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Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
アクティブ - アクティブ IPMP グループを手動で構成する方法
アクティブ - スタンバイ IPMP グループを手動で構成する方法
インタフェースを 1 つの IPMP グループから別の IPMP グループに移動する方法
プローブベースの障害検出のターゲットシステムを手動で指定する方法
8. Oracle Solaris におけるデータセンターブリッジング機能の操作
IPMP グループの構成時に、IPMP インタフェースは、ベースとなるインタフェースの IP アドレスを継承して、これらのアドレスをデータアドレスとして使用します。次に、ベースとなるインタフェースは、IP アドレス 0.0.0.0 を受信します。そのため、これらの IP インタフェースがそのあとで IPMP グループに追加された場合、特定のインタフェースを使用して定義されたルートは失われます。
IPMP の構成時にルーティングが失われる場合は通常、デフォルトルートが関与し、Oracle Solaris のインストールに関連して発生します。インストール時に、プライマリインタフェースなど、システムでインタフェースを使用する対象となるデフォルトルートを定義する必要があります。そのあとで、デフォルトルートを定義した同じインタフェースを使用して IPMP グループを構成します。IPMP の構成後に、インタフェースのアドレスは IPMP インタフェースに転送されたため、システムはネットワークパケットをルーティングできなくなります。
IPMP の使用中にデフォルトルートが保持されるようにするには、インタフェースを指定せずにルートを定義する必要があります。この方法で、IPMP インタフェースを含む任意のインタフェースをルーティングに使用できます。そのため、システムはトラフィックのルーティングを続行できます。
注 - このセクションでは、デフォルトルートが定義されているプライマリインタフェースを例として使用します。ただし、ルーティングが失われる事例は、ルーティングに使用され、あとで IPMP グループの一部になるすべてのインタフェースに適用されます。
次の手順では、IPMP の構成時にデフォルトルートを保持する方法について説明します。
この手順を実行するには、コンソールを使用する必要があります。ssh または telnet コマンドを使用してログインする場合、後続の手順の実行時に接続は失われます。
# netstat -nr
# route -p delete default gateway-address -ifp interface
# route -p add default gateway-address
# netstat -nr
# svcadm restart routing-setup
例 6-1 IPMP のルートの定義
この例では、インストール時に net0 のデフォルトルートが定義されたことを前提としています。
# netstat -nr Routing Table: IPv4 Destination Gateway Flags Ref Use Interface ------------- ------------ -------- ----- ----------- -------- default 10.153.125.1 UG 107 176682262 net0 10.153.125.0 10.153.125.222 U 22 137738792 net0 # route -p delete default 10.153.125.1 -ifp net0 # route -p add default 10.153.125.1 # netstat -nr Routing Table: IPv4 Destination Gateway Flags Ref Use Interface ------------- ------------ -------- ----- ----------- -------- default 10.153.125.1 UG 107 176682262 10.153.125.0 10.153.125.222 U 22 137738792 net0