ソフトウェアパッケージのインストール

Sun QFS および Sun Storage Archive Manager (SAM-QFS) ソフトウェアでは、ソフトウェアの追加や削除に Oracle Solaris パッケージユーティリティーを使用します。pkgadd ユーティリティーでは、パッケージのインストールに必要な処理を確認するメッセージが表示されます。リリースパッケージは次のとおりです:

SUNWqfsr SUNWqfsu: Sun QFS (ファイルシステムのみ)
SUNWsamfsr SUNWsamfsu: SAM-QFS (アーカイブおよびファイルシステム)

パッケージを追加する方法

スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、承認と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (タスクマップ)」セクションを参照してください。
ソフトウェアパッケージリリースファイルのあるディレクトリに移動します。
「リリースファイルの入手」を参照してください

適切なディレクトリへの移動は、リリースメディアによって、次のように異なります。
- ダウンロード — ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。
- 物理メディア — 使用しているオペレーティングシステムのバージョンに対応した物理メディア上のディレクトリに移動します。
- Oracle のサイトからソフトウェアをダウンロードした場合、バイナリは ISO イメージにあります。ISO イメージをマウントする方法については、「パッケージを追加するために ISO イメージをマウントする方法」を参照してください。
pkgadd コマンドを使用して、適切なパッケージを追加します。
次に例を示します。
```
# pkgadd -d . SUNWsamfsr SUNWsamfsu
```
- ローカルまたは共有ファイルシステムへのアーカイブの場合は、SUNWsamfsr および SUNWsamfsu パッケージをインストールします。
- ローカルまたは共有ファイルシステム (アーカイブなし) の場合は、SUNWqfsr および SUNWqfsu パッケージをインストールします。
管理者グループを定義します。
管理者グループの定義を求められたら、「yes (y)」を選択してデフォルト (管理者グループなし) のままにするか、管理者グループを定義する場合は「no (n)」を選択します。
あとで set_admin コマンドを使用して、特定のコマンドのアクセス権を再設定できます。『Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド』の「管理者グループの追加」または『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「set_admin(1M)」を参照してください。
SAM-QFS のインストールログファイル /tmp/SAM_install.log を調べて、SAM-QFS ソフトウェアパッケージと samst ドライバがインストールされていることを確認します。
すべてのファイルが正しくインストールされている場合は、次のメッセージが表示されます。
```
Restarting the sysevent daemon
```

パッケージを追加するために ISO イメージをマウントする方法

SAM-QFS の ISO イメージを /tmp ファイルにダウンロードしたあと、次の手順に従って ISO イメージをマウントします。

ディレクトリを作成します。
```
#  mkdir  /SAM.5.3
```
StorageTek_QFS_5.3.iso ファイルをブロック型デバイスとして追加します。
```
#  lofiadm -a /tmp/StorageTek_QFS_5.3.iso /dev/lofi/1
```
ISO イメージを /SAM.5.3 ディレクトリにマウントします。
```
#  mount -F hsfs /dev/lofi/1 /SAM.5.3
```
サーバーのハードウェアが SPARC か x64 かを特定します。
```
#  cd /SAM.5.3/sparc
```
これは SPARC ディレクトリの場合の例です。システムが x64 サーバーの場合は、x64 ディレクトリを使用してください。
インストール用の正しいバイナリを見つけます。
```
#  ls
SUNWqfsr    SUNWqfsu    SUNWsamfsr  SUNWsamfsu
```
環境に応じて適切なパッケージをインストールします。
次に例を示します。
```
# pkgadd -d . SUNWsamfsr SUNWsamfsu
```
パッケージの詳細については、「事前確認」の表を参照してください。

コマンドおよびマニュアルページへのアクセスを設定する方法

Sun QFS および SAM-QFS のコマンドとマニュアルページにアクセスするには、PATH および MANPATH 環境変数を変更します。

ユーザーがユーザーコマンド (sls など) を使用する場合は、ユーザーの PATH 変数に /opt/SUNWsamfs/bin を追加します。
システム設定ファイルを編集し、コマンドおよびマニュアルページへの正しいパスを含めます。
- Bourne シェルまたは Korn シェルの場合は、.profile ファイルで PATH 変数と MANPATH 変数を変更し、変数をエクスポートします。
  
  次の例は、編集後の .profile ファイルの例です。
```
PATH=$PATH:/opt/SUNWsamfs/bin:/opt/SUNWsamfs/sbin
MANPATH=$MANPATH:/opt/SUNWsamfs/man
export PATH MANPATH
```
- C シェルの場合は、.login ファイルと .cshrc ファイルを編集します。
  
  .cshrc ファイルの path 文は、次の例のようになります:
```
set path = ($path /opt/SUNWsamfs/bin /opt/SUNWsamfs/sbin)
```
  .login ファイルの MANPATH 文は、次の例のようになります:
```
setenv MANPATH /usr/local/man:opt/SUNWspro/man:/$OPENWINHOME/share/man:/opt/SUNWsamfs/man
```

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	Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語)