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Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール Oracle Solaris Cluster 4.1 (日本語) |
1. Oracle Solaris Cluster 構成の計画
2. グローバルクラスタノードへのソフトウェアのインストール
新規グローバルクラスタまたは新規グローバルクラスタノードの確立
すべてのノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成 (scinstall)
すべてのノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (scinstall)
すべてのノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (XML)
Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールおよび構成 (Automated Installer)
Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (Automated Installer)
ノードまたはプライベートネットワークを追加する方法ときにプライベートネットワーク構成を変更する方法
追加のグローバルクラスタノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成 (scinstall)
追加のグローバルクラスタノードとして Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (scinstall)
追加のグローバルクラスタノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (XML ファイル)
グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法
ユーザー独自の /etc/inet/ntp.conf ファイルを使用する方法
単一ノードクラスタにノードを追加したあとで NTP をインストールする方法
このセクションでは、新しいグローバルクラスタを確立したり、既存のクラスタにノードを追加したりする方法について説明します。グローバルクラスタノードは、物理マシンの場合もあれば、Oracle VM Server for SPARC I/O ドメインの場合もあれば、Oracle VM Server for SPARC ゲストドメインの場合もあります。クラスタは、これらの種類のノードを任意に組み合わせて構成できます。これらのタスクを開始する前に、「ソフトウェアのインストール」で説明した手順に従って、Oracle Solaris OS、Oracle Solaris Cluster フレームワーク、およびその他の製品用のソフトウェアパッケージをインストールしていることを確認してください。
ここでは、次の情報と手順について説明します。
「Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールおよび構成 (Automated Installer)」
「追加のグローバルクラスタノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成 (scinstall)」
「追加のグローバルクラスタノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (XML ファイル)」
scinstall ユーティリティーは 2 つのインストールモード (通常またはカスタム) で実行されます。「通常」を指定した Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールでは、scinstall が自動的に次のデフォルト構成を指定します。
172.16.0.0
255.255.240.0
正確に 2 つのアダプタ
switch1 および switch2
有効
制限付き
通常モードまたはカスタムモードのインストールの計画を立てるには、次のいずれかのクラスタ構成ワークシートに記入します。
「通常」モードのワークシート - 「通常」モードを使用して、デフォルト値をすべて受け入れる場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
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「カスタム」モードのワークシート - 「カスタム」モードを使用して構成データをカスタマイズする場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
注 - 単一ノードクラスタをインストールしている場合、クラスタでプライベートネットワークを使用していなくても、scinstall ユーティリティーが自動的にデフォルトのプライベートネットワークアドレスとネットマスクを割り当てます。
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Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをクラスタのすべてのノードで構成するには、グローバルクラスタの 1 つのノードからこの手順を実行します。
注 - この手順では、対話型の scinstall コマンドを使用します。インストールスクリプトを開発するときなど、非対話型の scinstall コマンドを使用する方法については、scinstall(1M) のマニュアルページを参照してください。
これらのガイドラインに従い、次に示す手順で対話式の scinstall ユーティリティーを使用します。
対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Return キーを押すのは一度だけにしてください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをサポートするように Oracle Solaris OS がインストールされているか確認します。
Oracle Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Oracle Solaris のインストールが Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定のほかのソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの要件を満たすように Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法の詳細については、「Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。
NWAM が無効になっていることを確認します。手順については、「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC の I/O ドメイン、またはゲストドメインをクラスタノードとして構成する場合、各物理マシン上に Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアがインストールされていることと、ドメインが Oracle Solaris Cluster の要件を満たしていることを確認します。「SPARC: Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法」を参照してください。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージおよびアップデートが各ノードにインストールされていることを確認します。「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
タグ付き VLAN アダプタとして使用するアダプタがすべて構成済みであることと、それらの VLAN ID があることを確認します。
完成した通常モードまたはカスタムモードのインストールワークシートを使用可能にしておきます。「すべてのノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成 (scinstall)」を参照してください。
スイッチのドキュメントの手順に従って、NDP が有効になっているかどうかを確認し、NDP を無効にします。
クラスタ構成中に、ソフトウェアはプライベートインターコネクトにトラフィックがないことを確認します。プライベートインターコネクトでトラフィックを確認したときに NDP がプライベートアダプタにパッケージを送信する場合、ソフトウェアはインターコネクトがプライベートではないものとみなし、クラスタ構成が中断されます。このため、クラスタ作成中は NDP を無効にしてください。
クラスタが確立されたあと、NDP の機能を使用する場合は、プライベートインターコネクトスイッチ上でもう一度 NDP を有効にすることができます。
あるいは、ユーザーアカウントに System Administrator プロファイルが割り当てられている場合、プロファイルシェル経由で非 root としてコマンドを発行するか、コマンドの先頭に pfexec コマンドを付加します。
Oracle Solaris の RPC 用 TCP ラッパー機能は、クラスタの構成に必要なノード間通信を妨げます。
次のコマンド出力例に示すように、config/enable_tcpwrappers が true に設定されている場合、TCP ラッパーが有効になっています。
# svccfg -s rpc/bind listprop config/enable_tcpwrappers config/enable_tcpwrappers boolean true
# svccfg -s rpc/bind setprop config/enable_tcpwrappers = false # svcadm refresh rpc/bind # svcadm restart rpc/bindEntry 2
# ipadm create-ip interface # ipadm create-addr -T static -a local=address/prefix-length addrobj
詳細については、『Oracle Solaris 11.1 での固定ネットワーク構成を使用したシステムの接続』の「IP インタフェースを構成する方法」を参照してください。
リンクローカルでない IPv6 パブリックネットワークインタフェースがクラスタ内に存在していないかぎり、クラスタの初期構成時に、IPMP グループが一致するサブネットに基づいて自動的に作成されます。これらのグループでは、インタフェース監視用として推移的プローブが使用されるため、テストアドレスは必要ありません。
これらの自動的に作成された IPMP グループがユーザーのニーズに合わない場合や、リンクローカルでない IPv6 パブリックネットワークインタフェースが構成に 1 つ以上含まれているために IPMP グループが作成されない場合は、次のいずれかを実行します。
詳細については、『Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理』の「IPMP グループの構成」を参照してください。
phys-schost# scinstall
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Create a new cluster or add a cluster node * 2) Print release information for this cluster node * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 1
「新しいクラスタとクラスタノード」メニューが表示されます。
「通常」または「カスタム」モードメニューが表示されます。
「新しいクラスタの作成」画面が表示されます。要件を読み、Control-D キーを押して操作を続けます。
scinstall ユーティリティーは、すべてのクラスタノードのインストールと構成を行い、クラスタをリブートします。クラスタ内ですべてのノードが正常にブートされると、クラスタが確立されます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、/var/cluster/logs/install/scinstall.log. N ファイルに記録されます。
ノードのサービスがまだオンラインでない場合は、次のステップに進む前に状態がオンラインに変わるまで待ちます。
phys-schost# svcs multi-user-server node STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
phys-schost# clquorum reset
少なくともディスクのいずれかが、クラスタ内の別のノードからアクセス可能である場合、監視される共有ディスクパスがすべて失敗すると、この機能はノードを自動的にリブートします。
phys-schost# clnode set -p reboot_on_path_failure=enabled
設定するプロパティーを指定します。
監視される共有ディスクパスすべてに障害が発生する場合、自動ノードリブートを有効化します。
phys-schost# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: node … reboot_on_path_failure: enabled …
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
オートマウンタマップを変更する方法の詳細については、『Oracle Solaris 11.1 でのネットワークファイルシステムの管理』の「マップの管理タスク」を参照してください。
例 3-1 すべてのノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成
ここでは、scinstall を使用して 2 ノードクラスタ schost で構成タスクを完了したときに、ログに記録される scinstall 進行状況メッセージの例を示します。このクラスタは、「通常」モードで、scinstall ユーティリティーを使用することによって、phys-schost-1 からインストールされます。もう一つのクラスタノードは、phys-schost-2 です。アダプタ名は、net2 と net3 です。定足数デバイスの自動選択は有効です。
Log file - /var/cluster/logs/install/scinstall.log.24747 Configuring global device using lofi on pred1: done Starting discovery of the cluster transport configuration. The following connections were discovered: phys-schost-1:net2 switch1 phys-schost-2:net2 phys-schost-1:net3 switch2 phys-schost-2:net3 Completed discovery of the cluster transport configuration. Started cluster check on "phys-schost-1". Started cluster check on "phys-schost-2". cluster check completed with no errors or warnings for "phys-schost-1". cluster check completed with no errors or warnings for "phys-schost-2". Configuring "phys-schost-2" … done Rebooting "phys-schost-2" … done Configuring "phys-schost-1" … done Rebooting "phys-schost-1" … Log file - /var/cluster/logs/install/scinstall.log.24747
注意事項
構成の失敗 – 1 つ以上のノードがクラスタに参加できない場合、または間違った構成情報が指定された場合は、まずこの手順の再実行を試みます。それでも問題が修正されない場合は、誤った構成の各ノードで 「インストールの問題を修正する方法ために Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成解除する方法」 の手順を実行して、クラスタ構成からそのノードを削除します。 Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをアンインストールする必要はありません。次に、この手順を再度実行します。
次の手順
単一ノードクラスタをインストールすると、クラスタは確立されます。「クラスタファイルシステムの作成」に進んで、ボリューム管理ソフトウェアをインストールし、クラスタを構成してください。
複数ノードクラスタをインストールして、自動定足数構成を選択した場合は、インストール後の設定は完了しています。「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
複数ノードクラスタをインストールして、自動定足数構成を拒否した場合は、インストール後の設定を実行します。「定足数デバイスを構成する方法」に進みます。
クラスタに定足数デバイスを構成する場合、「定足数デバイスを構成する方法」 を参照してください。
それ以外の場合は、「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
XML クラスタ構成ファイルを使用して新規グローバルクラスタを構成するには、以下の手順を実行します。新しいクラスタは、Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアを実行する既存のクラスタから複製できます。
この手順では、次のクラスタコンポーネントを構成します。
クラスタ名
クラスタノードのメンバーシップ
クラスタインターコネクト
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをサポートするように Oracle Solaris OS がインストールされているか確認します。
Oracle Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Oracle Solaris のインストールが Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定のほかのソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの要件を満たすように Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法の詳細については、「Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。
NWAM が無効になっていることを確認します。手順については、「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC の I/O ドメイン、またはゲストドメインをクラスタノードとして構成する場合、各物理マシン上に Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアがインストールされていることと、ドメインが Oracle Solaris Cluster の要件を満たしていることを確認します。「SPARC: Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法」を参照してください。
タグ付き VLAN アダプタとして使用するアダプタがすべて構成済みであることと、それらの VLAN ID があることを確認します。
Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアとアップデートが構成する各ノードにインストールされていることを確認します。「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
phys-schost# /usr/sbin/clinfo -n
clinfo: node is not configured as part of acluster: Operation not applicable
このメッセージは、作成するノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがまだ構成されていないことを示します。
ノード ID が返されることは、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがすでにノードで構成されていることを示します。
クラスタで旧バージョンの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを実行していて、Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアをインストールする場合は、代わりに『Oracle Solaris Cluster Upgrade Guide 』に記載されているアップグレード手順を実行してください。
作成するクラスタノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがまだ構成されていない場合は、手順 2 に進みます。
Oracle Solaris の RPC 用 TCP ラッパー機能は、クラスタの構成に必要なノード間通信を妨げます。
次のコマンド出力例に示すように、config/enable_tcpwrappers が true に設定されている場合、TCP ラッパーが有効になっています。
# svccfg -s rpc/bind listprop config/enable_tcpwrappers config/enable_tcpwrappers boolean true
# svccfg -s rpc/bind setprop config/enable_tcpwrappers = false # svcadm refresh rpc/bind # svcadm restart rpc/bindEntry 2
スイッチのドキュメントの手順に従って、NDP が有効になっているかどうかを確認し、NDP を無効にします。
クラスタ構成中に、ソフトウェアはプライベートインターコネクトにトラフィックがないことを確認します。プライベートインターコネクトでトラフィックを確認したときに NDP がプライベートアダプタにパッケージを送信する場合、ソフトウェアはインターコネクトがプライベートではないものとみなし、クラスタ構成が中断されます。このため、クラスタ作成中は NDP を無効にしてください。
クラスタが確立されたあと、NDP の機能を使用する場合は、プライベートインターコネクトスイッチ上でもう一度 NDP を有効にすることができます。
phys-schost# cluster export -o clconfigfile
出力先を指定します。
クラスタ構成 XML ファイルの名前。指定するファイル名は、既存のファイルまたはコマンドで作成される新規ファイルになります。
詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
クラスタノードとして構成する他のホストからアクセス可能なディレクトリであれば、任意のディレクトリにファイルを格納できます。
XML 要素の値を、作成するクラスタ構成を反映するように含めるか変更します。
既存のクラスタを複製する場合、cluster export コマンドで作成したファイルを開きます。
既存のクラスタを複製しない場合は、新しいファイルを作成します。
clconfiguration(5CL)のマニュアルページに示した要素の階層に基づいてファイルを作成して下さい。クラスタノードとして構成する他のホストからアクセス可能なディレクトリであれば、任意のディレクトリにファイルを格納できます。
クラスタを確立するには、クラスタ構成 XML ファイルで次のコンポーネントが有効な値を持つ必要があります。
クラスタ名
クラスタノード
クラスタトランスポート
既存のクラスタからエクスポートした構成情報を変更する場合、新しいクラスタを反映するために変更の必要な一部の値 (ノード名など) が複数のクラスタオブジェクトに含まれています。
クラスタ構成 XML ファイルの構造と内容の詳細については、clconfiguration(5CL)のマニュアルページを参照してください。
phys-schost# /usr/share/src/xmllint --valid --noout clconfigfile
詳細については、xmllint(1) のマニュアルページを参照してください。
phys-schost# cluster create -i clconfigfile
入力ソースとして使用するクラスタ構成 XML ファイルの名前を指定します。
ノードのサービスがまだオンラインでない場合は、次のステップに進む前に状態がオンラインに変わるまで待ちます。
phys-schost# svcs multi-user-server node STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
インストールの手順については、『Oracle Solaris Cluster システム管理』の第 11 章「ソフトウェアの更新」を参照してください。
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
オートマウンタマップを変更する方法の詳細については、『Oracle Solaris 11.1 でのネットワークファイルシステムの管理』の「マップの管理タスク」を参照してください。
2 ノードクラスタを作成した場合、定足数デバイスを構成する必要があります。必要な定足数デバイスを作成するためにクラスタ構成 XML ファイルを使用しない場合は、代わりに 「定足数デバイスを構成する方法」に進みます。
「Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアをインストールおよび構成する方法」の手順に従います。
『Oracle Solaris Cluster With Network-Attached Storage Device Manual 』を参照してください。
phys-schost# xmllint --valid --noout clconfigfile
phys-schost# clquorum add -i clconfigfile device-name
定足数デバイスとして構成するストレージデバイスの名前を指定します。
phys-schost# clquorum reset
phys-schost# claccess deny-all
注 - 初期構成時に、検出されたすべてのデバイスについてディスクパス監視がデフォルトで有効になります。
phys-schost# clnode set -p reboot_on_path_failure=enabled
設定するプロパティーを指定します。
監視される共有ディスクパスすべてに障害が発生する場合、自動ノードリブートを有効化します。
phys-schost# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: node … reboot_on_path_failure: enabled …
例 3-2 すべてのノードで XML ファイルを使用して、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する
次の例では、既存の 2 ノードクラスタのクラスタ構成と定足数構成を新しい 2 ノードクラスタに複製します。新しいクラスタには Solaris 11.1 OS がインストールされています。クラスタ構成は、既存のクラスタノード、phys-oldhost-1 からクラスタ構成 XML ファイル clusterconf.xml にエクスポートされます。新しいクラスタのノード名は、phys-newhost-1 および phys-newhost-2 です。新しいクラスタで定足数デバイスとして構成されるデバイスは、d3 です。
この例で、プロンプト名 phys-newhost-N は、コマンドが両方のクラスタノードで実行されることを示しています。
phys-newhost-N# /usr/sbin/clinfo -n clinfo: node is not configured as part of a cluster: Operation not applicable phys-oldhost-1# cluster export -o clusterconf.xml Copy clusterconf.xml to phys-newhost-1 and modify the file with valid values phys-newhost-1# xmllint --valid --noout clusterconf.xml No errors are reported phys-newhost-1# cluster create -i clusterconf.xml phys-newhost-N# svcs multi-user-server STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default phys-newhost-1# clnode status Output shows that both nodes are online phys-newhost-1# clquorum add -i clusterconf.xml d3 phys-newhost-1# clquorum reset
クラスタが完全に確立されたら、既存のクラスタから他のクラスタコンポーネントの構成を複製できます。まだ複製を実行していない場合は、複製する XML 要素の値をコンポーネントを追加するクラスタ構成を反映するように変更します。たとえば、リソースグループを複製している場合、ノード名が同じでないかぎり、<resourcegroupNodeList> エントリに複製したクラスタからのノード名ではなく、新しいクラスタの有効なノード名が含まれることを確認してください。
クラスタコンポーネントを複製するには、複製するクラスタコンポーネントのオブジェクト指向コマンドの export サブコマンドを実行します。コマンド構文およびオプションの詳細については、複製するクラスタオブジェクトのマニュアルページを参照してください。
次に、クラスタの確立後にクラスタ構成 XML ファイルから作成可能な一連のクラスタコンポーネントについて説明します。この一覧には、コンポーネントの複製に使用するコマンドのマニュアルページが含まれています。
デバイスグループ: Solaris ボリュームマネージャー: cldevicegroup(1CL)
Solaris ボリュームマネージャー の場合、最初にクラスタ構成 XML ファイルで指定するディスクセットを作成します。
リソースグループマネージャーのコンポーネント
リソース: clresource(1CL)
共有アドレスリソース: clressharedaddress(1CL)
論理ホスト名リソース: clreslogicalhostname(1CL)
リソースタイプ: clresourcetype(1CL)
リソースグループ: clresourcegroup(1CL)
clresource、clressharedaddress、または clreslogicalhostname コマンドの -a オプションを使用すると、複製するリソースに関連したリソースタイプとリソースグループを複製することもできます。それ以外の場合は、リソースを追加する前に、まずリソースタイプとリソースグループをクラスタに追加する必要があります。
NAS デバイス: clnasdevice(1CL)
デバイスのドキュメントの手順に従って、最初に NAS デバイスを設定する必要があります。
SNMP ホスト: clsnmphost(1CL)
clsnmphost create -i コマンドでは、-f オプションでユーザーのパスワードファイルを指定する必要があります。
SNMP ユーザー: clsnmpuser(1CL)
クラスタオブジェクトのシステムリソースを監視するためのしきい値: cltelemetryattribute(1CL)
注意事項
構成の失敗 – 1 つ以上のノードがクラスタに参加できない場合、または間違った構成情報が指定された場合は、まずこの手順の再実行を試みます。それでも問題が修正されない場合は、誤った構成の各ノードで 「インストールの問題を修正する方法ために Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成解除する方法」 の手順を実行して、クラスタ構成からそのノードを削除します。 Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをアンインストールする必要はありません。次に、この手順を再度実行します。
次の手順
「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
クラスタの scinstall Automated Installer (AI) インストールでは、次のいずれかの方法で Oracle Solaris ソフトウェアのインストールを実行することを選択します。
すべてのデフォルト設定を適用する非対話式の Oracle Solaris インストールを実行します。
対話式の Oracle Solaris インストールを実行し、ユーザーが望むデフォルト以外の任意の設定を指定します。
Oracle Solaris ソフトウェアの対話式インストールの詳細については、『Oracle Solaris 11.1 システムのインストール』の「テキストインストーラを使用したインストール」を参照してください。
scinstall ユーティリティーは 2 つのインストールモード (通常またはカスタム) で実行されます。「通常」を指定した Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールでは、scinstall が自動的に次のデフォルト構成を指定します。
172.16.0.0
255.255.240.0
正確に 2 つのアダプタ
switch1 および switch2
有効
制限付き
通常モードまたはカスタムモードのインストールの計画を立てるには、次のいずれかのクラスタ構成ワークシートに記入します。
「通常」モードのワークシート - 「通常」モードを使用して、デフォルト値をすべて受け入れる場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
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「カスタム」モードのワークシート - 「カスタム」モードを使用して構成データをカスタマイズする場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
注 - 単一ノードクラスタをインストールしている場合、クラスタでプライベートネットワークを使用していなくても、scinstall ユーティリティーが自動的にデフォルトのプライベートネットワークアドレスとネットマスクを使用します。
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この手順では、カスタム Automated Installer によるインストール方法である scinstall(1M) を設定および使用する方法について説明します。この方法では、Oracle Solaris OS と Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアの両方をすべてのグローバルクラスタノードに同一処理内でインストールし、クラスタを確立します。これらのノードは、物理マシン、Oracle VM Server for SPARC I/O ドメインまたはゲストドメイン (SPARC のみ)、あるいはこれらの種類のノードの組み合わせの場合があります。
注 - 物理的にクラスタ化されたマシンが Oracle VM Server for SPARC で構成されている場合、I/O ドメインまたはゲストドメインにのみ Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールしてください。
これらのガイドラインに従い、次に示す手順で対話式の scinstall ユーティリティーを使用します。
対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Return キーを押すのは一度だけにしてください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。
始める前に
次のタスクを実行します。
Solaris ソフトウェアをインストールする前に、ハードウェアの設定が完了していることと、接続が完全であることを確認します。ハードウェアの設定方法の詳細については、『Oracle Solaris Cluster 4.1 Hardware Administration Manual』およびサーバーと記憶装置のドキュメントを参照してください。
Automated Installer インストールサーバーと DHCP サーバーが構成済みであることを確認します。『Oracle Solaris 11.1 システムのインストール』のパート III「インストールサーバーを使用したインストール」を参照してください。
クラスタノードの Ethernet アドレスと、そのアドレスが属するサブネットのサブネットマスクの長さを確認します。
各クラスタノードの MAC アドレスを調べます。
クラスタ構成の計画が完了していることを確認します。要件とガイドラインについては、「クラスタソフトウェアのインストールの準備をする方法」を参照してください。
クラスタノードの root ユーザーのパスワードを使用可能にしておきます。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC の I/O ドメイン、またはゲストドメインをクラスタノードとして構成する場合、各物理マシン上に Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアがインストールされていることと、ドメインが Oracle Solaris Cluster の要件を満たしていることを確認します。「SPARC: Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法」を参照してください。
インストールする Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージを決定します。
次の表に、AI インストール時に選択可能な Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアのグループパッケージと各グループパッケージに含まれる主要機能の一覧を示します。最低でも ha-cluster-framework-minimal グループパッケージをインストールする必要があります。
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完成した通常モードまたはカスタムモードのインストールワークシートを使用可能にしておきます。「Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールおよび構成 (Automated Installer)」を参照してください。
AI インストールサーバーが次の要件を満たしていることを確認します。
インストールサーバーがクラスタノードと同じサブネット上に存在します。
インストールサーバー自体はクラスタノードではありません。
インストールサーバーによって、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがサポートする Oracle Solaris OS のリリースが実行されています。
各新規クラスタノードが、Oracle Solaris Cluster インストール用に構成されたカスタム AI ディレクトリを使用する、カスタム AI インストールクライアントとして構成されています。
使用するソフトウェアプラットフォームと OS のバージョンに該当する手順に従って、AI インストールサーバーと DHCP サーバーを設定します。『Oracle Solaris 11.1 システムのインストール』の第 8 章「インストールサーバーの設定」および『Oracle Solaris 11.1 での DHCP の作業』を参照してください。
installserver# pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS URI solaris origin online solaris-repository ha-cluster origin online ha-cluster-repository
installserver# pkg install ha-cluster/system/install
installserver# /usr/cluster/bin/scinstall
scinstall のメインメニューが表示されます。
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Install and configure a cluster from this Automated Installer install server * 2) Print release information for this Automated Installer install server * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 1
『Oracle Solaris 11.1 システムのインストール』の第 13 章「初回ブート時のカスタムスクリプトの実行」を参照してください。
root 役割として、次のコマンドを使用して、pconsole ユーティリティーを起動します。
adminconsole# pconsole host[:port] […] &
また、pconsole ユーティリティーを使用してマスターウィンドウを開くことができます。ここでの入力を、個々のすべてのコンソールウィンドウに同時に送信できます。
Oracle Solaris の RPC 用 TCP ラッパー機能は、クラスタの構成に必要なノード間通信を妨げます。
次のコマンド出力例に示すように、config/enable_tcpwrappers が true に設定されている場合、TCP ラッパーが有効になっています。
# svccfg -s rpc/bind listprop config/enable_tcpwrappers config/enable_tcpwrappers boolean true
# svccfg -s rpc/bind setprop config/enable_tcpwrappers = false # svcadm refresh rpc/bind # svcadm restart rpc/bindEntry 2
Oracle Solaris ソフトウェアはデフォルトの構成でインストールされます。
注 - Oracle Solaris のインストールをカスタマイズする必要がある場合は、この方法を使用できません。Oracle Solaris の対話式インストールを選択した場合、Automated Installer はバイパスされ、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールや構成は行われません。インストール中に Oracle Solaris をカスタマイズするには、代わりに 「Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法」の手順に従ったあと、「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」の手順に従ってクラスタをインストールおよび構成します。
phys-schost# shutdown -g0 -y -i0
ok boot net:dhcp - install
注 - 上記コマンド内のダッシュ記号 (-) の両側は、空白文字で囲む必要があります。
# reboot -p
GRUB メニューが表示されます。
注 - 「自動インストール」エントリを 20 秒以内に選択しなかった場合は、デフォルトの対話式テキストインストーラ方式を使用してインストールが進みますが、その場合は Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールや構成は行われません。
各ノード上で新しいブート環境 (BE) が作成され、Automated Installer によって Oracle Solaris OS と Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがインストールされます。インストールが正常に完了すると、各ノードは新しいクラスタノードとして完全にインストールされます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、各ノードの /var/cluster/logs/install/scinstall.log. N ファイルに記録されます。
ノードのサービスがまだオンラインでない場合は、次のステップに進む前に状態がオンラインに変わるまで待ちます。
phys-schost# svcs multi-user-server node STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default
# beadm activate BE-name
# shutdown -y -g0 -i0
注 - reboot または halt コマンドは使用しないでください。これらのコマンドでは新しい BE がアクティブになりません。
ok boot
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Oracle Solaris エントリを選択し、Enter キーを押します。
GRUB ベースのブートについては、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「システムのブート」を参照してください。
オートマウンタマップを変更する方法の詳細については、『Oracle Solaris 11.1 でのネットワークファイルシステムの管理』の「マップの管理タスク」を参照してください。
この値を設定すると、ログインプロンプトにアクセスできないときにノードをリブートできます。
grub edit> kernel /platform/i86pc/kernel/amd64/unix -B $ZFS-BOOTFS -k
詳細は、『x86 プラットフォーム上の Oracle Solaris のブートおよびシャットダウン』の「カーネルデバッガ (kmdb) を有効にした状態でシステムをブートする方法」を参照してください。
次のタスクではリブートが必要になります。
ノードまたはクラスタをリブートする必要のあるソフトウェアアップデートのインストール
有効にするためにリブートの必要な構成の変更
phys-schost-1# cluster shutdown -y -g0 cluster-name
注 - クラスタがシャットダウンするまで、最初にインストールしたクラスタノードをリブートしないでください。クラスタのインストールモードが無効になるまでは、最初にインストールした (つまり、クラスタを構築した) ノードだけが定足数投票権を持ちます。まだインストールモードにある確立されたクラスタで、最初にインストールしたノードをリブートする前にクラスタをシャットダウンしていない場合、残りのクラスタノードが定足数を獲得できません。クラスタ全体が停止します。
clsetup コマンドを初めて実行するまで、クラスタノードは、インストールモードのままになります。「定足数デバイスを構成する方法」の手順の間にこのコマンドを実行します。
ok boot
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Oracle Solaris エントリを選択し、Enter キーを押します。
GRUB ベースのブートについては、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「システムのブート」を参照してください。
クラスタ内ですべてのノードが正常にブートされると、クラスタが確立されます。Oracle Solaris Cluster のインストール出力は、/var/cluster/logs/install/scinstall.log.N ファイルに記録されます。
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
注 - 初期構成時に、検出されたすべてのデバイスについてディスクパス監視がデフォルトで有効になります。
phys-schost# clnode set -p reboot_on_path_failure=enabled
監視される共有ディスクパスすべてに障害が発生する場合、自動ノードリブートを有効化します。
phys-schost# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: node … reboot_on_path_failure: enabled …
次の手順
1. 次の手順のうち、ユーザーのクラスタ構成に当てはまるものをすべて実行します。
2. まだ構成されていない場合は定足数を構成し、インストール後のタスクを実行します。
複数ノードクラスタをインストールして、自動定足数構成を受け入れた場合は、インストール後の設定は完了しています。「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
複数ノードクラスタをインストールして、自動定足数構成を拒否した場合は、インストール後の設定を実行します。「定足数デバイスを構成する方法」に進みます。
既存の 2 ノードクラスタにノードを追加した場合は、「グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法」に進みます。
定足数デバイスを使用する少なくとも 3 つのノードを持つ既存のクラスタに新しいノードを追加した場合は、「グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法」に進みます。
定足数デバイスを使用しない少なくとも 3 つのノードを持つ既存のクラスタに新しいノードを追加した場合は、クラスタの状態を確認します。「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
単一ノードクラスタをインストールすると、クラスタは確立されます。「クラスタファイルシステムの作成」に進んで、ボリューム管理ソフトウェアをインストールし、クラスタを構成してください。
注意事項
無効化された scinstall オプション – scinstall コマンドの AI オプションの前にアスタリスクが付いていない場合、このオプションは無効化されています。この状況は、AI の設定が完了していないか、セットアップでエラーが発生したことを示します。この状況を修正するには、まず scinstall ユーティリティーを終了します。手順 1 から手順 7 までを繰り返して AI の設定を修正し、scinstall ユーティリティーを再起動します。
以下の手順を実行して、既存のグローバルクラスタノードで新しいクラスタノードを追加するためにクラスタを準備します。
始める前に
次のタスクを実行します。
必要なハードウェアがすべてインストールされていることを確認します。
ホストアダプタが新しいノードに取り付けられていることを確認します。『Oracle Solaris Cluster 4.1 Hardware Administration Manual 』を参照してください。
既存のクラスタインターコネクトが新しいノードをサポートできることを確認します。『Oracle Solaris Cluster 4.1 Hardware Administration Manual 』を参照してください。
追加の記憶装置がインストールされていることを確認します。
phys-schost# clinterconnect show
少なくとも 2 つのケーブルまたは 2 つのアダプタを構成しなければなりません。
phys-schost# clsetup
指示通りにクラスタに追加するノードの名前、トランスポートアダプタの名前、およびトランスポートスイッチを使用するかどうかを指定します。
phys-schost# clinterconnect show
コマンド出力は、少なくとも 2 つのクラスタインターコネクトの構成情報を表示する必要があります。
phys-schost# cluster show-netprops
次に出力例を示します。
=== Private Network === private_netaddr: 172.16.0.0 private_netmask: 255.255.240.0 max_nodes: 64 max_privatenets: 10 max_zoneclusters: 12
「追加のグローバルクラスタノードとして Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (scinstall)」に進みます。
「ノードまたはプライベートネットワークを追加する方法ときにプライベートネットワーク構成を変更する方法」に進みます。プライベート IP アドレス範囲を変更するには、クラスタをシャットダウンする必要があります。このためには、各リソースグループをオフラインに切り替え、クラスタ内のすべてのリソースを無効にして、IP アドレス範囲を再構成する前に非クラスタモードでリブートします。
次の手順
新しいクラスタノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成します。「追加のグローバルクラスタノードとして Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (scinstall)」または 「追加のグローバルクラスタノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (XML ファイル)」に進みます。
このタスクを実行してグローバルクラスタのプライベート IP アドレス範囲を変更し、次の 1 つまたは複数のクラスタコンポーネントにおける増加に対応します。
ノードまたは非大域ゾーンの数
プライベートネットワークの数
ゾーンクラスタの数
また、この手順を使用して、プライベート IP アドレスの範囲を小さくすることもできます。
注 - この手順では、クラスタ全体をシャットダウンする必要があります。 ゾーンクラスタのサポートの追加など、ネットマスクだけを変更する必要がある場合、この手順は実行しないでください。 その代わり、ゾーンクラスタの予想数を指定するため、クラスタモードで動作しているグローバルクラスタノードから次のコマンドを実行します。
phys-schost# cluster set-netprops num_zoneclusters=N
このコマンドはクラスタのシャットダウンを要求しません。
phys-schost# clsetup
clsetup のメインメニューが表示されます。
リソースグループメニューが表示されます。
# cluster status -t resource,resourcegroup
指定したクラスタオブジェクトへの出力を制限します
リソースを指定します
リソースグループを指定します
# cluster shutdown -g0 -y
待機時間を秒単位で指定します。
シャットダウンの確認を促すプロンプトを発生させないようにします。
ok boot -x
GRUB ベースのブートについては、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「システムのブート」を参照してください。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
注 - カーネルブートパラメータコマンドへのこの変更は、システムをブートすると無効になります。次にノードをリブートする際には、ノードはクラスタモードでブートします。非クラスタモードでブートするには、上記の手順を実行してもう一度カーネルのブートパラメータコマンドに -x オプションを追加してください。
非クラスタモードで動作している場合、clsetup ユーティリティーは非クラスタモード動作用のメインメニューを表示します。
clsetup ユーティリティーは現在のプライベートネットワーク構成を表示し、この構成を変更するかどうかを尋ねます。
clsetup ユーティリティーはデフォルトのプライベートネットワーク IP アドレスである 172.16.0.0 を表示し、このデフォルトをそのまま使用してもよいかどうかを尋ねます。
clsetup ユーティリティーは、新しいプライベートネットワーク IP アドレスを入力するプロンプトを表示します。
clsetup ユーティリティーはデフォルトのネットマスクを表示し、デフォルトのネットマスクをそのまま使用してもよいかどうかを尋ねます。
デフォルトのネットマスクは 255.255.240.0 です。このデフォルトの IP アドレス範囲は、クラスタ内で最大 64 のノード、最大 12 のゾーンクラスタ、および最大 10 のプライベートネットワークをサポートします。
デフォルトのネットマスクを使用しない場合、clsetup ユーティリティーは、ユーザーがクラスタで構成する予定のノード、プライベートネットワーク、およびゾーンクラスタの数を入力するプロンプトを表示します。
これらの数から、clsetup ユーティリティーは 2 つの推奨ネットマスクを計算します。
第一のネットマスクは、ユーザーが指定したノード、プライベートネットワーク、およびゾーンクラスタの数をサポートする、最低限のネットマスクです。
第二のネットマスクは、将来ありうる成長に対応するため、ユーザーが指定したノード、プライベートネットワーク、およびゾーンクラスタの数の 2 倍をサポートします。
# shutdown -g0 -y
ok boot
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Oracle Solaris エントリを選択し、Enter キーを押します。
GRUB ベースのブートについては、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「システムのブート」を参照してください。
# clsetup
clsetup のメインメニューが表示されます。
リソースグループメニューが表示されます。
ノードに非大域ゾーンが含まれる場合は、それらのゾーン内にあるリソースグループもすべてオンラインにします。
q を入力して各サブメニューを取り消すか、Ctrl-C を押してください。
次の手順
既存のクラスタにノードを追加するには、次のいずれかの手順に進みます。
「追加のグローバルクラスタノードとして Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (scinstall)」
「Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (Automated Installer)」
「追加のグローバルクラスタノードで Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成する方法 (XML ファイル)」
scinstall ユーティリティーは 2 つのインストールモード (通常またはカスタム) で実行されます。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの通常インストールでは、scinstall によって自動的に、クラスタのトランスポートスイッチが switch1 と switch2 として指定されます。
次の構成計画ワークシートの 1 つに必要事項を記入します。計画のガイドラインについては、「Oracle Solaris OS の計画」および 「Oracle Solaris Cluster 環境の計画」を参照してください。
「通常」モードのワークシート - 「通常」モードを使用して、デフォルト値をすべて受け入れる場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
|
「カスタム」モードのワークシート - 「カスタム」モードを使用して構成データをカスタマイズする場合は、次のワークシートに必要事項を記入します。
|
この手順を実行して、新しいノードを既存のグローバルクラスタに追加します。Automated Installer を使用して新しいノードを追加するには、「Oracle Solaris および Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する方法 (Automated Installer)」の手順に従います。
注 - この手順では、対話型の scinstall コマンドを使用します。インストールスクリプトを開発するときなど、非対話型の scinstall コマンドを使用する方法については、scinstall(1M) のマニュアルページを参照してください。
これらのガイドラインに従い、次に示す手順で対話式の scinstall ユーティリティーを使用します。
対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Return キーを押すのは一度だけにしてください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをサポートするように Oracle Solaris OS がインストールされているか確認します。
Oracle Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Oracle Solaris のインストールが Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定のほかのソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの要件を満たすように Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法の詳細については、「Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。
NWAM が無効になっていることを確認します。手順については、「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC の I/O ドメイン、またはゲストドメインをクラスタノードとして構成する場合、各物理マシン上に Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアがインストールされていることと、ドメインが Oracle Solaris Cluster の要件を満たしていることを確認します。「SPARC: Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法」を参照してください。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのパッケージとアップデートがノードにインストールされていることを確認します。「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
クラスタが新しいノードの追加用に準備されていることを確認します。「追加のグローバルクラスタノード用にクラスタを準備する方法」を参照してください。
完成した通常モードまたはカスタムモードのインストールワークシートを使用可能にしておきます。「追加のグローバルクラスタノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成 (scinstall)」を参照してください。
Oracle Solaris の RPC 用 TCP ラッパー機能は、クラスタの構成に必要なノード間通信を妨げます。
次のコマンド出力例に示すように、config/enable_tcpwrappers が true に設定されている場合、TCP ラッパーが有効になっています。
# svccfg -s rpc/bind listprop config/enable_tcpwrappers config/enable_tcpwrappers boolean true
# svccfg -s rpc/bind setprop config/enable_tcpwrappers = false # svcadm refresh rpc/bind # svcadm restart rpc/bindEntry 2
# ipadm create-ip interface # ipadm create-addr -T static -a local=address/prefix-length addrobj
詳細については、『Oracle Solaris 11.1 での固定ネットワーク構成を使用したシステムの接続』の「IP インタフェースを構成する方法」を参照してください。
リンクローカルでない IPv6 パブリックネットワークインタフェースがクラスタ内に存在していないかぎり、クラスタの初期構成時に、IPMP グループが一致するサブネットに基づいて自動的に作成されます。これらのグループでは、インタフェース監視用として推移的プローブが使用されるため、テストアドレスは必要ありません。
これらの自動的に作成された IPMP グループがユーザーのニーズに合わない場合や、リンクローカルでない IPv6 パブリックネットワークインタフェースが構成に 1 つ以上含まれているために IPMP グループが作成されない場合は、次のいずれかを実行します。
詳細については、『Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理』の「IPMP グループの構成」を参照してください。
phys-schost-new# /usr/cluster/bin/scinstall
scinstall のメインメニューが表示されます。
*** Main Menu *** Please select from one of the following (*) options: * 1) Create a new cluster or add a cluster node * 2) Print release information for this cluster node * ?) Help with menu options * q) Quit Option: 1
「新しいクラスタとクラスタノード」メニューが表示されます。
scinstall ユーティリティーがノードを構成し、クラスタのノードをブートします。
ノードのサービスがまだオンラインでない場合は、次のステップに進む前に状態がオンラインに変わるまで待ちます。
phys-schost# svcs multi-user-server node STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default
phys-schost# claccess deny-all
あるいは、clsetup ユーティリティーも使用できます。手順については、『Oracle Solaris Cluster システム管理』の「既存のクラスタにノードを追加する方法」を参照してください。
phys-schost# clnode status
出力は次のようになります。
=== Cluster Nodes === --- Node Status --- Node Name Status --------- ------ phys-schost-1 Online phys-schost-2 Online phys-schost-3 Online
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
phys-schost# pkg list
注 - 初期構成時に、検出されたすべてのデバイスについてディスクパス監視がデフォルトで有効になります。
phys-schost# clnode set -p reboot_on_path_failure=enabled
設定するプロパティーを指定します。
監視される共有ディスクパスすべてに障害が発生する場合、自動ノードリブートを有効化します。
phys-schost# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: node … reboot_on_path_failure: enabled …
オートマウンタマップを変更する方法の詳細については、『Oracle Solaris 11.1 でのネットワークファイルシステムの管理』の「マップの管理タスク」を参照してください。
例 3-3 追加ノードでの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成
次の例は、クラスタ schost に追加されたノード phys-schost-3 を示しています。スポンサーノードは、phys-schost-1 です。
Adding node "phys-schost-3" to the cluster configuration ... done Adding adapter "net2" to the cluster configuration ... done Adding adapter "net3" to the cluster configuration ... done Adding cable to the cluster configuration ... done Adding cable to the cluster configuration ... done Copying the config from "phys-schost-1" ... done Copying the postconfig file from "phys-schost-1" if it exists ... done Setting the node ID for "phys-schost-3" ... done (id=1) Verifying the major number for the "did" driver from "phys-schost-1" ... done Initializing NTP configuration ... done Updating nsswitch.conf ... done Adding cluster node entries to /etc/inet/hosts ... done Configuring IP Multipathing groups in "/etc/hostname.<adapter>" files Updating "/etc/hostname.hme0". Verifying that power management is NOT configured ... done Ensure that the EEPROM parameter "local-mac-address?" is set to "true" ... done Ensure network routing is disabled ... done Network routing has been disabled on this node by creating /etc/notrouter. Having a cluster node act as a router is not supported by Oracle Solaris Cluster. Please do not re-enable network routing. Updating file ("ntp.conf.cluster") on node phys-schost-1 ... done Updating file ("hosts") on node phys-schost-1 ... done Log file - /var/cluster/logs/install/scinstall.log.6952 Rebooting ...
注意事項
構成の失敗 – 1 つ以上のノードがクラスタに参加できない場合、または間違った構成情報が指定された場合は、まずこの手順の再実行を試みます。それでも問題が修正されない場合は、誤った構成の各ノードで 「インストールの問題を修正する方法ために Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成解除する方法」 の手順を実行して、クラスタ構成からそのノードを削除します。 Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをアンインストールする必要はありません。次に、この手順を再度実行します。
次の手順
定足数デバイスを使用する既存のクラスタにノードを追加した場合は、「グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法」に進みます。
それ以外の場合は、「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
XML クラスタ構成ファイルを使用して新規グローバルクラスタノードを構成するには、以下の手順を実行します。新しいノードは、Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアを実行する既存のクラスタノードから複製できます。
この手順では、次のクラスタコンポーネントを構成します。
クラスタノードのメンバーシップ
クラスタインターコネクト
グローバルデバイス
始める前に
次のタスクを実行します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをサポートするように Oracle Solaris OS がインストールされているか確認します。
Oracle Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Oracle Solaris のインストールが Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定のほかのソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの要件を満たすように Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法の詳細については、「Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。
NWAM が無効になっていることを確認します。手順については、「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
SPARC: Oracle VM Server for SPARC の I/O ドメイン、またはゲストドメインをクラスタノードとして構成する場合、各物理マシン上に Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアがインストールされていることと、ドメインが Oracle Solaris Cluster の要件を満たしていることを確認します。「SPARC: Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアをインストールし、ドメインを作成する方法」を参照してください。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージと必要なアップデートがノードにインストールされていることを確認します。「Oracle Solaris Cluster フレームワークおよびデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする方法」を参照してください。
クラスタが新しいノードの追加用に準備されていることを確認します。「追加のグローバルクラスタノード用にクラスタを準備する方法」を参照してください。
phys-schost-new# /usr/sbin/clinfo -n
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、ノードでまだ構成されていません。クラスタにノードを追加できます。
別のクラスタにノードを追加する前に、既存のクラスタ構成情報を削除する必要があります。
ok boot -x
GRUB ベースのブートについては、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「システムのブート」を参照してください。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
注 - カーネルブートパラメータコマンドへのこの変更は、システムをブートすると無効になります。次にノードをリブートする際には、ノードはクラスタモードでブートします。非クラスタモードでブートするには、上記の手順を実行してもう一度カーネルのブートパラメータコマンドに -x オプションを追加してください。
phys-schost-new# /usr/cluster/bin/clnode remove
phys-schost# clnode export -o clconfigfile
出力先を指定します。
クラスタ構成 XML ファイルの名前。指定するファイル名は、既存のファイルまたはコマンドで作成される新規ファイルになります。
詳細は、clnode(1CL) のマニュアルページを参照してください。
Oracle Solaris の RPC 用 TCP ラッパー機能は、クラスタの構成に必要なノード間通信を妨げます。
次のコマンド出力例に示すように、config/enable_tcpwrappers が true に設定されている場合、TCP ラッパーが有効になっています。
# svccfg -s rpc/bind listprop config/enable_tcpwrappers config/enable_tcpwrappers boolean true
# svccfg -s rpc/bind setprop config/enable_tcpwrappers = false # svcadm refresh rpc/bind # svcadm restart rpc/bindEntry 2
既存のノードを複製する場合、clnode export コマンドで作成したファイルを開きます。
既存のノードを複製しない場合は、新しいファイルを作成します。
ファイルは clconfiguration(5CL) のマニュアルページに示した要素の階層に基づいてください。このファイルは任意のディレクトリに格納できます。
XML 要素の値を作成するノード構成を反映するように変更します。
クラスタ構成 XML ファイルの構造と内容の詳細については、clconfiguration(5CL)のマニュアルページを参照してください。
phys-schost-new# xmllint --valid --noout clconfigfile
phys-schost-new# clnode add -n sponsor-node -i clconfigfile
既存のクラスタメンバーの名前を新しいノードのスポンサーの役割を果たすように指定します。
入力ソースとして使用するクラスタ構成 XML ファイルの名前を指定します。
/etc/hosts.allow ファイルへのこの追加を行わなかった場合、TCP ラッパーは、クラスタ管理ユーティリティーの RPC 経由でのノード間通信を妨げます。
# /usr/sbin/ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR clprivnet0/N static ok ip-address/netmask-length …
注 - 初期構成時に、検出されたすべてのデバイスについてディスクパス監視がデフォルトで有効になります。
phys-schost# clnode set -p reboot_on_path_failure=enabled
設定するプロパティーを指定します。
監視される共有ディスクパスすべてに障害が発生する場合、自動ノードリブートを有効化します。
phys-schost# clnode show === Cluster Nodes === Node Name: node … reboot_on_path_failure: enabled …
注意事項
構成の失敗 – 1 つ以上のノードがクラスタに参加できない場合、または間違った構成情報が指定された場合は、まずこの手順の再実行を試みます。それでも問題が修正されない場合は、誤った構成の各ノードで 「インストールの問題を修正する方法ために Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを構成解除する方法」 の手順を実行して、クラスタ構成からそのノードを削除します。 Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをアンインストールする必要はありません。次に、この手順を再度実行します。
次の手順
定足数デバイスを使用する既存のクラスタに新しいノードを追加した場合は、「グローバルクラスタへのノード追加後に定足数デバイスを更新する方法」に進みます。
それ以外の場合は、「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
グローバルクラスタにノードを追加したら、共有ディスク、NAS デバイス、定足数サーバー、またはこれらの組み合わせのどれを使用しているかに関わらず、定足数デバイスの構成情報を更新する必要があります。これを行うには、定足数デバイスをすべて削除して、グローバルデバイスの名前空間を更新します。必要に応じて、使用を継続する定足数デバイスを再構成することもできます。この更新により、それぞれの定足数デバイスに新しいノードが登録され、クラスタ内の新しいノード数に基づいて、定足数デバイスの投票数が再計算されます。
新しく構成された SCSI 定足数デバイスは、SCSI-3 予約に設定されます。
始める前に
追加されたノードへの Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストールが完了したことを確認します。
phys-schost# cluster status -t node
コマンド出力にそれぞれの定足数デバイスとノードの一覧が表示されます。次の出力例は、現在の SCSI 定足数デバイス d3 を示しています。
phys-schost# clquorum list d3 …
構成する定足数デバイスごとにこの手順を実行します。
phys-schost# clquorum remove device-name
定足数デバイスの名前を指定します。
定足数デバイスの削除が成功した場合、定足数デバイスの一覧は表示されません。
phys-schost# clquorum status
phys-schost# cldevice populate
注 - この手順はノードのパニックを防ぐために必要です。
cldevice populate コマンドは、1 つのノードからのみ発行されても、リモートからすべてのノードで実行されます。cldevice populate コマンドが処理を終了したかどうかを確認するには、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
phys-schost# ps -ef | grep scgdevs
もともと定足数デバイスとして構成されていたデバイスと同じデバイスを構成するか、構成する新しい共有デバイスを選択することができます。
phys-schost# cldevice list -v
出力は次のようになります。
DID Device Full Device Path ---------- ---------------- d1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 d2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t6d0 d3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 d3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 …
phys-schost# clquorum add -t type device-name
定足数デバイスの種類を指定します。このオプションを指定しない場合、デフォルトの種類である shared_disk が使用されます。
phys-schost# clquorum list
出力には、それぞれの定足数デバイスとノードの一覧が表示されるはずです。
例 3-4 2 ノードクラスタへのノードの追加後に SCSI 定足数デバイスを更新する
次の例では、元の SCSI 定足数デバイス d2 を特定し、この定足数デバイスを削除し、使用できる共有デバイスの一覧を表示し、グローバルデバイスの名前空間を更新し、d3 を新しい SCSI 定足数デバイスとして構成して、新しいデバイスを検証します。
phys-schost# clquorum list d2 phys-schost-1 phys-schost-2 phys-schost# clquorum remove d2 phys-schost# clquorum status … --- Quorum Votes by Device --- Device Name Present Possible Status ----------- ------- -------- ------ phys-schost# cldevice list -v DID Device Full Device Path ---------- ---------------- … d3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 d3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 … phys-schost# cldevice populate phys-schost# ps -ef - grep scgdevs phys-schost# clquorum add d3 phys-schost# clquorum list d3 phys-schost-1 phys-schost-2
次の手順
「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
注 - 次の場合は定足数デバイスを構成する必要はありません。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの構成時に自動定足数構成を選択した場合
単一ノードグローバルクラスタをインストールした場合
ノードを既存のグローバルクラスタに追加し、十分な定足数投票を割り当て済みの場合
クラスタの確立時に自動定足数構成を選択した場合は、この手順を実行しないでください。代わりに、「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
次の手順は、新しいクラスタが完全に形成された後に一度だけ実行します。この手順で定足数投票を割り当て、クラスタのインストールモードを解除します。
始める前に
定足数サーバー – 定足数サーバーを定足数デバイスとして構成するには、次を実行します。
定足数サーバーのホストコンピュータに Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアをインストールして、定足数サーバーを起動します。定足数サーバーのインストールと起動についての詳細は、「Oracle Solaris Cluster Quorum Server ソフトウェアをインストールおよび構成する方法」を参照してください。
クラスタノードに直接接続されているネットワークスイッチが次の基準のいずれかを満たすことを確認します。
スイッチは RSTP (Rapid Spanning Tree Protocol) をサポートしています。
スイッチ上で高速ポートモードが有効になっています。
クラスタノードと定足数サーバー間ですぐに通信できるようにするには、これらの機能の 1 つが必要です。この通信がスイッチによって大幅に遅延すると、クラスタはこの通信の中断を定足数デバイスが失われたものと解釈します。
次の情報を用意します。
構成された定足数デバイスの名前
定足数サーバーのホストコンピュータの IP アドレス
定足数サーバーのポート番号
NAS デバイス – ネットワーク接続ストレージ (NAS) デバイスを構成するには、次を実行します。
NAS デバイスのハードウェアとソフトウェアをインストールします。NAS ハードウェアおよびソフトウェアの要件とインストール手順については、『Oracle Solaris Cluster With Network-Attached Storage Device Manual 』および使用しているデバイスのドキュメントを参照してください。
定足数サーバーを使用する場合。
パブリックネットワークが、classless inter domain routing (CIDR) とも称せられる可変長のサブネットマスキングを使用する場合。
# ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR lo0/v4 static ok 127.0.0.1/8 ipmp0/v4 static ok 10.134.94.58/24
注 - 定足数サーバーを使用するが、パブリックネットワークが RFC 791 で定義されたようにクラスフルサブネットを使用する場合、このステップを実行する必要はありません。
あるいは、ユーザーアカウントに System Administrator プロファイルが割り当てられている場合、プロファイルシェル経由で非 root としてコマンドを発行するか、コマンドの先頭に pfexec コマンドを付加します。
phys-schost# cluster status -t node
このコマンドを実行するのに root 役割としてログインする必要はありません。
phys-schost-1# cldevice list -v
出力は次のようになります。
DID Device Full Device Path ---------- ---------------- d1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0 d2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t6d0 d3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c1t1d0 d3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t1d0 …
手順 a の cldevice の出力を使用して、定足数デバイスとして構成する各共有ディスクのデバイス ID を識別します。たとえば、手順 a の出力はグローバルデバイス d3 が phys-schost-1 と phys-schost-2 によって共有されていることを示しています。
phys-schost# cldevice show device === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/dN … default_fencing: nofencing …
代わりに、単に各ディスクのフェンシングを無効化することもできます (そのディスクの global_fencing プロパティーは、どのような値が設定されていてもオーバーライドされます)。手順 c に進んで、各ディスクのフェンシングを無効化します。
phys-schost# cluster show -t global === Cluster === Cluster name: cluster … global_fencing: nofencing …
注 - 各ディスクの default_fencing プロパティーが global に設定されている場合は、クラスタ全体の global_fencing プロパティーが nofencing または nofencing-noscrub に設定されている場合にのみ、各ディスクのフェンシングが無効化されます。global_fencing プロパティーをフェンシングを有効化する値に変更すると、default_fencing プロパティーが global に設定されているすべてのディスクのフェンシングが有効化されます。
phys-schost# cldevice set \ -p default_fencing=nofencing-noscrub device
phys-schost# cldevice show device
phys-schost# clsetup
「初期クラスタ設定」画面が表示されます。
|
定足数サーバーの場合、次の情報も指定します。
定足数サーバーのホストコンピュータの IP アドレス
クラスタノードとやり取りする際に定足数サーバーが使用するポート番号
clsetup ユーティリティーによって、クラスタの定足数構成と投票数が設定されたあと、「クラスタの初期化は完了しました。」というメッセージが表示されます。ユーティリティーは、「メインメニュー」に戻ります。
次の手順
定足数構成とインストールモードが無効になっていることを確認します。「定足数構成とインストールモードを確認する方法」に進みます。
注意事項
中断された clsetup 処理 – 定足数設定プロセスが中断されるか、完了に失敗した場合は、clsetup を再実行してください。
定足投票数の変更 – 定足数デバイスに対するノード接続の数をあとで増減させる場合、定足数が自動的に再計算されることはありません。各定足数デバイスを一度に 1 つずつ取り外してもう一度構成に追加することにより、正しい定足数投票をもう一度確立できます。2 ノードクラスタの場合、定足数デバイスを取り外して、もとの定足数デバイスに戻す前に一時的に新しい定足数デバイスを追加します。次に一時的に追加した定足数デバイスを取り外します。『Oracle Solaris Cluster システム管理』の第 6 章「定足数の管理」の「定足数デバイスのノードリストを変更する」手順を参照してください。
到達不可能な定足数デバイス – クラスタノードで定足数デバイスが到達不可能というメッセージが表示される場合、またはクラスタノードで「CMM: 定足数デバイスを獲得できません」というエラーメッセージが表示される場合、定足数デバイスまたは定足数デバイスへのパスに問題がある可能性があります。定足数デバイスおよび定足数デバイスへのパスが機能していることを確認してください。
引き続き問題が発生する場合、別の定足数デバイスを使用します。また、同じ定足数デバイスを使用する場合は、定足数のタイムアウトを次のように高い値に増やします。
注 - Oracle RAC (Oracle Real Application Clusters) では、デフォルトの定足数タイムアウトである 25 秒を変更しないでください。一部のスプリットブレインシナリオでは、タイムアウト時間を長くすると、VIP リソースのタイムアウトが原因で Oracle RAC VIP フェイルオーバーが失敗する可能性があります。使用している定足数デバイスがデフォルトの 25 秒のタイムアウトに適合しない場合は、別の定足数デバイスを使用してください。
1. root 役割になります。
2. 各クラスタノードで、root 役割として /etc/system ファイルを編集して、タイムアウトを高い値に設定します。
次の例では、タイムアウトを 700 秒に設定します。
phys-schost# vi /etc/system … set cl_haci:qd_acquisition_timer=700
3. ノードのどれか 1 つでクラスタを停止します。
phys-schost-1# cluster shutdown -g0 -y
4. 各ノードをブートしてクラスタに戻します。
/etc/system ファイルに対する変更は、リブート後に初期化されます。
定足数の構成が正常に終了したことと、クラスタのインストールモードが無効になっていることを確認する場合に、この手順を実行します。
これらのコマンドを実行するのに root 役割になる必要はありません。
phys-schost$ clquorum list
出力には、それぞれの定足数デバイスとノードの一覧が表示されます。
phys-schost$ cluster show -t global | grep installmode installmode: disabled
クラスタのインストールと作成が完了しました。
次の手順
次のリストから、ご使用のクラスタ構成に次に適用するタスクを決めます。このリストから複数のタスクを実行する必要がある場合は、このリストのそれらのタスクのうち最初のタスクに進みます。
プライベートホスト名を変更する場合は、「プライベートホスト名を変更する方法」に進みます。
NTP 構成ファイルをインストールまたは変更する場合は、「時間情報プロトコル (NTP) の構成」に進みます。
ボリュームマネージャーをインストールする場合は、第 4 章Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成に進んでボリューム管理ソフトウェアをインストールします。
クラスタファイルシステムを作成する場合は、「クラスタファイルシステムを追加する方法」に進みます。
他社製アプリケーションのインストール、リソースタイプの登録、リソースグループの設定、およびデータサービスの構成を行う方法については、そのアプリケーションソフトウェアに付属するドキュメントと、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide 』を参照してください。
クラスタが完全に構成されたら、その構成を検証します。「クラスタの妥当性を検査する方法」に進みます。
クラスタを稼動させる前に、将来の診断のためにクラスタ構成の基準値レコードを作成します。「クラスタ構成の診断データを記録する方法」に進みます。
参照
クラスタ構成のバックアップを取ります。
クラスタ構成のバックアップを保存しておけば、クラスタ構成の回復がより簡単になります。詳細は、『Oracle Solaris Cluster システム管理』の「クラスタ構成をバックアップする方法」を参照してください。
このタスクは、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール中に割り当てられるデフォルトのプライベートホスト名 (clusternodenodeID-priv) を使用しない場合に実行します。
注 - この手順は、アプリケーションとデータサービスの構成および起動後には実行しないでください。アプリケーションやデータサービスは、名前の変更後も引き続き古いプライベートホスト名を使用することがあり、この手順を実行するとホスト名の衝突が発生します。アプリケーションやデータサービスが実行中の場合は、この手順を実行する前に停止しておいてください。
クラスタの 1 つのアクティブなノードで次の手順を実行します。
phys-schost# clsetup
clsetup のメインメニューが表示されます。
「プライベートホスト名」メニューが表示されます。
変更するプライベートホスト名ごとに繰り返します。
phys-schost# clnode show -t node | grep privatehostname privatehostname: clusternode1-priv privatehostname: clusternode2-priv privatehostname: clusternode3-priv
次の手順
変更されたプライベートホスト名で NTP 構成を更新します。「プライベートホスト名を変更したあとで NTP を更新する方法」に進みます。
ここでは、次の手順について説明します。
注 - Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールする前に独自の /etc/inet/ntp.conf ファイルをインストールしてある場合は、この手順を実行する必要はありません。「クラスタの妥当性を検査する方法」に進みます。
phys-schost# svcs svc:/network/ntp:default
phys-schost# svcadm enable svc:/network/ntp:default
phys-schost# svcadm restart svc:/network/ntp:default
次の手順
次のリストから、ご使用のクラスタ構成に次に適用するタスクを決めます。このリストから複数のタスクを実行する必要がある場合は、このリストのそれらのタスクのうち最初のタスクに進みます。
ボリュームマネージャーをインストールする場合は、第 4 章Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成に進みます。
クラスタファイルシステムを作成する場合は、「クラスタファイルシステムを追加する方法」に進みます。
他社製アプリケーションのインストール、リソースタイプの登録、リソースグループの設定、およびデータサービスの構成を行う方法については、そのアプリケーションソフトウェアに付属するドキュメントと、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide 』を参照してください。
クラスタが完全に構成されたら、その構成を検証します。「クラスタの妥当性を検査する方法」に進みます。
クラスタを稼動させる前に、将来の診断のためにクラスタ構成の基準値レコードを作成します。「クラスタ構成の診断データを記録する方法」に進みます。
単一ノードのクラスタにノードを追加する場合、使用する NTP 構成ファイルがもとのクラスタノードおよび新しいノードにコピーされていることを確認する必要があります。
これらのファイルは、追加されたノードがクラスタで構成されたときに、そのノード上で作成されたものです。
phys-schost# ln -s /etc/inet/ntp.conf.sc /etc/inet/ntp.conf.include
phys-schost# svcs svc:/network/ntp:default
phys-schost# svcadm enable svc:/network/ntp:default
phys-schost# svcadm restart svc:/network/ntp:default
次の手順
次のリストから、ご使用のクラスタ構成に次に適用するタスクを決めます。このリストから複数のタスクを実行する必要がある場合は、このリストのそれらのタスクのうち最初のタスクに進みます。
ボリュームマネージャーをインストールする場合は、第 4 章Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成に進みます。
クラスタファイルシステムを作成する場合は、「クラスタファイルシステムを追加する方法」に進みます。
他社製アプリケーションのインストール、リソースタイプの登録、リソースグループの設定、およびデータサービスの構成を行う方法については、そのアプリケーションソフトウェアに付属するドキュメントと、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide 』を参照してください。
クラスタが完全に構成されたら、その構成を検証します。「クラスタの妥当性を検査する方法」に進みます。
クラスタを稼動させる前に、将来の診断のためにクラスタ構成の基準値レコードを作成します。「クラスタ構成の診断データを記録する方法」に進みます。
phys-schost# svcs svc:/network/ntp:default
phys-schost# svcadm enable svc:/network/ntp:default
phys-schost# svcadm restart svc:/network/ntp:default
次の手順
次のリストから、ご使用のクラスタ構成に次に適用するタスクを決めます。このリストから複数のタスクを実行する必要がある場合は、このリストのそれらのタスクのうち最初のタスクに進みます。
ボリュームマネージャーをインストールする場合は、第 4 章Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成に進みます。
クラスタファイルシステムを作成する場合は、「クラスタファイルシステムを追加する方法」に進みます。
他社製アプリケーションのインストール、リソースタイプの登録、リソースグループの設定、およびデータサービスの構成を行う方法については、そのアプリケーションソフトウェアに付属するドキュメントと、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide 』を参照してください。
クラスタが完全に構成されたら、その構成を検証します。「クラスタの妥当性を検査する方法」に進みます。
クラスタを稼動させる前に、将来の診断のためにクラスタ構成の基準値レコードを作成します。「クラスタ構成の診断データを記録する方法」に進みます。
クラスタのすべての構成を完了したら、cluster check コマンドを使用して、クラスタの構成と機能を検証します。詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
ヒント - 今後の参照またはトラブルシューティングが容易になるように、実行する検証ごとに、-o outputdir オプションを使用してログファイルのサブディレクトリを指定します。既存のサブディレクトリ名を再使用すると、そのサブディレクトリにある既存のファイルすべてが削除されます。そのため、今後の参照のためにログファイルを使用できるようにするには、実行するクラスタチェックごとに固有のサブディレクトリ名を指定します。
始める前に
ファームウェアやソフトウェアのアップデートなど、クラスタ内のハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントすべてのインストールと構成を完了したことを確認します。
この検索によって、チェックを含む Oracle Solaris Cluster ソフトウェアアップデートが見つかります。
phys-schost# cluster check -v -o outputdir
冗長モード。
outputdir サブディレクトリに出力をリダイレクトします。
このコマンドによって、すべての使用可能な基本検査が実行されます。クラスタ機能には影響はありません。
phys-schost# cluster check -v -k interactive -o outputdir
実行するインタラクティブな妥当性検査を指定します。
このコマンドで、すべての使用可能なインタラクティブ検査が実行され、クラスタについて必要な情報の入力が求められます。クラスタ機能には影響はありません。
phys-schost# cluster list-checks -k functional
たとえば、機能検査によって、ノードパニックまたは他のノードへのフェイルオーバーがトリガーされる可能性があります。
phys-schost# cluster list-checks -v -C check-ID
特定の検査を指定します。
phys-schost# cluster check -v -k functional -C check-ID -o outputdir
実行する機能の妥当性検査を指定します。
検査の実行に必要な情報を確認し、実行に必要な情報または操作を求めるプロンプトに入力を行います。
注 - 記録を保存するために、実行する検査ごとに固有の outputdir サブディレクトリ名を指定します。outputdir 名を再利用する場合、新しい検査の出力によって、再利用した outputdir サブディレクトリの既存の内容が上書きされます。
例 3-5 インタラクティブな妥当性検査のリスト
クラスタで実行するために使用できるすべてインタラクティブな妥当性検査の例を以下に示します。出力例に、使用できる検査の例を示します。実際に使用できる検査は、構成によって異なります。
# cluster list-checks -k interactive Some checks might take a few moments to run (use -v to see progress)... I6994574 : (Moderate) Fix for GLDv3 interfaces on cluster transport vulnerability applied?
例 3-6 機能の妥当性検査の実行
まず、次の例は機能検査の詳細なリストを示します。検査 F6968101 の詳細な説明が表示されます。この説明で、検査によってクラスタサービスが中断されることがわかります。クラスタは稼働状態ではなくなります。機能検査が実行され、funct.test.F6968101.12Jan2011 サブディレクトリに詳細な出力が記録されます。出力例に、使用できる検査の例を示します。実際に使用できる検査は、構成によって異なります。
# cluster list-checks -k functional F6968101 : (Critical) Perform resource group switchover F6984120 : (Critical) Induce cluster transport network failure - single adapter. F6984121 : (Critical) Perform cluster shutdown F6984140 : (Critical) Induce node panic … # cluster list-checks -v -C F6968101 F6968101: (Critical) Perform resource group switchover Keywords: SolarisCluster3.x, functional Applicability: Applicable if multi-node cluster running live. Check Logic: Select a resource group and destination node. Perform '/usr/cluster/bin/clresourcegroup switch' on specified resource group either to specified node or to all nodes in succession. Version: 1.2 Revision Date: 12/10/10 Take the cluster out of production # cluster check -k functional -C F6968101 -o funct.test.F6968101.12Jan2011 F6968101 initializing... initializing xml output... loading auxiliary data... starting check run... pschost1, pschost2, pschost3, pschost4: F6968101.... starting: Perform resource group switchover ============================================================ >>> Functional Check <<< 'Functional' checks exercise cluster behavior. It is recommended that you do not run this check on a cluster in production mode.' It is recommended that you have access to the system console for each cluster node and observe any output on the consoles while the check is executed. If the node running this check is brought down during execution the check must be rerun from this same node after it is rebooted into the cluster in order for the check to be completed. Select 'continue' for more details on this check. 1) continue 2) exit choice: 1 ============================================================ >>> Check Description <<< … Follow onscreen directions
次の手順
クラスタを稼動させる前に、将来の診断のためにクラスタ構成の基準値レコードを作成します。「クラスタ構成の診断データを記録する方法」に進みます。
グローバルクラスタの構成が完了したら、本番稼動させる前に、Oracle Explorer ユーティリティーを使用して、クラスタに関するベースライン情報を記録します。このデータは、将来クラスタのトラブルシューティングを行う必要がある場合に使用できます。
Services Tools Bundle には、Oracle Explorer パッケージの SUNWexplo と SUNWexplu が含まれています。ソフトウェアのダウンロードとインストールについては、http://www.oracle.com/us/support/systems/premier/services-tools-bundle-sun-systems-163717.html を参照してください。
プラットフォームに適したコマンドを使用します。たとえば、Oracle の Sun Fire T1000 サーバー上で情報を収集するには、次のコマンドを実行します。
# explorer -i -w default,Tx000
詳細は、/opt/SUNWexplo/man/man1m/ ディレクトリにある explorer(1M) のマニュアルページと、My Oracle Support の Note 1153444.1 経由で入手可能な『Oracle Explorer Data Collector User Guide』を参照してください。
explorer の出力ファイルは、/opt/SUNWexplo/output/ ディレクトリに explorer.hostid.hostname-date.tar.gz として保存されます。
FTP または HTTPS を使用して Oracle Explorer ファイルを送信するには、Oracle Explorer Data Collector のユーザーガイドの手順に従ってください。
Oracle Explorer データベースは、ユーザーのクラスタの技術的な問題を診断するためにデータが必要な場合に、ユーザーの explorer 出力を Oracle の技術サポートが使用できるようにします。