この項では、Oracle Database Express Editionを起動および停止する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
Oracle Database Express Edition (Oracle Database XE)は、インストールの直後、およびシステムを再起動するたびに自動的に起動されます。そのため、ユーザーがデータベースを停止した後を除いて、データベースを起動する必要はありません。
データベースはデスクトップから起動するか、SQLコマンドライン(SQL*Plus)を使用して起動できます。これらの各方法については、次の項で説明します。
この項では、Windowsのデスクトップ、およびLinuxのウィンドウ・マネージャ(KDEおよびGnome)から、データベースを起動する方法について説明します。Linuxコンピュータでウィンドウ・マネージャが実行中でない場合、またはKDEおよびGnome以外のウィンドウ・マネージャが実行されている場合は、SQLコマンドラインを使用してデータベースを起動する必要があります。手順については、「SQLコマンドラインを使用したデータベースの起動」を参照してください。
デスクトップを使用してデータベースを起動する手順は、次のとおりです。
次の操作を1つ実行します。
Windowsの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータにOracle Database XEをインストールしたユーザー、またはWindows管理者(つまり、管理者グループのメンバーであるユーザー)でログインします。
Linuxの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータに、Oracle Database XEをインストールしたユーザー、またはdba
ユーザー・グループのメンバーであるユーザーでログインします。通常、これはoracle
というユーザーです。詳細は、「オペレーティング・システム認証」を参照してください。
次の操作を1つ実行します。
Windowsの場合: 「スタート」をクリックし、「プログラム」(または「すべてのプログラム」)、「Oracle Database 11g Express Edition」の順にポイントし、「データベースの起動」を選択します。
Linux (Gnome)の場合: 「アプリケーション」メニューで、「Oracle Database 11g Express Edition」をポイントし、「データベースの起動」を選択します。
Linux (KDE)の場合: 「K」メニューのアイコンをクリックし、「Oracle Database 11g Express Edition」をポイントし、「データベースの起動」を選択します。
SQLコマンドラインを使用してデータベースを起動する場合は、Oracle Database XEをインストールしたコンピュータ(Oracle Database XEのホスト・コンピュータ)で、SQLコマンドラインを実行する必要があります。
SQLコマンドラインを使用してデータベースを起動する手順は、次のとおりです。
次の操作を1つ実行します。
Windowsの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータにOracle Database XEをインストールしたユーザー、またはWindows管理者(つまり、管理者グループのメンバーであるユーザー)でログインします。
Linuxの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータに、Oracle Database XEをインストールしたユーザー、またはdba
ユーザー・グループのメンバーであるユーザーでログインします。通常、これはoracle
というユーザーです。詳細は、「オペレーティング・システム認証」を参照してください。
まだ開いていない場合は、ターミナル・セッションまたはコマンド・ウィンドウを開きます。
Linuxプラットフォームのみ: 環境変数が適切に設定されていることを確認します。
詳細は、「Linuxプラットフォームの環境変数の設定」を参照してください。
オペレーティング・システムのプロンプトで、次のコマンドを入力し、SQLコマンドラインを起動してデータベースに接続します。
SQLPLUS / AS SYSDBA
スラッシュ(/)は、ユーザーの認証にオペレーティング・システム認証を使用することを示します。
SQLコマンドラインのプロンプトで、次のコマンドを入力します。
SQL> STARTUP
コマンドが成功した場合は、次のような出力が表示されます。(システム・グローバル領域のサイズは、Oracle Database XEのホスト・コンピュータの物理メモリー容量によって異なります。)
ORACLE instance started. Total System Global Area 599785472 bytes Fixed Size 1220804 bytes Variable Size 180358972 bytes Database Buffers 415236096 bytes Redo Buffers 2969600 bytes Database mounted. Database opened.
(オプション) 次のSQL問合せを入力して、データベースが正常に起動されたことを確認します。
SQL> select count(*) from hr.employees;
問合せの結果は、次のように表示されます。
COUNT(*) ---------- 107
SQLコマンドラインを終了するには、次のコマンドを入力します。
SQL> EXIT
Oracle Database Express Edition (Oracle Database XE)は、そのホストであるコンピュータを停止すると、自動的に停止されます。ただし、必要な場合はいつでも、手動でOracle Database XEを停止できます(たとえば、データベースを使用する必要がないときに、システム全体の処理オーバーヘッドを軽減する場合など)。
Oracle Database XEを停止する前には、すべてのユーザーおよびアプリケーションが作業を完了してログアウトしていることを確認するのが最善です。現在のデータベース・セッションを表示する方法については、「セッションの監視」を参照してください。
ユーザーまたはアプリケーションがまだログインしているときに停止の操作を開始した場合は、次の条件の下で停止されます。
新しい接続は許可されず、新しいトランザクションは開始できません。
すべての未コミットのトランザクションは、ロールバックされます。
すべてのユーザーおよびアプリケーションの接続はただちに切断されます。
データベースの停止は、デスクトップまたはSQLコマンドライン(SQL*Plus)を使用して実行できます。これらの各方法については、次の項で説明します。
この項では、Windowsのデスクトップ、およびLinuxのウィンドウ・マネージャ(KDEおよびGnome)から、データベースを停止する方法について説明します。Linuxコンピュータでウィンドウ・マネージャが実行中でない場合、またはKDEおよびGnome以外のウィンドウ・マネージャが実行されている場合は、SQLコマンドラインを使用してデータベースを停止する必要があります。
デスクトップを使用してデータベースを停止する手順は、次のとおりです。
次の操作を1つ実行します。
Windowsの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータにOracle Database XEをインストールしたユーザー、またはWindows管理者(つまり、管理者グループのメンバーであるユーザー)でログインします。
Linuxの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータに、Oracle Database XEをインストールしたユーザー、またはdba
ユーザー・グループのメンバーであるユーザーでログインします。通常、これはoracle
というユーザーです。詳細は、「オペレーティング・システム認証」を参照してください。
次の操作を1つ実行します。
Windowsの場合: 「スタート」をクリックし、「プログラム」(または「すべてのプログラム」)、「Oracle Database 11g Express Edition」の順にポイントし、「データベースの停止」を選択します。
Linux (Gnome)の場合: 「アプリケーション」メニューで、「Oracle Database 11g Express Edition」をポイントし、「データベースの停止」を選択します。
Linux (KDE)の場合: 「K」メニューのアイコンをクリックし、「Oracle Database 11g Express Edition」をポイントし、「データベースの停止」を選択します。
SQLコマンドラインを使用してデータベースを停止する場合は、Oracle Database XEをインストールしたコンピュータ(Oracle Database XEのホスト・コンピュータ)で、SQLコマンドラインを実行する必要があります。
SQLコマンドラインを使用してデータベースを停止する手順は、次のとおりです。
次の操作を1つ実行します。
Windowsの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータにOracle Database XEをインストールしたユーザー、またはWindows管理者(つまり、管理者グループのメンバーであるユーザー)でログインします。
Linuxの場合: Oracle Database XEのホスト・コンピュータに、Oracle Database XEをインストールしたユーザー、またはdba
ユーザー・グループのメンバーであるユーザーでログインします。通常、これはoracle
というユーザーです。詳細は、「オペレーティング・システム認証」を参照してください。
まだ開いていない場合は、ターミナル・セッションまたはコマンド・ウィンドウを開きます。
Linuxプラットフォームのみ: 環境変数が適切に設定されていることを確認します。
詳細は、「Linuxプラットフォームの環境変数の設定」を参照してください。
オペレーティング・システムのプロンプトで、次のコマンドを入力し、SQLコマンドラインを起動してデータベースに接続します。
SQLPLUS / AS SYSDBA
スラッシュ(/)は、ユーザーの認証にオペレーティング・システム認証を使用することを示します。
SQLコマンドラインのプロンプトで、次のコマンドを入力します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
このコマンドは、完了するまで多少時間がかかる場合があります。コマンドが成功した場合は、次の出力が表示されます。
Database closed. Database dismounted. ORACLE instance shut down.
数分間経ってもコマンドの出力が表示されず、停止操作が進行していないことを示している場合は、CTRL-C
を押してコマンドを中止し、次のコマンドを入力できます。
SQL> SHUTDOWN ABORT
SHUTDOWN
ABORT
コマンド後にデータベースを起動する際、データベースはリカバリ・プロセスを経ることになっています。リカバリ・プロセスは即時実行されるようにすることをお薦めします(その後、通常のデータベース停止が可能となります)。これを行うには、SHUTDOWN
ABORT
が完了した後に、次のコマンドを入力します。
SQL> STARTUP SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
SHUTDOWN
ABORT
コマンドの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
SQLコマンドラインを終了するには、次のコマンドを入力します。
SQL> EXIT