共有 QFS の設定

このセクションでは、共有 QFS を設定する方法について説明します。

共有 QFS を設定する方法

mcf ファイルを作成します。

次の例では、ファイルシステム名として sqfs1 と sqfs2 を使用しています。

# Equipment        Eq Eq Family Dev Additional
# Identifier       Nm Tp Set    St  Parameters
# ---------------- -- -- ------ --- ----------
#      
sqfs1                            10 ma qfs3 - shared
/dev/dsk/c2t50020F2300000C98d0s2 11 mm qfs3 -
/dev/dsk/c2t50020F2300004921d0s2 12 mm qfs3 -
/dev/dsk/c2t50020F2300000C98d0s3 13 mr qfs3 -
/dev/dsk/c2t50020F2300004921d0s3 14 mr qfs3 -
#
sqfs2                                             20 mb qfs4 - shared
/dev/dsk/c2t50020F2300000C98d0s4                  21 mm qfs4 -
/dev/osd/osd0100080020E1381F00002A00479F7D98,root 22 o1 qfs4 -
/dev/osd/osd010000144F94A14C00002A00479F4EB4,root 23 o1 qfs4 -

注 - 共有 QFS 内の ms ファイルシステムタイプの場合は、/etc/vfstab または samfs.cmd に stripe=2 を設定して、メタデータがすべてのデバイスに分散されるようにします。

hosts ファイルを作成します。

hosts ファイルの例をコピーします。
```
# cp -i /opt/SUNWsamfs/examples/hosts* .
```

hosts ファイルはファイルシステムごとに作成します。

hosts ファイルは、ファイルシステムごとに必要です。メタデータサーバーになるサーバーには、サーバーの優先度を含めてください。

hosts.sqfs1 ファイルの例を次に示します。

#
# Host Name  Network Interface  Server Priority Unused Server
# -----------------------------------------------------------
kingkong    kingkong-priv,kingkong   1      -    server
godzilla    godzilla-priv,godzilla   2      -
nebula      nebula-priv,nebula       -      -
cosmic      cosmic-priv,cosmic       -      -

hosts.sqfs2 ファイルの例を次に示します。

#
# Host Name  Network Interface   Server Priority Unused    Server
# ---------------------------------------------------------------
walleye      walleye-priv0,walleye      1       -          server
bass         bass-priv0,bass            2       -
northern     northern-priv0,northern    -       -
muskie       muskie-priv0,muskie        -       -
mallard      mallard-priv0,mallard      -       -
wood         wood-priv0,wood            -       -
ruddy        ruddy-priv0,ruddy          -       -
mandarin     mandarin-priv0,mandarin    -       -

vfstab ファイルを作成します。ファイルの内容は次の例のようになるはずです。

#device  devicemountFSfsckmount    mount
#to mount to fsckpointtypepassat bootoptions
#
sqfs1     -/sqfs1samfs-noshared
sqfs2     -/sqfs2samfs-yesshared,stripe=2,bg

マウントポイントを作成し、ファイルシステムをマウントします。
1. マウントポイントを作成し、マウントポイントにファイルのアクセス権を設定します。
  注 - 共有ファイルシステムに含まれるすべてのホストに、マウントポイントを作成し、適切なアクセス権を設定する必要があります。
  
  次の例のコマンドでは、ファイルシステム名として sqfs1 を使用しています。
```
# mkdir /sqfs1
# chmod 755 /sqfs1
# mkdir /sqfs2
# chmod 755 /sqfs2
```
2. /etc/inet/services ファイルで SAM-QFS が正しく構成されていることを確認します。
  たとえば、次の例に示すように、tail コマンドを使用します:
```
# tail /etc/inet/services
```
  tail コマンドの結果には、該当する SAM-QFS サービスが次の例のように表示されます:
```
# sam-qfs   7105/tcp# SAM-QFS
```
3. 新しい mcf ファイルおよび関連する構成変更に基づいて、sam-fsd デーモンを再構成します。
```
# samd config
```
4. 上記で定義したマウントポイントを使用して、共有ファイルシステムを作成します。
  次に例を示します。
```
# sammkfs -S sqfs1
# sammkfs -S sqfs2
```
  ヒント - -S オプションは、ファイルシステムを共有ファイルシステムとして識別します。
5. 新しいファイルシステムをメタデータサーバーにマウントします。
  次に例を示します。
```
server# mount sqfs1
server# mount sqfs2
```
6. 新しいファイルシステムをクライアントにマウントします。
  次に例を示します。
```
client# mount sqfs1
client# mount sqfs2
```
7. ファイルシステム用の領域が割り当てられたことを確認します。
```
df -1h
```
8. 構成が変更されたら、次のコマンドを実行します。
```
# samd config
```

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	Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語)