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基本的な ipadm コマンド

「IP インタフェースを構成する方法」では、3 つの主要な ipadm サブコマンドを紹介しました。

• ipadm

• ipadm create-ip

• ipadm create-addr

このセクションでは、IP インタフェースに対する ipadm コマンドのその他の選択された用途について説明します。この一覧は完全なものではありません。ipadm コマンドと使用可能なすべてのサブコマンドおよびオプションの完全な説明については、ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

IP インタフェース構成の削除 (ipadm delete-ip)

データリンク上に構成された IP インタフェースを削除するには、このコマンドを使用します。このコマンドは、特定のデータリンク構成を行うときに特に重要です。たとえば、データリンク上に IP インタフェースが構成されていると、そのデータリンクの名前変更が失敗します。データリンクの名前を変更する前に、まず ipadm delete-ip を実行する必要があります。

通常、このコマンドはほかの ipadm および dladm サブコマンドと一緒に使用します (システムのプライマリインタフェースの変更など)。このタスクでは、インタフェースを削除し、リンクの名前を変更してから、名前が変更されたデータリンク上にインタフェースを再構成する必要があります。順序は次のとおりです。

# ipadm delete-ip interface
# dladm rename-link old-name new-name
# ipadm create-ip interface
# ipadm create-address parameters

「データリンクの名前変更 (dladm rename-link)」のプライマリインタフェースを変更する例を参照してください。データリンク名の変更後に IP インタフェースを再構成するには、「IP インタフェースを構成する方法」を参照してください。

IP インタフェース構成の無効化 (ipadm disable-ip)

デフォルトでは、ipadm create-ip で IP インタフェースを作成したときに、そのインタフェースに UP フラグが設定され、そのインタフェースがアクティブな構成の一部になります。アクティブな構成を破棄せずに構成からインタフェースを削除するには、ipadm disable-ip サブコマンドを使用します。このコマンドは、特定のインタフェースに DOWN フラグを設定します。

# ipadm disable-ip interface

IP インタフェースを使用可能にし、そのフラグを UP にするには、次を入力します。

# ipadm enable-ip interface

インタフェースのアドレスの削除 (ipadm delete-addr)

このコマンドは、IP インタフェースの特定のアドレス構成を削除します。このコマンドは、特定のインタフェースの IP アドレスを変更するときに便利です。新しいアドレス構成を割り当てる前に、元のアドレス構成を削除する必要があります。次の一般的な手順を実行します。

# ipadm delete-addr addrobj
# ipadm create-addr parameters

インタフェースの IP アドレスの作成例については、「IP インタフェースを構成する方法」を参照してください。