DTrace の機能拡張

SAM-QFS の DTrace 機能に追加された静的定義トレース (sdt) プローブを使用すると、既存の関数境界トレース (fbt) プローブでは取得できない情報を取得できます。sdt プローブを使用して個別のファイルアクティビティーに関する情報を取得し、デバッグやパフォーマンス測定に使用できます。

SAM-QFS DTrace 機能に次の sdt プローブが追加されました:

• sdt:samfs::sam-open-ret

• sdt:samfs::sam-close-ret

• sdt:samfs::sam-read-ent

• sdt:samfs::sam-read-ret

• sdt:samfs::sam-write-ent

• sdt:samfs::sam-write-ret

• sdt:samfs::sam-syscall-ent

• sdt:samfs::sam-syscall-ret

• sdt:samfs::sam-msgread-client

• sdt:samfs::sam-msgread-server

• sdt:samfs::sam-lookup-name

• sdt:samfs::sam-find-component

新しいプローブの詳細、およびそれらの使用方法を示すスクリプト例については、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「sam_dtrace(5)」を参照してください。

/opt/SUNWsamfs/examples/dtrace ファイルにある 2 つの例 ino_mon および fs_mon は、DTrace プローブの使用方法を示しています。