Oracle Fusion Applications共通ユーザー・ガイド 11g リリース1(11.1.4) B69963-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Applicationsの検索に関するよくある質問
グローバル領域の検索は常に使用可能で、ユーザーとユーザーのロールに関連するすべてのカテゴリで各種のオブジェクトを検索できます。この検索機能を使用すると、特に種類の異なるオブジェクトを検索するときそれ以上の具体的な基準がない場合に、キーワードに基づいて迅速な検索が可能です。グローバル領域の検索は、Oracle Fusion Applications Searchをベースにしています。
リージョン領域とローカル領域の検索が使用可能な場合には、特定のオブジェクト、または関連するオブジェクトのグループを検索できます。1つまたは複数の基準に基づいて迅速に検索する場合はリージョン領域の検索を使用しますが、さらに細かい検索基準を入力するにはローカル領域の検索を使用します。ローカル領域の検索は、ごく最近作成されたレコードなど、最新の結果が見つかる可能性が最も高い検索でもあります。
注意
リージョン領域で検索を実行するとローカル領域がリフレッシュされ、「例による問合せ」の値がある場合はクリアされます。
Oracle Fusion Applications Searchの結果はリアルタイムではなく、管理者が指定する間隔でリフレッシュされる索引に基づいて実行されます。索引がリフレッシュされるまでは、新しく作成されたレコードが検索できない、削除したレコードがまだ検索される、属性値が古いままである場合があります。
検索しているオブジェクトが、Oracle Fusion Applications Searchに含まれていない可能性があります。どの作業領域が対象であるかが明確で、特に検索結果で最新の情報を確認する場合には、ローカル領域の検索を使用してください。
最後に、キーワードを入力するときにはワイルドカードや演算子などを正しく使用していることを確認してください。
保存対象の検索をグローバル領域で実行し、Oracle Fusion Applicationsの「検索」ダイアログ・ボックスで保存します。検索結果そのものを保存するのではなく、保存済検索を作成する時点で検索結果に適用されたキーワード、カテゴリおよびフィルタが保存されます。この保存済検索を後で利用しても、それまでの間にレコードが追加、編集、削除されている可能性もあるため、検索結果は異なることがあります。
グローバル領域で、「保存済検索」アイコンをクリックして「パーソナライズ」を選択し、保存済検索を名前変更または削除します。検索基準を更新するには、既存の保存済検索を実行し、Oracle Fusion Applicationsの「検索」ダイアログ・ボックスでキーワード、カテゴリまたはフィルタを更新してから更新後の値で検索を実行し、同じ名前で検索を保存して既存の保存済検索を上書きします。
検索には、使用できるワイルドカードなど様々なルールがあります。これらのルールは通常の検索、たとえばローカル領域のページに表示される検索に適用され、Oracle Fusion Applications Searchに基づく検索、たとえばグローバル領域の検索には適用されません。次のシナリオでは、検索ルールに従って入力した検索基準と検索結果の例を示しています。
Oracle Fusion Applications Searchの他に、Oracle Fusion Applicationsでは様々な検索テクノロジが利用されています。すべてのルールがすべての検索に適用されるわけではなく、パフォーマンスその他の理由で検索ルールが無効な場合もあります。ほとんどの場合、検索フィールドで大文字小文字は区別されません。
次の表に、各検索ルールと、そのルールを使用するときに検索基準として入力する内容、ルールの使用例を示します。「説明」列と「結果の例」列には、検索テクノロジごとの動作の違いを示すために複数の内容が示されている場合があります。
検索ルール |
入力する内容 |
説明 |
検索基準の例 |
結果の例 |
---|---|---|---|---|
数字 |
1つの数字 |
結果には、完全一致で厳密にその数字のみが含まれます。数値を使用する検索基準では、このequals演算子がデフォルトです。 |
10 |
数字の10を含むレコードは検索され、100または210を含むレコードは検索されません。 |
日付 |
1つの日付 |
結果には、厳密にその日付が含まれます。日付値を使用する検索基準では、このequals演算子がデフォルトです。 |
12-Oct-2012 |
2012年10月12日の日付を含むレコード。 |
単一の単語 |
1つの単語 |
|
report |
|
句 |
引用符を使用しない複数の単語 |
|
expense report |
|
ワイルドカード(複数の文字) |
単語の先頭(必須または条件付きで必須ではない検索フィールドのみ)、中間、末尾に%。 次のいずれかの条件を選択します。
注意 ワイルドカードを単語の先頭に使用すると、パフォーマンスに影響することがあります。 |
結果には、ワイルドカードをゼロ以上の文字で置き換えた単語が含まれます。1つの語で複数のワイルドカードも使用できます。 記号そのものを含む語を検索する場合は、%の前に\を付けます。たとえば、expense %を検索するにはexpense \%と入力します。 |
exp% |
expという単語、またはexpで始まる、expenseやexpertなどの単語を含むレコード。 |
ワイルドカード(1文字) |
単語の先頭(必須または条件付きで必須ではない検索フィールドのみ)、中間、末尾に_。 次のいずれかの条件を選択します。
|
結果には、ワイルドカードを1文字で置き換えた単語が含まれます。1つの語で複数のワイルドカードも使用できます。 記号そのものを含む語を検索する場合は、_の前に\を付けます。たとえば、expense_reportを検索するにはexpense\_reportと入力します。 注意 検索テクノロジによっては、このワイルドカードは単語を区切る空白または記号には一致しない場合があります。たとえば、expense_reportがexpense reportまたはexpense/reportに一致しないなどです。 |
exp_nse |
expenseまたはexpanseなどの単語を含むレコード。 |
記号 |
ワイルドカードのコンテキストで使用されない任意の文字 |
|
expense/report |
|
保存済検索には、後で同じ検索を実行するときのために確保した特定の検索基準や設定が保存されています。保存する内容は、表示されている検索フィールドと入力した基準、選択した条件、基本または拡張の検索モードです。検索結果の表示設定、たとえば「例による問合せ」のフィールドに入力した値、列の表示と非表示、ソート順序、列の順序なども保存できます。保存済検索に、現在の検索結果セットや検索結果のソート順序は含まれません。検索結果の表のツールバーでフィルタに選択する値は、保存済検索に含まれる場合も含まれない場合もあります。
注意
このタイプの保存済検索はローカル領域に作成され、グローバル領域の保存済検索とは異なります。
保存済検索を作成するには、検索基準を設定して検索を実行し、「保存」ボタンをクリックします。保存する前に検索を実行する必要があります。実行しない場合、保存済検索は前回実行された検索を基準にして作成されます。
保存済検索は、それを作成したページに限定することも、同じオブジェクトに対する他の検索で使用可能なように設定することもできます。適切な場合には、ウォッチリストで項目として使用する保存済検索を選択することもできます。
保存済検索を作成または編集するときには、保存される内容と使用方法に関する設定を定義します。
次の表では、使用可能な設定と、そのオプションを選択したときに決定する内容を示します。
保存済検索の設定 |
説明 |
---|---|
デフォルトとして設定 |
対応するページを開いたとき、保存済検索がデフォルトで選択され、保存済検索基準の値が自動的に設定されます。 |
自動実行 |
「保存済検索」フィールドから保存済検索を選択すると、検索がすぐに実行されます。デフォルトとして設定も選択した場合には、対応するページを開くとすぐに保存済検索が実行されます。 |
検索結果を保存 |
保存済検索で、すべての検索結果列のサイズや順序、テキストの折返し状態、非表示状態、凍結状態と、「例による問合せ」のフィールドに入力した値が保存されます。 このオプションを使用できるのは、保存済検索の編集時のみです。 |
検索リストに表示 |
保存済検索が「保存済検索」フィールドに表示されます。非表示の検索も、「保存済検索のパーソナライズ」ダイアログ・ボックスでは表示されます。 このオプションを使用できるのは、保存済検索の編集時のみです。 |
「例による問合せ」のフィールドでは、文字または数字の値を持つ列に対して演算子とワイルドカードを使用できます。日付フィールドには演算子もワイルドカードも使用しないでください。
次の表では、「例による問合せ」のフィールドで入力できる演算子について説明します。
演算子 |
説明 |
---|---|
なし(値のみを入力) |
|
> |
次より大きい |
< |
次より小さい |
>= |
以上 |
<= |
以下 |
and |
かつ 注意 この演算子は、必ず他の演算子と組み合せて使用する必要があります。例: >0 and <=1000 |
or |
または |
注意
英数字のフィールドの場合、>、<、>=、<=の各演算子の結果は英数字のソートによって決まります。たとえば、>=ABCと入力した場合、ABC、ABD、ABCA、ACB、BACは一致しますが、AB5やABは一致しません。
andおよびor以外のすべての演算子では、空白は検索値の一部とみなされます。たとえば、>= ABCと入力した場合、ABC、ABDなどは先頭に空白が1つある場合にのみ一致します。
次の表では、「例による問合せ」のフィールドで入力できるワイルドカードについて説明します。ワイルドカードは、入力した値の先頭、中間、末尾で使用できます。
ワイルドカード |
説明 |
---|---|
* |
複数の文字 |
? |
1文字 |
他の記号はすべて無視されます。
「例による問合せ」のフィールドで検索結果をフィルタする基準の値を入力し、[Enter]を押します。フィールドは、ローカル領域で検索したときの表の列ヘッダーのすぐ上にあります。「例による問合せ」のすべてのフィールドに入力した基準を満たすレコードから、結果が構成されます。もう一度[Enter]を押すとフィルタ結果がリフレッシュされます。あるいは、使用可能な場合には表のツールバーから「検索」アイコンを、または「表示」から「リフレッシュ」を選択します。「例による問合せ」のフィールドが非表示の場合にも、フィルタは適用されます。フィルタを削除するには、「例による問合せ」のフィールドをすべてクリアするか、使用可能な場合には「表示」から「消去」を選択します。