Oracle Fusion Applications共通ユーザー・ガイド 11g リリース1(11.1.4) B69963-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
デスクトップ・クライアントのインストールとアンインストール: 考慮すべき点
Oracle Cloudのための外部データ統合サービス: 概要
Oracle Fusion Applications Desktopコンポーネントのインストーラには複数のデスクトップ・クライアントが含まれており、それをインストールするとOracle Fusion Applicationsで対応する機能を使用できるようになります。たとえば、スプレッドシートを使用して、Oracle Fusion Applicationsにアップロード可能なレコードを作成または編集する場合には、Oracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelクライアントを使用する必要があります。
使用可能なデスクトップ・クライアントをすべて、または一部インストールするには、「ナビゲータ」 - 「ツール」 - 「デスクトップ統合インストーラのダウンロード」に進みます。ダウンロードしたファイルの拡張子が.exeであることを確認してください。
注意
管理者がOracle ADF Desktop Integration Runtime Add-inクライアントの実行可能ファイルをサーバーまたはネットワーク上にホストしている場合は、「ナビゲータ」メニューからDesktop Integrationインストーラを使用するのではなく、ホストされている実行可能ファイルを使用してクライアントをインストールする必要があります。共有の場所で新しいバージョンのクライアントを使用できるようになると、自動的に更新されます。
インストーラを開いたら、完全のセットアップ・タイプを選択してすべてのクライアントをインストールするか、カスタムを選択してインストールするクライアントのみを選択します。
重要
カスタム・インストールを実行する場合は、必要なすべてのクライアントを必ずインストールしてください。後で他のクライアントのインストールが必要になった場合は、まず現在インストールされているクライアントをアンインストールしてからインストール・プロセスを再実行し、必要なクライアントをすべて選択します。
同様に、いずれかのデスクトップ・クライアントを再インストールする際にも、先にアンインストールする必要があります。
アンインストール・プロセスを実行すると、現在インストールされているデスクトップ・クライアントはすべて削除されます。引き続き使用するクライアントは再インストールする必要があります。
アンインストールするには、既存のDesktop Integrationインストーラを開くか新規のインストーラをダウンロードし、「削除」オプションを選択します。また、次のどちらかまたは両方がインストールされている場合には、「コントロール パネル」から「プログラムの追加と削除」ダイアログ・ボックスを使用してクライアントの削除を完了します。
Oracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excel
Oracle Fusion Projects Integration for Microsoft Project
スプレッドシートを使用して、Oracle Fusion Applicationsにアップロード可能なレコードを作成または編集するには、ソフトウェア要件を満たしたうえでデスクトップ・クライアントをインストールし、Microsoft Excelをセットアップします。
次のソフトウェアが必要です。
Microsoft Excel 2007以上
Internet Explorer 7以上
Microsoft Windows 7、XP Professional SP2、Vista
Oracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelをインストールします。これは、Oracle Fusion Applicationsからダウンロードしたスプレッドシートを使用できるデスクトップ・クライアントです。「ナビゲータ」 - 「ツール」 - 「デスクトップ統合インストーラのダウンロード」に進みます。インストーラには他のデスクトップ・クライアントも含まれているので、インストール中にカスタム・セットアップ・タイプを使用する場合は、Oracle ADF 11g Desktop Integrationを選択します。
正しいバージョンのクライアントを使用するように、Oracle Fusion Applicationsに対するメジャー・アップグレードまたはパッチのたびに、デスクトップ・クライアントは再インストールする必要があります。クライアントのバージョンは、スプレッドシートのバージョン情報セクションで確認できます。
次の手順は、デスクトップ・クライアントを再インストールする場合でも、Microsoft Excelで1回のみ実行します。
「Microsoft Office」ボタンをクリックし、「Excelのオプション」ボタンをクリックします。
「Excelのオプション」ダイアログ・ボックスで、「セキュリティ センター」タブを選択し、「セキュリティ センターの設定」をクリックします。
「セキュリティ センター」ダイアログ・ボックスで「マクロの設定」タブを選択し、「VBAプロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する」チェック・ボックスを選択します。
注意
詳細な手順は、Microsoft Excelのバージョンによって異なることがあります。
使用可能な場合には、事前定義済テンプレートに基づいてMicrosoft Excelファイルをダウンロードし、レコードを作成または編集できます。スプレッドシートでの作業中、Oracle Fusion Applicationsでは実際に変更は行われず、編集はレコードの再アップロード後に反映されます。作業時には、ファイルで使用した表記規則とステータス、検索の要件、リフレッシュが必要な可能性、および禁止事項に注意してください。
Excelファイルの列ヘッダーには、[..]が含まれている場合があります。これは、その列のセルをダブルクリックまたは右クリックするとダイアログ・ボックスが開き、値を選択してセルに挿入できることを意味しています。
ヘッダー領域のワークシート・ステータスは、Excelファイルのワークシート全体またはタブ全体に適用されます。同様に、表のステータスは対応する表にのみ適用されます。行のステータスはExcelファイル内の行の状態に適用され、レコード自体には適用されません。たとえば行が経費項目の場合、そのステータスは経費項目そのもののステータスを表すのではなく、Excelファイルのコンテキストにおける行のデータのステータスを表します。
一部の事前定義済テンプレートには検索機能があります。Excelファイルで検索を使用するには、Oracle Fusion Applicationsにサイン・オンする必要があります。
Oracle Fusion Applicationsへのアップロード後、変更が反映されない場合には表のデータのリフレッシュが必要な可能性があります。表のリフレッシュ・オプションを使用するか、表に対してフィルタまたは検索を実行できます。
Oracle Fusion Applicationsへのアップロードが順調に進むように、次の操作は避けてください。
テンプレートのテキスト、たとえばワークシート名やタブ名を変更すること。
ファイルで独自のスタイルを使用すること。
列を追加すること。
テンプレートの一部、たとえば列などを削除すること。
必須の列と、ステータス列またはヘッダーを非表示にすること。
Oracle Fusion ApplicationsとMicrosoft Excelを統合すると、スプレッドシートをダウンロードしてそこでレコードを作成または編集し、レコードをOracle Fusion Applicationsにアップロードできます。
統合が機能しない。たとえば、Oracle Fusion Applicationsからダウンロードしたスプレッドシートを開こうとするとエラーが発生する、またはスプレッドシートが正しく表示されないなどです。
現在インストールされているOracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelクライアントのバージョンをチェックし、再インストールが必要かどうかをシステム管理者に確認します。バージョンは、スプレッドシートのバージョン情報セクションで確認できます。
バージョンが正しい場合には、Microsoft Excelで次の手順を実行します。
「Microsoft Office」ボタンをクリックし、「Excelのオプション」ボタンをクリックします。
「アドイン」タブを選択し、「アクティブでないアプリケーション アドイン」または「無効なアプリケーション アドイン」リストにOracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelがあるかどうかを確認します。
Oracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelが「無効なアプリケーション アドイン」リストにある場合:
「管理」フィールドで「使用できないアイテム」を選択し、「設定」をクリックします。
「使用できないアイテム」ダイアログ・ボックスでOracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelを選択し、「有効にする」をクリックします。
「Excelのオプション」ダイアログ・ボックスに戻り、「管理」フィールドで「COM アドイン」を選択して「設定」をクリックします。
「COM アドイン」ダイアログ・ボックスでOracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelを選択します。
Oracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelが「アクティブでないアプリケーション アドイン」リストにある場合は、手順3.3と3.4のみを実行します。
Oracle ADF Desktop Integration Runtime Add-in for Excelが「アクティブなアプリケーション アドイン」リストにある場合は、ヘルプ・デスクに問い合せてください。
注意
詳細な手順は、Microsoft Excelのバージョンによって異なることがあります。
表示または分析するデータをダウンロードする場合には、「エクスポート」ボタンまたはメニュー・オプションを使用します。Excelでサポートされている任意のタイプのMicrosoft Excelファイルを取得可能で、対応する表から選択したレコードまたはすべてのレコードが含まれます。行選択が無効な場合、エクスポートにはすべての行が含まれます。すべての行がエクスポートされるときには、ページで表示されない行もすべて含まれます。ただし、検索基準やフィルタ、「例による問合せ」の値を表に適用すれば、エクスポートから行を除外できます。非表示の列のデータは、エクスポートにも含まれません。
Microsoft Excelファイルでレコードを作成または編集し、そのレコードをアップロードしてOracle Fusion Applicationsに戻す場合には、スプレッドシートで作業するオプションを使用します。この機能は、大量の更新やOracle Fusion Applications外部での作業に適しています。ファイルは事前定義済テンプレートに基づき、テンプレートはほとんどの場合リージョン領域のリンク、たとえばスプレッドシートで経費項目を作成リンクから、あるいは表から、たとえば「スプレッドシートで準備」ボタンを使用してダウンロードします。リンクからダウンロードしたスプレッドシートには、データの行が含まれていることも、一部の列のデフォルト値を除いて空の行が含まれていることもあります。表からダウンロードした場合、スプレッドシートに含まれる内容はエクスポート・オプションのときと同じ方法で決定されます。一方、行を選択しない場合、スプレッドシートに表のレコードはまったく含まれません。
注意
Oracle Fusion Applicationsに統合された、ページまたはビュー当たりの一定行数を表す機能を使用する場合には、すべての行をエクスポートまたはダウンロードしても、必要なデータの一部が含まれないことがあります。この場合、エクスポートまたはダウンロードするには、下位の行セットまでナビゲートする必要があります。
レガシー・アプリケーションやサードパーティ製アプリケーションからOracle Fusion Applicationsにデータをロードするには、Oracle Cloudのための外部データ統合サービスを使用します。この機能には、インポート・データを準備する事前定義済テンプレート、インポート・プロセス用のロード・インタフェース・ファイル、各種のインポート・プロセスが含まれます。
Oracle Cloudのための外部データ統合サービスを使用するには、次の手順で外部データをアプリケーション表にロードします。
Oracle Fusion Applications向けのOracle Enterprise Repositoryで制御ファイルおよびExcelファイルとして利用できる事前定義済テンプレートを使用して、レガシー・アプリケーションやサードパーティ製アプリケーションからのインポート・データを準備します。
データをSecure File Transfer Protocol(SFTP)サーバーに転送します。
インポート・プロセス用のロード・インタフェース・ファイルを使用して、データをインタフェース表にロードします。
適切なインポート・プロセスを実行して、インタフェース表からアプリケーション表にデータを転送します。
インポート・エラーを修正します。
詳細は、Oracle Enterprise Repositoryでインポート・プロセス用のロード・インタフェース・ファイルの「文書」タブを参照してください。
使用可能な場合は、「削除」アイコン・ボタンを使用します。使用可能でない場合は、オブジェクトに添付がないか、複数の添付があります。「削除」アイコン・ボタンを使用できない場合は、「添付の管理」アイコン・ボタンを使用して「添付」ダイアログ・ボックスを開き、特定の添付を削除します。