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この項では、以前マン・ページと呼ばれていた、次のような管理コマンドのリファレンス・ページを収録します。
次のCRM管理コマンドの詳細は、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA CRM管理ガイド』のSNAコンポーネントの管理を参照してください。
ローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアにローカルとリモートのマッピングを追加します。
addumap -d <local domain ID>-R <remote domain ID>
-p <local principal name>-u <remote username>
addumapはdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアにローカル・ユーザーとリモート・ユーザーのマッピングを追加できます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYがUSER_AUTH、ACLまたはMANDATORY ACL、DMCONFIGファイルのSECURITYがDM_PWかUSER_PWに設定されている場合、マッピングはインバウンド、アウトバウンドまたはその両方として定義されます。
-d <local domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
p <local principal>
-u <remote username >
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin addumapは任意のアクティブなノード上で実行できます。
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
dmadmin addumapサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
addumap -d ldom -R cdom -p tuxusr -u CICSUSR
/*maps principal tuxusr with
remote user cicsusr */
リモート・ドメインのユーザー/パスワード・ファイルにユーザーを追加します。
addusr -d <local domain ID>-R <remote domain ID>-u <remote username>[-w ]
addusrはdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はリモート・ドメインのリモート・ユーザー/パスワード表にリモート・ユーザー名とパスワードを追加できます。-wを指定しない場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYがUSER_AUTH、ACLまたはMANDATORY ACL、DMCONFIGファイルのSECURITYがDM_PWかUSER_PWに設定されている場合、作成された表エントリを使用してリモート・ユーザー名およびパスワードがリモートSNAドメインに渡されます。
-d <local domain ID >
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID >
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-u <remote username >
-w
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin addusrは任意のアクティブなノード上で実行できます。
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
dmadmin addusrサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
addusr -d tux -R cics -u CICSUSR/*adds remote userCICSUSRto
cics domain’s user and
password file. The
administrator is prompted for
a password*/
ローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアからローカルとリモートのマッピングを削除します。
delumap -d <local domain ID>-R <remote domain ID>
-p <local principal name>-u <remote username>
delumapはdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はローカル・ドメインとリモート・ドメインのペアからローカル・ユーザーとリモート・ユーザーのマッピングを削除できます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYがUSER_AUTH、ACLまたはMANDATORY ACL、DMCONFIGファイルのSECURITYがDM_PWかUSER_PWに設定されている場合、マッピングはインバウンド、アウトバウンドまたはその両方として定義されます。
-d l<ocal domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-p <local principal>
-u <remote username>
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin delumapは任意のアクティブなノード上で実行できます。
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
dmadmin delumapサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
delumap -d ldom -R cics -p tuxusr -u CICSUSR
/*deletes the mapping of principal
tuxusr with remote user cicsusr */
リモート・ドメインのユーザー/パスワード・ファイルからユーザーを削除します。
delusr -d <local domain>-R <remote domain>-u <remote username>
delusrはdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はリモート・ドメインのリモート・ユーザー/パスワード表からリモート・ユーザー名とパスワードを削除できます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYがUSER_AUTH、ACLまたはMANDATORY ACL、DMCONFIGファイルのSECURITYがDM_USER_PWに設定されている場合、エントリを削除すると、それらのエントリはリモート・ユーザー名およびパスワードをローカルのユーザー名およびパスワードにマッピングするために使用できなくなります。
-d <local domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <remote domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-u <remote username >
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin deluserは任意のアクティブなノード上で実行できます。
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
dmadmin delusrサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
delusr -d tux -R cics -u CICSUSR /*deletes remote user CICSUSR to
cics domain users. The
administrator is prompted for a
password*/
DMADM SRVGRP = “identifier”
SRVID = “number”
REPLYQ = “N”
/ドメイン管理用サーバー(DMADM)はTuxedoが提供するサーバーで、バイナリのドメイン構成ファイル(BDMCONFIGファイル)への実行時アクセスを提供します。DMADMを起動する場合、バイナリ・バージョンのDMCONFIGファイルのパス名にBDMCONFIG環境変数を設定しておく必要があります。
DMADMは、DMADMGRPなどのグループ内で動作するサーバーとして、UBBCONFIGのSERVERSセクションで記述されます。このグループ内で動作するDMADMは1つだけで、応答キューが存在することはできません(REPLYQを「N」に設定する必要がある)。
SERVERSセクションでは、DMADMサーバーのパラメータとして、SEQUENCE、ENVFILE、MAXGEN、GRACE、RESTART、RQPERM、およびSYSTEM_ACCESSも指定できます。
DMADMは、UNIXシステムおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedoが提供するサーバーとしてサポートされています。
次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーおよびゲートウェイ・グループの定義を示します。
#
*GROUPS
DMADMGRP LMID=mach1 GRPNO=1
gwgrp LMID=mach1 GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP="DMADMGRP" SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP="gwgrp" SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWSNAX SRVGRP="gwgrp" SRVID=1003 RQADDR="gwgrp" REPLYQ=N
RESTART=N MIN=1 MAX=1
dmadmin(1)、tmboot(1)、dmconfig(5)、GWADM(5)、servopts(5)、ubbconfig(5)
Oracle BEA Tuxedo Domainsコンポーネントの使用
Tuxedo System/Tドメイン管理コマンド・インタプリタです。
dmadmin [-c]
dmadmin対話型コマンド・インタプリタは、特定のTuxedo System/Tアプリケーションに対して定義されたドメイン・ゲートウェイ・グループを管理するために使用されます。このインタプリタは管理モードと構成モードの2つのモードで操作可能です。
dmadminコマンド・インタプリタをパラメータなしで呼び出すと管理モードになります。これはデフォルトです。このモードでは、dmadminをアクティブなアプリケーション内のアクティブなノード(ワークステーションを除く)上で実行できます。アプリケーション管理者は、このモードを使用して、アクティブなドメイン・ゲートウェイ・グループのパラメータを取得または変更できます。また、アプリケーション管理者は、このモードを使用して、特定のローカル・ドメイン用のDMTLOGを作成、破棄、または再初期化できます。このケースでは、そのローカル・ドメインに関連付けられたドメイン・ゲートウェイ・グループをアクティブにしてはなりません。また、dmadminは対応するゲートウェイ・グループに割り当てられたマシン上で実行する必要があります。
dmadminコマンド・インタプリタを-cオプションかconfigサブコマンドで呼び出すと構成モードになります。アプリケーション管理者は、このモードを使用して、バイナリ・バージョンのドメイン構成ファイル(BDMCONFIG)において構成情報を更新または追加できます。
dmadminコマンド・インタプリタでは、BDMCONFIGファイルを管理するためにDOMAIN管理用サーバー(DMADM)を使用し、アクティブなDOMAINゲートウェイ・グループを再構成するためにゲートウェイ管理サーバー(GWADM)を使用する必要があります(ゲートウェイ・グルーごとに1つのGWADMがあります)。
dmadminが呼び出された後は、次に示す構文に従って、プロンプト(">")からコマンドを入力してください。
command [arguments]
共通して出現するいくつかの引数には、defaultコマンドを使用してデフォルト値が与えられます。パラメータを受け付けるコマンドは、defaultコマンドによって設定されます。値が設定されているかどうかdefaultを調べます。値が設定されていない場合は、エラー・メッセージが戻されます。
一度設定したデフォルト値は、defaultコマンドで変更しないかぎり、セッション終了まで有効です。このデフォルト値は、コマンドラインで明示的に値を入力してオーバーライドするか、「*」を入力してリセットします。オーバーライドの効果は、コマンドの単一のインスタンスの間有効です。
dmadminコマンドからの出力は、使用しているページ別表示コマンドに従ってページ別表示されます(後述のpaginateサブコマンドを参照)。
コマンドの入力形式には、完全な名前でも省略形でも使用でき、該当する引数はコマンドの後に付きます。この後の一覧では、完全な名前の後の丸カッコ内に省略形を示しています。角カッコ[ ]で囲まれた引数は省略可能です。中カッコ{ }で囲まれた引数は相互に排他的な選択肢を示します。多くの場合、local_domain_nameは必須の引数であり、これはdefaultコマンドを使用して設定することができます。
addumap [ options ]
addumap(5)リファレンス・ページを参照してください。
addusr (addu) [ options ]
advertise (adv) – d local_domain_name [{ – all | service}]
audit (audit) – d local_domain_name [{off | on}]
onとoffで切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。
chbktime (chbt) – d local_domain_name – t bktime
config (config)
crdmlog (crdlg) – d local_domain_name
dmadminが動作しているマシン)上の指定されたローカル・ドメインに対して、Domainsトランザクション・ログを作成します。このコマンドでは、DMCONFIGファイルで指定したパラメータが使用されます。指定のローカル・ドメインが現在のマシンでアクティブであるか、ログがすでに存在する場合は、このコマンドは失敗します。
default (d) [– d local_domain_name]
delumap [ options ]
delumap(5)リファレンス・ページを参照してください。
delusr (delu) [ options ]
dsdmlog (dsdlg) – d local_domain_name [ – y ]
dmadminが動作しているマシン)上の指定されたローカル・ドメインに対して、Domainsトランザクション・ログを破棄します。このローカル・ドメインにDMTLOGが定義されていないか、ローカル・ドメインがアクティブであるか、または未処理のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが戻されます。「未処理のトランザクション」とは、グローバル・トランザクションがすでにコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。このコマンドは、-yオプションを指定していない場合に確認のためのプロンプトを表示します。SNAタイプのゲートウェイではdsdmlogはサポートされていません。
echo(e) [{off | on}]
forgettrans (ft) – d local_domain_name [ – t tran_id]
tran_idが指定されている場合は、そのトランザクションのヒューリスティック・ログ・レコードのみ放棄されます。トランザクション識別子tran_idは、printtransコマンドかULOGファイルから取得できます。forgettransはSNAタイプのゲートウェイではサポートされていません。
help (h) [command]
indmlog (indlg) – d local_domain_name [ – y ]
dmadminが動作しているマシン)上の指定されたローカル・ドメインに対して、Domainsトランザクション・ログを再初期化します。このローカル・ドメインにDMTLOGが定義されていないか、ローカル・ドメインに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループがアクティブであるか、または未処理のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが戻されます。「未処理のトランザクション」とは、グローバル・トランザクションがすでにコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。このコマンドは、-yオプションを指定していない場合に確認のためのプロンプトを表示します。SNAタイプのゲートウェイではindmlogはサポートされていません。
modusr (modu) [ options ]
paginate (page) [{off | on}]
pgがデフォルトのコマンドです。
passwd (passwd) [ -r ] local_domain_name remote_domain_name
-rオプションは、既存のパスワードと新しいパスワードをシステムが生成した新しいキーを使用して暗号化することを指定します。パスワードは最大で8文字までに切り捨てられます。
printdomain (pd) – d local_domain_name
printstats (stats) – d local_domain_name
printtrans (pt) – d local_domain_name
quit(q)
resume (res) – d local_domain_name [{ – all | service}]
stats (stats) – d local_domain_name [{ off | on | reset }]
on)、非アクティブ化(off)、またはリセット(reset)します。オプションを何も指定しない場合は、現在の設定値がonとoffで切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定はoffです。
suspend (susp) – d local_domain_name [{ – all | service}]
unadvertise (unadv) – d local_domain_name [{ – all | service}]
verbose (v) [{off | on}]
! shellcommand
!!
# [text]
<CR>
dmadminコマンドは、-cオプション付きで実行するか、configサブコマンドを使用したときに構成モードになります。このモードでdmadminを使用すると、BDMCONFIGファイルの実行時の更新が可能になります。dmadminは、追加あるいは取り出す入力フィールド値を含むバッファを管理し、各操作が完了した後で出力フィールド値およびステータスを表示します。ユーザーは、利用可能なテキスト・エディタを使用して入力バッファを更新できます。
dmadminコマンドはまず希望のセクションを求めるプロンプトを表示し、次に希望の操作を求めるプロンプトを表示します。
Sections:
1) LOCAL_DOMAINS 2) REMOTE_DOMAINS
3) LOCAL_SERVICES 4) REMOTE_SERVICES
5) ROUTING 6) ACCESS_CONTROL
7) PASSWORDS 8) TDOMAIN
9) OSITP 10) SNA
11) QUIT
Enter Section [1]:
デフォルト・セクションの番号は、プロンプトの終わりに角カッコ内に表示されます。デフォルトの値を受け入れるときは、[RETURN]または[Enter]を押します。別のセクションを選択するときは、その番号を入力して[RETURN]または[Enter]を押します。
次にdmadminは、希望の操作を求めるプロンプトを表示します。
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]:
デフォルトの操作番号がプロンプトの終わりの角カッコ内に表示されます。RETURNまたはEnterを押してこのオプションを選択します。別の操作を選択するときは、その番号を入力してRETURNまたはEnterを押します。
dmconfig(5)で指定されたデフォルト値が使用されます。すべてのフィールドの現在の値は、出力バッファ内に戻されます。この操作は、System/T管理者のみ行えます。
構成操作を行う場合は、有効なユーザー識別子は、このプログラムが実行されるマシンのSystem/T管理者ユーザー識別子(UID)と一致している必要があります。レコードの更新や追加を行う場合には、dmloadcf(1)が使用する妥当性検査機能とすべてのデフォルト値が有効になります。
dmadminは次に、入力バッファを編集するかどうかをたずねるプロンプトを表示します。
Enter editor to add/modify fields [n]?
ここで、yを入力すると、入力バッファは一時ファイルにコピーされ、テキスト・エディタが起動されます。どのエディタを使用するかは、環境変数EDITORで指定できます。デフォルトではUNIXのテキスト・エディタのedが使用されます。入力形式は、フィールド名とフィールド値のペアで、次の項「構成入力フォーマット」で記述しています。各DMCONFIGセクションに関連するフィールド名は、次のサブセクションの表にリストします。フィールドのセマンティクスと関連範囲、デフォルト値、制約事項などについては、dmconfig(5)を参照してください。ほとんどのケースでは、フィールド名はDMCONFIGファイル内のKEYWORDと同じです(接頭辞として「TA_」が付いています)。ユーザーが入力バッファの編集を終えると、dmadminがそれを読み込みます。ある特定のフィールド名が複数行に現れる場合、最初のものだけが使用され、残りは無視されます。エラーが発生した場合は、構文エラーが表示され、問題を訂正するかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。
Enter editor to correct?
問題を訂正しない場合(レスポンスn)は、入力バッファにフィールドは含まれません。問題を訂正する場合は、エディタが再度実行されます。
最後に、操作を行うかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。
Perform operation [y]?
Return value TAOK
これに続いて出力バッファ・フィールドが表示されます。この後、プロセスが再開され、セクションを指定するプロンプトが表示されます。バッファがクリアされていないかぎり、入力バッファではすべての出力バッファ・フィールドが選択可能です。
いつでもブレークを入力して、セクションを求めるプロンプトでの対話を再開できます。
「QUIT」を選択すると、ASCIIバージョンの構成のバックアップを作成する認可を求めるプロンプトが表示されます。
Unload BDMCONFIG file into ASCII backup [y]?
バックアップを選択した場合、ファイル名の入力を求めるプロンプトが表示されます。
Backup filename [DMCONFIG]?
成功時にはバックアップが作成されたことが示され、失敗時にはエラーが表示されます。
入力パケットは、次のようにフォーマットされた行で構成されます。
fldname<tabs>fldval
フィールド名は、1つまたは複数のタブ(または空白)によってフィールド値と区別されます。
長いフィールド値は、1つまたは複数のタブ(dmadminに再度読み込まれたときに破棄されます)で始まる継続行を使用することで、次の行に継続できます。
表示できない文字をフィールド値に入力したり、タブからフィールド値を開始するには、円記号を使用し、その後に希望する文字を2文字の16進数表現で使用します(UNIXシステムのリファレンス・マニュアルのASCII(5)を参照してください)。たとえば、入力データに空白を入力するには、¥20と入力します。円記号は2回書くことで1つの円記号を入力できます。dmadminはこの形式で入力された文字をすべて認識しますが、その最大の利点は表示不能文字を入力できることです。
次に動的Domainsを再構成する機能についての全般的な制限事項を示します。
次の項では、DMCONFIGの各セクションについて次の情報を説明します。
適用可能なフィールド値はすべて、照会操作によって戻されます。レコードを追加できるフィールド、またはレコードを追加するために必要なフィールドについては、dmconfig(5)で説明します。次にキーとして示すフィールドは、セクション内のレコードを一意に識別するために使用するキー・フィールドです。これらのキー・フィールドは、更新を行うとき入力バッファ内になければならないほか、動的に更新することができません。更新列は、どのようなときにフィールドを更新できるかを示しています。可能な値は次のとおりです。
次の表に、 DM_LOCAL_DOMAINSセクションのフィールドの一覧を示します。
次の表に、DM_REMOTE_DOMAINSセクションのフィールドの一覧を示します。
DM_TDOMAINセクションには、TDOMAINタイプ・ドメインが必要とするネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。
ドメイン識別子(TA_LDOM)がローカル・ドメイン識別子の場合、TA_NWADDRフィールドは、そのローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。
DM_OSITPセクションには、OSITPタイプ・ドメインが必要とするネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。
ドメイン識別子(TA_LDOM)がローカル・ドメイン識別子の場合、この表の他のフィールドは、そのローカル・ドメインを表すゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。
次の表に、 DM_LOCAL_SERVICESセクションのフィールドの一覧を示します。
次の表に、DM_REMOTE_SERVICESセクションのフィールドの一覧を示します。
次の表に、 DM_ROUTING セクションのフィールドの一覧を示します。
次の表に、 DM_ACCESS_CONTROL セクションのフィールドの一覧を示します。
次の表に、DM_PASSWORDSセクションのフィールドの一覧を示します。
TA_LPWDおよびTA_RPWDは、ローカル・ドメインまたはリモート・ドメイン(あるいはその両方)について定義済みのパスワードがあるかどうかを示します。パスワードは表示されません。UPDATE操作を選択した場合は、対応するフィールドの値をUに設定する必要があります。この場合、エコーがオフになり、対応するパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
dmadminは、FML型付きバッファを割当てできない場合、ユーザーの/etc/passwdエントリを判別できない場合、または環境変数FIELDTBLSまたはFLDTBLDIRを再設定できない場合に失敗します。
各操作の完了後、dmadminによって表示される戻り値は、リクエストされた操作のステータスを示します。戻り値には3つのクラスがあります。
次の戻り値は、権限に関する問題またはTuxedo System/Tの通信エラーを示しています。戻り値は、操作が正常に完了しなかったことを示しています。
[TAEPERM]
ADD、UPDATE、またはDELETEのいずれかの操作が指定されましたが、System/T管理者として実行されていません。更新操作は管理者(つまり、TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションのUID属性で指定されたユーザー)が実行する必要があります。
[TAESYSTEM]
[TAEOS]
TAETIME]
次の戻り値は、操作を行うこと自体の問題を示します。一般的には、入力バッファ内のアプリケーション・データに関するセマンティクスの問題です。文字列フィールドTA_STATUSは出力バッファ内で設定され、問題を記述する短いテキストを含んでいます。文字列フィールドTA_BADFLDNAMEは問題(エラーは1つのフィールドが原因で発生すると想定しています)の原因となる値を含むフィールドのフィールド名に設定されます。
TAECONFIG]
TAEDUPLICATE]
TAEINCONSIS]
TAENOTFOUND]
TAENOSPACE]
TAERANGE]
TAEREQUIRED]
TAESIZE]
TAEUPDATE]
TAOK]
TAUPDATED]
dmunloadcfを使用して構成のエントリを表示するとき、オプションのフィールド値は、値が設定されていない(文字列の場合)か0(整数の場合)の場合には表示されません。これらのフィールドは、dmadminを使用するときに、出力バッファ内に常に表示されます。この方法で、管理者がエントリを取り出しやすくし、また以前に設定されていないフィールドを更新しやすくします。エントリには、フィールド名が含まれ、タブが後に続きますが、フィールド値はありません。
次の例では、dmadminを使用して新しいリモート・ドメインを追加します。edがエディタとして使用されます。
$ EDITOR=ed dmadmin
> config
Sections:
1) LOCAL_DOMAINS 2) REMOTE_DOMAINS
3) LOCAL_SERVICES 4) REMOTE_SERVICES
5) ROUTING 6) ACCESS_CONTROL
7) PASSWORDS 8) TDOMAIN
9) OSITP 10) SNA
11) QUIT
Enter Section [1]: 2
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]: 4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
a
TA_RDOM B05
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_TYPE TDOMAIN
w
53
q
Perform operation [y]? <return>
Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_SECTION 2
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_RDOM B05
TA_TYPE TDOMAIN
TA_STATUS Update completed successfully
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]: 7
Sections:
1) LOCAL_DOMAINS 2) REMOTE_DOMAINS
3) LOCAL_SERVICES 4) REMOTE_SERVICES
5) ROUTING 6) ACCESS_CONTROL
7) PASSWORDS 8) TDOMAIN
9) OSITP 10) QUIT
Enter Section [1]: 8
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [6]: 4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
a
TA_RDOM B05
TA_NWADDR 0x00020401c0066d05
w
55
q
Perform operation [y]? <return>
Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_SECTION 8
TA_RDOM B05
TA_NWADDR 0x00020401c0066d05
TA_STATUS Update completed successfully
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]: 8
> quit
The dmadmin program ends.
dmadminがアプリケーション管理者のUIDを使用して実行された場合、信頼性のあるユーザーを想定し、セキュリティはバイパスされます。dmadminが別のユーザーIDで実行され、セキュリティ・オプションがTUXCONFIGファイル内で使用可能になっている場合は、dmadminプログラムを開始するための対応するアプリケーション・パスワードが必要です。標準入力が端末である場合、dmadminはエコーをオフの状態でユーザーにパスワードの入力を求めます。標準入力が端末でない場合は、パスワードは環境変数APP_PWから取り出されます。この環境変数が指定されていないときに、アプリケーション・パスワードが必要な場合は、dmadminを起動できません。
別のユーザーID (管理者のUID以外)で実行中の場合、制限されたセットのコマンドしか使用できません。
dmadminコマンドは環境変数FIELDTBLSおよびFLDTBLDIRを再設定して、${TUXDIR}/udataobj/dmadminフィールド表をピックアップします。このため、TUXDIR環境変数は適切に設定する必要があります。
アプリケーションでセキュリティが必要なときに、dmadminへの標準入力が端末からではない場合、APP_PW環境変数は対応するアプリケーション・パスワードに設定する必要があります。
TUXCONFIG環境変数は、Tuxedo System/T構成ファイルのパス名に設定する必要があります。
dmadminコマンドをシステムがブートする前に入力すると、次のメッセージが表示されます。
No bulletin board exists. Only logging commands are available.
dmadminは次に、該当するコマンドを求めるプロンプトを表示します。
入力されたアプリケーション・パスワードが正しくないか、環境を通してシェル・スクリプトで利用できない場合、ログ・メッセージが生成され、次のメッセージが表示されてコマンドが終了します。
Invalid password entered.
/SNA用のdmadminをTuxedo System/T R6.5にインストールする必要があります。R6.5のゲートウェイを使用する同じドメイン内の他のノードとしては、Tuxedo System/T R4.2.2以降を指定できます。
このコマンド・インタプリタは、UNIXおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedo System/Tが提供する管理ツールとしてサポートされています。
dmloadcf(1)、tmadmin(1)、dmconfig(5)、DMADM(5)、addusr(5)、delusr(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネント』
Tuxedo System/T ASCIIドメイン構成ファイルです。
dmconfigはTuxedoシステム/ドメインのドメイン構成ファイルのASCIIバージョンです。これはDMCONFIGという環境変数名で参照されます。dmconfigファイルはdmloadcfユーティリティにより解析され、バイナリ・バージョンとしてロードされます。バイナリ構成ファイルは、BDMCONFIGという名前で、他のドメインとの通信に必要なコンテキストを初期化するためにドメイン・ゲートウェイで使用される情報を含みます。dmadminはそのモニター・アクティビティにおいてこのバイナリ・ファイル(またはそのコピー)を使用します。/ドメイン機能を使用するTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションごとに1つのBDMCONFIGファイルが作成されます。
DMCONFIGファイルおよびそのバイナリ・バージョンBDMCONFIGは、非/ドメインSystem/TアプリケーションのUBBCONFIGおよびTUXCONFIGファイルに類似しています。DMCONFIGファイルは、ドメインとなるよう非/ドメインSystem/Tアプリケーションの定義を拡張したものです。
Tuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションは、環境として単一のTUXCONFIGファイルに記述、定義されています。System/Tアプリケーションは、別のSystem/Tアプリケーションや別のTPアプリケーションと、ドメイン・ゲートウェイ・グループを介して通信できます。Tuxedoシステム/ドメインの世界では、アプリケーションはTPドメインと同じです。
ゲートウェイ・グループは、ドメイン・ゲートウェイ・プロセスの集合で、特定タイプのTPドメインとの通信サービスを提供します。
ドメイン・ゲートウェイは、Tuxedoシステム/ドメイン・プロセスで、リクエストおよび応答を他のTPドメインに中継します。
ローカル・ドメインは他のドメインからアクセス可能なアプリケーションの部分(サービスのセットまたはサブセット)として位置付けられます。ローカル・ドメインは常にドメイン・ゲートウェイ・グループで表されるため、これらの用語は同義語として使用されます。
リモート・ドメインはゲートウェイ・グループを介してアクセスされるリモート・アプリケーションです。リモート・アプリケーションは、別のTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションであるか、別のTPシステムの下で実行されるアプリケーションのいずれかです。
リモート・サービスは、リモート・ドメイン提供のサービスであり、ゲートウェイ・グループを介してローカル・アプリケーション・グループからアクセス可能です。
ローカル・サービスは、ローカル・ドメインのサービスであり、ゲートウェイ・グループを介してリモート・ドメインからアクセス可能です。
DM_LOCAL_DOMAINS、DM_REMOTE_DOMAINS、DM_SNACRM、DM_SNASTACKS、DM_SNALINKS、DM_LOCAL_SERVICES、DM_REMOTE_SERVICES、DM_ROUTING、DM_ACCESS_CONTROL,DM_OSITPおよびDM_TDOMAINです。DM_LOCAL_DOMAINSセクションはDM_REMOTE_DOMAINS /の前に指定する必要があります。 KEYWORD = valueで指定します。これにより、KEYWORDがvalueに設定されます。有効なキーワードについては、次の各セクションで説明します。KEYWORDは予約されているため、引用符が付いている場合を除き、valueとしては使用できません。 予約語のDEFAULT:で始まる行にはパラメータ指定が含まれており、セクション内の以降の該当するすべての行に対して適用されます。デフォルトの指定はすべてのセクションで使用することができ、また1つのセクションで複数回使用することもできます。これらの行の形式は次のとおりです。
DEFAULT: [KEYWORD1=value1[KEYWORD2=value2[...]]]
この行で設定した値は、別のDEFAULT:行によってリセットされるか、セクションが終わるまで有効です。これらの値は、DEFAULT:でない行の省略可能なパラメータによってオーバーライドされる場合もあります。DEFAULT:でない行におけるパラメータ設定は、その行でのみ有効です。以降の行ではデフォルト設定に戻ります。DEFAULT:が行頭に表示されると、それ以前に設定されたすべてのデフォルト値はクリアされ、システムのデフォルト値に戻ります。
値がnumericの場合は、Cの標準表記法を使用して基数を示します(つまり、基数16(16進)の接頭辞は0x、基数8(8進)の接頭辞は0、基数10(10進)には接頭辞が付きません)。数値パラメータに指定できる値の範囲は、そのパラメータの説明の下に示されています。
値が識別子の場合は、標準Cの規則が適用されます。標準Cの識別子は、先頭に英字またはアンダースコア(_)を使用し、以降には英数字またはアンダースコアを使用する必要があります。識別子の最大長は30(終了のNULLを含まない)です。KEYWORDと同じ識別子を使用することはできません。
整数値でも識別子でもないvalueは、二重引用符で囲む必要があります。文字列内の特定の特殊文字は、バックスラッシュを使用してエスケープできます。「¥¥」は1つの円記号に変換されます。「¥"¥"」は二重引用符に変換されます。「¥n」は復帰改行に変換されます。「¥t」はタブに変換されます。「¥f」は改ページに変換されます。「\x」(「x」は前述の特殊文字のいずれでもない任意の文字)は「x」に変換されます。
string_value
string_valueは任意の値です。このフィールドはこのソフトウェアによってチェックされます。これは、カスタマがアプリケーションに対する特定のドキュメント値を設定する文字列を入力できる場所としてのみ提供されています。
このセクションでは、ローカル・ドメインおよびそれに関連するゲートウェイ・グループを指定します。このセクションは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごとにエントリを持つ必要があります。各エントリは、そのグループで実行されているドメイン・ゲートウェイ・プロセスで必要なパラメータを指定します。
LDOMはidentifierの値で、各ローカル・ドメインを指定するために使用されます。LDOMは特定の構成内で一意である必要があります。DM_LOCAL_SERVICESセクションの説明にあるように、LDOMはローカル・サービスを特定のゲートウェイ・グループと接続する識別子です。
GWGRP = identifier
TUXCONFIGファイルに指定されている名前)を指定します。DOMAINID(次を参照)とゲートウェイ・サーバー・グループの名前には1対1の関係があり、各GWGRPは独自の一意なDOMAINIDを持つ必要があります。
TYPE = identifier
TYPEは次のいずれかの値に設定できます。TDOMAIN、OSITPまたはSNAX。TDOMAIN値は、このローカル・ドメインが別のTuxedoシステム/ドメインと通信のみできるよう指定します。OSITP値は、このローカル・ドメインがOSI-TPプロトコルを介して別のTPドメインと通信するよう指定します。SNA値は、このローカル・ドメインがLU6.2プロトコルを介してMVS/CICSリージョンと通信するよう指定します。ドメイン・タイプは$TUXDIR/udataobj/DMTYPEファイルに定義する必要があります。
DOMAINID = string
DOMAINIDはローカルおよびリモートのドメインにわたって一意である必要があります。stringの値は、一連の文字(BA.CENTRAL01など)か、または「0x」で始まる16進数(「0x0002FF98C0000B9D6」など)です。DOMAINIDは、32オクテット以下で指定する必要があります。文字列を指定する場合は、32文字以内で指定する必要があります(最後のNULLを含む)。
DMTLOGDEV = string
DMTLOG)を含むTuxedoファイル・システムを指定します。DMTLOGは、TuxedoシステムのVTOC表としてデバイスに格納されています。このパラメータを指定しない(TYPE=SNADOMの場合は指定しないでください)場合、ドメイン・ゲートウェイ・グループはリクエストをトランザクション・モードで処理できません。同じマシン上で実行するローカル・ドメインは、同じDMTLOGDEVファイル・システムを共有できますが、ローカル・ドメインごとに、DMTLOGNAMEキーワードで指定した個別のログ(DMTLOGDEVの表)を作成する必要があります。
オプション・パラメータは、ドメイン・ゲートウェイの操作で使用されるリソースおよび制限を記述します。
AUDITLOG = string
dmadmin(1)コマンドによってアクティブ化し、このローカル・ドメイン内で行われるすべての操作を記録します。監査ログ機能がオンになっており、このパラメータが指定されていないと、環境変数$APPDIRによって指定されたディレクトリまたはTUXCONFIGファイルのMACHINESセクションのAPPDIRキーワードで指定されるディレクトリに、DMmmddyy.LOG(mm=月、dd=日、yy=年)というファイルが作成されます。
BLOCKTIME = numeric
TUXCONFIGファイルのSCANUNITパラメータの乗数を設定します。SCANUNIT * BLOCKTIMEの値は、SCANUNIT以上32,768秒未満である必要があります。このパラメータを指定しないと、TUXCONFIGファイルに指定されたBLOCKTIMEパラメータの値にデフォルト値が設定されます。タイムアウトは、常に、関連するリクエストが失敗したことを示します。トランザクション内でリクエストが発行された場合は、TUXCONFIGでトランザクションに指定されたタイムアウトが必ず使用されます。
DMTLOGNAME = identifier
DMTLOGDEVを使用する場合、一意でなければなりません。これを指定しない場合は、デフォルトでDMTLOG文字列が設定されます。名前は、30文字以内にする必要があります。SNAタイプのゲートウェイではトランザクションがサポートされていないため、TYPE=SNADOMの場合、このパラメータは意味を持ちません。
DMTLOGSIZE = numeric
TYPE=SNADOMの場合、このパラメータは意味を持ちません。
MAXDATALEN = numeric
MAXRDOM = numeric
MAXRDTRAN = numeric
TYPE=SNADOMの場合、このパラメータは意味を持ちません。
MAXTRAN = numeric
TUXCONFIGファイルに定義されているMAXGTTパラメータ以下の値を指定します。これを指定しない場合は、デフォルトのMAXGTTが指定されます。
MAXSENDLEN = numeric
SECURITY = value
UBBCONFIGおよびDMCONFIGファイルの両方でSECURITYパラメータを設定すると、次の効果があります。
ローカル・ドメインからのアウトバウンド・リクエストごとにローカル・ドメインとホスト・システムの両方によってセキュリティを実行する場合は、次の設定を行う必要があります。
ホスト・システムからローカル・ドメインへのインバウンド・リクエストごとにローカル・ドメインとホスト・システムの両方によってセキュリティを実行する場合は、次の設定を行う必要があります。
ホスト・システムに送信されたリクエストに対して、ローカル・プリンシパル・ユーザーIDがドメイン・セキュリティ表で特定され、関連するリモートのユーザーIDまたはユーザーIDおよびパスワードが、会話型通信起動スクリプトに配置された後で、LU6.2会話型通信で送信されます。(これが行われるのは、DMCONFIGファイルのDM_SNALINKSセクションのSECURITYがIDENTIFYまたはVERIFYに設定されている場合です。)
ホスト・システムから送信されるリクエストごとに、ローカル・ドメインが会話型通信起動リクエストからリモートのユーザーIDまたはユーザーIDおよびパスワードを抽出し、ドメイン・セキュリティ表を確認します。この表には、サービスごとに保守されるローカル・プリンシパル・ユーザーIDおよびリモート・ユーザーIDのペアが含まれています。リモート・ユーザーIDはローカル・プリンシパル・ユーザーIDにマップされています。ローカル・プリンシパル・ユーザーIDとパスワードは、UBBCONFIGファイルに指定されている詳細なアクセス制御リスト(ACL)チェックに使用されます。
ローカル・ドメインは、ホスト・システムからリクエストを受信すると、ローカル・サービスのDMCONFIGファイルのACLをチェックし、リモート・ドメインからのリクエストが許可されているか確認します。DMCONFIGファイルにACLが含まれない場合、サービスはすべてのリクエストからアクセス可能です。
このため、ホスト・システムの接続定義のATTACHSECレベルがIdentifyまたはVerifyの場合は、DMCONFIG SECURITY パラメータをDM_USER_PWに設定することで、会話型通信起動リクエストでユーザーIDおよびパスワードが送信されるようにする必要があります。
このセクションは認識されるリモート・ドメインとその特性のセットを指定します。
RDOM required parameters [optional parameters] ここで、RDOM はこの構成で認識される各リモート・ドメインを指定する識別子の値です。RDOMは構成内で一意である必要があります。
TYPE = identifier
TYPEは次のいずれかの値に設定できます。TDOMAIN、OSITPまたはSNAX。TDOMAIN値は、このリモート・ドメインが別のTuxedoシステム/ドメインと通信のみできるよう指定します。OSITP値は、このリモート・ドメインがOSI-TPプロトコルを介して別のTPドメインと通信するよう指定します。SNAX値は、このリモート・ドメインがLU6.2プロトコルを介してMVS/CICSリージョンと通信するよう指定します。
DOMAINID = string
DOMAINIDは、32オクテット以下で指定する必要があります。文字列を指定する場合は、32文字以内で指定する必要があります(最後のNULLを含む)。DOMAINIDはリモート・ドメインで一意である必要があります。stringの値は、一連の文字か、または0xで始まる16進数です。
CODEPAGE = "table identifier"
$TUXDIR/udatajobj/codepageディレクトリにあるこのファイルの名前は、変換に使用するコードページ番号を組み合せたもので、たとえば、CODEPAGE="00819x00297"はASCII CP-00819文字とフランス語EBCDIC CP-00297文字間の変換用の変換表を指定するものです。変換表は修正できます。詳細な文字リストは、「コードページ変換表」を参照してください。
このセクションでは、タイプTDOMAINのドメインで必要とされるアドレス情報を定義します。リモート・ドメインからローカル・サービスへのリクエストがローカル・ドメイン(ゲートウェイ・グループ)で受け付けられる場合、このセクションでは、ローカル・ドメインごと、また、定義されたローカル・ドメインからアクセス可能なリモート・ドメインごとにエントリを設定する必要があります。
DOM required parameters [optional parameters] ここで、DOMは、ローカル・ドメイン(LDOM)またはリモート・ドメイン(RDOM)を識別する、DM_LOCAL_DOMAINSセクションまたはDM_REMOTE_DOMAINSセクション内の識別子の値です。DOM識別子は、DM_LOCAL_DOMAINSセクションまたはDM_REMOTE_DOMAINSセクションで以前に定義されたLDOMまたはRDOMと一致する必要があります。
NWADDR = string
stringは、形式が''0x16進数''の場合、有効な16進数の偶数を含む必要があります。
NWIDLETIME = numeric
この表には特定のドメインのエントリを複数定義できます。リモート・ドメインに複数のアドレスを指定した場合は、最初のアドレス(表内のリモート・ドメイン用の最初のエントリ)は接続を確立するために使用し、他のアドレスは接続設定が失敗した場合の最初のアドレスの予備アドレスとして使用されます。ローカル・ドメインに複数のアドレスを指定した場合は、同種または異種のネットワークで複数のリスニング・ポートが使用可能になります。
このセクションでは、タイプOSITPのドメインで必要とされるアドレス情報を定義します。このセクションでは、ゲートウェイ・グループ(ローカル・ドメイン)ごと、およびタイプOSITPのリモート・ドメインごとにエントリを設定する必要があります。
DOM required parameters [optional parameters] ここで、DOMは、ローカル・ドメイン(LDOM)またはリモート・ドメイン(RDOM)を識別する、DM_LOCAL_DOMAINSセクションまたはDM_REMOTE_DOMAINSセクション内の識別子の値です。DOM識別子は、DM_LOCAL_DOMAINSセクションまたはDM_REMOTE_DOMAINSセクションで以前に定義されたLDOMまたはRDOMと一致する必要があります。
APT = string
AEQ = string
AET = string
stringの値には、メインとなる3つの形式が受け入れられます。
ACN = {XATMI | UDT}
XATMI-ASE(XATMI)およびUDT-ASE(UDT)。このパラメータを指定しない場合は、ACNがXATMI-ASEアプリケーション・コンテキストのオブジェクト識別子に設定されます。
APID = integer
AEID = integer
PROFILE = identifier
PROFILEは次のいずれかの値に設定できます。ATP11、ATP21、ATP31、ATP12、ATP22およびATP32。UDT ASEアプリケーション・コンテキストではこれらのプロファイルのいずれの使用も許可されます。XATMI-ASEアプリケーション・コンテキストでは、プロファイルATP11、ATP21およびATP31のみが許可されます。プロファイルATP11、ATP21およびATP31はダイアログ、片側制御およびハンドシェイクの各機能単位を使用します。プロファイルATP12、ATP22およびATP32はダイアログ、共有制御およびハンドシェイクの各機能単位を使用します。プロファイルATP11およびATP12はOSI TPトランザクションを使用しません(コミット機能単位は使用されません)。プロファイルATP21およびATP22では、コミット、非連鎖型トランザクションおよびリカバリの機能単位が必要です。プロファイルATP31およびATP32では、コミット、連鎖型トランザクションおよびリカバリの機能単位が必要です。デフォルトでは、ATP21プロファイルが常に選択されます。
URCH = string
DM_SNACRMセクションでは、3つのキーワードを指定することで、与えられたドメインとそのパートナ間のATMIトランザクション・セマンティクスを提供するCommunications Resource Managerを指定します。
<CommunicationsResourceManagerName> parameters
ここで、<CommunicationsResourceManagerName>は、このSNACRM定義のローカルに認識される名前で、後続のセクションでこのSNACRMを参照する際に使用されます。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。SNACRM定義が有効であるためには、すべてのキーワードが必要です。キーワードの順序は任意です。
SNACRMを定義されているローカル・ドメインと関連付けます。<LocalDomainName>はDM_LOCAL_DOMAINSセクションのエントリへの参照です。この名前は1~30文字のASCII文字列です。このパラメータは必須です。このパラメータにはデフォルト値が設定されていません。
SNACRMと通信するために使用するソケット・アドレスを指定します。SNACRMがこのゲートウェイに関係なく起動されている場合は、このアドレスをSNACRMコマンドラインで使用する必要があります。 <HexSocketAddress>はfamily,port,addressのsockaddr_in形式を使用したTCP/IPアドレスです。
SNACRMがIPアドレス206.189.43.13のマシンで実行されていて、SNACRMにポート6000を使用する場合は、SNACMADDRは次のようになります。
0x00021770CEBD2B0D
DM_SNASTACKSセクションでは、5つのキーワードを指定することで、与えられたドメインとそのパートナ間で確立される接続に使用するサードパーティのSNAスタックを指定します。
ここで、<StackReference>は、このスタック定義のローカルに認識される名前で、後続のセクションでこのスタックを参照する際に使用されます。この名前は1~30文字のASCII文字列です。パラメータは定義を構成するキーワードと値のペアです。スタック定義が有効であるためには、すべてのキーワードが必要です。キーワードの順序は任意です。
このセクションはタイプSNAのドメインに必要とされるSNAリンク情報を定義します。エントリの形式は次のとおりです。
ここで、LINKは、ローカル・ドメイン(LDOM)およびリモート・ドメイン(RDOM)間の接続を識別する識別子の値です。RDOM識別子は、DM_REMOTE_DOMAINSセクションで以前に定義されたRDOMと一致する必要があります。
| 警告: | 同期レベル2用にライセンスされたOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAソフトウェア・ライセンスをインストールせずにMAXSYNCLVL=2を設定したりこのパラメータを入力しない(つまりデフォルトを受け入れる)場合は、システム構成が自動的に同期レベル1に戻され、エラー・メッセージがエラー・ログに送信されます。このエラー・メッセージをクリアするには、MAXSYNCLVLパラメータを適切な値にリセットするか、適切なソフトウェアを購入、インストールする必要があります。 |
このセクションはローカル・ドメインで使用されるアクセス制御リストを指定します。このセクションの行の形式は次のとおりです。
ACL_NAME required parameters ここで、ACL_NAMEは特定のアクセス制御リストを指定する(識別子の)名前です。15文字以内である必要があります。
ACLIST = identifier [,identifier]
ACLISTには、1つまたは複数のリモート・ドメイン名(RDOM)をカンマで区切って指定します。ワイルドカード文字(*)を使用すると、DM_REMOTE_DOMAINSセクションで定義したすべてのリモート・ドメインが特定のローカル・ドメインにアクセスできます。
このセクションでは、各ローカル・ドメインによってエクスポートされるサービスに関する情報を指定します。このセクションはオプションであり、指定しない場合は、DM_LOCAL_DOMAINSセクションで定義したすべてのローカル・ドメインがローカルTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションによって公開されるすべてのサービスに対するるリクエストを受け付けます。このセクションを定義することにより、リモート・ドメインからリクエストできるローカル・サービスのセットが制限されます。
service [optional parameters] ここで、serviceはエクスポートされるサービスの(識別子の)ローカル名で、1~15文字である必要があります。この名前は、ローカルのTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションとともに実行されている1つ以上のサーバーによって通知されている名前と一致する必要があります。エクスポートされるサービスは、TUXCONFIGファイルのSERVICESセクションのエントリ内のサービスに指定したデフォルトまたは特定のプロパティを継承します。そのようなパラメータには次のものがあります。LOAD、PRIO、AUTOTRAN、ROUTING、BUFTYPEおよびTRANTIME。
ACL = identifier
API = ATMI
CONV = { Y | N }
LDOM = identifier
INBUFTYPE = type[:subtype]
OSITPタイプのゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。SNAタイプ・ゲートウェイのバッファ・タイプについては、後述のDM_REMOTE_SERVICESセクションの説明を参照してください。
OUTBUFTYPE = type[:subtype]
OSITPタイプ・ゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。FMLバッファ・タイプはOSITPタイプのゲートウェイには使用できません。SNAタイプ・ゲートウェイのバッファ・タイプについては、後述のDM_REMOTE_SERVICESセクションの説明を参照してください。
RNAME = string
RNAMEオプションはリモートCICS/ESAリージョンからインポートされたローカル・サービス名です。この名前をCRMが使用してローカル・サービスを選択します。RNAMEでインバウンドDPLリクエストに対して明示的添付ファイルの代替ミラー・トランザクション識別子を指定する場合、RNAMEは次の形式のような代替ミラーTRANSIDとCICS/ESAプログラム名の組合せである必要があります。
TRANSIDとプログラム名の組合せであることを示すために必須です。TRANSIDは使用可能なCICS/ESA文字で構成されている必要があります。
A-Za-z0-9$@#./-_%&Q¢?!|"=,;<>
このセクションは、インポートされてリモート・ドメインで使用可能にするサービスの情報を指定します。このDM_REMOTE_SERVICESセクションの行の形式は次のとおりです。
service [optional parameters] serviceは、特定のリモート・サービスに対してローカルTuxedoシステム/ドメイン・アプリケーションによって使用される(識別子の)名前です。リモート・サービスは、特定のリモート・ドメインに関連付けられているものです。
AUTOTRAN = { Y | N }
BLOCKTIME = numeric
CONV = { Y | N }
FUNCTION = {APPC|DPL}
APPCでは、リモート・サービスを、CICS下で実行するかどうかを問わずトランザクション・プログラムとして指定します。値DPLでは、リモート・サービスをCICS下で実行されるプログラムにマップします。
LDOM = identifier
サービスをTuxedoシステム/ドメイン掲示板に通知します。このパラメータを指定しない場合は、すべてのローカル・ドメインがこのリモート・サービスのリクエストを受け付けることができるようになります。その後、サービス・リクエストは同じタイプのリモート・ドメインにリダイレクトされます(後述のRDOMキーワードを参照)。
LOAD = integer
LOADには、1以上32767以下の値を指定できます。指定しない場合、デフォルト値は50です。数値が大きくなるほどロード・ファクタも大きくなります。
INBUFTYPE = type[:subtype]
OSITPタイプ・ゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。FMLバッファ・タイプはOSITPタイプのゲートウェイには使用できません。
OUTBUFTYPE = type[:subtype]
OSITPタイプ・ゲートウェイからサービスを使用する場合に定義する必要があります。FMLバッファ・タイプはOSITPタイプのゲートウェイには使用できません。
PRIO = integer
RDOM = identifier
ROUTINGキーワードを参照)を指定しない場合、ローカル・ドメインは、同じタイプの任意のリモート・ドメインがこのサービスを受け付けるものと想定し、認識されるドメイン(すでに接続されているドメイン)か\DM_REMOTE_DOMAINSセクションのリモート・ドメインを選択します。
RNAME = string
RNAMEオプションは、ホストTP_NAMEの名前です。非CICSシステムの場合、この名前は最大64文字です。CICSシステムの場合、この名前は、APPCで定義されたリクエストではtrans-id名、DPLリクエストではプログラム名です。CICS trans-id名は4文字を超えることができず、CICSプログラム名は8文字を超えることができません。これらの要件にRNAMEオプションは準拠する必要があります。RNAMEでアウトバウンドDPLリクエストに対して明示的添付ファイルの代替ミラー・トランザクション識別子を指定する場合、RNAMEは次の形式のような代替ミラーTRANSIDと公開されたリモートCICS/ESAプログラム名の組合せである必要があります。RNAME=AAA:BBBBBBBB ここで、AAAは1~4文字の代替ミラーTRANSIDです。BBBBBBBBは1~8文字のCICS/ESAプログラム名です。コロンは、TRANSIDとプログラム名の組合せであることを示すために必須です。TRANSIDはCICS/ESA識別子で認識される受け入れ可能な文字で構成されている必要があります。 A-Za-z0-9$@#./-_%&Q¢?!|"=,;<>
ROUTING = identifier
identifierはこのデータ依存型ルーティングで使用されるルーティング基準の名前を指定します。これを指定しない場合、このサービスではデータ依存型ルーティングが行われません。identifierは15文字以内である必要があります。サービス名は同じで異なるRDOMパラメータを持つ複数のエントリがある場合、ROUTINGパラメータはそのエントリすべてにおいて同じである必要があります。
TRANTIME = integer
このセクションでは、型付きバッファであるFML、VIEW、X_C_TYPEおよびX_COMMONを使用した/Tドメイン・サービス・リクエストのデータ依存型ルーティングに関する情報を指定します。DM_ROUTINGセクション内にある各行の形式は次のとおりです。
CRITERION_NAME required parameters CRITERION_NAMEは、servicesへの入力で指定されたルーティング・エントリの(identifierの)名前です。CRITERION_NAMEの値は、15文字以内である必要があります。
FIELD = identifier
FMLフィールド表で識別されたフィールド名(FMLバッファの場合)、またはFMLビュー表で識別されたフィールド名(VIEW、X_C_TYPE、またはX_COMMONバッファの場合)とみなされます。FLDTBLDIR環境変数およびFIELDTBLS環境変数はFMLフィールド表を見つけるために使用され、VIEWDIR環境変数およびVIEWFILES環境変数は、FMLビュー表を見つけるために使用されます。
RANGES = string
RDOM)を指定します。stringは二重引用符で囲む必要があります。stringは、範囲とRDOMのペアをカンマで区切って順番に並べた形式にします(次の例を参照)。
O'Brien)、単一引用符の前に円記号を2つ入れます(例: 'O\\'Brien')。関連するFIELDのデータ型の最小値を示すには、値MINを使用します。文字列と配列の最小値にはNULL文字列を指定します。文字フィールドの最小値には0を指定します。数値の場合、これはフィールドに格納できる最小値です。関連するFIELDのデータ型の最大値を示すには、値MAXを使用します。文字列と配列の最大値には、8進数値の255文字の無限文字列を指定します。文字フィールドの最大値には、単一の8進数値の255文字を指定します。数値の場合は、数値としてフィールドに格納できる最大値です。したがって、「MIN - -5」は-5以下のすべての数値を指し、「6 - MAX」は、6以上のすべての数値を指すことになります。範囲内のメタキャラクタ「*」(ワイルドカード)は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。各エントリでは、1つのワイルドカードによる範囲指定だけが可能です。1つのエントリで使用できるワイルドカード範囲は1つだけで、最後になければなりません(後続の範囲は無視される)。 ルーティング・フィールドではFMLでサポートされている任意のデータ型を指定できます。数値ルーティング・フィールドには数値で範囲を指定し、文字列ルーティング・フィールドには、文字列で範囲を指定する必要があります。 文字列で範囲を設定する場合は、文字列、配列、および文字フィールド型の値を単一引用符で囲む必要があり、先頭に符号を付けることはできません。short型およびlong型の整数値は数字の文字列であり、必要に応じて先頭に正符号または負符号を付けることができます。Cコンパイラまたはatof()で使用できる浮動小数点数は、まず任意の符号、次に数字列(小数点が入ってもよい)、任意のeまたはE、任意の符号またはスペース、最後に整数という形式を取ります。 フィールド値が範囲と一致する場合、関連付けられているRDOM値は、リクエストがルーティングされるリモート・ドメインを示します。RDOM値に「*」を指定すると、ゲートウェイ・グループが認識する任意のリモート・ドメインにリクエストが送られます。 範囲とRDOMのペアにおいて、範囲とRDOMは':'で区切られています。
BUFTYPE = ~type1[:subtype1[,subtype2 . . . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . .~
FML、VIEW、X_C_TYPEまたはX_COMMONのいずれかに制限されています。タイプFMLに対してはサブタイプを指定できず、その他のタイプではサブタイプを指定する必要があります(「*」は使用できません)。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプとサブタイプのペアが一意の場合、複数のルーティング・エントリは同じ基準名を持つことができます。これは必須パラメータです。単一のルーティング・エントリに複数のバッファ・タイプが指定される場合、各バッファ・タイプに対するルーティング・フィールドのデータ型は同じである必要があります。
フィールド値が設定されていないか(FMLバッファの場合)、または特定の範囲と一致しておらず、ワイルドカードの範囲が指定されていない場合、リモート・サービスの実行をリクエストしたアプリケーション・プロセスに対してエラーが戻されます。
BDMCONFIG環境変数は、BDMCONFIG構成ファイルを検索するために使用します。
次は、5つのサイトのドメイン構成を定義する構成ファイルの例です。この例は、Central Bank Branchと通信する4つの銀行支店ドメインを示しています。3つの銀行支店は、他のTuxedoシステム/ドメインのドメイン内で動作しています。4つ目の支店は、別のTPドメインの制御下で動作しており、そのドメインとの通信にはOSI TPが使用されています。
# Tuxedo DOMAIN CONFIGURATION FILE FOR THE CENTRAL BANK
#
#
*DM_LOCAL_DOMAINS
# <local domain name> <Gateway Group name> <domain type> <domain id> <log device>
# [<audit log>] [<blocktime>]
# [<log name>] [<log offset>] [<log size>]
# [<maxrdom>] [<maxrdtran>] [<maxtran>]
# [<maxdatalen>] [<security>]
# [<tuxconfig>] [<tuxoffset>]
#
#
DEFAULT: SECURITY = NONE
c01 GWGRP = bankg1
TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.CENTRAL01"
DMTLOGDEV = “/usr/apps/bank/DMTLOG”
DMTLOGNAME = “DMTLG_C01”
c02 GWGRP = bankg2
TYPE = OSITP
DOMAINID = “BA.CENTRAL01”
DMTLOGDEV = “/usr/apps/bank/DMTLOG”
DMTLOGNAME = “DMTLG_C02”
URCH = “ABCD”
#
*DM_REMOTE_DOMAINS
#<remote domain name> <domain type> <domain id>
#
b01 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.BANK01”
b02 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.BANK02”
b03 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.BANK03”
b04 TYPE = OSITP
DOMAINID = “BA.BANK04”
URCH = “ABCD”
*DM_TDOMAIN
#
# <local or remote domain name> <network address>
#
# Local network addresses
c01 NWADDR = “0x0002ff98c00b9d6d”
c01 NWADDR = “newyork01.65432”
# Remote network addresses
b01 NWADDR = “0x00020401c00b6d05”
b02 NWADDR = “dallas.65432”
b03 NWADDR = “0x00021094c00b6d9c”
*DM_OSITP
#
#<local or remote domain name> <apt> <aeq>
# [<aet>] [<acn>] [<apid>] [<aeid>]
# [<profile>]
#
c02 APT = “BA.CENTRAL01”
AEQ = “Tuxedo.R.4.2.1”
AET = “{1.3.15.0.3},{1}”
ACN = “XATMI”
b04 APT = “BA.BANK04”
AEQ = “Tuxedo.R.4.2.1”
AET = “{1.3.15.0.4},{1}”
ACN = “XATMI”
*DM_LOCAL_SERVICES
#<service_name> [<Local Domain name>] [<access control>] [<exported svcname>]
# [<inbuftype>] [<outbuftype>]
#
open_act ACL = branch
close_act ACL = branch
credit
debit
balance
loan LDOM = c02 ACL = loans
*DM_REMOTE_SERVICES
#<service_name> [<Remote domain name>] [<local domain name>]
# [<remote svcname>] [<routing>] [<conv>] [<trantime>]
# [<inbuftype>] [<outbuftype>]
#
tlr_add LDOM = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_bal LDOM = c01 ROUTING = ACCOUNT
tlr_add RDOM = b04 LDOM = c02 RNAME =”TPSU002”
tlr_bal RDOM = b04 LDOM = c02 RNAME =”TPSU003”
*DM_ROUTING
# <routing criteria> <field> <typed buffer> <ranges>
#
ACCOUNT FIELD = branchid BUFTYPE =”VIEW:account”
RANGES =”MIN - 1000:b01, 1001-3000:b02, *:b03”
*DM_ACCESS_CONTROL
#<acl name> <Remote domain list>
#
branch ACLIST = b01, b02, b03
loans ACLIST = b04
この例は、1つのBank Branches(BANK01)に必要とされるTuxedoシステム/ドメイン構成ファイルを示しています。
#
#Tuxedo DOMAIN CONFIGURATION FILE FOR A BANK BRANCH
#
#
*DM_LOCAL_DOMAINS
#
b01 GWGRP = auth
TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = "BA.BANK01"
DMTLOGDEV = "/usr/apps/bank/DMTLOG"
*DM_REMOTE_DOMAINS
#
c01 TYPE = TDOMAIN
DOMAINID = “BA.CENTRAL01”
*DM_TDOMAIN
#
b01 NWADDR = “0x00021094c00b689c”
c01 NWADDR = “0x0002ff98c00b9d6d”
*DM_LOCAL_SERVICES
#
tlr_add ACL = central
tlr_bal ACL = central
*DM_REMOTE_SERVICES
#
OPA001 RNAME = “open_act”
CLA001 RNAME = “close_act”
CRD001 RNAME = “credit”
DBT001 RNAME = “debit”
BAL001 RNAME = “balance”
DM_ACCESS_CONTROL
#
central ACLIST = c01
この例はOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAアプリケーションの構成ファイルのエントリを示します。
#================================================================
# DMCONFIG
# Application Domain Gateway Test Configuration
#
# See also
# See $(TOP)/Makefile for more information.
#
# @(#)SNA Devel apps/simpsna DMCONFIG 1.6 98/03/03 15:35:29
# Copyright 1997, BEA Systems, Inc., all rights reserved.
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*DM_LOCAL_DOMAINS
simpsnad
GWGRP=GROUP2
TYPE=SNAX
DOMAINID="simpsnad"
BLOB_SHM_SIZE=1000000
DMTLOGDEV=<your Tuxedo filesystem device and name for
DMTLOG>
#example DMTLOGDEV="/home/me/bin/DMTLOG"
*DM_REMOTE_DOMAINS
SIMPSNAG TYPE=SNAX DOMAINID="SIMPSNAG"
*DM_SNACRM
simpcrm SNACRMADDR="<your Host Socket Listen Address>"
LDOM="simpsnad"
#example SNACRMADDR="0x00021770cfbd2b0d" INET family 0x0002 port 6000 host 207.189.43.13 orSNACRMADDR=//207.189.43.13:6000
*DM_SNASTACKS
simpstk
SNACRM="simpcrm"
STACKTYPE=<SNACRM Stack Library Named Token>
LOCALLU=<Local LU definition specified in
stack product>
LTPNAME="*"
STACKPARMS=<Parameters passed to Stack
Product>
#example STACKTYPE="VT210"
# LOCALLU="BEAAPPL1"
# STACKPARMS="testhp" Name of the host machine
*DM_SNALINKS
simplk1 STACKREF="simpstk"
RDOM="SIMPSNAG"
LSYSID=<Connection ID of remote (CICS)
region>
RSYSID=<SYSID of remote (CICS) region>
RLUNAME=<Alias of Applid for remote region>
MODENAME=<Mode name VTAM mode entry>
SECURITY="LOCAL"
STARTTYPE="COLD"
MAXSESS=<Total Session number>
MINWIN=<Session Local Winners>
MAXSYNCLVL=<0|1|2 Maximum Syncpoint Level>
#example LSYSID="BEA"
# RSYSID="TEST"
# RLUNAME="CICSTEST"
# MODENAME="SMSNA100"
# MAXSESS=10
# MINWIN=5
# MAXSYNCLVL=2
*DM_LOCAL_SERVICES
MIRROR LDOM="simpsnad"
CONV=N
RNAME="MIRRORSERV"
INBUFTYPE="STRING"
OUTBUFTYPE="STRING"
API="ATMI"
*DM_REMOTE_SERVICES
SIMPDPL AUTOTRAN=N
LDOM="simpsnad"
RDOM=SIMPSNAG
CONV=N
RNAME="TOUPDPLS"
INBUFTYPE="STRING"
OUTBUFTYPE="STRING"
API="ATMI"
FUNCTION="DPL"
SIMPDTP AUTOTRAN=N
LDOM="simpsnad"
RDOM=SIMPSNAG
CONV=N
RNAME="DTPS"
INBUFTYPE="STRING"
OUTBUFTYPE="STRING"
API="ATMI"
FUNCTION="APPC"
build_dgw(1)、dmadmin(1)、tmboot(1)、tmshutdown(1)、dmloadcf(1)、dmunloadcf(1)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネント』
DMCONFIGファイルを解析し、バイナリのBDMCONFIG構成ファイルをロード
dmloadcf [-c] [-n] [-y] [-bblocks] {dmconfig_file| - }
dmloadcfは、ファイルまたはDMCONFIG構文による標準入力を読み取り、構文をチェックして、オプションでバイナリのBDMCONFIG構成ファイルをロードします。BDMCONFIG環境変数は、情報の格納先となるBDMCONFIGファイルのパス名を指しています。
dmloadcfは、DMCONFIGファイルの必要なセクションがないことを検出すると、エラー・メッセージを出力します。入力ファイルを解析しているときに構文エラーを検出すると、dmloadcfはBDMCONFIGファイルを更新せずに終了します。
dmloadcfを使用する場合は、$TUXDIR/udataobj/DMTYPEファイルが存在している必要があります。このファイルは有効なドメイン・タイプを定義します。このファイルが存在しないと、dmloadcfはBDMCONFIGファイルを更新せずに終了します。
dmloadcfを使用するユーザーの実効ユーザー識別子は、TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションのUIDと一致していなければなりません。
dmloadcfにオプション-cを付けると、プログラムはこの構成の各ローカル・ドメイン(ゲートウェイ・グループ)に必要とされる最小のIPCリソースを表示します。BDMCONFIGファイルは更新されません。
dmloadcfに-nオプションを付けると、プログラムはASCII形式のDMCONFIGファイルの構文チェックだけを行い、BDMCONFIGファイルの実際の更新は行いません。
構文チェックの後、dmloadcfは、環境変数BDMCONFIGが参照するファイルが存在するかどうか、存在する場合はそのファイルが有効なTuxedoシステムのファイル・システムであるかどうか、およびBDMCONFIG表を含んでいるかどうかを調べます。これらの条件が真でなかった場合、そのユーザーにはファイルを作成して初期化するように求める次のようなプロンプトが表示されます。
Initialize BDMCONFIG file: path [y, q]? pathは、BDMCONFIGファイルの完全なファイル名です。標準入力および標準出力が端末でない場合、またはコマンドラインで-yオプションが指定されている場合は、このプロンプトは表示されません。このプロンプトに対する「y」または「Y」以外のレスポンスでは、dmloadcfは構成ファイルを作成せずに終了します。
BDMCONFIGファイルが正しく初期化されていない場合にユーザーが続行すると、dmloadcfはTuxedoファイル・システムを作成し、BDMCONFIG表を作成します。Tuxedoシステムのファイル・システムを作成する場合、-bオプションをコマンドラインで指定する際に引数にデバイスのブロック数を指定します。-bオプションの値が、新しいBDMCONFIG表を収容できる大きさである場合、dmloadcfは指定された値を使用して新しいファイル・システムを作成します。それだけの大きさがない場合には、エラー・メッセージを出力して終了します。-bオプションを指定しないと、dmloadcfは、BDMCONFIG表を収容できる大きさのファイル・システムを新たに作成します。ファイル・システムがすでに存在している場合は、-bオプションが無視されます。BDMCONFIGがrawデバイス(初期化されていない)である場合には、-bオプションを使用してrawデバイスのブロック数を設定することを強くお薦めします。BDMCONFIGが通常のUNIXファイル・システムである場合は、-bオプションを使用しないようお薦めします。
BDMCONFIGファイルがすでに初期化されていることが分かると、dmloadcfは、BDMCONFIGファイルで記述されているローカル・ドメインが動作していないことを確認します。ローカル・ドメインが動作している場合は、dmloadcfがエラー・メッセージを出力して終了します。ローカル・ドメインが動作していない場合、dmloadcfは次のプロンプトを表示して、BDMCONFIGファイルを上書きするかどうかを確認します。
“Really overwrite BDMCONFIG file [y, q]?”
標準入力または標準出力が端末でない場合、または-yオプションをコマンドラインで指定した場合、このプロンプトは表示されません。このプロンプトに対する「y」または「Y」以外のレスポンスでは、dmloadcfはファイルを上書きせずに終了します。
TUXCONFIGファイルのRESOURCESセクションにSECURITYパラメータが指定されていると、dmloadcfは標準入力をフラッシュし、端末エコー機能をオフにして、ユーザーにアプリケーション・パスワードの入力を求めます。
Enter Application Password?
パスワードは、8文字以内の長さで入力できます。ファイルではなく標準入力を介してASCII形式のDMCONFIGファイルをロードするオプションは、このSECURITYパラメータがオンのときには使用できません。標準入力が端末でない場合、つまり、ユーザーにパスワードの入力を求めることができない場合(たとえば、hereファイルの場合)、アプリケーション・パスワードの設定のために環境変数APP_PWが参照されます。APP_PW環境変数が設定されておらず、標準入力が端末でない場合には、dmloadcfはエラー・メッセージを出し、ログ・メッセージを生成して、BDMCONFIGファイルのロードに失敗します。
エラーがないことを前提にすべてのチェックを行って問題がなかった場合は、DMCONFIGファイルがBDMCONFIGファイルにロードされます。BDMCONFIG表にあるすべての既存情報が上書きされます。
このコマンドは、UNIXおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedoが提供する管理ツールとしてサポートされています。
環境変数APP_PWは、TUXCONFIGファイルのSECURITYパラメータが APP_PWに設定され、かつ標準入力として端末以外のものを使用してdmloadcfを実行するアプリケーションに対して設定する必要があります。
BDMCONFIG環境変数は、BDMCONFIGファイルを指している必要があります。
次の例は、bank.dmconfig ASCIIファイルからバイナリ構成ファイルをロードする方法を示します。2000ブロックからなるBDMCONFIGデバイスが作成(または再初期化)されます。
dmloadcf -b 2000 -y bank.dmconfig
入力にエラーが検出されると、エラーの原因となった行が、問題を指摘するメッセージとともに、標準エラーに出力されます。DMCONFIGファイルに構文エラーが見つかったり、システムが稼働中の場合は、BDMCONFIGファイルの情報は更新されず、dmloadcfは終了コード1で終了します。
dmloadcfをアクティブなノード上で実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
*** dmloadcf cannot run on an active node ***
dmloadcfを実行するユーザーの実効ユーザー識別子が、TUXCONFIGファイルで指定されたUIDと一致しない場合は、次のエラー・メッセージが表示されます。
*** UID is not effective user ID ***
dmloadcfが正しく完了すると、終了コード0で終了します。BDMCONFIGファイルが更新されると、このイベントを記録するためのuserlogメッセージが生成されます。
dmunloadcf(1)、dmconfig(5)、ubbconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネント』
バイナリBDMCONFIGドメイン構成ファイルをアンロードします。
dmunloadcfは、BMDCONFIG構成ファイルをバイナリ表現からASCII形式に変換します。この変換処理は、バイト・オーダーが異なるマシン間でファイルを簡潔にトランスポートしたり、ファイルのバックアップ・コピーを簡潔に作成して信頼性を高める場合に役立ちます。ASCII形式については、dmconfig(5)で説明します。
dmunloadcfは、BDMCONFIG環境変数が参照するBDMCONFIGファイルから値を読み取り、その値を標準出力に書き込みます。
このコマンドは、UNIXおよびWindows NTオペレーティング・システム上でTuxedoが提供する管理ツールとしてサポートされています。
次の例は、/usr/tuxedo/BDMCONFIGの構成を、bdmconfig.backupファイルにアンロードする方法を示しています。
BDMCONFIG=/usr/tuxedo/BDMCONFIG dmunloadcf > bdmconfig.backup
dmunloadcfは、BDMCONFIG環境変数が指すファイルが存在しているかどうか、そのファイルがTuxedoの有効なファイル・システムであるかどうか、そしてそのファイルにBDMCONFIG表が入っているかどうかをチェックします。これらの条件が1つでも満たされないと、dmunloadcfはエラー・メッセージを出力して、エラー・コード1で終了します。dmunloadcfが正しく完了すると、終了コード0で終了します。
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネント』
GWADM SRVGRP = “identifier” SRVID = “number” REPLYQ = “N”
CLOPT = “-A -- [-a {on|off} ] [-sservices]
[-t {on|off} ]“
ゲートウェイ管理サーバー(GWADM)は、 Tuxedoシステムが提供するサーバーであり、/ドメイン・ゲートウェイ・グループ用の管理機能を提供します。
GWADM は、 UBBCONFIG ファイルの SERVERS セクションで、特定のゲートウェイ・グループ内で動作するサーバーとして定義する必要があります。つまり、 SRVGRP を、 GROUPS セクションで指定した GRPNAME タグに設定する必要があります。 SVRID も必須パラメータです。このパラメータの値を指定する際は、ゲートウェイ・グループ内で使用できるゲートウェイの最大数を考慮する必要があります。
GWADMのインスタンスは、/ドメイン・ゲートウェイ・グループごとに1つしか存在できず、そのインスタンスを、グループと関連付けられたゲートウェイに対して定義したMSSQの一部にすることはできません。また、GWADMではREPLYQ属性をNに設定する必要があります。
CLOPTオプションは、GWADMの起動時に渡されるコマンドライン・オプションの文字列です。このオプション文字列の形式は次のとおりです。
CLOPT=”-A -- <gateway group runtime parameters>”
次のパラメータは、ゲートウェイ・グループの実行時パラメータとして認識されます。
-a { on | off }
offまたはonに切り替えます。デフォルト値はoffです。この設定は、ゲートウェイ・グループの実行中に、dmadminプログラムを使用して変更できます(dmadmin(1)を参照)。
-s services
-t { on | off }
offまたはonに切り替えます。デフォルト値はoffです。この設定は、ゲートウェイ・グループの実行中に、dmadminプログラムを使用して変更できます(dmadmin(1)を参照)。
GWADMサーバーは、対応するゲートウェイを起動する前に起動する必要があります。
このサーバーは、UNIXシステムおよびWindows NTオペレーティング・システムを使用してTuxedoが提供するサーバー上でサポートされています。
初期リリースのSNAタイプ・ゲートウェイは、Tuxedoを実行するノードにのみインストールできます。
次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーの定義を示します。
#
*GROUPS
DMADMGRP GRPNO=1
gwgrp GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP=”DMADMGRP” SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
CLOPT=”-A -- -a on -t on”
SNACRM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1003 CLOPT=”-A--//host:6000 gwgrp”
GWSNAX SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1004 RQADDR=”gwgrp” REPLYQ=N
dmconfig(5)、DMADM(5)、servopts(5)、ubbconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネント』
これはOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA用のゲートウェイ・サーバー・プロセスです。
GWSNAX SRVGRP = “identifier” SRVID = “number” REPLYQ = “N”
CLOPT = “-A -- [-m -n {type:min:max} -t{number} -T{number}
-u {keyfile}]“
GWSNAXサーバーは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayグループに対してTuxedoの機能を提供します。
GWSNAXは、UBBCONFIGファイルのSERVERSセクションで、特定のゲートウェイ・グループ内で動作するサーバーとして定義する必要があります。つまり、SRVGRPを、GROUPSセクションで指定したGRPNAMEタグに設定する必要があります。SVRIDも必須パラメータです。このパラメータの値を指定する際は、ゲートウェイ・グループ内で使用できるゲートウェイの最大数を考慮する必要があります。GWSNAX定義はUBBCONFIGファイル内の関連付けられたCRMサーバー定義を超えることはできません。
GWSNAXのインスタンスは、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNA Gatewayグループごとに1つしか存在できず、そのインスタンスを、グループと関連付けられたゲートウェイに対して定義したMSSQの一部にすることはできません。
CLOPTオプションは、GWSNAXの起動時に渡されるコマンドライン・オプションの文字列です。このオプション文字列の形式は次のとおりです。
CLOPT=”-A -- <gateway runtime parameters>”
次のパラメータは、ゲートウェイの実行時パラメータとして認識されます。
-m
-n {type:min:max}
typeは暗号化タイプです。現在、有効なエントリはGPEのみです。値minおよびmaxは暗号化に使用できる最小および最大のビット数を指定します。このビット数がCRMとクライアント・プロセス間のネゴシエーション時に使用されます。どのような数値も受け入れられますが、値はネゴシエーション後に0、56または128に解決されます。minは暗号化に使用できる最小ビット数を指定します。このビット数がCRMとGWSNAX間のネゴシエーション時に使用されます。どのような数値も受け入れられますが、値はネゴシエーション後に0、56または128に解決されます。指定したビット数は、使用されるセキュリティ・アドオン・パッケージでサポートされている必要があります。maxは暗号化に使用できる最大ビット数を指定します。このビット数がCRMとGWSNAX間のネゴシエーション時に使用されます。どのような数値も受け入れられますが、値はネゴシエーション後に0、56または128に解決されます。
-t {number}
-T {number}
-u {keyfile}
keyfileは、このプロセスとCRMの両方で認識されるハッシュ・キーが含まれているファイルの場所です。このファイルには一意のハッシュ・キー(8文字に制限)を指定する1行が含まれています。このファイルは保護される必要があります。
互換性のあるオペレーティング・システムの完全リストは、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリリース・ノート』を参照してください。
サポートされているプラットフォームの完全リストは、『Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAリリース・ノート』を参照してください。
次の例は、UBBCONFIGファイル内の管理用サーバーの定義を示します。
#
*GROUPS
DMADMGRP GRPNO=1
gwgrp GRPNO=2
#
*SERVERS
DMADM SRVGRP=”DMADMGRP” SRVID=1001 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
GWADM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1002 REPLYQ=N RESTART=Y GRACE=0
CLOPT=”-A -- -a on -t on”
SNACRM SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1003 CLOPT=”-A--//host:6000 gwgrp”
GWSNAX SRVGRP=”gwgrp” SRVID=1004 RQADDR=”gwgrp” REPLYQ=N
CLOPT=”-- -t 1”
dmconfig(5)、DMADM(5)、servopts(5)、ubbconfig(5)
『Oracle Tuxedo Domainsコンポーネント』
modusr -d <local domain> ID-R <remote domain ID>-u <remote username>
modusr はdmadmin(1)のサブコマンドとしてのみ実行できます。このページの目的はこのサブコマンドのオプションについて説明し、例を示すことです。
このサブコマンドを使用すると、管理者はリモート・パスワード表のパスワードを変更できます。管理者はリモート・パスワードの入力を求められます。
アプリケーションがSNAタイプのゲートウェイを使用し、ubbconfigファイルのSECURITYがUSER_AUTH、ACLまたはMANDATORY_ACL、DMCONFIGファイルのSECURITYがDM_USER_PWに設定されている場合、変更された表エントリを使用してリモート・ユーザー名およびパスワードがリモートSNAドメインに渡されます。
-d <local domain ID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-R <リモート・ドメインID>
DMCONFIGファイルかグラフィック管理インタフェースでドメイン定義を作成する際に使用されたIDと同じです。
-u <リモート・ユーザー名>
このサブコマンドを実行する前に、グラフィック管理インタフェースまたはtmloadcf(1)およびdmloadcf(1)を使用してアプリケーションを構成しておく必要があります。また、dmadmin modusrは任意のアクティブなノード上で実行できます。
このサブコマンドは、最新バージョンのOracle Tuxedo Mainframe Adapter for SNAで使用可能であることがそのバージョンのドキュメントに記載されています。
dmadmin modusrサブコマンドは正しく完了すると、戻りコード0で終了します。
modusr -d tux -R cics -u CICSUSR /*modifies remote user’s password
sent to CICS. The administrator
is prompted for the password*/
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