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Oracle Solaris 11.1 の管理: デバイスとファイルシステム Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
6. InfiniBand デバイスの使用 (概要/タスク)
11. COMSTAR を使用したストレージデバイスの構成 (タスク)
12. Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理
Oracle Solaris ZFS ルート環境でのスワップ空間の追加または変更
スワップ空間のサイズを決定する上でもっとも重要な要素は、システムのソフトウェアアプリケーションの要件です。たとえば、コンピュータ支援設計シミュレータ、データベース管理製品、トランザクションモニター、地質分析システムなどの大型アプリケーションは、200 - 1000M バイトのスワップ空間を消費することがあります。
アプリケーションのスワップ空間の要件については、アプリケーションベンダーに問い合わせてください。
アプリケーションベンダーに問い合わせてもスワップ空間の要件を判断できない場合は、次のシステムタイプ別のガイドラインに従ってスワップ空間を割り当ててください。
注 - クラッシュダンプの内容は圧縮されるため、ダンプデバイスを物理メモリーと同じサイズにする必要はありません。デフォルトでは、ダンプ内容の値はカーネルページに設定されます。ただし、すべてのメモリーページをダンプするようにダンプ内容の値が設定されている場合は、ダンプサイズを物理メモリーの半分以上に増やすことを検討してください。
表 16-1 ZFS ファイルシステムのスワップボリュームとダンプボリュームのサイズ
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注 - アクティブな ZFS ファイルシステムを多数備えたビジー状態のシステムでは、物理メモリーの 1/2 から 3/4 のサイズがダンプデバイスのサイズとして使用される可能性があります。
ZFS ルートファイルシステムを含むシステムで、サイズが小さすぎてシステムクラッシュを保持できないようなダンプデバイスを dumpadm -d コマンドで指定しようとすると、次のようなメッセージが表示されます。
dumpadm: dump device /dev/zvol/dsk/rpool/dump is too small to hold a system dump dump size 43467329536 bytes, device size 42949672960 bytes
ZFS ルートファイルシステムの初期インストール時に、スワップ領域が ZFS ルートプール内の ZFS ボリュームに自動的に作成されます。
ZFS ルートプールでは、スワップデバイスが固定サイズのスライスに事前に割り当てられることはないため、あとでスワップサイズを変更するのは非常に簡単です。
アプリケーションのスワップ要件を評価してから、初期インストール時またはインストール後に必要に応じて、デフォルトのスワップサイズを使用することも、スワップボリュームのサイズを調整することもできます。
初期インストール時のデフォルトのダンプボリュームサイズは、dumpadm の情報と物理メモリーのサイズに基づいて、カーネルにより計算されます。
ZFS 環境では、ファイルシステムはプールの領域を消費するため、/var/crash ディレクトリは、保存するクラッシュダンプの数に応じて必要な容量を消費します。