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Oracle Solaris 11.1 国際化対応言語環境の利用ガイド Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
UTF-8 に移行するとき、データのインポートまたはエクスポートに使用する方法はファイルの種類によって異なります。
標準テキストファイルには、ファイルの文字エンコードの明示的な識別はありません。ファイルが UTF-8 エンコーディングでない場合は、変換が必要です。たとえば、繁体字中国語 big5 でエンコードされた標準テキストファイルを UTF-8 に変換するには、次のコマンドを実行します。
$ iconv -f big5 -t UTF-8 inputfilename > outputfilename
テキストエディタアプリケーションは、文字エンコーディングテキストの読み取りと書き込みを自動的に実行できます。あるいは、ファイルを開くとき、または保存するときにエンコーディングを明示的に指定できます。テキストエディターを起動するには、「起動」→「アプリケーション」→「アクセサリ」→「テキストエディター」の順に選択します。
UFS や ZFS などのファイルシステムは、ユーザーが使用する文字セットでファイル名およびディレクトリ名を格納します。UTF-8 以外のロケールを使用するか UTF-8 以外のファイルシステムをマウントし、UTF-8 ロケールに移動すると、ファイル名の文字が正しく表示されない場合があります。この問題を修正するために、convmv(1) を使用して、1 つのファイル名、ディレクトリツリーと配下のファイル、またはファイルシステム全体を別のエンコーディングに変換できます。変換されるのはファイル名だけで、ファイルの内容は変換されません。
詳細は、convmv(1)のマニュアルページを参照してください。ツールは任意のファイルシステムで機能します。
また、fsexam(1) をこの目的に使用することもできます。詳細は、「ファイル検査機能 (fsexam)」を参照してください。
ZFS は Oracle Solaris 11 で使用されるメインのファイルシステムです。ZFS ではほかのファイルシステムと同じように、ロケールの文字セットを使用してファイル名およびディレクトリ名を格納します。UTF-8 文字セットの場合、normalization プロパティーは、1 つのディレクトリ内に同じファイル名の項目が複数存在することを避けるための名前比較にファイルシステムが使用する正規化アルゴリズムの種類を設定します。
utf8only プロパティーが有効な場合、ファイルシステムは、UTF-8 文字セットに存在しない文字を含むファイル名を拒絶します。
詳細は、zfs(1)のマニュアルページを参照してください。
詳細は、「ほかのプラットフォームとの相互運用性」を参照してください。