| Oracle® Application Testing Suiteスタート・ガイド バージョン9.31 B62629-03 |
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このチュートリアルでは、Oracle Load Testingの主要な機能を段階を追って説明します。Oracle Load TestingはOracle Application Testing Suiteの独立した製品で、購入している場合としていない場合があると思います。Oracle Application Testing SuiteのOracle Load Testingバージョンを所有している場合、この章の例を追うことにより、Oracle Load Testingの機能と使用方法を習得できます。
このチュートリアルは、次の例で構成されています。
単純な負荷テストの実行: Oracle Load Testingを使用して仮想ユーザーを実行し、Webアプリケーション上の負荷をシミュレートする方法を説明します。
データ・ソースの追加: Oracle Load Testing ServerStats構成にデータ・ソースを追加して、CPU使用量や使用可能なメモリーなどのサーバー側統計を監視する方法を説明します。
データ・ソースの編集: 既存のOracle Load Testing ServerStats構成を編集し、特定のカウンタを変更する方法を説明します。
複数のプロファイルを使用するシナリオの作成: Oracle Load Testingシナリオに新しいスクリプトを追加する方法を説明します。また、この例では、データを実行後分析での使用のために保存できるよう、レポート・オプションおよびセッション開始/停止オプションを設定する方法を説明します。
複数のプロファイルの実行: Oracle Load Testingを使用して、異なる仮想ユーザー数を持つ複数のシナリオ・プロファイルを実行し、統計およびパフォーマンス情報を表示する方法を説明します。
仮想ユーザーの制御: 個別の仮想ユーザーの属性の変更、アクションの表示、および仮想ユーザーの停止と中断の方法を説明します。
レポートの生成: デフォルトのレポートを表示し、実行後分析用レポートを生成する方法を説明します。
このチュートリアルは、最初から最後まで順番に実行するよう構成されており、第3章のOracle OpenScriptチュートリアルを完了していることを前提としています。このチュートリアルの例では、前のチュートリアルで記録されたスクリプトを参照します。
この例では、Oracle Load Testingを使用して仮想ユーザーを実行し、Webアプリケーション上の負荷をシミュレートする方法を説明します。この例では、以前記録したスクリプトを実行して、Webアプリケーションに複数のユーザーがアクセスしている状態をシミュレートする方法を説明します。
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注意: この項では、Oracle Application Testing Suiteインストールからのデフォルトのログイン資格証明を使用します。 |
Oracle Load Testingを起動する手順は、次のとおりです。
「スタート」メニューから「プログラム」を選択し、次に「Oracle Application Testing Suite」メニューから「Oracle Load Testing」を選択します。
ユーザー名として「administrator」と入力します。
Oracle Application Testing Suiteのインストール時に指定したパスワードを入力します。
「ログイン」をクリックします。次のように、メイン・ウィンドウが表示されます。
「ワークスペース」リストで「デフォルト」を選択します。
Oracle Load Testingで「シナリオの作成」タブが表示されていることを確認します。
「スクリプトの選択」リストで「HTTPTutor1」を選択します。これらは、Oracle OpenScriptを使用して記録するスクリプトです。Oracle OpenScriptスクリプトの場合、リストには負荷テストおよび一般的なスクリプトのみが表示されます。機能テスト・スクリプトは表示されません。
「シナリオに追加」ボタンをクリックして「HTTPTutor1」を「シナリオのパラメータの構成」リストに追加します。また、スクリプト名をダブルクリックして、「シナリオのパラメータの構成」リストに追加することもできます。
Oracle Load Testingにより、「シナリオ」タブのシナリオ・プロファイルに、デフォルトの仮想ユーザー属性のセットが自動的に指定されます。この例では、デフォルトの属性を使用します。
「シナリオの作成」タブの「オートパイロットに追加」ボタンをクリックします。
Oracle Load Testingによって自動的に「オートパイロットの設定」タブが開かれ、HTTPTutor1のシナリオ・プロファイルが「送信されたシナリオ・プロファイル」リストに表示されます。
オートパイロット・タブの「負荷テストの停止」オプションで「各ユーザーの再生後[#]反復」オプションを選択します。
「各ユーザーの再生後」編集ボックスに5と入力します。
「仮想ユーザー(VU)増加」グループで「ステップごとの追加」の下の「[#]ユーザー」を選択します。
「ステップごとの追加[#]ユーザー」編集ボックスに1と入力します。
「[#]秒」編集ボックスに10と入力します。
セッション・データを記録するかどうかを求められたら「はい」を選択し、「OK」をクリックします。
Oracle Load Testingにより、仮想ユーザー・グリッドで仮想ユーザーの実行が開始されます。オートパイロットがHTTPTutor1スクリプトを10人の仮想ユーザーとして実行を開始する様子を確認します。
仮想ユーザー・グリッドですべての仮想ユーザーの「ステータス」列に「終了」と表示されるまで実行を続行します。
おめでとうございます。デモWebアプリケーションの単純な負荷テストを実行できました。Oracle Load Testingでは、仮想ユーザーのWeb操作がバックグラウンドで実行されます。実行中、グリッドで仮想ユーザーを監視できます。このチュートリアルの後の例では、Oracle Load Testingを使用して統計およびパフォーマンス情報を表示し、仮想ユーザーのアクションを表示する方法が示されます。
この例では、Oracle Load Testing ServerStats構成にデータ・ソースを追加して、CPU使用量や使用可能なメモリーなどのサーバー側統計を監視する方法を説明します。
Oracle Load Testing ServerStatsでは、様々なシステムおよびサーバー・タイプの統計を監視できます。このチュートリアルでは、Oracle Load Testing ServerStatsの機能を示すために、ローカルのWindows 200x/XPシステムからカウンタを追加します。Oracle Application Testing SuiteをWindows 200x/XPマシンで実行していない場合は、例2と例3を飛ばして、チュートリアルの例4に進んでください。
Windows 200x/XPデータ・ソースからカウンタを構成するには、次の手順を実行します。
「ServerStats」メニューから「構成」を選択します。Oracle Load TestingによってServerStatsの「構成」ウィンドウが開かれます。
新しい構成を追加するために「新規」をクリックします。
「名前」および「説明」として「Tutorial」と入力します。
「保存」をクリックします。構成ウィンドウが変更され、モニターの構成オプションが表示されます。
「データ・ソース」の隣のプラス・アイコンをクリックしてデータ・ソースのリストを展開します。
「Perfmon (Windowsパフォーマンス・モニター)」を選択して「次」をクリックします。
この手順では、監視するシステムと、データ・コレクタに使用するシステムを指定できます。
「次」をクリックして監視対象のカウンタを選択します。
「追加」をクリックします。カウンタが「カウンタ」リストに追加されます。
「パフォーマンス・オブジェクト」リストで「メモリー」を選択します。
使用可能なキロバイトを選択し、「追加」をクリックします。
「終了」をクリックしてモニターの追加を完了します。ServerStatsがカウンタを検証する間、ステータスが表示されます(少し時間がかかる場合があります)。
検証が完了すると、「構成」ウィンドウが更新され、モニターのリストが表示されます。
結果を確認して、カウンタが正常に作動していることを検証します。
「閉じる」をクリックして、テスト結果を終了します。
次の例では、既存のServerStats構成を編集する手順を説明します。
この例では、既存のOracle Load Testing ServerStats構成を編集し、特定のカウンタを変更する方法を説明します。この例の手順は、前の例で完了した手順を元にしています。
ServerStatsの「構成」ウィンドウが開かれていない場合は、「ServerStats」メニューから「構成」を選択してウィンドウを開きます。
「Tutorial」構成を選択します。
使用可能なキロバイト・モニターをクリックして、「編集」をクリックします。
「監視されるシステム」の隣の「追加」をクリックします。
他にも監視するシステムがある場合は、ここで情報を指定してシステムをServerStats構成に追加できます。
「取消」をクリックします。
「OK」をクリックします。
「閉じる」をクリックしてServerStatsの「構成」ウィンドウを閉じます。
Oracle Load Testing ServerStatsの機能およびオプションの使用方法の詳細は、『Oracle Load Testing ServerStatsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
この例では、複数の仮想ユーザー・プロファイルを使用するシナリオを作成し、各シナリオの属性を設定する方法を示します。また、レポート・オプションの指定方法も示します。
「シナリオの作成」タブをクリックします。
デフォルトのプロファイル・リストで「HTTPTutor2」をダブルクリックして、「シナリオのパラメータの構成」リストに追加します。
HTTPTutor2行の「すべてのパラメータの構成」ボタンをクリックして、「シナリオ詳細の編集」ダイアログ・ボックスを表示します。
「VU数」の値を3に変更します。
残りの属性はデフォルトの設定のままにして、「OK」をクリックします。
HTTPTutor1行の「すべてのパラメータの構成」ボタンをクリックして、「シナリオ詳細の編集」ダイアログ・ボックスを表示します。
「仮想ユーザー・ペーシング」が「記録済」に設定されており、「最大」値が10秒に設定されていることを確認し、「OK」をクリックします。
シナリオ・プロファイル・リストの各プロファイルに、異なる属性のセットを使用できることを確認してください。
この例では、Oracle Load Testingを使用して、異なる仮想ユーザー数を持つ複数のシナリオ・プロファイルを実行し、統計およびパフォーマンス情報を表示する方法を説明します。
「シナリオ」タブまたはツールバーの「オートパイロットに追加」ボタンをクリックします。
Oracle Load Testingによって自動的に「オートパイロットの設定」タブが開かれ、HTTPTutor1とHTTPTutor2のシナリオ・プロファイルが「送信されたシナリオ・プロファイル」リストに表示されます。
「オートパイロットの設定」タブの「負荷テストの停止」グループで「停止ボタン押下時」を選択します。
「仮想ユーザー(VU)増加」セクションにある「ステップごとの追加」の下の「#ユーザー」の隣の編集ボックスに3と入力します。
「仮想ユーザー(VU)増加」セクションにある「頻度」の下の「#反復」の隣の編集ボックスに5と入力します。
「ServerStats構成」セクションで、「構成」ドロップダウン・リストから「Tutorial」を選択して構成を負荷テストに追加します。
「保存」をクリックして反復仕様をシナリオ・ファイルに保存します。
Oracle Load Testingによってセッション・データの保存ダイアログ・ボックスが開かれます。
「OK」をクリックします。
「セッション開始/停止」オプションで「質問」設定を使用した(「ツール」メニューから「オプション」を選択)ために、セッション・データの保存ダイアログ・ボックスが表示されます。「セッション開始/停止」オプションを変更することにより、このダイアログ・ボックスを使用せずに、仮想ユーザーを通常のテスト条件で実行する際に自動的またはデフォルトの値を使用することができます。
オートパイロットがHTTPTutor1およびHTTPTutor2スクリプトを仮想ユーザーとして実行を開始する様子を確認します。また、HTTPTutor2がデータ・バンクのレコードを再生している点も確認してください。
最初は、オートパイロットは3人の仮想ユーザーのみで開始します。最初の3ユーザーが5回の反復を完了した後、オートパイロットがまた3人の仮想ユーザーを開始します。2番目の3ユーザーが5回の反復を完了した後、最後の3人の仮想ユーザーが開始されます。オートパイロットの「仮想ユーザー(VU)増加」オプションにより、仮想ユーザーが実行を開始する頻度を制御できます。
Oracle Load Testingでは、実行時グラフが「実行グラフの表示」タブに自動的に表示されます。グラフを表示するには、「実行グラフの表示」タブをクリックします。セッションの実行中は、グラフが継続的に更新されます。
「デフォルト・グラフ」プルダウン・メニューが表示されるまで、必要に応じてウィンドウの下までスクロールします。このプルダウン・メニューでは、特定のグラフを選択してフル・スケールで表示できます。
「パフォーマンス統計」レポートを表示するには、「レポート」タブをクリックします。「パフォーマンス統計」レポートには、実行中の仮想ユーザーに関するパフォーマンス・データのサマリーが示されます。
統計には、次のパフォーマンス・カテゴリの値が表示されます。
1秒当たりのページ数: サーバーによって1秒当たりに返されたページ数。「ページ」は、Webページを構成するあらゆるリソース(ページHTML、すべてのイメージ、すべてのフレームなど)から成ります。
1秒当たりのヒット数: サーバーに対する1秒当たりのリソース・リクエストの数。ページ、各イメージ、各フレームに対する1回ずつのリクエストが「ヒット」としてカウントされます。Oracle Load Testingがサーバーからイメージをリクエストしていない場合(ダウンロード・マネージャで指定)、イメージはヒット・カウントに含まれません。イメージがリクエストされておらず、ページにフレームが含まれていない場合、「1秒当たりのヒット数」と「1秒当たりのページ数」のカウントは同じになります。
<セッション名>合計
<プロファイル名>: 仮想ユーザー・プロファイルの最新、最小、最大、平均のパフォーマンス(秒単位)。
<タイマー名>: サーバー・レスポンス・タイマーの最新、最小、最大、平均のパフォーマンス(秒単位)。サーバー・レスポンス・タイマーは、Oracle OpenScriptを使用してスクリプトに追加されます。
<プロファイル名>VU数: 指定された仮想ユーザー数の実行時に仮想ユーザー・プロファイルの実行にかかった時間が示されます。仮想ユーザーを増加すると、追加の仮想ユーザーの実行開始時に、プロファイルとVU別のパフォーマンスの値が追加されます。追加のプロファイルとVU別のパフォーマンスの値が追加されると、前のプロファイルとVU別のパフォーマンスの値は更新されなくなります。たとえば、統計には、仮想ユーザーが3人、6人、および9人の場合の各プロファイルで経過した時間の値が表示されます。「<プロファイル名> 3 VU」の値は、3人の仮想ユーザーを実行中のみ更新されます。オートパイロットが6人の仮想ユーザーに増加すると、「<プロファイル名> 3 VU」の値の更新が停止され、6人の仮想ユーザーの実行中、「<プロファイル名> 6 VU」の値が追加されて更新されます。オートパイロットが9人の仮想ユーザーに増加すると、「<プロファイル名> 6 VU」の値の更新が停止され、9人の仮想ユーザーの実行中、「<プロファイル名> 9 VU」の値が追加されて更新されます。
「実行グラフの表示」タブの「概要」タブをクリックします。
Oracle Load Testingでは、実行中の仮想ユーザーのパフォーマンス、エラーおよび統計情報を表示するグラフを数種類用意しています。「概要」タブには、デフォルト・グラフの概要が1つのビューに表示されます。「概要」タブの下の「チャート統計の表示」ボタンをクリックすると、各グラフのデータ系列表が表示または非表示になります。
「概要」タブのグラフをクリックするとイメージが大きく表示されます。グラフの右側の「概要に戻る」ボタンをクリックすると、グラフの「概要」ビューに戻ります。
次を選択します、パフォーマンスvsユーザー(「概要」タブの「デフォルト・グラフ」ドロップダウン内)。
このグラフでは、各プロファイルで実行されている仮想ユーザー数ごとの平均実行時間が示されます。プロット・ポイントは、オートパイロットによる仮想ユーザーの増加を表しています。前述のグラフでは、各プロファイルの最初のプロット・ポイントは、3人の仮想ユーザーの実行時における平均実行時間を示しています。オートパイロットが6人の仮想ユーザーに増加すると、3人の仮想ユーザーのプロット・ポイントは更新されなくなります。
2番目のプロット・ポイントは、6人の仮想ユーザーの実行時における平均実行時間を示しています。オートパイロットが9人の仮想ユーザーに増加すると、6人の仮想ユーザーのプロット・ポイントは更新されなくなります。
3番目のプロット・ポイントは、9人の仮想ユーザーの実行時における平均実行時間を示しています。この例では、オートパイロットが増加して実行する仮想ユーザーの合計数は9仮想ユーザーです。3番目のプロット・ポイントは、9人の仮想ユーザーの実行中、継続的に更新されます。
次を選択します、ユーザーvs.時間(「概要」タブの「デフォルト・グラフ」ドロップダウン内)。
このグラフでは、各プロファイルの仮想ユーザーが実行を開始した相対時間が示されます。このグラフは、オートパイロットの増加時間と、各プロファイルについて増加された仮想ユーザー数を表します。
次を選択します、パフォーマンスvs時間(「概要」タブの「デフォルト・グラフ」ドロップダウン内)。
このグラフでは、時間の経過とともに、各プロファイルで実行されているアクティブな仮想ユーザーの平均実行時間が示されます。
次を選択します、統計vs.時間(「概要」タブの「デフォルト・グラフ」ドロップダウン内)。
このグラフでは、時間の経過とともに、1秒当たりの仮想ユーザーのヒット、ページ、トランザクションおよびキロバイトの平均を示します。
エラー・グラフでは、時間の経過とともにエラーvs.仮想ユーザーの割合を示します。
この例では、Oracle Load Testingでの個別の仮想ユーザーの属性の変更、アクションの表示、および仮想ユーザーの停止と中断の方法を説明します。
例3の仮想ユーザーがまだ実行中であることを確認してください。
仮想ユーザー・グリッドの任意の仮想ユーザーをクリックします。
マウスを右クリックして、ポップアップ・メニューを開きます。
「実行属性の変更」を選択します。Oracle Load Testingにより、選択した仮想ユーザーの実行属性を変更するダイアログ・ボックスが開きます。
それぞれの仮想ユーザーの属性を個別に変更できます。
「取消」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。
「VU表示」を「ツール」メニューから選択するか、仮想ユーザー・グリッドから右クリック・ポップアップ・メニューで選択します。Oracle Load Testingによってブラウザ・ウィンドウが開き、仮想ユーザーのアクションを表示できます。
前のページにナビゲートするツールバー・ボタンをクリックします。ビューアには前のページのみ表示されます。
次のページにナビゲートするツールバー・ボタンをクリックします。ビューアには次のページのみ表示されます。
自動モード・ツールバー・ボタンをクリックします。ビューには、仮想ユーザーがビューアに到達するとアクセスされる新規ページが表示されます。
新規ページの受信停止ツールバー・ボタンをクリックします。ビューアは仮想ユーザーからのページの受信を停止します。
注意: 新規ページがビューアに送信される速度により、キャッシュされたページの表示が終了するまで少し時間がかかる場合があります。
ウィンドウを閉じてビューアを終了します。
仮想ユーザー・グリッドの任意の仮想ユーザーをクリックします。
マウスを右クリックして、ポップアップ・メニューを開きます。
「停止」を選択します。Oracle Load Testingは、選択した仮想ユーザーの実行を停止します。仮想ユーザーは、現在のスクリプトの反復を完了してから停止します。
この例では、Oracle Load Testingの自動レポート生成機能を説明します。オートパイロットが仮想ユーザーを実行している際にOracle Load TestingとOracle Load Testing ServerStatsによって収集されるデータは、Oracle Load Testingの「セッション開始/停止」オプションの「レポートのデータの保存」オプションが「はい」または「質問」に設定されている場合、データベースに保存されます。Oracle Load Testingを使用してデータを分析し、様々なグラフやレポートを生成できます。
この例では、以前保存したデータを使用してカスタム・レポートを作成し、セッション・レポートおよびシナリオ・レポートを表示する方法を示します。「レポートの作成」タブを使用して、セッションの完了後、セッション実行レポートを生成します。
「レポートの作成」タブを選択します。
「グラフ1」タブに空白のグラフが表示されます。「セッション」リストから「Session0001」を選択します。「使用可能なデータ系列」リストにデータ・カテゴリが表示されます。
「すべて表示」をクリックします。
「使用可能なデータ系列」フィールドの「ヒット/秒」、「受信KB/秒」および「トランザクション/秒」をダブルクリックしてカウンタをグラフに追加します。これらは全体的なカウンタです。また、これらを選択して「データ系列の追加」ボタンをクリックできます。
「ServerStatsモニター」ノードを展開して「OLT Server (Processor: % Processor Time: 0)」ノードをダブルクリックし、グラフに追加します。
グラフの右にある「凡例の表示」ボタンをクリックします。チャートの凡例ビューがグラフの上に開かれます。
凡例には、どの色の線がどの仮想ユーザー・プロファイル、スクリプト・ページおよびOracle Load Testing ServerStatsカウンタを表しているかが示されます。Oracle Load Testingデータの凡例には、セッション、仮想ユーザー・プロファイルおよびスクリプト・ページがsession.profile.page[#]の形式で示されます。ServerStatsデータの凡例には、セッション、カウンタ・オブジェクト、カウンタ・インスタンスおよびカウンタがsession.object.instance.counterの形式で示されます。
グラフは、.pngおよび.jpgイメージ・ファイル、カンマ区切り値ファイルおよびMicrosoft Excelファイルとしてエクスポートできます。
凡例でデータ系列を1回クリックして、グラフのデータ系列プロット・ラインを非表示にします。データ系列が凡例で薄く表示されます。
凡例で非表示のデータ系列を1回クリックして、グラフのデータ系列プロット・ラインを表示します。
「凡例の表示」ボタンを再度クリックして凡例を非表示にします。
グラフの右にある「チャート統計の表示」ボタンをクリックします。チャート統計表がグラフの一番下に開かれます。
グラフのデータ系列線上にマウスのカーソルを移動します。グラフの上にデータ・ポイント情報がポップアップ表示されます。
「チャート統計の表示」ボタンを再度クリックして統計表を非表示にします。
グラフの右にあるズーム・ボタンをクリックします。カーソルが虫眼鏡に変更されます。
グラフの一部の上でマウスをクリックしてドラッグすると、その部分がズーム・インされます。
ズーム・ツールを繰り返しクリックしてドラッグすることにより、複数の段階に渡ってズーム・インできます。
[Ctrl]キーを押したまま左マウス・ボタンをクリックすると、1ステップずつズーム・アウトします。[Ctrl]キーを押したまま左マウス・ボタンをダブルクリックすると、フルサイズまでズーム・アウトします。
ズーム・ボタンを再度クリックしてズーム・ツールを終了します。
注意: システムにMicrosoft Excelがインストールされていない場合は、この項をスキップしてください。
グラフの右にあるグラフ・オプション・ボタンをクリックします。グラフ・オプション・ウィンドウが開かれます。
「エクスポート」タブをクリックします。
「CSV」形式オプションを選択します。
「エクスポート」をクリックします。
「名前を付けて保存」ダイアログ・ボックスが表示されます。レポートを保存する場所を選択して「保存」をクリックします。
「ダウンロードの完了」ダイアログ・ボックスが表示されます。「開く」をクリックします。
エクスポートしたデータまたはチャートの作業に、他のエクスポート形式や、Microsoft Excelの機能を使用できます。
行2には、カウンタ名が含まれます。その後の行には、チャートの実際のデータ値が含まれます。
「ファイル」メニューから「終了」を選択してMicrosoft Excelを閉じます。
このレポートでは、Oracle Load Testingシナリオの現在および合計パフォーマンスが時間の経過とともに表示されます。また、レポートには、セッションに使用されたOracle Load Testingシナリオの設定も示されます。
Oracle Load Testingでは、Oracle Load Testingシナリオ設定と、Oracle Load TestingおよびOracle Load Testing ServerStatsのセッション・データに関するテキスト・レポートも生成できます。
「レポート」タブを選択します。
レポートを表示するセッションを「セッション」ドロップダウン・リストから選択して、「生成」をクリックします。Oracle Load Testingにレポートが表示されます。
セッション・パフォーマンス・レポートをスクロールして、Oracle Load Testingシナリオ・レポートの詳細を表示します。
レポートを印刷するには、「印刷/保存[HTML]」ボタンをクリックし、ブラウザ・ウィンドウの「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。
これでOracle Load Testingチュートリアルは完了です。負荷テストおよびOracle Load Testingの使用方法の詳細は、『Oracle Load Testing Load Testingユーザーズ・ガイド』を参照してください。
