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Oracle Solaris 11.1 の管理: デバイスとファイルシステム Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
6. InfiniBand デバイスの使用 (概要/タスク)
11. COMSTAR を使用したストレージデバイスの構成 (タスク)
12. Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理
cpio を使用してファイルシステム間でディレクトリをコピーする
ファイルシステム間でディレクトリをコピーする方法 (cpio)
ディレクトリ内のすべてのファイルをテープにコピーする方法 (cpio)
tar コマンドを使用してファイルをテープにコピーする前に、次の情報について知っておかなければなりません。
tar コマンドに -c オプションを指定してファイルをテープにコピーすると、テープに入っているすべての既存のファイルまたはテープの現存の位置以降にある既存のファイルすべてが破壊 (上書き) されます。
ファイルをコピーするとき、ファイル名の一部にファイル名置換ワイルドカード文字 (? と *) を使用できます。たとえば、接尾辞 .doc が付いたすべてのドキュメントをコピーするには、ファイル名引数として *.doc と入力します。
tar アーカイブからファイルを抽出するときには、ファイル名置換ワイルドカードは使用できません。
$ tar cvf /dev/rmt/n filenames
アーカイブの作成を指定します。
各ファイルがアーカイブされるたびに、その名前を表示します。
アーカイブを指定したデバイスまたはファイルに書き込むように指定します。
コピーするファイルとディレクトリを指定します。ファイルが複数の場合は、各ファイルをスペースで区切ります。
指定した名前のファイルがテープにコピーされ、テープ上の既存のファイルが上書きされます。
$ tar tvf /dev/rmt/n
tar テープ上のファイルを表示する方法については、「テープ上のファイルのリストを表示する方法 (tar)」を参照してください。
例 17-2 ファイルをテープにコピーする (tar)
次の例では、3 つのファイルをテープドライブ 0 のテープにコピーします。
$ cd /export/home/kryten $ ls reports reportA reportB reportC $ tar cvf /dev/rmt/0 reports a reports/ 0 tape blocks a reports/reportA 59 tape blocks a reports/reportB 61 tape blocks a reports/reportC 63 tape blocks $ tar tvf /dev/rmt/0
$ tar tvf /dev/rmt/n
テープ上のファイルのリストが表示されます。
t オプションと一緒に使用すると、テープ上のファイルに関する詳細情報が表示されます。
テープデバイスを示します。
例 17-3 テープ上のファイルのリストを表示する (tar)
次の例では、ドライブ 0 のテープに含まれるファイルのリストを表示します。
$ tar tvf /dev/rmt/0 drwxr-xr-x 0/0 0 Jul 14 13:50 2010 reports/ -r--r--r-- 0/0 206663 Jul 14 13:50 2010 reports/reportC -r--r--r-- 0/0 206663 Jul 14 13:50 2010 reports/reportB -r--r--r-- 0/0 206663 Jul 14 13:50 2010 reports/reportA
$ tar xvf /dev/rmt/n [filenames]
指定したアーカイブファイルからのファイルの抽出を指定します。指定したドライブのテープに含まれるすべてのファイルが現在のディレクトリにコピーされます。
各ファイルを取り出すたびに、その名前を表示します。
アーカイブを含むテープデバイスを示します。
取り出すファイルを指定します。ファイルが複数の場合は、各ファイルをスペースで区切ります。
詳細は、tar(1) のマニュアルページを参照してください。
$ ls -l
例 17-4 テープ上のファイルを取り出す (tar)
次の例では、ドライブ 0 のテープからすべてのファイルを取り出す方法を示します。
$ cd /var/tmp $ tar xvf /dev/rmt/0 x reports/, 0 bytes, 0 tape blocks x reports/reportA, 0 bytes, 0 tape blocks x reports/reportB, 0 bytes, 0 tape blocks x reports/reportC, 0 bytes, 0 tape blocks x reports/reportD, 0 bytes, 0 tape blocks $ ls -l
注意事項
テープから抽出されるファイル名は、アーカイブに格納されているファイル名と同一でなければなりません。ファイルの名前やパス名が不明な場合は、まずテープ上のファイルのリストを表示します。テープ上のファイルをリスト表示する方法については、「テープ上のファイルのリストを表示する方法 (tar)」を参照してください。