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Oracle Solaris 11.1 の管理: デバイスとファイルシステム Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
6. InfiniBand デバイスの使用 (概要/タスク)
11. COMSTAR を使用したストレージデバイスの構成 (タスク)
12. Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理
Oracle Solaris ZFS ルート環境でのスワップ空間の追加または変更
/usr/sbin/swap コマンドを使用してスワップ領域を管理します。2 つのオプション -l と -s は、スワップリソースに関する情報を表示します。
swap -l コマンドを使用すると、システムのスワップ領域を確認できます。有効になっているスワップデバイスやファイルは、swapfile カラムの下に表示されます。例:
# swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/dsk/c0t0d0s1 136,1 16 1638608 1600528
ZFS ルートファイルシステムを備えるシステムでは、swap - l コマンドにより、ZFS ボリュームパス名が出力されることを除いて、類似の出力が得られます。例:
# swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/zvol/dsk/rpool/swap 256,1 16 1058800 1058800
swap -s コマンドを使用すると、スワップリソースをモニターできます。
# swap -s total: 57416k bytes allocated + 10480k reserved = 67896k used, 833128k available
used 値と available 値の合計は、システム上の合計スワップ空間に等しくなります。これには、物理メモリーの一部とスワップデバイス (またはファイル) が含まれます。
使用可能なスワップ空間と使用済みスワップ空間の容量 (swap -s の出力内) を使用して、時間経過に伴うスワップ空間の使用状況をモニターできます。システムパフォーマンスが適正であれば、swap -s を使用するとどの程度のスワップ空間が使用可能であるかがわかります。システムパフォーマンスが低下したときは、使用可能なスワップ空間の容量を検査して減少していないかどうかを調べてください。これによって、システムに対するどのような変更が原因でスワップ空間の使用量が増大したかを識別できます。
このコマンドを使用するときには、カーネルとユーザープロセスが物理メモリーをロックして解除するたびに、スワップに使用できる物理メモリーの容量が動的に変化するので注意してください。
注 - swap -l コマンドでは、スワップ空間が 512 バイトのブロック数として表示されます。swap -s コマンドでは、スワップ空間が 1024 バイトのブロック数として表示されます。swap -l で表示されたブロック数を合計して K バイトに変換すると、結果は「used + available」(swap -s の出力) より小さくなります。これは、swap -l では、スワップ空間の計算に物理メモリーが算入されないからです。
次の表に、swap -s コマンドの出力とその説明を示します。
表 16-2 swap -s コマンドの出力
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