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Oracle Solaris 11.1 での Image Packaging System を使用したソフトウェアのパッケージ化および配布 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
3. ソフトウェアパッケージのインストール、削除、および更新
7. パッケージインストールの一環としてのシステム変更の自動化
「パッケージ識別子: FMRI」では、バージョンフィールドを使用してさまざまなソフトウェア開発モデルをサポートする方法など、pkg.fmri 属性とバージョンフィールドの各種コンポーネントについて説明しました。このセクションでは、Oracle Solaris OS によるバージョンフィールドの使用方法について説明し、きめの細かいバージョン管理スキームが役立つことがある理由を明らかにします。パッケージでは、Oracle Solaris OS が使用するのと同じバージョン管理スキームに従う必要はありません。
次のサンプルパッケージ FMRI のバージョン文字列の各部の意味は下記のとおりです。
pkg://solaris/system/library@0.5.11,5.11-0.175.1.0.0.2.1:20120919T082311Z
コンポーネントバージョン。Oracle Solaris OS の一部であるパッケージでは、これはその OS の major.minor バージョンです。ほかのパッケージでは、これはアップストリームバージョンです。たとえば、次の Apache Web サーバーパッケージのコンポーネントバージョンは 2.2.22 です。
pkg:/web/server/apache-22@2.2.22,5.11-0.175.1.0.0.2.1:20120919T122323Z
ビルドバージョン。これは、このパッケージが構築される OS リリースを定義するために使用されます。Oracle Solaris 11 用に作成されたパッケージのビルドバージョンは必ず 5.11 になります。
ブランチバージョン。Oracle Solaris パッケージでは、次の情報がパッケージ FMRI のバージョン文字列のブランチバージョン部分に示されます。
メジャーリリース番号。メジャーまたはマーケティング開発リリースのビルド番号。この例では、0.175 は Oracle Solaris 11 を示しています。
更新リリース番号。この Oracle Solaris リリースの更新リリース番号。更新値は、Oracle Solaris リリースの FCS (First Customer Shipment) では 0、そのリリースの最初の更新では 1、そのリリースの 2 回目の更新では 2 というようになります。この例では、1 は Oracle Solaris 11.1 を示しています。
SRU 番号。この更新リリースのサポート・リポジトリの更新 (SRU) 番号。SRU にはバグ修正のみが入っており、新しい機能は含まれていません。Oracle サポート・リポジトリはサポート契約下のシステムでのみ使用できます。
予約済み。このフィールドは Oracle Solaris パッケージには現在使用されていません。
SRU ビルド番号。SRU のビルド番号、またはメジャーリリースの更新番号。
ナイトリービルド番号。個々のナイトリービルドのビルド番号。
タイムスタンプ。このタイムスタンプは、パッケージが発行されたときに定義されたものです。