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デバイスドライバの記述 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
パート I Oracle Solaris プラットフォーム用デバイスドライバの設計
2. Oracle Solaris カーネルとデバイスツリー
Sun Common SCSI Architecture の概要
probe() エントリポイント (SCSI ターゲットドライバ)
attach() エントリポイント (SCSI ターゲットドライバ)
detach() エントリポイント (SCSI ターゲットドライバ)
getinfo() エントリポイント (SCSI ターゲットドライバ)
scsi_alloc_consistent_buf() 関数
22. ドライバのコンパイル、ロード、パッケージ化、およびテスト
23. デバイスドライバのデバッグ、テスト、およびチューニング
SCSA では、制御とデバッグのためにグローバル変数の scsi_options が定義されています。scsi_options で定義されているビットは <sys/scsi/conf/autoconf.h> ファイルに記載されています。scsi_options では次のようにビットを使用します。
グローバルな切断または再接続を有効にします。
グローバルな FAST SCSI サポートを有効にします。転送速度は 10MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST (0x100) ビットが設定されていない場合は FAST SCSI モードで動作してはいけません。
グローバルな FAST20 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 20MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST20 (0x400) ビットが設定されていない場合は FAST20 SCSI モードで動作してはいけません。
グローバルな FAST40 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 40MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST40 (0x800) ビットが設定されていない場合は FAST40 SCSI モードで動作してはいけません。
グローバルな FAST80 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 80MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST80 (0x1000) ビットが設定されていない場合は FAST80 SCSI モードで動作してはいけません。
グローバルな FAST160 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 160MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST160 (0x2000) ビットが設定されていない場合は FAST160 SCSI モードで動作してはいけません。
グローバルな FAST320 SCSI サポートを有効にします。転送速度は 320MB/s です。HBA は、SCSI_OPTIONS_FAST320 (0x4000) ビットが設定されていない場合は FAST320 SCSI モードで動作してはいけません。
グローバルなリンクサポートを有効にします。
グローバルなパリティーサポートを有効にします。
クイックアービトレーション選択 (Quick Arbitration Select) 機能を有効にします。QAS は、デバイスがバスのアービトレーションを行ってバスにアクセスするときに、プロトコルのオーバーヘッドを軽減するために使用されます。QAS は Ultra4 (FAST160) SCSI デバイスでのみサポートされます。ただし、すべての Ultra4 SCSI デバイスが QAS をサポートしているわけではありません。HBA は、SCSI_OPTIONS_QAS (0x100000) ビットが設定されていない場合は QAS SCSI モードで動作してはいけません。使用しているマシンが QAS をサポートするかどうかは、適切な Oracle のハードウェアドキュメントで確認してください。
グローバルな同期転送機能を有効にします。
グローバルなタグ付きキューイングのサポートを有効にします。
グローバルな WIDE SCSI を有効にします。
注 - scsi_options の設定は、システム上に存在するすべてのホストバスアダプタドライバと、すべてのターゲットドライバに影響します。特定のホストアダプタに対するこれらのオプションの制御については、scsi_hba_attach(9F) のマニュアルページを参照してください。