ネットワークトラフィックフローの概要

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パケットは、システムに入力されるか、またはシステムから出力されるときにパスをたどります。詳細なレベルで見ると、パケットは、NIC の受信 (Rx) リングおよび送信 (Tx) リングを通して送受信されます。これらのリングから、受信パケットはさらに処理するためにネットワークスタックに渡され、送信パケットはネットワークに送信されます。

このセクションでは、ネットワークレーンの概念を導入します。ネットワークレーンとは、ネットワークトラフィックを管理するために割り当てられたシステムリソースの組み合わせです。そのため、ネットワークレーンは、特定のタイプのネットワークトラフィックのためにカスタマイズされたパスです。各レーンは、ハードウェアレーンまたはソフトウェアレーンのどちらかにすることができます。さらに、各レーンのタイプを受信レーンまたは送信レーンのどちらかにすることができます。

ハードウェアレーンとソフトウェアレーンの区別は、「クライアント、送信リング、および受信リングの操作」で説明されているように、リングとリング割り当てをサポートする NIC の機能に基づいています。この章では主に、受信レーンを通して受信される受信トラフィックについて重点的に説明します。

注 - データリンクのプロパティーを設定することによって、Rx および Tx リングやその他のネットワークリソースが割り当てられます。そのため、データリンクはシステム上のネットワークレーンです。

ハードウェアレーン上では、パケットは、そのレーンに割り当てられたリングを排他的に使用できます。これに対して、ソフトウェアレーン上のリングは、そのレーン上のすべてのネットワークパケットで共有されます。データリンクは、次の理由から、リングを共有するように構成されます。

管理の目的。データリンクが、専用リングを必要とするリソース集約型プロセスを実行していない可能性があります。
NIC でリング割り当てがサポートされていない。
リング割り当てがサポートされているにもかかわらず、リングを排他的使用のために割り当てることができなくなった。

次の図は、さまざまなハードウェアレーンを示しています。

図 4-1 ハードウェアレーン

図 4-1 は、次の構成を示しています。

net0 上には vnic1 と vnic2 の 2 つの VNIC が構成されています。プライマリクライアントとして、net0 はプライマリレーンでもあります。セカンダリクライアントとしてのこれらの VNIC もネットワークレーンです。
セカンダリクライアントには、ハードウェアリングのセットが割り当てられています。各クライアント (プライマリクライアントを含む) は、ハードウェアレーンとして機能します。
各レーンには一連の CPU が割り当てられています。

以降のセクションでは、これらのレーンを通過するトラフィックを監視する方法について説明します。

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