ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
8. Oracle Solaris におけるデータセンターブリッジング機能の操作
9. Oracle Solaris でのエッジ仮想ブリッジング
DSR トポロジを使用して高可用性を実現するために ILB を構成する方法
このセクションでは、ハーフ NAT トポロジを使用して 2 つのサーバー間でトラフィックの負荷分散を行うように ILB を設定する手順について説明します。「ILB の動作モード」の NAT トポロジの実装を参照してください。
作成する役割に ILB Management 権利プロファイルを割り当てることができます。役割の作成およびユーザーへの割り当てについては、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「RBAC の初期構成 (タスクマップ)」を参照してください。
このシナリオでは、バックエンドサーバーは ILB をデフォルトルーターとして使用するように設定されます。これを行うには、次に示すコマンドを両方のサーバーで実行します。
# route add -p default 192.168.1.21
このコマンドを実行したあと、両方のサーバーでサーバーアプリケーションを起動します。ポート 5000 で待機している TCP アプリケーションであるとします。
2 つのサーバー 192.168.1.50 および 192.169.1.60 があります。これら 2 つのサーバーから成るサーバーグループ srvgrp1 は、次のコマンドを入力すると作成できます。
# ilbadm create-sg -s servers=192.168.1.50,192.168.1.60 srvgrp1
単純な TCP レベルの健全性検査を使用して、サーバーアプリケーションが到達可能かどうかを検出します。この確認は 60 秒ごとに行われます。最大 3 秒の待機時間をおいて最大 3 回試行し、サーバーが正常かどうかを確認します。3 回の試行がすべて失敗した場合は、サーバーを dead としてマークします。
# ilbadm create-hc -h hc-test=tcp,hc-timeout=3, \ hc-count=3,hc-inerval=60 hc-srvgrp1
この規則では、持続性 (32 ビットマスク) が使用されます。負荷分散アルゴリズムは round robin です。使用されるサーバーグループは srvgrp1、使用される健全性検査メカニズムは hc-srvgrp1 です。この規則を作成するには、次のコマンドを入力します。
# ilbadm create-rule -e -p -i vip=10.0.2.20,port=5000 -m \ lbalg=rr,type=half-nat,pmask=32 \ -h hc-name=hc-srvgrp1 -o servergroup=srvgrp1 rule1_rr