シナリオ - RAID-0 ボリューム

RAID-0 ボリュームは、複雑なストレージ構成を作成したり、ミラーを構築したりするための基本構成要素を提供します。次の例では、第 5 章Solaris Volume Manager の構成と使用 (シナリオ)に説明するシナリオを利用して、RAID-0 ボリュームで大きなストレージ領域を提供し、ルート (/) を含む既存のファイルシステムのミラーを構築する方法を説明します。

シナリオのサンプルシステムには、比較的小さな (9G バイト) ディスクのコレクションがありますが、特定のアプリケーションでもっと大きなストレージ領域を必要とする可能性があります。大きな領域を作成する (およびパフォーマンスを向上させる）ために、複数のディスクにまたがるストライプを作成できます。たとえば、ディスク c1t1d0、c1t2d0、c1t3d0、c2t1d0、 c2t2d0、および c2t3d0 のそれぞれを、ディスク全体にまたがるスライス 0 でフォーマットできます。これにより、1 つのコントローラからの 3 つすべてのディスクを含むストライプは、約 27G バイトのストレージを提供し、アクセスを高速化できます。2 番目のコントローラからの 2 番目のストライプは、第 11 章RAID-1 (ミラー) ボリューム (タスク)および特に「シナリオ - RAID-1 ボリューム (ミラー)」に説明するように、冗長として使用できます。