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プログラミングインタフェースガイド     Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  メモリーと CPU の管理

2.  リモート共有メモリー API (Solaris クラスタ用)

3.  セッション記述プロトコル API

4.  プロセススケジューラ

5.  近傍性グループ API

6.  入出力インタフェース

7.  プロセス間通信

8.  ソケットインタフェース

9.  XTI と TLI を使用したプログラミング

10.  パケットフィルタリングフック

11.  トランスポート選択と名前からアドレスへのマッピング

12.  リアルタイムプログラミングと管理

13.  Solaris ABI と ABI ツール

A.  UNIX ドメインソケット

索引

はじめに

プログラミングインタフェースガイド』では、アプリケーション開発者が使用する SunOS 5.10 のネットワークとシステムのインタフェースについて説明します。

SunOS 5.10 は Solaris 10 オペレーティングシステム (Solaris OS) のコアであり、System V Interface Description (SVID) および Single UNIX Specification, version 3 (SUSv3) に準拠しています。SunOS 5.10 は UNIX System V, Release 4 (SVR4) と完全な互換性があり、System V のすべてのネットワークサービスをサポートします。


注 - この Solaris リリースでは、SPARC および x86 系列のプロセッサアーキテクチャー (UltraSPARC、SPARC64、AMD64、Pentium、Xeon、および Intel 64) を使用するシステムをサポートします。サポートされるシステムについては、Solaris OS: Hardware Compatibility List (http://www.sun.com/bigadmin/hcl/) を参照してください。本書では、プラットフォームにより実装が異なる場合は、それを特記します。

本書の x86 に関連する用語については、以下を参照してください。

サポートされるシステムについては、Solaris OS: Hardware Compatibility List を参照してください。


対象読者

このマニュアルは、初めて SunOS プラットフォームを使用するプログラマや、提供されるインタフェースをより詳細に知りたいプログラマを対象にしています。ネットワーク化されたアプリケーションに追加するインタフェースや機能については、『ONC+ 開発ガイド』を参照してください。

このマニュアルでは、読者がプログラミングを基本的に理解しており、C プログラミング言語を熟知して作業し、UNIX オペレーティングシステム (特に、ネットワーク関係の概念) に精通していることを前提としています。UNIX のネットワークの基本については、1998 年に Prentice Hall 社 (Upper Saddle River) から発行された W. Richard Stevens 著の『UNIX Network Programming』 (第 2 版) を参照してください。

内容の紹介

次に示す章で、Solaris OS プラットフォームの基本的なシステムインタフェースと基本的なネットワークインタフェースのサービスおよび機能について説明します。

第 1 章メモリーと CPU の管理では、メモリーマッピングを作成および管理するインタフェース、高性能なファイル入出力を行うインタフェース、およびその他のメモリー管理関連を制御するインタフェースについて説明します。

第 2 章リモート共有メモリー API (Solaris クラスタ用)では、リモート共有メモリー用のアプリケーションプログラミングインタフェース (API) のフレームワークとライブラリ関数について説明します。

第 3 章セッション記述プロトコル APIでは、セッション記述プロトコル (SDP) の Solaris 実装用の API のフレームワークとライブラリ関数について説明します。

第 4 章プロセススケジューラでは、SunOS プロセススケジューラの動作、スケジューラの動作の変更、スケジューラのプロセス管理インタフェースとの対話、および性能について説明します。

第 5 章近傍性グループ APIでは、近傍性グループの動作と構造、およびこれらのグループ内のスレッドに対するリソース優先順位を制御する、インタフェースについて説明します。

第 6 章入出力インタフェースでは、以前の形式の基本的なバッファー付きファイル入出力や、その他の入出力の要素について説明します。

第 7 章プロセス間通信では、以前の形式のネットワーク化されていないプロセス間通信について説明します。

第 8 章ソケットインタフェースでは、ネットワーク化通信の基本モードであるソケットを使用する方法について説明します。

第 9 章XTI と TLI を使用したプログラミング では、XTI と TLI を使用して、トランスポートに依存しないネットワーク化通信を行う方法について説明します。

第 10 章パケットフィルタリングフックでは、セキュリティ (パケットフィルタリングやファイアウォール) ソリューション、ネットワークアドレス変換 (Network Address Translation、NAT) ソリューションなど、カーネルレベルでネットワークソリューションを開発するインタフェースについて説明します。

第 11 章トランスポート選択と名前からアドレスへのマッピングでは、ネットワークトランスポートとその構成を選択するためアプリケーションが使用するネットワーク選択メカニズムについて説明します。

第 12 章リアルタイムプログラミングと管理では、SunOS 環境におけるリアルタイムプログラミング機能とその使用方法について説明します。

第 13 章Solaris ABI と ABI ツール では、Solaris Application Binary Interface (ABI) と、アプリケーションが Solaris ABI に準拠していることを確認するためのツールである appcert および apptrace について説明します。

付録 A UNIX ドメインソケットでは、UNIX ドメインソケットについて説明しています。

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトでは、次の追加のリソースに関する情報を提供しています。

Sun へのご意見

Sun はドキュメントの品質向上のために、お客様のご意見やご提案をお待ちしています。ご意見を投稿するには、http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html で「Feedback」をクリックしてください。

表記上の規則

The following table describes the typographic conventions that are used in this book.

表 P-1 表記上の規則

字体
意味
AaBbCc123
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。
.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。
machine_name% su

Password:

aabbcc123
Placeholder: 実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。
ファイルを削除するには、 rm filename と入力します。
AaBbCc123
書名、新しい単語、および強調する単語を示します。
ユーザーズガイド』の第 6 章を参照してください。

キャッシュは、ローカルに格納されるコピーです。

ファイルを保存しないでください。

注: いくつかの強調された項目は、オンラインでは太字で表示されます。

コマンド例のシェルプロンプト

次の表に、C シェル、Bourne シェル、および Korn シェルのデフォルトの UNIX システムプロンプト、およびスーパーユーザープロンプトを示します。

表 P-2 シェルプロンプト

シェル
プロンプト
C シェル
machine_name%
C シェルのスーパーユーザー
machine_name#
Bourne シェルおよび Korn シェル
$
Bourne シェルおよび Korn シェル(superuser)
#