu

1. Configure the Secure Web Server

2. Create an Apache instance

3. Delete an Apache instance

4. Manage suEXEC users

5. Run OpenSSL Certificate tool

6. Convert directory tree to Stream_LF

7. Start up an Apache instance

8. Shut down an Apache instance

9. Show status of an Apache instance

10. Add a node to CSWS in a cluster environment

11. Exit

オプション9を選択すると、既存のApacheインスタンスが表示されます。

Registered Apache Instances
1. SWS     APACHE$COMMON:[CONF]HTTPD.CONF
2. csws    sys$sysdevice:[APACHE$WWW.CONF]httpd.conf
3. Exit

たとえば、Tuxedo Webコンソール・アプリケーションをデプロイするには、次のように最初のインスタンスを選択します。

Modify APACHE$COMMON:[CONF]HTTPD.CONF
Replace DocumentRoot value
Original:
DocumentRoot "/apache$root/htdocs"
<Directory "/apache$root/htdocs">
</Directory>
			New:
				DocumentRoot "/tuxroot/udataobj/webgui"
				<Directory "/tuxroot/udataobj/webgui">
				</Directory>
Add alias '/java'
Alias /java "/tuxroot/udataobj/webgui/java/"
<Directory "/tuxroot/udataobj/webgui/java">
Options Indexes 
AllowOverride None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>
Add scriptalias 'CGI-BIN'
ScriptAlias /CGI-BIN/ "/tuxroot/bin/"
<Directory "/tuxroot/bin">
AllowOverride None
Options None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>

最後の手順

次の手順を実行します。

  1. APACHE$MENU.COMを再度実行して、Webサーバーを再起動します。
  2. Oracle Tuxedo Webコンソール・アプリケーションを設定します。
  3. tuxroot:[udataobj.webgui]webguitop.htmlを変更します。
  4. 'HOST'をWebサーバーの実際のIPアドレスに置き換えます。
  5. wlistenアプリケーションを実行します。

これで、Tuxedo Webコンソール・アプリケーションを実行できます。

 


プログラムとコンパイルに関する留意事項

このリリースについては、次の留意事項に注意してください。

マルチスレッドOracle Tuxedoアプリケーションのビルド

リンク修飾子"/THREADS_ENABLE"は、マルチスレッドのOracle Tuxedoアプリケーションのビルドに必要です。/THREADS_ENABLEを使用しないアプリケーションのビルドは、信頼性が低くなったり、予期せぬ動作が発生する場合があります。シングルスレッドのOracle Tuxedoアプリケーションでは、この修飾子を使用しません。

シングルスレッドOracle Tuxedoアプリケーションのビルド

マルチスレッドOracle Tuxedoアプリケーションのビルド

プロセス割当て制限: BIOLM設定

マルチスレッドOracle Tuxedoアプリケーションでは、他のプロセスと通信するための独自のメールボックスが各プロセスにあります。メッセージをすぐに受信できるように、各メールボックスでそれぞれ4つのリクエストがキューに入れられます。つまり、各スレッドでそれぞれ4つのBIOが必要になります。

注意: BIOLM割当て制限の上限に達すると、プロセスはRWINS状態になります。BIOLMサイズは、プロセスのスレッド数の少なくとも4倍以上になるようにしてください。

MQ XAスイッチ

Oracle Tuxedo for OpenVMSでは、静的XAスイッチのMQRMIXASwitchのみをサポートします。

TCP待機時間の設定

特定の場合に、tcpnodelackを設定すると、ネットワークのパフォーマンスが向上することがあります。実行する手順は次のとおりです。

  1. $tcpip
  2. TCPIP> sysconfig -r inet rcpnodelack = 1

Buildmqadapter

BuildmqadapterXCBINDIR環境変数をサポートしていません。'-o'オプションが指定されていない場合は、バイナリがローカル・ディレクトリに作成されます。

MAXSERVICES

MAXSERVICES値が非常に大きく、システム提供のヒープ・サイズを超えるヒープ・サイズが必要になると、一部のサーバーを起動できなくなります。MAXSERVICESの最大値1048575をサポートするには、sysgen pql_mpgflquoパラメータを740,000に変更してください。

AUTHSVR

tpusr.datファイルはAUTHSVRに必要です。

環境変数の設定

環境変数の値はすべて大文字にする必要があります。

論理名: VPS_MAX_PAGES_PER_IO

デフォルトでは、1つのイベントの最大許容サイズは64Kバイトです。これは、次のようにVPS_MAX_PAGES_PER_IO環境変数の設定を使用して変更できます。

Maximum size = (512*VPS_MAX_PAGES_PER_IO)

論理およびシンボル長の制限

OpenVMSのドキュメントによると、論理およびシンボル長の最大範囲は[1,255]です。

マルチスレッド・スタックのオーバーフロー

Oracle Tuxedoアプリケーションでは、プロセスの通常の終了時に呼び出されるtpterm()が登録されます。マルチスレッド・プロセスでは、このルーチンを実行するために、DECthreadsで特殊スレッドが提供されます。デフォルトのスタック・サイズはtpterm()で必要なサイズより小さいため、スタック・オーバーフローが発生します。

この問題を解決するには、VMS831H1I_PTHREAD-V0200パッチを適用します。

TMTRACE

TMTRACE環境変数が設定されていると、コンパイラの問題によりアプリケーションがクラッシュします。/pointer=long=argvが指定されていると、argvNULLで終了されない場合があります。

この問題を解決するには、コンパイラv.7.3を使用し、アプリケーションを再ビルドします。そうしない場合は、TMTRACEを設定しないでください。

ダイナミック・ライブラリ

警告メッセージが出ている状態でダイナミック・ライブラリをコンパイルすると、dlopenが失敗し、"key not found"のエラー・メッセージが表示されます。この問題を解決するには、VMS831H1I_LIBRTL-V0100パッチを適用します。


  先頭に戻る       前  次