ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 リリースノート Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
このセクションでは、Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 リリースに関連する実行時の問題について説明します。
SUNWqfs パッケージがインストールされている場合、sammkfs -A オプションはサポートされず、エラーになります。
次に例を示します。
# sammkfs -A -S sqfs1 sammkfs: illegal option -- A sammkfs: Unrecognized argument -A. Usage: sammkfs [-i ninodes] [-a allocation] [-P] [-S] [-V] fs_name sammkfs: sammkfs: Unrecognized argument. sammkfs: Argument error.
回避方法: 次の回避方法を使用します:
sammkfs コマンドを -A オプションなしで使用して、Sun QFS ファイルシステムを構築します。
samfsck -AF コマンドを実行して、POSIX 形式の ACL を NFSv4 形式の ACL に変換します。
Oracle Solaris 11 および Oracle Solaris 10 09/10 リリースでは、メディアチェンジャーのドライバ別名 scsicalss,08 は sgen ドライバに割り当てられます。SAM-QFS ドライバは同じドライバをメディアチェンジャーに使用します。SAM-QFS は、パッケージのインストール後処理で scsicalss,08 ドライバ別名を sgen ドライバから削除して SAM-QFS samst ドライバに追加することで、衝突を解決します。
注 - samst および sgen ドライバの両方をシステムにインストールし、update_drv のデバイス識別オプションを使用して異なるメディアチェンジャーに使用することができます。
SAM-QFS で光磁気ディスクを使用するには、update_drv コマンドを使用して、ドライバ別名 scsiclass,07 を samst ドライバに追加します。
次に例を示します。
# update_drv -a -m "* 0666 root sys" -i \"scsiclass,07\" samst
SAM-QFS をアンインストールしたあと、メディアチェンジャーを sgen ドライバで使用するには、そのドライバ別名で sgen ドライバを更新します。
次に例を示します。
# update_drv -a -m "* 0666 root sys" -i \"scsiclass,08\" sgen
Solaris の入出力マルチパス機能 (MPxIO) が有効になっている場合、一部の StorageTek ライブラリはマルチパスソフトウェアで正しく動作せず、追加の構成が必要になります。
回避方法: ライブラリを Oracle Solaris で使用できるようにするには、/kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを変更し、stmsboot -u コマンドを発行して、ライブラリが MPxIO に含まれなくなるようにします。
Oracle Solaris 10 リリースで /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを変更するには、次のようにします:
device-type-scsi-options-list = "STK SL500", "DISABLE", "Sun SL500", "DISABLE"; DISABLE = 0x7000000;
Oracle Solaris 11 リリースで /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを変更するには、次のようにします:
device-type-scsi-options-list = "STK SL500", "NONE", "SUN SL500", "NONE";
デバイスの構成の詳細については、『Oracle Solaris の管理: SAN 構成およびマルチパス化』の「サードパーティー製ストレージデバイスの構成」セクションを参照してください。
通常のファイルシステムの活動で、空き領域リストに現れないいくつかのデータブロックがファイルシステムに残ることがあります。これは通常の運用では問題になりません。ただし、ファイルシステムがこの状態になっていると、samadm eq-remove コマンドを介して行うオンライン縮小が成功しません。これが発生した場合、次のメッセージが /var/adm/messages ディレクトリに表示されます:
cannot OFF ord=4 space 0xba0ce80 KB is not equal to capacity 0xba0cec0 KB
この ord は影響を受けるデバイスで、領域と容量の数値は任意です。
回避方法: まずファイルシステムをマウント解除し、それに対して samfsck -F を実行し、ファイルシステムを再びマウントしてから、削除を実行します。
古い POSIX 形式の ACL に加え、SAM–QFS 5.3 では NFSv4 形式の ACL もサポートされるようになりました。あるタイプの ACL を含んでいる samfsdump ファイルを、別のタイプの ACL で作成されているファイルシステムに復元すると、警告メッセージが出力されます。また、ACL の変換は行われず、ファイルは空の ACL で復元されます。
回避方法: ファイルシステムを正しい ACL タイプで作成し直し、復元を再度実行します。