ヘッダーをスキップ
Oracle® Load Testing Load Testingユーザーズ・ガイド
バージョン9.31
B62626-03
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

9 セッションの操作

この章では、Oracle Load Testingセッション・データの操作方法について説明します。次のセッション・アクションを実行できます。

9.1 セッションへの連結

Oracle Load Testingサーバーで実行されている他のセッションにアタッチできます。セッションに連結するには、次のようにします。

  1. 「セッション」メニューから「アタッチ」を選択します。

    <セッション・リスト>: Oracle Load Testingサーバーで実行中のすべてのセッションがリストされます。セッションを選択して「OK」をクリックします。

    アタッチ・モード: セッションへのアタッチ方法を選択します。

    • 表示のみ: 表示のみのモードでセッションにアタッチする場合には、このオプションを選択します。このモードでは、グラフにアクセスできます。

    • フル・コントロール: フル・コントロールでセッションにアタッチする場合には、このオプションを選択します。このオプションでテストをコントロールできます。

  2. アタッチ先のセッションを選択します。

  3. アタッチするときのモードを選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

9.2 セッションからのデタッチ

セッションにアタッチしていた場合、別のテストを実行するにはそこからデタッチする必要があります。

セッションからデタッチするには、「セッション」メニューから「デタッチ」を選択します。

9.3 セッション・データのエクスポート

Oracle Load Testingセッション・データを外部ファイルにエクスポートできます。このファイルは、他の場所にインストールされたOracle Load Testingの別のインスタンスにインポートできます。

Oracle Load Testingセッション・データをエクスポートする手順:

  1. 「ツール」メニューから「ファイルのダウンロード」を選択します。

  2. 「OLTセッション・データ」「タイプ」として選択します。「ソース」リストには、Oracle Load Testingデータベースに格納されているセッションのリストが表示されます。「ソース」リストは次のマーカーを使用して、セッションがエクスポート可能かどうかを示します。

    • チェック・マーク: セッションがエクスポートできることを示します。

    • Xマーク: セッションがエクスポートできないことを示します。エクスポートできないセッションとしては、実行中のセッション、現在インポート中のセッション、予約中ステータスのセッションがあります。

  3. エクスポートするセッションを選択して「ダウンロード」をクリックします。セッション名をダブルクリックして、ダウンロードを開始することもできます。

  4. 「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されたら「保存」をクリックします。

  5. 場所とファイル名を指定して「保存」をクリックします。

9.3.1 ファイル形式

ファイルのデフォルト名はセッション名と同じです。ファイル名は他の名前に変更できます。データに影響はありません。

ダウンロードされたファイルには.osd(OLTセッション・データ)ファイル拡張子があります。ファイルは.zipの圧縮形式になっています。拡張子を.zipに変更して、ファイルを任意のZIPユーティリティで開くと、RAWデータにアクセスできます。ただし、ファイルを他のOracle Load Testingインスタンスにインポートする場合は、ファイル拡張子が.osdである必要があります。ファイル構造は次のとおりです。

Session Data\
  db\
    sessionRun.csv
    scenarioReports.csv
    counterHDR.csv
    counterRun.csv
    awrInfo.csv
  vudisplay\
    data\
      *.html
    data.xml
  metadata.csv

すべてのデータベース関連データは/Session Data/db/に格納されます。dbフォルダには、データベース内の対応する表およびそのセッション関連データを表す、カンマ区切り値(.csv)ファイルが含まれます。個々の.csvファイルでは、最初の行として列名が、それ以降の行には値が示されます。.csvファイルはすべてUTF-8形式でエンコーディングされています。

VU表示データはすべて/Session Data/vudisplay/に格納されます。仮想ユーザー表示データの場合、セッション名はdata(データ・フォルダ)およびdata.xmlに変更されます。セッションが実行されたOracle Load Testingインスタンスの「VU表示」設定によっては、VU表示データが空である可能性があります。

9.4 セッション・データのインポート

Oracle Session Data (.osd)ファイルとして別のOracle Load Testingインスタンスから以前エクスポートされている、Oracle Load Testingセッション・データをインポートできます。

Oracle Load Testingセッション・データをインポートする手順:

  1. 「ツール」メニューから「ファイルのアップロード」を選択します。

  2. 「OLTセッション・データ」「タイプ」として選択します。「アップロードするファイル」リストには、現在のOracle Load Testingインスタンス・データベースに格納されているセッションのリストが表示されます。

  3. 「アップロードするファイル」セクションの「参照」をクリックし、インポートするセッション.osdファイルを選択して、「開く」をクリックします。

  4. 「アップロード」をクリックします。セッション・インポート・ウィザードにセッション詳細が表示されます。

    セッション詳細: インポート中の.osdファイルに含まれているデータの詳細が次のように表示されます。

    • 名前: 負荷テスト・セッションの名前が表示されます。

    • 開始時刻: セッションの開始日時が表示されます。

    • 終了時刻: セッションの終了日時が表示されます。

    • マシン: セッションが実行されたマシンの名前が表示されます。

    • VU表示データ: インポート中のセッション・データ.osdファイルに、Oracle Load Testingの仮想ユーザー表示データが含まれるかどうかが表示されます。「はい」は.osdファイルに仮想ユーザー表示データが含まれることを示します。「いいえ」は.osdファイルに仮想ユーザー表示データが含まれないことを示します。

    • ADDM/AWRデータ: インポート中のセッション・データ.osdファイルに、自動データベース診断モニター(ADDM)のレポートと自動ワークロード・リポジトリ(AWR)のレポートのデータが含まれるかどうかが表示されます。「はい」は.osdファイルにADDM/AWRデータが含まれることを示します。「いいえ」は.osdファイルにADDM/AWRデータが含まれないことを示します。

    • カウンタ定義: セッション・データに含まれるカウンタ定義の数値が表示されます。

    • カウンタ値: セッション・データに含まれるカウンタ値の数値が表示されます。

  5. 「次」をクリックします。セッション・インポート・ウィザードにセッション名の詳細が表示されます。

    元のセッション名: オリジナルのOracle Load Testingインスタンスからエクスポートされたセッションの名前が表示されます。このセッション名は、.osdファイルの名前に関係なく、セッションがオリジナルのOracle Load Testingインスタンスからエクスポートされた際の名前になります。

    新規セッション名: インポート中のセッションの名前を変更するためのテキスト・ボックスが示されます(オプション)。デフォルトはオリジナルのセッション名です。

    <セッション・リスト>: 現在のOracle Load Testingインスタンスにすでにあるセッションが表示されます。

  6. オプションで新しいセッション名を指定し、「インポート」をクリックします。すでにセッション・リストに存在するセッションと同じ名前でセッションをインポートしようとした場合は、既存のセッションを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。インポートして上書きする場合は「はい」、取り消す場合は「いいえ」を選択します。

  7. インポートが正常に行われたことを示す「情報」ボックスが表示されたら、「OK」をクリックします。インポートされたセッションは、現在のOracle Load Testingインスタンスのセッション・リストに表示されるようになります。

  8. 「レポートの作成」タブをクリックしてインポートされたセッションの名前を選択すると、セッション・データからレポートが生成されます。