Oracle Fusion Applicationsセールス・ガイド 11g リリース1(11.1.4) B69964-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
顧客ケアの提供ビジネス・プロセスは、顧客アカウントおよびコンシューマ・アカウントの作成からその担当者の追跡まで、企業との顧客の関連に関する全ステージをカバーしています。顧客対応、ノート、タスク、約束などの日常的な数多くの活動が記録され、レビューされます。顧客情報の保守(顧客ケアの提供ビジネス・プロセスに関連付けられた1つのビジネス活動)には、顧客サービス担当、営業担当、営業引合クオリファイアまたは顧客サポート担当が実行した多数のタスクが含まれます。
次のタスクがあります。
販売組織の作成: 顧客アカウントを作成、インポート、レビューおよび検索します。管理者は、顧客アカウントを指定アカウントとしてマークできます。これは、アカウントが独自のテリトリおよび営業チームに割り当てられた大規模または重要なアカウントであることを意味します。
コンシューマの作成: アカウントのコンシューマを作成、インポート、表示、編集します。コンシューマとは、顧客のB2Cに相当します。
担当者の管理: 顧客およびコンシューマ担当者情報を作成、表示、編集または削除します。
販売アカウント・チームの管理: 営業担当、パートナおよびそのテリトリを指定および表示します。
販売パーティの割当: 販売組織の親会社と子会社を指定します。
販売パーティ、パートナおよびテリトリ割当の管理: 営業プロセスを完了するために、リソースを商談または引合に割り当てます。
アカウントの約束の管理: アカウントの約束情報を作成、表示、編集または削除します。
アカウントの顧客対応の管理: アカウントの顧客対応情報を作成、表示、編集または削除します。
アカウント・ノートの管理: アカウント・ノート情報を作成、表示、編集または削除します。
アカウント・タスクの管理: アカウント・タスク情報を作成、表示、編集または削除します。
次のような様々な活動を管理します。
分類方式の管理: 顧客の分類をNAICSコードで管理します。
フォーラムの管理: ディスカッション・フォーラムを調整および追跡します。
指定アカウント設定の管理: 営業管理者は、販売アカウントが指定アカウントであるかどうかを指定および追跡します。
組織図の管理: 組織構造図を作成および編集します。
参照の管理: 一部の顧客は、製品参照として活動することに同意しています。このタスクでは、参照顧客のタイプ(ゴールド、シルバーなど)を指定および管理します。顧客の優先度を分類するために使用します。
顧客センターには、顧客情報やレポートを表示する様々な画面にナビゲートするためのノードを備えたツリー構造があります。表示する顧客を最初に選択すると、デフォルト・ノード(たとえば、プロファイル)が表示されます。リージョン領域には顧客ツリーが表示され、これには通常、次のノードが含まれています。
スナップショット
プロファイル
担当者
組織図
販売アカウント・チーム
請求アカウント
子会社
分類
タスク
顧客対応
ノート
約束
ディスカッション・フォーラム
競合する存在
応答
契約
顧客センターにナビゲートする手順は、次のとおりです。
ビジネス・プロセス |
ロール |
作業領域 |
---|---|---|
顧客関係管理アプリケーション - 顧客センターの設定 |
顧客関係管理アプリケーション管理者 注意 通常、顧客センターは営業用とマーケティング用に設定します。 |
設定および保守 営業の場合は、ナビゲータ、設定および保守、営業引合に対する顧客センターの設定の順に選択 マーケティングの場合は、ナビゲータ、設定および保守、マーケティング応答に対する顧客センターの構成の順に選択 商談管理の場合は、ナビゲータ、設定および保守、商談管理に対する顧客センターの構成の順に選択 |
営業 |
営業管理者(設定および保守) 営業マネージャ(トランザクション) 営業担当(トランザクション) |
設定および保守 ナビゲータ、設定および保守、営業引合に対する顧客センターの設定の順に選択 顧客センター・トランザクションの場合 ナビゲータ、「営業」、「顧客」の順に選択 |
引合管理 |
マーケティング運用マネージャ(設定および保守、トランザクション)、 営業引合クオリファイア(トランザクション) |
設定および保守 ナビゲータ、設定および保守、マーケティング応答に対する顧客センターの構成の順に選択 顧客センター・トランザクションの場合 ナビゲータ、「引合処理」の順に選択 |
商談管理 |
営業担当(トランザクション) |
顧客センター・トランザクションの場合 ナビゲータ、「営業」、「顧客」の順に選択 |
Oracle Fusion Customer Centerでは、顧客情報を包括的に管理できます。顧客センターでは、様々なシステムからデータを収集し、管理用に1つの場所で提示します。
次に、顧客センターのいくつかの機能を示します。
顧客および担当者の作成
顧客および担当者の更新
顧客階層の保守
競合相手情報の保守
顧客センターを使用する場合は、アプリケーション全体で使用される次の用語に注意してください。
販売見込み客
販売アカウント
顧客
コンシューマ
法的エンティティ
請求アカウント
販売見込み客は、既存または潜在的な顧客に見込まれる販売先エンティティまたは個人で、引合の定義に使用されます。見込み客は、会社のマーケティング・プロセスが追跡および対処するビジネス・エンティティの最も低いレベルの表現です。販売見込み客には、販売先所在地がありません。販売見込み客は、販売先所在地がないパーティに最初の引合を作成するときに、そのパーティから作成できます。販売見込み客は、顧客センターで作成し、一括してインポートすることもできます。
販売見込み客には引合を作成できますが、商談を作成するには、販売見込み客を適格化し、販売アカウントに変換する必要があります。販売見込み客を適格化して変換するには、一連のビジネス条件またはルールを満たす必要があります。たとえば、見込み客は、アカウント割当の基準を満たしている必要があります。
販売アカウントは、指定顧客内にある特定の販売先エンティティです。販売アカウントに対して引合および商談を作成できます。複数販売アカウントのコレクションが単一の顧客に存在している場合があります。テリトリをアカウントに割り当てる際の混乱を回避するためには、各販売アカウントに1つの販売先所在地を指定します。通常、販売アカウントは営業チームが管理します。営業チームは、販売アカウントに関連付けられたテリトリに割り当てられたリソースで構成されます。さらに、プロファイル・オプションにより、販売アカウントが指定アカウント、既存の販売アカウントおよびアカウント所有者であるかどうかが判断されます。指定販売アカウントは通常、専用のテリトリに割り当てられた戦略的なアカウントです。既存の販売アカウントは、既存の財務関係があるアカウント、または以前に導入したアカウントです。販売アカウントは、顧客センターで作成し、一括してインポートできます。
顧客関係管理(CRM)では、販売アカウントと販売見込み客を総体的に顧客と呼びます。また、顧客は、その顧客の各販売アカウントへのルート・ノードとして階層に表示される法的エンティティおよび請求アカウントとして表すこともできます。
顧客階層の表示: 顧客の階層は顧客の構造全体を表し、顧客タイプ、顧客の親会社、顧客の子会社、ロールアップされた収益分析データを示します。
コンシューマは、適格化された支払人である個人です。コンシューマには、1つ以上の販売アカウントまたは販売見込み客を指定できます。コンシューマは、組織の販売アカウントや販売見込み客ではありません。コンシューマは定義上、法的エンティティでもあります。
法的エンティティは、法的契約または取引関係を結ぶパーティで、契約上の義務を果たせない場合は訴訟に発展する可能性があります。法的エンティティには、内部と外部の2つのタイプがあります。パーティ使用目的が「法的エンティティ」の顧客は内部法的エンティティとみなされ、社内の部門間販売に使用されます。パーティ使用目的が「外部法的エンティティ」の顧客は、法的エンティティの定義に適した外部顧客です。法的エンティティを使用すると、複数の販売アカウント、販売見込み客およびその他の区分のエンティティまたはパーティをグループ化することもできます。
請求アカウントは、指定の顧客に対する財務上のアカウント・トランザクション・エンティティを表すパーティです。
Oracle Fusion Customer Centerのツリーには5つのタイプがあります。各ツリーには多少異なるノードが表示され、表示して編集できる情報はセキュリティ権限と販売アカウント・チームに対するメンバーシップ・ステータスによって異なります。
顧客センター・ツリーの5つのタイプは、次のとおりです。
顧客
コンシューマ
担当者
法的エンティティ
アカウント・プラン
顧客ツリーには、販売アカウントや販売見込み客などの企業間(B2B)エンティティのノードが表示されます。少なくとも編集レベルのアクセス権がある販売アカウント・チームのメンバーの場合、または販売パーティ運用管理職務が割り当てられている場合は、担当者、組織図、分類、評価、ディスカッション・フォーラム、ノートおよびアカウント評価の各ノードの情報を更新できます。販売アカウント・チームのメンバーを更新できるのは、販売パーティ運用管理職務が割り当てられているユーザー、または販売アカウント・チームおよびプロファイルのノードに対してフル・レベルのアクセス権を保持するユーザーのみです。
コンシューマ・ツリーには、販売アカウントや販売見込み客などの企業とコンシューマ間(B2C)エンティティのノードが表示されます。コンシューマ・ツリーのすべてのノードは全ユーザーに表示されます。コンシューマは組織ではなく個人であるため、コンシューマ・ツリーに表示されるノードの数は顧客ツリーより少数です。たとえば、組織図、担当者、評価または組織に関するその他のノードは表示されません。
担当者ツリーには、担当者プロファイルと、担当者が所属する顧客(組織)、担当者との対応、ノートなどの他の関連情報を含む、担当者のノードが表示されます。担当者ツリーのすべてのノードは全ユーザーに表示されます。
法的エンティティ・ツリーには、パーティ使用目的が「法的エンティティ」に設定された企業間(B2B)エンティティのノードが表示されます。通常、法的エンティティは顧客階層内で親またはルートのノードであるため、法的エンティティ・ツリーには子会社ノードがあります。法的エンティティ・ツリーのすべてのノードは全ユーザーに表示されます。
アカウント・プランとは一連の特定アカウントに対して協調して販売する計画です。一連の特定リソースが割り当てられます。このツリーには、関連する担当者、資産、商談およびプランのメンバー・アカウントが表示されます。
顧客センター・ツリーは、中心的な1つの場所から様々な関連情報に迅速かつ簡単にアクセスできるナビゲーション・パラダイムです。ページのリージョン領域に表示されるツリーは、プロファイルや担当者などのオブジェクト・ノードで構成されます。これらのオブジェクト・ノードは複数の論理カテゴリに分類できます。カテゴリを使用すると、ニーズに沿ってオブジェクト・ノードを編成できます(たとえば、営業カテゴリやサービス・カテゴリなど)。各実装では、様々なノードを必要に応じて表示または非表示にしたり、ノード名や他のパラメータを構成することで、顧客センター・ツリーをカスタマイズできます。保存すると、このツリーの表示に対するパーソナライズはアプリケーションの全ユーザーのために維持されます。個々のユーザーは、必要に応じてツリーをさらにパーソナライズできます。
顧客センター・ツリーの各ノードには、次の属性を設定します。
名前 - 顧客センター・ツリーUIに表示される名前です。
表示 - ノードを顧客センター・ツリーに表示するかどうかを示します。
重要
ポートレットをレンダリングするすべてのツリー・ノードは、「表示」チェック・ボックスが選択解除された状態で提供されます。ポートレットを表示するには、「表示」チェック・ボックスを選択します。
デフォルト - ユーザーが顧客センター・ツリーにドリルダウンしたときに表示されるノードです。
ポートレット - ノードがポートレットか、ローカル・タスク・フローかを示します。ポートレットは、別のビジネス・プロセス内の非ローカル・タスク・フローです。たとえば、引合管理アプリケーション内の商談ノードにアクセスする場合、商談タスク・フローは、ローカルの引合管理アプリケーションとは別の営業アプリケーションに存在するため、その商談ノードはポートレットです。顧客センターを使用する各Fusionアプリケーションは、適切なポータル情報が構成され、変更不要な状態で提供されます。ポートレットをレンダリングするすべてのツリー・ノードは「表示」フラグがオフの状態です。ポートレットを表示する必要がある場合は、ノードを表示するように「表示」フラグを変更する必要があります。
パラメータ - ノードの入力変数と値を指定します。パラメータが必要なノードは3つのみです。これらのノード(OneSourceプロファイル、サービス要求、スナップショット)は、サード・パーティ統合のために特に用意されたものです。
OneSourceプロファイルのパラメータ: token=#{'{OneSource token}'}
{OneSource token}
はOneSourceアクセス・トークンで置換します。たとえば、OneSourceトークンが'token'
の場合は、OneSourceプロファイル・パラメータをtoken=#{'token'}
に設定します。あるいは、OneSourceへのアクセスにトークンが必要ない場合は、{OneSource token}
を単純にNULL
で置換し、OneSourceプロファイル・パラメータをToken=#{''}
に設定します。
サービス要求のパラメータ: HostName=#{'{Siebel server path}'};SSLEnabled=#{'[true|false]'};UserName=#{'{username}'};Password=#{'{password}'};System Name=#{'{reference system name''}
HostNameにはSiebelサーバーのパスを設定します(例: HostName=#{'hostname.siebel.com/ CALLCENTER_enu/start.swe'}
)。
SSLEnabledにはtrueまたはfalseを設定します(例: SSLEnabled=#{'false'}
)。
UserNameにはSiebelシステム・ログインを設定します(例: UserName=#{'USER'}
)。
PasswordにはSiebelシステム・パスワードを設定します(例: Password=#{'PWD'}
)。
System Nameには当初システム参照マッピング表に定義されているソース・システム名を設定します(例: System Name=#{'SIEBEL'}
)。このパラメータが指定されていない場合、デフォルト値は'SIEBEL'です。
サービス要求のパラメータ例: HostName=#{'hostname.siebel.com/CALLCENTER_enu/start.swe'};SSLEnabled=#{'false'};UserName=#{'USER'};Password=#{'PWD'};System Name=#{'SIEBEL'}
スナップショット・ノードのパラメータ: HostName=#{'{Siebel server path}'};SSLEnabled=#{'[true|false]'};UserName=#{'{username}'};Password=#{'{password}'};System Name=#{'{reference system name''}
スナップショット・ノードのパラメータは、サービス要求のノードと同じであるため、サービス要求ノードと同じパラメータが必要です。
販売アカウント・チームのメンバーシップには、アクセス・レベルとして知られている3つのタイプがあります。
これらのアカウント・レベルは、販売アカウントのチーム・メンバーの権限を制御します。
表示専用
編集
フル
リソースが販売アカウント・チームに初めて追加されると、プロファイル・オプション設定によりメンバーのデフォルト・アクセス・レベルが決まります。販売アカウント・リソース・チームから削除されたメンバーは、販売アカウントに割り当てられているテリトリのメンバーでない場合、その販売アカウントにアクセスできなくなります。新規に追加されたチーム・メンバーの管理階層内のリソースには、下位と同じアクセス・レベルが継承されます。
表示専用は、販売アカウント・チーム・メンバーに対して割り当てる最小のレベルです。チーム・メンバーは、このアクセス・レベルを使用して販売アカウントの子属性の内容(販売アカウント・チーム、スナップショット、評価、ディスカッション・フォーラム、ノート、顧客対応、約束、タスクなど)を表示できます。ただし、これは、チーム・メンバーに目的の子属性を表示する機能アクセス権があることを前提としています。チーム・メンバーのリソース・ロールに販売アカウントの特定の子属性を表示する機能アクセス権が用意されていない場合、そのメンバーは、販売アカウント・チームのアクセス・レベルに関係なく、属性を表示できません。販売アカウントに対して表示専用アクセス・レベルが割り当てられたチーム・メンバーが表示できるのは、関連するデータ権限が付与されている商談、引合および収益明細のみです。
編集アクセス・レベルが割り当てられた販売アカウント・チーム・メンバーは、すべての顧客関連オブジェクトを表示して編集できます。表示して編集できるのは、関連するデータ権限が付与されている商談、引合および収益明細のみです。編集アクセス・レベルでは、販売アカウント・チーム・メンバーはテリトリ再割当プロセスを実行できますが、販売アカウント・リソース・チームの構成は変更できません。
フル・アクセス・レベルでは、編集アクセス・レベルで許可されるすべての実行に加え、販売アカウント・リソース・チームの構成を変更できます。フル・アクセスが割り当てられたチーム・メンバーは、チーム・メンバーの追加と削除、メンバーのアクセス・レベルの変更、およびチーム・メンバーのロック割当設定のマークを手動で実行できます。販売アカウントが作成された場合、フル・アクセスが付与されるのは販売アカウント所有者と営業管理者のみですが、販売アカウント所有者または営業管理者はフル・アクセスを他のチーム・メンバーに付与できます。
テリトリの所有者とメンバーのアクセスは、営業チームのメンバーのアクセスに類似しています。
これらのアカウント・レベルは、販売アカウントの内部テリトリおよびパートナ・テリトリの権限を制御します。
内部テリトリ所有者: フル・アクセス
内部テリトリ・メンバー(所有者以外): 編集アクセス
パートナ・テリトリ所有者およびメンバー: 表示専用アクセス
注意
この機能を利用するには、テリトリ管理を実装する必要があります。
Oracle Fusion Customer Centerは、顧客情報の包括的かつ多面的なビューにアクセスするための中心的な場所です。Fusionアプリケーションのデータと関連するサード・パーティのコンテンツを一元管理します。
OneSourceおよびSiebelサービスは、顧客センターに構成されている2つのサード・パーティ統合です。この項では、サード・パーティの顧客コンテンツをFusionの顧客にマップする方法を説明します。
OneSourceからFusionへのマッピング
ビジネスおよび会社データのオンライン・ソースであるOneSourceは、顧客センターのOneSourceノードから直接アクセスできます。
顧客センターは、次の順序でOneSource会社データを検索します。
orig_system
がONESOURCE
のHZ_ORIG_SYS_REFERENCES
表に定義されたマッピングに基づいて参照します。
Fusion顧客銘柄記号に基づいて参照します。これは、マッピングがHZ_ORG_SYS_REFERENCES
にない場合にチェックされます。
Fusion顧客名に基づいて参照します。これは、マッピングが銘柄記号参照でみつからない場合にチェックされます。Fusion顧客名と一致するOneSource会社が複数ある場合は、一致するOneSource会社のリストから選択できます。
SiebelサービスからFusionへのマッピング
SiebelアカウントからFusion顧客へのマッピングは、orig_system
がSIEBEL
のHZ_ORIG_SYS_REFERENCES
表で保守されます。
注意
OneSourceアプリケーションやSiebelアプリケーションに対するライセンスは、顧客センターに含まれていません。サード・パーティ・アプリケーションのライセンスは個別に入手できます。OneSourceを有効にし、外部HTTP(S)トラフィックに対してWebプロキシを指定する場合は、Webプロキシ構成画面でWebプロキシの有効化オプションを選択し、Webプロキシ構成を指定する必要があります。
関連項目: Oracle Fusion Applicationsインストレーション・ガイドの「新規プロビジョニング・プランの作成」、Webプロキシ構成に関する項
テリトリ・ベースの割当は、販売アカウント割当オブジェクトの属性と営業テリトリ・ディメンションのインテリジェント・マッピングに基づいています。販売アカウント割当オブジェクトは、販売アカウントを識別して、割り当てるテリトリを決定するために割当マネージャによって使用されます。次の表に、販売アカウント割当オブジェクトの属性と、顧客センターのプロファイル・ノードおよび分類ノードに表示される対応する顧客の属性を示します。割当プロセスの詳細は、「割当マネージャの構成: 重要な選択」を参照してください。
販売アカウント割当オブジェクトの属性 |
対応する顧客センターの属性 |
---|---|
地理ID |
販売先所在地 |
産業 |
プライマリ産業: 「産業分類カテゴリ」プロファイル・オプションに定義されている分類カテゴリのプライマリ分類コード。 |
組織タイプ |
プライマリ組織タイプ: 「産業分類カテゴリ」プロファイル・オプションに定義されている分類カテゴリ「組織タイプ」のプライマリ分類コード。 |
顧客規模 |
顧客規模 |
指定アカウント・タイプ |
指定販売アカウント・インジケータ |
パーティID |
パーティID |
補助ディメンション1 |
補助ディメンション1の産業分類カテゴリ・プロファイル・オプションに定義されている分類カテゴリのプライマリ分類コード。 |
補助ディメンション2 |
補助ディメンション2の産業分類カテゴリ・プロファイル・オプションに定義されている分類カテゴリのプライマリ分類コード。 |
補助ディメンション3 |
補助ディメンション3の産業分類カテゴリ・プロファイル・オプションに定義されている分類カテゴリのプライマリ分類コード。 |
販売アカウント割当プロセスは、スケジュール済プロセス・ページでスケジューリングし、実行できます。販売アカウント・バッチ割当を定義および実行するには、販売パーティ・バッチ割当の実行権限が必要です。?
スケジュール済プロセス・ページにアクセスするには、Fusionホーム・ページを起動してナビゲータをクリックします。ツール・ヘッダーの下のスケジュール済プロセスをクリックします。
新規プロセスのスケジュールをクリックし、「ジョブ」タイプをクリックします。SalesAccountBatchAssignRequestというプロセスを選択します。必要に応じて、「検索」ウィンドウの下部にある「検索」リンクを使用します。
プロセスの詳細を入力します。次の表に、表示基準とその摘要および必要なバインド値を示します。
作業オブジェクト・コード: Sales_Account_Work_Object
候補オブジェクト・コード: SalesAccountTerritory_Candidate_Object
割当モード: Territory
表示基準名: (次の表を参照)
表示基準バインド値: (次の表を参照)
表示基準名 |
表示基準の摘要 |
表示基準バインド値 |
---|---|---|
SalesAccountsUpdatedSinceVC |
この表示基準を使用して、未割当で |
BindLastUpdateDate=[YYYY-MM-DD HH:MM:SS] |
SalesAccountsAssignedBeforeVC |
この表示基準を使用して、割当済で |
BindLastAssignedDate=[YYYY-MM-DD] |
SalesAccountTerritoryBatchReassignmentVC |
この表示基準を使用して、指定のテリトリおよびテリトリ・ディメンション再編成バッチにより影響を受けた販売アカウントを再度割り当てます。 この表示基準は、テリトリ提案のアクティブ化およびテリトリ・ディメンションの更新の後に、即時/自動割当を起動するために内部でも使用されます。 |
BindReassignmentBatchId=[Territory Reassignment Batch ID] |
SalesAccountBulkImportVC |
この表示基準を使用して、指定の顧客インポート・バッチで作成された販売アカウントを割り当てます。 この表示基準は、顧客インポートの後に、即時/自動割当を起動するために内部でも使用されます。 |
BindReassignmentBatchId=[Import Activity ID] |
SalesAccountDimsForPartyVC |
この表示基準を使用して、指定の販売アカウントIDを備えた販売アカウントを割り当てます。 |
BindPartyId=[Sales Account ID] |
必要に応じて、プロセス詳細ページの「拡張」ボタンを使用してスケジュールを定義します。プロセスは、可能な限り早く実行するように、または頻度と開始日を指定して実行するようにスケジュールできます。
スケジュール済プロセス・リストを使用してジョブを発行してモニターし、リフレッシュして最新のステータス更新を表示します。
担当者プリファレンス情報の管理には、担当者の権限と制限に関するプリファレンスの作成と編集が含まれます。
担当者プリファレンス情報は、Oracle Fusion Customer Centerアプリケーションから作成します。顧客または担当者の所在地または連絡先情報を表示している場合は、特定の所在地または連絡先を選択し、「処理」メニューから「担当者プリファレンスの管理」を選択できます。プリファレンス属性に制限(対象外)または権限(対象)があるかどうか、およびそのようなプリファレンスの事由コードを把握します。プリファレンスには、特定の開始日を記録し、終了日を設定できます。アプリケーションは、開始日は現在日、終了日はnullの状態で提供されます。
「連絡しない」アイコンが表示されているときは、処理を実行する前に、制限に関する担当者プリファレンス情報をレビューする必要があります。担当制限情報をレビューするには、「連絡しない」アイコンをクリックするか、「処理」メニューから適切なオプションをクリックします。「連絡しない」エントリは、組織または個人レベルではなく、各電話、Eメールおよび所在地に対して設定されることに注意してください。制限が電話番号に対して提示されている場合、「クリックしてダイヤル」処理は使用できません。
「公開電話勧誘辞退登録」の選択または除外などの担当制限情報は、事由コードとして取得されます。営業担当や営業マネージャなど、通常のビジネス・ユーザーは、「法的」として識別されない事由コードを使用して担当者プリファレンス情報を作成および編集できます。ただし、「法的」としてタグ付けされた事由コードを使用して担当制限情報を作成および編集するには、法務担当者プリファレンス管理職務ロールが必要です。この職務ロールは、営業管理者などのアプリケーション管理者ロールが割り当てられたユーザーにのみ使用できます。
事由コードは、「取引先コミュニティ共通参照の管理」タスクを使用し、値がLEGALのREASON_CODE参照タイプで、事由コード参照値をタグ付けすることで、「法的」に設定できます。
割当マネージャ(Oracle Fusion Work Managementの一部)を使用して、指定の販売アカウントに一致するテリトリを判断します。販売アカウントは、1つ以上の内部テリトリおよびパートナ・テリトリに割り当てることもできます。
プライム・テリトリ、オーバーレイ・テリトリ、販売チャネル・マネージャ・テリトリなど、指定の販売アカウントの割当属性と一致するすべての内部テリトリが、販売アカウントに割り当てられます。内部テリトリ割当は、即時に実行でき、販売アカウントの割当または再割当が必要な場合に自動的に実行できます。たとえば、割当マネージャは、販売アカウントの作成または更新時またはテリトリの再編成時に実行できます。内部テリトリ割当は、バッチで実行するようにスケジュールしたり、「販売アカウント・チーム」ページの「テリトリの割当」処理を介して必要に応じて実行することができます。
パートナ・テリトリは、パートナ関係管理の実装に適用できます。パートナ引合が承認されると、その引合に関連付けられたパートナ・テリトリが、引合の販売アカウントに自動的に割り当てられます。チャネル営業マネージャは、「販売アカウント・チーム」ページの「パートナ・テリトリの追加」処理を介して特定のパートナ・テリトリを選択し、販売アカウントに割り当てることもできます。
注意
この機能を利用するには、テリトリ管理を実装する必要があります。
マージ要求は、同じ顧客を指す複数のレコードが検出され、それらのレコードを1つに連結する必要があるときに実行されます。マージ要求が承認されると、1つのレコードが残ります。重複する他のすべてのレコードは破棄対象とみなされ、「マージ済」のステータスでマークされます。顧客センターでは、「顧客」ホーム・ページまたは顧客検索結果の顧客リストで、2つ以上の顧客レコードをマージ要求対象としてマークできます。マージ要求は顧客データ・ハブによって処理されます。この機能を使用可能にするには、顧客データ・ハブを実装し、「マージ要求使用可能」プロファイル・オプションをYES
に設定する必要があります。
Oracle Fusion Customer Centerツリーをパーソナライズすると、より直観的なナビゲーション操作が可能になります。ページのリージョン領域に表示されるツリーは、プロファイルや担当者などのオブジェクト・ノードで構成されます。ツリーをパーソナライズするには、ツリーのすぐ上にある「処理」メニューを使用するか、ツリー・ノード上で右クリックし、表示されたメニューから「顧客ツリーの管理」をクリックします。「顧客ツリーの管理」ウィンドウが表示されます。変更するノードを選択します。名前は、ノードが表示されるかどうか、ツリーをオープンしたときに表示されるデフォルト・ノードかどうかに関係なく変更できます。保存すると、カスタマイズの内容がユーザー名に関連付けられます。
内部(つまり当該会社)テリトリは、定義、作成および割当が行われた内部リソースです。
内部テリトリの2つの例を示します。
営業担当テリトリ(SRT)は、一連の販売アカウント、引合および商談に対する営業担当の職責の管轄です。
引合トリアージ・テリトリ(LTT)は、パートナ引合の優先順位を決定する(つまり、引合を承認して適切なパートナにルーティングする)チャネル・マネージャの職責の管轄です。
パートナ・テリトリは再販パートナの管轄で、パートナ・リソースが含まれます。販売アカウントには、必要に応じて特定のパートナ・テリトリを割り当てることができます。
注意
この機能を利用するには、テリトリ管理を実装する必要があります。
内部テリトリは、次のシナリオで販売アカウントに割り当てられます。
販売アカウントが作成されるとき。
既存の販売パーティに販売先所在地が追加されるとき。
販売アカウントが一括でインポートされるとき。
テリトリ割当ディメンションに対応する販売アカウントの特定の属性が更新されるとき。
バッチ割当が実行されるとき。
販売アカウントの「販売アカウント・チーム」ノードで「テリトリの割当」メニュー処理を選択したとき。
テリトリが再編成されるとき、または個人がテリトリまたは会社から退くとき。
注意
販売アカウントに対するテリトリの割当または再割当の自動化は、次のプロファイル・オプションによって決まります。デフォルト設定は両方ともYESです。
作成時の販売アカウント自動割当使用可能
更新時の販売アカウント自動割当使用可能
インポート、パーティ・マージおよびテリトリ再編成の後は、自動割当が常に有効になります。
初期の実装および移行時には、システムにテリトリを設定する前に販売アカウントを作成できます。これらの販売アカウントは、テリトリがないため、テリトリ割当を受け入れません。テリトリが構成され、システムでアクティブ化されている場合は、これらのアカウントを明示的に割り当てる必要があります。これは、即時/自動の割当が実行されない一例です。表示基準SalesAccountsUpdatedSinceVC
を使用して、実装の開始時に作成されたこれらの販売アカウントに対してバッチ割当を実行することをお薦めします。
パートナ・テリトリは、次のシナリオで販売アカウントに割り当てられます。
パートナ生成引合が承認されると、そのパートナ生成引合に関連付けられたすべてのパートナ・テリトリが、販売アカウントに自動的に割り当てられます。
販売パーティ・パートナ・テリトリの管理権限があるユーザーは、販売アカウント・チームUIからパートナ・テリトリを割り当てることができます。
注意
この機能を利用するには、テリトリ管理を実装する必要があります。