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Oracle Solaris 11.1 での UUCP および PPP を使用したシリアルネットワークの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
ここでは、UUCP に関する一般的な問題を解決するための手順について説明します。
モデムや ACU で、適正に動作していないものがないかどうかを、いくつかの方法で検査できます。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# uustat -q
この回線は、/etc/uucp/Devices ファイル内で direct として定義されていなければなりません。回線が自動ダイアラに接続されている場合は、コマンド行の終わりに電話番号を追加する必要があります。または、デバイスを direct として設定する必要があります。次のように入力します。
# cu -d -lline
line は /dev/cua/a です。
特定のマシンに接続できない場合は、Uutry と uucp を使用して、そのマシンに対する通信を検査できます。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# /usr/lib/uucp/Uutry -r machine
machine には、接続できないマシンのホスト名を指定します。このコマンドは次のことを行います。
デバッグ機能を指定して転送デーモン (uucico) を起動する。root としてログインしていれば、さらに多くのデバッグ情報が得られる
デバッグ出力を /tmp/machine に送る
次のように入力すると、デバッグ出力を端末に表示する
# tail -f
出力を終了するには Control-C キーを押します。この出力を保存する場合は、/tmp/machine から出力内容をコピーします。
# uucp -r file machine\!/dir/file
転送するファイルの名前を指定する
コピー先のマシンの名前を指定する
相手のマシンのどこにファイルを転送するかを指定する
# Uutry
それでも問題が解決できないときは、ご購入先へお問い合わせください。デバッグ出力は問題の診断に役立つため、保存しておいてください。
注 - Uutry で -x n オプションを使用して、デバッグのレベルを増減することもできます。n はデバッグレベルを指定します。Uutry のデフォルトのデバッグレベルは 5 です。
デバッグレベル 3 では、接続がいつどのように確立されたかについての基本的な情報は提供されますが、転送について提供される情報は多くはありません。一方、デバッグレベル 9 では、転送処理に関するすべての情報が網羅されます。デバッグは転送の両端で行われるという点に注意してください。比較的大きいテキストについて 5 より高いレベルのデバッグを行いたい場合は、相手サイトの管理者に連絡して、いつレベルを変更するか決定してください。
特定のマシンと接続しようとすると障害が発生する場合は、Systems ファイルの中の情報が最新のものであることを確認してください。マシンに関する次の情報が、最新でない可能性があります。
UUCP のエラーメッセージには、 ASSERT と STATUS の 2 つの種類があります。
プロセスが異常終了した場合は、ASSERT エラーメッセージが /var/uucp/.Admin/errors に記録されます。この種類のメッセージには、ファイル名、sccsid、回線番号、およびテキストが含まれています。この種類のメッセージが送られるのは、通常、システムに問題がある場合です。
STATUS エラーメッセージは /var/uucp/.Status ディレクトリに格納されます。このディレクトリ内には、ローカルコンピュータが通信しようとした各リモートマシンについて、それぞれファイルが作られます。これらのファイルには、試行した通信と、その通信が成功したかどうかについてのステータス情報が入っています。