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Oracle Solaris 11.1 でのネットワークファイルシステムの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
このセクションでは、Oracle Solaris OS の各リリースの新機能に関する情報を提供します。
Oracle Solaris 11.1 リリースには、次の拡張機能が含まれています。
showmount コマンドがリモートクライアントに表示する情報量を制御する新しいプロパティーが /network/nfs/server:default サービスに追加されました。詳細は、例 2-3 および 「showmount コマンド」を参照してください。
FedFS リフェラルのサポートが追加されました。これにより、いくつかのサーバーのリフェラル情報を LDAP で集中管理できます。詳細は、「FedFS の管理」を参照してください。
Oracle Solaris 11 リリースには次の拡張機能が含まれています。
/etc/default/autofs と /etc/default/nfs を編集することによって設定していた構成パラメータは、サービス管理機能 (SMF) リポジトリ内で設定できるようになりました。新しい SMF パラメータについては、それらを使用する手順およびそれらを使用するデーモンの説明を参照してください。
NFS サービスはミラーマウントのサポートを提供します。ミラーマウントにより、NFSv4 クライアントはサーバーの名前空間で共有ファイルシステムのマウントポイントをたどることができます。NFSv4 マウントの場合、オートマウンタはサーバーの名前空間のルートをマウントし、ミラーマウントを利用してそのファイルシステムにアクセスします。従来のオートマウンタに対するミラーマウントの主な利点は、ミラーマウントを使用してファイルシステムをマウントすると、自動マウントマップの管理に関連するオーバーヘッドがなくなることです。ミラーマウントは次の機能を提供します。
名前空間の変更はすべてのクライアントでただちに認識されます。
新しい共有ファイルシステムは即時に発見され、自動的にマウントされます。
ファイルシステムは、一定期間非アクティブである場合、自動的にアンマウントされます。
ミラーマウントの詳細については、次を参照してください。
NFSサービスに NFS リフェラルが追加されました。リフェラルはサーバーベースのリダイレクションで、NFSv4 クライアントはそれに従ってファイルシステムを見つけることができます。NFS サーバーは nfsref(1M) コマンドによって作成されるリフェラルをサポートし、NFSv4 クライアントはリフェラルをたどって実際の場所からファイルシステムをマウントします。この機能を使用すると、オートマウンタマップを編集する代わりにリフェラルを作成することにより、オートマウンタの多くの使用方法を置き換えることができます。NFS リフェラルは次の機能を提供します。
前述したミラーマウントのすべての機能
オートマウンタに似た機能。オートマウンタには依存しません。
クライアントでもサーバーでもセットアップは必要ありません。
NFS リフェラルの詳細については、次を参照してください。
DNS ドメイン単位でフェデレーテッドファイルシステム名前空間のルートをマウントする機能が追加されました。このマウントポイントを NFS リフェラルで使用し、あるファイルサーバーから別のファイルサーバーにブリッジして、任意の大きな名前空間を構築できます。詳細については、次のトピックを参照してください。
sharectl ユーティリティーが含まれています。このユーティリティーでは、NFS などのファイル共有プロトコルの構成と管理を行うことができます。たとえば、このユーティリティーを使用すると、クライアントとサーバーの動作プロパティーの設定、特定のプロトコルのプロパティー値の表示、プロトコルのステータスの取得が可能です。詳細は、sharectl(1M ) のマニュアルページおよび 「sharectl コマンド」を参照してください。
初期の Solaris 10 リリース以降、NFS version 4 ドメインを定義する方法が変わりました。詳細は、「Oracle Solaris 11 リリースで NFS version 4 のデフォルトドメインを構成する」を参照してください。