ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
アクティブ - アクティブ IPMP グループを手動で構成する方法
アクティブ - スタンバイ IPMP グループを手動で構成する方法
プローブベースの障害検出のターゲットシステムを手動で指定する方法
8. Oracle Solaris におけるデータセンターブリッジング機能の操作
このセクションでは、システム上に作成した IPMP グループを保守する手順について説明します。
始める前に
グループに追加するインタフェースが、すべての要件を満たしていることを確認します。要件の一覧については、「IPMP グループの計画を立てる方法」を参照してください。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# ipadm create-ip under-interface
# ipadm add-ipmp -i under-interface ipmp-interface
ここで、ipmp-interface はベースとなるインタフェースを追加する IPMP グループを表します。
例 6-4 IPMP グループへのインタフェースの追加
次の例では、インタフェース net4 を IPMP グループ ipmp0 に追加します。
# ipadm create-ip net4 # ipadm add-ipmp -i net4 ipmp0 # ipmpstat -g GROUP GROUPNAME STATE FDT INTERFACES ipmp0 ipmp0 ok 10.00s net0 net1 net4
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# ipadm remove-ipmp -i under-interface[ -i under-interface ...] ipmp-interface
ここで、under-interface は IPMP グループから削除する IP インタフェースを表し、ipmp-interface はベースとなるインタフェースを削除する IPMP グループを表します。
単一のコマンド内で、ベースとなるインタフェースを必要な数だけ削除できます。ベースとなるインタフェースをすべて削除しても、IPMP インタフェースは削除されません。代わりに、空の IPMP インタフェースまたはグループとして存在します。
例 6-5 IPMP グループからのインタフェースの削除
次の例では、インタフェース net4 を IPMP グループ ipmp0 から削除します。
# ipadm remove-ipmp net4 ipmp0 # ipmpstat -g GROUP GROUPNAME STATE FDT INTERFACES ipmp0 ipmp0 ok 10.00s net0 net1
IP アドレスを追加するには、ipadm create-addr サブコマンドを使用します。IPMP では、IP アドレスはデータアドレスまたは検査用アドレスのどちらかです。データアドレスは IPMP インタフェースに追加されます。検査用アドレスは、IPMP インタフェースのベースとなるインタフェースに追加されます。次の手順では、検査用アドレスとデータアドレスのいずれかである IP アドレスを追加する方法について説明します。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# ipadm create-addr -a address ipmp-interface
IP アドレスを作成すると、アドレスオブジェクトが自動的に割り当てられます。アドレスオブジェクトは、IP アドレスの一意識別子です。アドレスオブジェクトの名前には、interface/random-string という命名規則が使用されます。したがって、データアドレスのアドレスオブジェクトの名前には、IPMP インタフェースが含まれることになります。
# ipadm create-addr -a address under-interface
IP アドレスを作成すると、アドレスオブジェクトが自動的に割り当てられます。アドレスオブジェクトは、IP アドレスの一意識別子です。アドレスオブジェクトの名前には、interface/random-string という命名規則が使用されます。したがって、検査用アドレスのアドレスオブジェクトの名前には、ベースとなるインタフェースが含まれることになります。
IP アドレスを削除するには、ipadm delete-addr サブコマンドを使用します。IPMP では、データアドレスは IPMP インタフェースでホストされ、検査用アドレスはベースとなるインタフェースでホストされます。次の手順は、データアドレスと検査用アドレスのいずれかである IP アドレスを削除する方法を示しています。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
データアドレスの一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。
# ipadm show-addr ipmp-interface
検査用アドレスの一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。
# ipadm show-addr
検査用アドレスを識別するアドレスオブジェクトの名前には、アドレスが構成されているベースとなるインタフェースが含まれています。
# ipadm delete-addr addrobj
ここで、addrobj には IPMP インタフェースの名前が含まれている必要があります。入力したアドレスオブジェクトに IPMP インタフェース名が含まれていない場合、削除されるアドレスはデータアドレスではありません。
# ipadm delete-addr addrobj
ここで、正しい検査用アドレスを削除するには、addrobj にベースとなる正しいインタフェースの名前が含まれている必要があります。
例 6-6 インタフェースからの検査用アドレスの削除
次の例は、例 6-3 のアクティブ - スタンバイ IPMP グループ ipmp0 の構成を使用しています。この例では、ベースとなるインタフェース net1 から検査用アドレスを削除します。
# ipadm show-addr net1 ADDROBJ TYPE STATE ADDR net1/v4 static ok 192.168.10.30 # ipadm delete-addr net1/v4
インタフェースが既存の IPMP グループに属している場合は、新しい IPMP グループにインタフェースを配置できます。この場合、現在の IPMP グループからインタフェースを削除する必要はありません。新しいグループに追加されたインタフェースは、既存の IPMP グループから自動的に削除されます。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# ipadm add-ipmp -i under-interface ipmp-interface
ここで、under-interface は移動するベースとなるインタフェースを表し、ipmp-interface はベースとなるインタフェースの移動先となる IPMP インタフェースを表します。
例 6-7 別の IPMP グループへのインタフェースの移動
この例で、IPMP グループのベースとなるインタフェースは net0、net1、および net2 です。次のコマンドは、net0 インタフェースを IPMP グループ ipmp0 から削除したあと、net0 を IPMP グループ cs-link1 に配置します。
# ipadm add-ipmp -i net0 ca-link1
この手順は、特定の IPMP グループが不要になったときに使用します。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# ipmpstat -g
# ipadm remove-ipmp -i under-interface[, -i under-interface, ...] ipmp-interface
ここで、under-interface は削除するベースとなるインタフェースを表し、ipmp-interface はベースとなるインタフェースを削除する IPMP インタフェースを表します。
注 - IPMP インタフェースを正常に削除するには、その IPMP グループの一部として IP インタフェースが存在していてはいけません。
# ipadm delete-ipmp ipmp-interface
IPMP インタフェースを削除すると、このインタフェースに関連付けられた IP アドレスはすべてシステムから削除されます。
例 6-8 IPMP インタフェースの削除
次の例では、ベースとなる IP インタフェース net0 および net1 を含むインタフェース ipmp0 を削除します。
# ipmpstat -g GROUP GROUPNAME STATE FDT INTERFACES ipmp0 ipmp0 ok 10.00s net0 net1 # ipadm remove-ipmp -i net0 -i net1 ipmp0 # ipadm delete-ipmp ipmp0